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2024年1月 9日 (火)

あこがれ

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 後ろの方から撮ろうとしたら反対を向いたので、追いかけていって撮りました。「ちち(仮名)」さん、最近はなかなか撮らせてくれませんので、こうしてパパラッチみたいに追いかけるしかありません。

 今の日本で一番偉いのは誰か。中学校の社会の先生は「国民」と教えますけれど、教えている本人がそうは思っていないのが現実。いわゆる黒幕というような存在があるのかどうか、そういうのを抜きにすると、一番偉そうにしてるのは政治屋とマスゴミ関係者。それに付随してそれらを画面に映すために仕事をしている人たちも結構偉そうにしているのだという話を聞きます。そう、パパラッチなんてのは何の権利もないのに人様の写真を無理矢理撮りまくってはご飯を食べるという、ある意味とんでもない仕事ですけれど、まぁその「汚さ」をある程度自覚してそうな感じがするだけ、まだマシなのかもしれません。

 私が子供だった頃は、学校の先生も結構偉そうにしておりました。で、子供や保護者もそれに合わせていたのですけれど、それがそうでもなくなっても偉そうにしていたのが私が現役だった頃の先生、だいたい半分くらい。今はもう、先生っていう仕事は大昔の奴隷以下であるということが広く認知されていますので、そこそこお給料を貰えることがわかっていてもなり手がないという状況です。

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 先日、ある人とこの装具のことを話していたのですが、ガラクタを片付けていたら出てきたのです。以前にも記事にしたことがあるかと思います。これ、子供同士で取り合いになったモノです。先生が教室に貼ってある各種掲示物を外すのを子供に手伝わせるときに、これ使ってもいいですよ、なんてことを言うと争奪戦になりました。自治体やその学校にもよるのだと思いますが、私が学んでいた小学校では、ほとんどの先生がこれを持っていました。争奪戦に敗れた子供は、次は自分が使うのだ、と意味もなく「予約」したりしておりました。

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 裏返すとこんな感じ。左端のY字形に切れ込んだ部分、ここを画鋲にあてがってクイッとやると画鋲が外れて胴体の中に収容されるのです。その当時はこれでもハイテクでした。今の学校は、世間で普通に使われているモノが5年ぐらい遅れて入ってくるところですが、私が小学生の頃はどこの家でもまだ珍しかった、自分の出したモノが水でザァーっと流れていってしまうという恐るべきトイレがありましたし、ないよりも校舎が鉄筋コンクリート造り。いちおう、世間よりも進んでいたのです。

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 それにこの、流線型の美しい形。銀色と緑、男の子の大好きな色使い。何より、憧れの、大好きな、担任の先生の持ち物なのです。今や、多くの学校で担任の先生は子供たちにそれほど慕われていなかったりするようです。これは実に哀しいことで、先生の側に問題があったり、保護者が批判的なことばっかり言うので子供もそうだと思い込んでいたりと、お互いに不幸な状況がよく見られます。でも、昔は担任の先生っていうのはやっぱり子供たちが一番「好かれたい人」であったはず。そうではなくなった頃に学校生活を送った人たちは、子供を持つ歳になってもそのときの恨みが消えないので、基本的に学校や先生を信用しておらず、最初から敵対関係でいようとする傾向にあるのでは、と思えてなりません。

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 この道具は「ピンセル」という商品名。昭和な文房具を専門に取り扱っているお店でミント、というより未使用品を手に入れたものです。そのときはまだ現役だったのですけれど、もったいなくて実戦投入できないまま学校に別れを告げましたので、そのまま未使用品です。

 今も昔も、よほど教育にしっかりとお金をかけようとしている自治体でもない限り、先生が使う道具のほとんどは自前のものです。私が勤務していた自治体で、教員が教育委員会事務局に異動となって最初に言われること、それは「ボールペン1本でも自分のものは仕事に使わないこと」だそうです。その教育委員会事務局が管轄している学校では、要望してもボールペン1本買って貰うことができず、自分で用意するしかないのですけれども、とにかく、そういうことになっているそうです。

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 このうたい文句、実は正確ではありません。あまりにも深くささった画鋲を抜こうとすると、まず画鋲の頭と壁との間に道具が食い込んでいきません。どんなにふかくさした・・・って、深くさしたものは抜くことができないのです。教員が若い頃に先輩に教わる技能の一つに、画鋲の挿し方というのがあります。これは結構重要な技能で、身につけていない人はたいていダメな先生です。

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 画鋲を挿す時、まっすぐ、壁に対して垂直に挿してはいけないのです。斜めに挿すのが正しいのです。そうしておけば、こんな道具を使わなくても楽に画鋲を取り除くことができますし、この道具を使えてそれこそ面白いように画鋲を抜くことができます。しかも、斜めに挿すことによりしっかりと掲示物を固定する効果も期待できるのです。掲示物と壁との間に風が吹き込んだような場合、その違いが実感できます。

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 今や、先生は忙しすぎて、掲示物の貼り替えなんてこともなかなかできないほどです。子供たちにやってもらう、というのが現実的な解で、そうすることによって子供たちが掲示物に関心を持ち、剥がれたりした場合に自分たちで直す、という効果も期待できます。自分の身の周りに関心を持つ、というのは生活の基本なので、子供たちに仕事を分担して貰うことはそのまま教育にもなるわけです。

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 おそらくこの道具、もう学校現場で活躍することはないでしょう。私が二度と学校現場に足を踏み入れないと決めているからで、もし、誰かが私を訪ねてきたときに「じゃあお土産にこれでも」ということでもなければ、この道具が学校に入ることもないからです。国として、もっと教育にお金をかけないと、本当にこの国の将来は真っ暗だと思いますけれど、そう思っているのが「もう学校には行かない」なんて言ってる爺さんというのでは、何の説得力もありません。

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