捨てられない
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夜半、ふと目覚めた「ちち(仮名)」さん。こたつに寄り添うようにして寝ていますが、手前には飼い主、奥には長女が、それぞれ自然死していたので、彼女的には安心して眠ることができる状況です。目が覚めた時、まだその状態が続いていることを確認して、再び寝息を立て始めた彼女なのでした。
今日は久しぶりに子供たちを「泣かし」ました。館内で走り回ることを禁じている勤務先で、縦横無尽に走り回っていた小学1年生たち。指導員が注意しても「はぁ〜い」と言いながら走り去るという状況。あんまりなので雷を落としたら、男児2人、女児2人が大泣き。家でも学校でも、そんなふうに叱る人なんていないのだそうです。
良かったのは、上の学年の子どもたちがやってきて、館長、まぁまぁ、と引き継いでくれたこと。あんなオッサンに怒鳴られて怖かったよなぁ、でもな、危ないのはホンマやで、と。怒鳴るオッサン、諭す上級生、というコンビネーションは実に良い感じです。
萬年筆を集め始めた頃、麻疹みたいなもので、萬年筆であれば何でも手を出すという時期に手元に来た一本。樹脂製の軸を金属製の装飾で覆うような構造になっていて、とにかく太くて重たい一本です。まだまだ信頼性が低かった時期の中華萬ですが、ここまでトラブルもなく生き延びてきています。何度か記事にしていて、たいした萬年筆でもないので処分すべきなのに、なぜか捨てられません。
次男が小学1年生だった時、父親に似て指が白くなるほど強く鉛筆を握り、猛烈に高い筆圧で字を書いておりました。芯はポキポキ折れますし、消しゴムでこすってもなかなか消えないほどの文字。下敷きがなければノートの5ページ先まで文字の痕跡が残るほどでした。
そういう時期の子供は無邪気に大人の真似をしたがるもので、父親がいじっている萬年筆にもその興味が向き、やたらと触りたがる時期がありました。そこで、こいつならどうされても構わない、ということで持たせてみたところ、劇的に筆圧が下がったのです。
この子はもう、一生まともな字が書けないままなのか、そんなところまで出来の悪い親父に似てしまうのか、と絶望的な思いでしたので、大変嬉しかったことが忘れられないのです。
キャップは落とし込み嵌合で、マグネットでくっつくような感じで緩くハマります。尻軸にも同じように緩くハマりますので、重くて長い萬年筆が出来上がります。
子供の小さな手でこんなものを握ってかけたのは不思議な気もしますが、往時の川口師がペンクリニックの席でよくやられていた、ペンを手に載せただけで引くと紙に筆記線が残る、というあれ、あの原理なのでしょう。
次男はこれがお気に入りだったことも忘れているようですが、素性もよくわからないこの中華萬、まだまだ我が家に居座り続けるような気がします。
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