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2023年11月

2023年11月30日 (木)

戻れる?

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 スゥスゥと寝ていたのに、いきなり起き上がった「ちち(仮名)」さん。このままの状態で辺りを見回していましたが、そのうちストンと夢の中へと帰って行ったのでした。

 この時点で、風呂に入った家族は3人。残る2人、私と長女が毎日ラスト争いをしておりますが、最後になった方は床に就くのが丑三つ時ぐらいになります。私は歳のせいか3時間ほどで目が覚めてまた眠る、というパターンですので、二度目の睡眠中に起床時刻がやってくることになって、毎朝不機嫌な顔で布団を出る、という哀しいスタートを繰り返しています。

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 飼い主は本日「密談」に参加しておりました。定例の施設長会議を前に、非公式に会談して意見のすり合わせなどをしておこう、という趣旨なのですが、臨時職員の社会保険加入やそれに伴う雇用関連の問題について協議する内に、自分たちの今後へと話が及んだのです。

 本日集まった館長4名のうち、3名が元校長で、私以外は小学校一筋の人。その中の一人が、そろそろ担任をやりたくなってきた、などと言い出したのです。いやぁ、そんな気持ちになるものでしょうか。

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 小学校の担任なんて、空き時間もなく、子どもと一緒に走り回って遊ばなければならないのに、年金をもらうような歳でやれるものでしょうか。私などは中学校ですから、部活動の担当などもやらされるでしょうから、週7日勤務となります。できるわけがありません。

 でも、もし今、あんたクビ、と言われたら、そその翌日からでも働ける、それが今の学校です。ただ、なまじ校長経験者である分、期待度が高くなってしまうでしょうから、なかなかしんどい仕事になるであろうと予想されます。

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 トータル15回は修学旅行の引率で行った沖縄、夜遅くなってようやく明日の授業の仕込みを終えて、その外観がゴキブリホイホイそっくりであることからゴキブリハウスなどと呼ばれていたファミリーレストランで仲間とお茶して夜更かしをした思い出。まぁ若かったからなぁ、で片付けられることばかりで、失敗しても「その先」が豊富にありました。

 この歳で教壇に立ち、生徒指導で生徒を追いかけまわし、部活動で休日を潰す生活、やっぱり無理ですね。もらえるお給料は今の倍ほどになりますが、下手をすると最初の給料が振り込まれる前に退場、となるかもしれません。

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 やっぱり私は教育の現場に戻ることはできない、というのが結論。カビの生えかけた飾り物みたいな今のお仕事、それが程よいところなのでしょう。

 それでも、今もなお、月に2〜3本は、お元気ですか? 今、何やってます? という電話がかかってきます。正規雇用の教員は十分に足りている我が県ですが、それが年度途中で次々と倒れて行くので、補充が追いつかない、ということであるようです。授業だけしてれば良いのなら、いつでも学校に戻るのですが、そんな日が来ることはまずないのでしょう。

 

2023年11月29日 (水)

かわいそうに

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 今日は比較的たくさん食べたので、落ち着いて寝ている「ちち(仮名)」さん。健康のためにわざわざお値段の高い、そしてワンコにとっては旨味の少ないフードを与えられてきた彼女ですけれど、歳のせいか、ここのところ食欲がふるいません。そこで、ワンコの食いつきは良いけれど体に良いかどうかは?というものをご飯に混ぜて与えてみたところ、餌鉢が空になりました。

 もういい歳なので、美味しい美味しいと喜んで食べるものを食べせてやればよいか、と皆思っていて、これまでの十数年間、健康のためなら死んでも良い、ぐらいの勢いで健康第一の食事をさせてきた、あれは何だったんだろうな、と、わんこのご飯と言ったら残り物の味噌汁に魚のアラなどを入れ、冷やご飯をぶちこんで炊いたもの、というのが当たり前だった時代を生きてきたオッサンは思うわけです。

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 そのオッサンは、本日もまた、例によって資本主義の甘美な誘惑へと自ら飛び込んできたのでした。いつも酷い目に遭っているおぱんちゅうさぎさん、回転寿司に来て取った番号札と、ただいま呼び出し中の番号との乖離が泣かせます。実にかわいそうです。

 私の両親は質素倹約を地で行くような人でしたが、「暮しの手帖」をほぼ毎号購読していました。まだ花森編集長が気を吐いていた時代でしたから、誌上に取り上げられる製品のほとんどは「買う必要なし」「存在意義なし」という評価でした。そういう記事を読んでは、舌打ちをしていた自分をよく覚えています。ミーハーで新しいもの好き、新製品は誰より早く使ってみたい、なんておバカなタチが災いして、老後破産に向けてまっしぐらですが、いまだにこの病が治る見込みがたちません。

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 わかっているのに、また何か買い込んだようですね。かわいそうなのは健気に生きているおぱんちゃうさぎではなくて、この私なのでしょうね。処置なしです。

2023年11月28日 (火)

亀の歩み

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 水槽から出され、棚の上に置かれて、とりあえず周囲の様子をうかがっている「まりりん(絶賛脱皮中)」さん。彼の手前にあるゴミのようなものは、彼の甲羅からハラリと落ちた「皮」です。

 本日も日が出てきて暖かくなってきた頃合いを見計らってお外で散歩をさせていたのですが、カラスやアライグマのいる屋外ではズンズン歩いていくのに対して、室内では警戒してなかなか歩き出そうとしません。

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 こんな感じで、しばらくじっとしていて、ようやく脚を出して動き出そうとしたところが一冒頭の写真なのです。

 推定年齢は6歳から7歳ですが、保護された時には甲羅の長さが11センチ、体重210グラム前後だったものが、1年2ヶ月経った今では甲長12センチ、体重250グラム弱、というところです。大きくなりました。

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 昨年末から今年の年始にかけての休暇中に、我が家に亀を連れ帰った時の一コマ。この直後にワンコが亀をパクっとやってしまうという事件があって、その時は亀さんもよほど恐ろしかったらしく、5分以上、顔も手足も尻尾も出さずに完全な石になっておりました。

 今年の正月休みは家に連れ帰る予定はありません。28日に水を変えて餌を与えて帰宅したら、29日は両国での年忘れ五宝展参加のため2410円で東京へ前乗りして宿泊。30日は遅く帰りますから、31日と正月2日に水換えと餌やりをすれば何とかなるでしょう。

 さすがの私でも、そろそろ年末年始の計画。これから慌ただしくなります。

2023年11月27日 (月)

肌触り

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 お気に入りのお布団に頭を乗せて眠る「ちち(仮名)」さん。フリース、あるいはマイクロファイバーといった、肌触りの良い素材で作られたブランケット、寒い夜など、家族がこれを羽織ってうたた寝をしていますと、必ずといって良いほど彼女がブランケットの上に乗ってくるのです。

 使い込んで破れも出てきたので、たたんで縫い合わせて彼女のお布団に仕立てたところ、大のお気に入りになりました。汚してしまった時に洗濯のために取り上げると、恨めしそうに見ています。

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 ワンコはほぼ全身毛で覆われているのに、素材やそれによる肌触りの違いなんてわかるのだろうか、と疑問に思っています。体を撫でられるときには、毛の根元、肌まで触られるのですが、体があたっている素材の感触なんて、どう感じとるのでしょう。

 手帳なんか使うはずのない飼い主ですが、お出かけの時には気が向けばこんなものを持って出ることがあります。リング式のカヴァーの革の感触が気に入って買ってしまったもの。その昔、ファイロファクスに代表されるシステム手帳ブームの折にはおおいに踊らされたクチですが、その時も、何か書き込んでいる時間が1分に対してリフィルを作っている時間が数時間、という状態でした。当時、データを持ち歩くにはリフィルにして綴じ込むしか手がなかったのです。で、持ち歩いたデータをしっかり見て、なんて経験もまたないわけです。

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 iPad miniのカヴァー。Apple Pencilを一緒に、なおかつ落とさずに持ち歩けるケース、という機能最優先で選びましたが、それでも同じようなものの中から手触りの良さそうなものに決めたのです。

 表皮がツイード風のものなど、たいへん良い手触りだと思うものもあったのですけれど、夏に見たら暑苦しいだろうな、という理由で却下しました。私の場合は暑いのはとにかくダメなのです。

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 筆記時に親指と人差し指とで挟むグリップのところにグニョッとした感触の素材を使った筆記具、ドクターグリップがその代名詞的なものになるかと思いきや、各社あの手この手の製品を投入して来て、今や握ったらグニュッとしているのが普通、なんて状況です。

 しかしながらこれもまた、柔らかかったら何でもいいわけではなくて、握り心地に好みが出ます。私などボールペンで文字を書くのは長くても数行程度ですから、何を使っても関係ないのですけれど、そのわずかな時間、感触を楽しめるものを選びます。

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 おそらく今、一番たくさん字を書いているのはこれでしょう。いつも胸ポケットに挿して仕事に出ていますし、休日でもそれは変わりません。干上がるのではなく、筆跡になってしまってインクがなくなる、という私にしては稀有な萬年筆です。

 軽い、細い、安っぽい樹脂の軸。手触りなんか何にも考えてないものが一番のお気に入りだなんて、そうか、自分という人間は結局何でもエェんやな、とあらためて思ってしまいましたが、案外このペン、触り心地いいんです。

2023年11月26日 (日)

WAGNER神戸

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 飼い主が帰宅すると、一枚余分にお布団を与えられた「ちち(仮名)」さんがいて、家族の落胆する声が。聞けば、今日は朝から全く寝ないでキュンキュン鳴いていたのだそうです。あれやこれやと試してみて、夜分にお布団を与えてうとうとし始めたところに飼い主が帰宅したので、あぁ残念、これでまた目が覚めてしまうじゃないか! ということだそうで。

 いや、それならそれで連絡してくれたなら、〆にラーメンでも食べに寄り道して来たのに、というところですが、実のところ、お腹にそんな余裕はありませんでした。

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 いつもの兵庫県民会館。結構来ていたように思いましたが、WAGNERの関西地区大会が開かれるのは実に久方ぶりのことで、なおかつ、かつては熱気あふれる名物企画であった迷惑ジャンケン大会が行われるというので、たくさんの参加者で部屋が狭く感じられるほどでした。

 ジャンケン大会には出品規定が設けられていたので、私などはいくつかの景品を持ち込むのを断念しましたが、机上に並べている時点で「没収」されてしまったものなどもあり、尚且つ自身は欲しくないものを持ち帰らずに済んだ、という、大変に満足すべき結果でした。

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 例によってFさんから、けったいな即席麺シリーズ。カップヌードルの謎肉まみれ、イカまみれについては近所で探すもなかなか出会えずにいたのですが、これでスッキリしました。

 写真を引き気味に撮っているのでわかりづらいですが、焼きそばのパッケージが縦長のカップヌードルと同じくらいだというところ、重要です。食べ切れるんでしょうか。

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 不自然な置き方をされているこの箱は、じゃんけん大会前に没収したものです。さて、中身を箱から出すのはいつになるのでしょうか。ネタに困ったら開けて使ってみようとは思っておりますが、存在を忘れる、という難儀な症状が出てしまう可能性も高いので。

 年明けにも、確か神戸で開かれる予定だったはず。その時にもジャンケン大会が行われるならば、また、頑張って景品持っていきますので、関西に限らず、皆さん、怖がらないで参加してみてください。できれば会場のセッティングやお片付けにも参加していただきますと、より楽しみが増すことと思います。

2023年11月25日 (土)

まだまだ青い

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 カメラの前でペロッとやってしまった「ちち(仮名)」さん。本当は顔を背けておきたいのですけれど、なかなかカメラがあっちへ行かないので、緊張のあまり、ということなのでしょう。

 飼い主は午前中にお仕事をして、お昼に解放されたあと、いいお天気だし、どこかへ行きたいなぁ、と思いましたので、駅前にクルマを駐めて電車に乗りました。

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 叡山電車の鞍馬線は超満員で、どこか隙間はないかと探したらこの場所だけ、ぽっかりと空いておりました。写真は市原駅から二ノ瀬駅までの間にある紅葉のトンネルです。

 デオ810系列の第一編成、デオ812の最前部中央ですけれども、その全面窓の配置から、ちょうど真ん中にワイパーがパークするようになっています。かぶりつきを狙う人はここに立ちませんし、掴まるところもないので空いていたのでしょう。

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 多客期に見られる、「きらら」待機列。天狗さんの左奥に見えている人たちです。2編成ある観光車両「きらら」に乗るために、何本か電車をやり過ごして待ちます、という人たちが、駅舎外に特設された待機場に並んでいました。

 「きらら」は、ひとしきり席が埋まった時点で、立って乗る人はどうぞ、となり、案外ガラガラで鞍馬駅を出るのですけれど、次の貴船口駅でホームから溢れそうなほどの人が乗り込んできて、「きらら」に限らずラッシュ時並みにパンパンになって、出町柳までの約40分の行程を進むのです。

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 二ノ瀬駅のホームと紅葉。木の下の方、日の当たらないところはまだまだ青葉です。ただ、寒さだけは紅葉が散る頃のようで、実にアンバランスな感じです。

 このあと二ノ瀬駅から出町柳へ向けて電車に乗る、というのはまず無理ですので、紅葉を見に行く時は一日乗車券を買って、鞍馬と二ノ瀬の間を往復する、というのが常です。

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 と、そこへやってきた鞍馬行きが「きらら」でした。この車両はデオ800系統より「詰めこめない」ので、鞍馬の火祭りの時などは運行されません。この時もパンパンでしたので、次の貴船口でたくさん降りるよなぁ、と思いつつもパス。その次の便はガラガラでした。

 「きらら」同士が二ノ瀬で交換した場合、この青もみじが鞍馬駅で折り返したあと、かなり長い時間「きらら」空白の時間となりますが、鞍馬駅では寒い中、みなさんじっと並んでらっしゃいました。お疲れ様です。https://youtu.be/eTDcmg_meA0?feature=shared

2023年11月24日 (金)

まだいた

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 スゥスゥと寝ていたのに、いきなり目覚めて伸びをする「ちち(仮名)」さん。昨夜も遅くまで鳴き続けていて、未明まで添い寝を強いられた。今夜もか、と一瞬暗い気持ちになりましたが、すぐにまた寝息を立て始めましたので、こちらの方こそ早めにそばを離れて、先に寝入ってしまうことにしましょう。

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 昨年の夏に、大した面白みのないこのペンをなぜ手に入れたのだろう、などとこき下ろして、洗浄したらさっさとお嫁に出すようなことを書いているのですが、まだウチにいました。

 銀軸は好きですけれど、これはさほど硫化しないタイプの軸らしく、1年経ってもまだ銀色のままです。この先、待っていても対して黒くはならないでしょう。

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 多分このクリップ周りの造形が「ちょっと変」だから引っ張ったに決まっています。私が萬年筆を欲しがる動機なんてその程度のものなのです。おしゃれな人がこういうのを使っていたら、このデザインも或いは人の目に留まるのかもしれませんが、私が使っていたのではそうもいかないでしょう。

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 W-GERMANYの刻印をありがたがってくれる人がいたらお嫁に出したいものですが、あれこれ発掘されてくる中、まずは鉄ペンから先に処分していこう、となりますので、まあしばらく我が家に留まりそうな感じです。

 集まる時は結構な勢いなのに、数を減らすのは遅々として進みません。どこかに、名残を惜しむ気持ちがあるのかもしれません。来年の今頃、またこのペンをネタにしている、なんてことのないように、しっかりと整理に励みましょう(自分への呼びかけ)。

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2023年11月23日 (木)

節目

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 気がつくと、飼い主の方をじっと見ていた「ちち(仮名)」さん。本日は勤労感謝の日でお休み。遠い昔、9月に元同僚だった先生が職場に来られた際に仲人をお願いしたら、とにかくさっさと挙式せよ、と言われたのを真に受けて、2ヶ月後の11月18日(これまた仲人を頼んだ人に言われた、いい日や、の語呂合わせ)をターゲットに式場探しを始めました。

 どこで聞いても空きなどありませんし、何か事情があるのかと心配されたり、最低でも半年前には計画するものだとお説教されたりと散々でしたが、その年は勤労感謝の日が仏滅でしたので、その日ならば、と引き受けてくれた会場に出会って即決。だからこの日が結婚記念日。サラダ記念日よりも根拠の薄い記念日です。

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 本日は、とても大きな箱に入った萬年筆。箱の大きさをわかっていただけるように、ペリカンの箱に協力してもらいました。クラシックシリーズなど、インクとのセットなどではない、ごく一般的なペリカン萬年筆が収められている箱です。 

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 箱の中には、厚手の紙で巻かれて木箱が収まっています。こういう立派な箱に収められていた萬年筆、私のような、新品で買うことができない者の手に渡るときには大抵本体だけになっていて、箱や付属品などを拝むことはできないことが多いものですが、この個体は前オーナーがそれらをきちんと管理されていたらしく、ほぼ販売当時と同じと思われる状態です。こういうのは、私のコレクションでは珍しい方です。

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 箱の蓋を開けると萬年筆がどーんと鎮座しているのですが、その台となっている中敷を取り除いてみるとこんな感じです。お手入れ用のクロスがありますので、この萬年筆は磨く必要のあるものだということです。

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 ですが、あんまりゴシゴシ磨いちゃダメですよ、という意味の注意書きが入っております。長い時間をかけて表面の色合いが変化していく性質がある、とも。これ、私の大好物ですね。

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 節目の日である本日は、槌目の入った萬年筆です。実に美しく、重厚で、私などが使うには勿体無いものですが、これも結構長いこと欲しい欲しいと思っていて、それでも新品を買うほどの度胸も経済力もないまま時間だけが過ぎるというパターン。でも、何事も願い続けていれば、叶うことだってあるものです。

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 美しいですね。恋焦がれて手に入れたものでしたが、これまた長い間、棚の肥やしになっていたものです。そして少し時間が経つと、こんな大きな箱、中身は空やろ、という思い込みで開けてみることもしなくなる、というとても悪いパターンです。

 今回、間近に迫った神戸でのWAGNERがらみで、じゃんけん大会の景品やら空き箱やらを探していて、久しぶりに明るいところへ出てくることになりました。この際、書き味を整えてもらって実用してみようかな、などと不埒なことを考えているのです。

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2023年11月22日 (水)

DX

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 眠たくて眠たくて、寝落ちしそうになるところを必死に堪えている「ちち(仮名)」さん。写真を撮られていてもそれどころではない様子でしたが、この直後、ガクッとお休みになられました。

 週明けから3日間の勤務は、いずれも1時間ずつの超過勤務でしたが、それでもやっぱり3日間。ナマクラになっている体でも、あと2日、あと1日、と数えていればあっという間でした。勤労感謝の日は結婚記念日でもありますので、夫婦でちょっといい夕食を食べに出るのが恒例だったのもすでに過去の話。いつの頃からか沙汰止みになったのですが、大きな原因の一つが神戸ペンショウである、というのも皮肉なところです。

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 生地の質、手触り、そして色も好みなので、このペンケースには良いペンが入れてあるはず、と開けて見たら、そのあまりに地味な光景に落胆してしまいました。変な萬年筆を中心に集めているわけですから、家の中をかき回しても、そうそう「えぇモン」が出てくるはずもありません。

 その昔、まだ少年と言うべき年齢だった頃には、自動車のカタログを何度も何度も、ボロボロになるまで見るのが趣味のようなものでした。高校生の時に書店で立ち読みして、何となく内容に反発を覚えたのが「間違いだらけの運転テクニック」でしたが、これも妙な話で、免許も持っていない少年が巨匠徳大寺先生のご高説に反感を持つなんて、アホ丸出しでした。そしてそれは過去形に留まらず、還暦を超えてもまだアホなのが私という人間なのです。

 自動車カタログの末尾にはモデルごとの仕様表や装備比較表もあるわけですが、たいていは最低グレードがDXで、デラックスなのにこんなに貧弱な装備だなんて、「デラックス」には他の意味もあるのだろうか、なんて思っていたものでした。

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 天冠を見たところ。山伏がつける頭襟みたいなものも混じっていますが、他はみなフラット。そして仏壇。頭襟みたいな天冠のものだけは青色の軸ですが、それも光の加減で黒に見えてしまうような青です。

 今の時代、クルマのグレード名でDXなんて、おそらく存在しないのでは、と思いますが、かわってお仕事や社会の「DX」っていうのは急激に拡大しています。先日、市役所に行きました際に教育委員会事務局のエリアを通りましたが、何と「教育DX課」なんてのができていました。学校教育課で担当していたICT機器関連のことを始め、GIGAスクール関連のことなど、一切を担当する部署なのだそうです。いや、学校にいなくて本当に良かったと思います。

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 PILOTデラックス、名前は同じでも製造年代によって結構違います。けれど、ここにあるのは同じようなものばかり。どうせなら、もう少しあれこれバリエーションを広げて集めれば良かったのに、と過去の自分に呆れながら言ってやりたいところです。軸の素材、ペン先の金品位、それらの違いはありますけれど、わずかなものです。

 写真があまりに下手くそなのでわかりませんけれど、クリップの形が違っている個体が青軸です。デラックスウルシという、廃盤になって急激に人気が高まっている、でもやっぱり地味な萬年筆です。

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 字幅はFとB。これもどうせならあれこれ揃えれば良かったのに、目の前に出てきたものを何も考えずにパクッといく、ということを繰り返した結果です。無計画な蒐集と、記録・整理をしないズボラな性格。こういう人間はコレクションなどすべきではありません。

 あまりに地味で、さほど興味も持っていなかったのですけれど、久しぶりに握って字を書いてみるとなかなかいい感じです。どこといって突き抜けたところはないのだけれど、しっくりくる感じ。クルマにしても、あれこれ装備がついていると見た目は嬉しいけれど、結局使わないものもたくさんある、ということで、最後はそのクルマそのものの性格が自分に合うかどうか、につきる、というのに似ているような気がします。

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2023年11月21日 (火)

あきらめ

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 Jアラートが出て大騒ぎの中、関係ない、と眠る「ちち(仮名)」さん。何の根拠もないのですが、ワンコが騒いでないから大丈夫だろう、と聞いていたら対象は沖縄地方とのこと。黒電話のボンボンが引きずる国はあいも変わらず、いやこの先も滅びるまで変わることなく幻想の中で無茶ばっかりして行くことでしょう。

 中学校の定期考査に合わせてボランティアの方が学習会を開かれていて、職場をその会場としてお貸ししているのですが、主催者側の熱意に対して参加する側のあまりにもアホなようす。長いこと中学校でいましたからわかっていることとはいえ、本当に勉強させてやらないといけない子供たちがあまりに北朝鮮なので、かわいそうやなぁ、救いがないなぁ、と己の無力さと合わせて哀しく思ったことでした。

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 背比べをしていたペリカンの萬年筆。#500トートイスは生きてはいますがキャップがユルユルで、実用的とはいえません。机の上に転がしておいて、キャップのせいで乾きまくるペン先をなだめつつ、たまぁにその筆記感を楽しむ、ぐらいのことでしょうか。前オーナーは刈谷の巨匠です。

 ちなみに、今の職場では子供に萬年筆を見せることはありません。そんなことをしたら、そのまま一本の萬年筆の生涯を閉じてしまうことになるからです。

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 今の子供達の多くは生活経験が乏しく、家族と友人と携帯電話の中だけが世界の全て。そして、モノを大切に使う、ということを敢えてしようとしません。今や、家庭での躾などはなく、親子は友達であるのが望ましい、という風潮です。その領域を教員が指導すれば猛烈なクレームが来ますし、だからといって指導しなかった結果についても学校の責任になります。

 大人も変な電話をかけてきます。お前の施設の前を中学生が歩いてたけど、歩き方が悪くて気分を害されたから何とかしろ、という内容。いかに公共施設といえど、前の道路を歩いている子どもの態度にまで責任は持てない旨を丁重にお話ししましたらガチャ切り。

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 え? 何の電話や? 自分ならたまたま通りがかった建物の電話番号調べてまでクレームしませんが、何となく聞き覚えのある声。あ、先日訳の分からんクレーム入れてきたあの人かも、と思い至りました。あそこの施設の責任者が私の言うことを聞かない、と市役所までクレームを入れた人です。

 市役所の担当者が心配して電話してきたので、いつでもクビにしてください。そうしたらその人、あいつクビにしたってん! て喜びはるでしょう、と答えたのでした。すでに何人か戦果を上げている人だそうです。この萬年筆、エボやけが綺麗やなぁ、なんて呑気なこと言ってたら、私も星印になってしまう日が来るのかもしれません。

2023年11月20日 (月)

背の順

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 いつものように顔を背けている「ちち(仮名)」さんを、思いっきり絞り開放で撮ってみました。いい感じにボケたと思います。飼い主は常にボケてますので、撮る写真はピンぼけや手ブレばっかりです。そんなオッサンが、写真を置いて、そこに何かを書いていくというスタイルでBlogを続けていることが、自分でも不思議です。

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 小さめのペンケースを掴んで、さぁ、何が入ってるかな、という記事。こう書くと無作為に掴んだ感じですけれど、最初に掴んだケースには同じメーカーのものばかり大量に入っていたので、それならばと小さめなものを掴み直しました。

 開けてみたら、これもまた同じメーカーのものばかりが入っていたのですが、全部で3本ですからちょうど良い感じです。

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 はい、背の順に並んで、と数えきれないぐらい言いましたけれど、今の学校では避けるべき指示のひとつとされています。だいたい、背の順に並ばせることについて、合理的な理由がありません。姓の五十音順に並んで、というなら書類整理上の利便性など、納得しやすい理由はつけられます。

 何より、姓が「あ行」で始まろうが「た行」で始まろうが、それで傷つくとか嫌な思いをする、ということはあまり考えられませんが、背の順ですとそういうわけにはいきません。

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 ペンケースに適当に突っ込んでおいたものをあらためて見直したら、頭の飛び出し具合が背の順だった、というだけのことですが、さて、この3本はそれぞれ何でしょう。ペリカンだということは明らかですが。

 そうか、こうやってここで記事を止めておけば、同じペンで明日も記事が書けるのだな、という悪知恵がつきました。数少ない手持ちの萬年筆をネタに毎日記事を書こうとするなら、そのくらいの工夫は必要ですね。

2023年11月19日 (日)

ヘンタイ三種

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 撮られるのを避けるはずが、ウィンクしたみたいになってしまった「ちち(仮名)」さん。昨日はほぼ一日中、飼い主と一緒に過ごしましたが、今日は朝早く家を出て日が暮れてから帰ってきた飼い主に対し、キュゥンキュゥンとひとしきり何かを訴えておりました。

 良いお天気の日曜日でしたが、地域にある施設の「フェス」に一日を捧げてしまいました。終日、受付に座っていたのですが、関係者からはおおいに怪しがられました。一日ずっと受付なんてしんどくないですか、ということなのですが、そんなことでは神戸ペンショウやY.Y.Dayの運営にかかわることなんてできません(シバかれてまう、という噂もあります)。

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 今度のY.Y.Dayについては、詳しい内容はまだ決まっていませんが、5月4日に兵庫県民会館で開催、ということだけは決まっています。大型連休まっただ中ですから、今からでもホテルをおさえるのは難しいかもしれませんが、遠方の方は夜行バスで来て夜行バスで帰る、といった強行軍でもニコニコと楽しく過ごしていただける内容だと信じておいでください。神戸で楽しく萬年筆いたしましょう。

 さて、これまでのY.Y.Dayでは抽選会を行って懸賞を出す、ということをやってきましたので、今度もやるかもしれません。そのときに備えて景品として出せる萬年筆を探す、ということも、ペンケースの中味調べてみました、っていう記事の元になっているわけですが、このケースの中味にはそれに適したものはないように思います。ほとんどのペンを記事にしてしまいましたし、棚に積み上げてある別のペンケースを開いて記事にしていかなければなりません。

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 で、最後を飾るモノとして、今日はこの3本です。上から順に、セイラーのプロフェッショナルギア・マーブルエボナイト、同じくセイラー製がベースですがサンライズ貿易のグランザス・ネオ、そしてパーカー180です。

 どれも萬年筆としては普通のものです。セイラー系の2本は本数こそ限られますけれど、萬年筆としてはそれほど奇抜なものではありませんしパーカー180にしてもその点は同じです。

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 マーブルエボナイトは毎日使っている中で、筆記状態でキャップから本体が抜けて飛んで行き、床に激突したという悲惨な事故歴を持ちます。しかしそれも天才的な修復により問題なく治されています。これのヘンタイチックなところは、ペン先が長刀研ぎmの中字であるということ。今では入手のハードルが高い長刀ですけれど、かつては結構普通に、望めば手に入るという時期があったのです。

 グランザス・ネオは、何を思ったかズームのペン先がついたものを買っています。これを手に入れた頃は萬年筆は使ってナンボ、ということで実用性第一でしたのに、なぜかズーム。細字や中字ではないのです。

 そしてパーカー180。ペン先の表と裏とで字幅が違い、1本で2種類の字幅を使い分けられるのが売りですが、よく見るのはFとXFの組み合わせです。この個体は太い方がMというあたり、日本人の好みからするとやや太いもの。元のオーナーの好みでしょうか。

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 こういう、百貨店や大きめの文具店に行けば普通に買えるような萬年筆なのに、そこにひと味違うものを求めてしまうというのは、もしかして私はヘンタイなのかもしれません。本当にそうだとしたら、実に恐ろしいことですね。

 

2023年11月18日 (土)

はやぶさ

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 飼い主がお休みで丸一日家にいた土曜日。「ちち(仮名)」さんの精神状態も非常に良くて、これならば今夜は朝まで静かに寝てくれるんではないか、と期待しております。

 明日は職場の近くにある施設で「フェス」が開かれるため、職場にも動員依頼がかかっているのですが、私の職場は主婦ばかり。平日はそれこそ身を粉にして働いてくれていますので、日曜日に出てきてくれとは言いにくい。かと言

って私が一人で行けば、職場の管理部門の方から色々と面倒な手続きを求められます。明日はなので個人として運営に協力する、という形でお仕事をします。イヴェントがあること自体、管理部門には伝えていませんので、後で聞こえるとまた叱られるのだろうな、と思いながらの参加です。こういう気楽さは、畑違いの職場に再雇用されてる人間の特権かもしれません。

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 シルヴァーの方だけならともかく、ブラウンのも一緒に写してしまうと、あぁアレやな、とすぐに知られてしまいます。パーカー50、プアマンズT-1などとも言われましたが、実際世の中に出た本数でいったらこちらが圧倒していますし、ファルコンというサブネームも広く認知されて、昨今では元ネタのT-1なんて知りません、という人も多いようです。

 シルヴァーの方はフライターというお馴染みの名前、ブラウンの方はブラウンマットとこれまた当たり前の名前です。

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 久しぶりに手に取ってみると、これも洗浄を要する個体でした。数学を教えていた時代には放課後などに生徒がやってきて、お決まりの台詞「先生、数学教えて」と召喚されることがよくありました。そんな時、コピー用紙とこのペンを待っていったものです。この萬年筆なら、悪い紙でも結構スルスルと書けたからです。

 私の勤めていた自治体では、白色度の高い用紙を使うと市民様から「もったいない」と苦情が寄せられるということで、あえて単価の高い再生コピー用紙を一括購入しておりました。紙としては、何となく黒ずんだ白い紙で、萬年筆で書くと引っかかるわ滲むわで何一つ良いところがないものでした。白くて綺麗なコピー用紙より高いお金を出してこんなものを使うなんて、それこそ市民様から叱られる案件ですが、「意識の高い」市民様はご自身の思い込みが全てに優先ですから、自分の払った税金が無駄に使われていても、市役所の馬鹿どもに再再試を使えことの大切さを教えてやった、という満足感、それだけで満足なのでしょう。

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 今にして思えば、しなりも何もない、まるでボールペンみたいな書き味だったと思いますけれど、ゴボウと一緒に風呂に入ったのか、と聞きたくなるような黒っぽい紙に青いインクという、井上陽水も脱帽の綺麗なコントラストで数式をしたためていたのです。

 今回、参ったなぁ、と思ったのは、当時の青インクのカートリッヂが挿さったままだったこと。またしっかり洗わなければならないペンが増えました。とりあえず、干上がったカートリッヂにライニガーを詰めて数日放置するところから始めましょう。

2023年11月17日 (金)

揃ってる

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 再会したこたつ布団にも慣れたらしく、お尻の方を布団の中に潜り込ませて眠っていた「ちち(仮名)」さん。もう少し慣れてくると、あれ、ワンコはどこ行った? というようなことになります。

 最近、あれ、WiFiどこ行った? と家族に言われることがちょくちょくあって、本日も全米が涙するほどに不調でしたので原因究明の為に夜明かしをしてしまいました。けれど、こういうものの常で、原因を突き止めるどころかいつの間にか普通に使えるようになっていた、っていうことで、私の一夜を返してほしいものです。

 おそらくルータが古くなってきているのと、何らかの理由で家の中でWiFiの飛び具合が悪くなってきているのと、おそらくその両方です。とりあえずメッシュでも組んでみるか、WiFiルータを入れ替えるか。後者の場合は相当な出費になってしまいます。

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 で、WiFiのことは後回しにして記事を書けば良かったのですが、何につけても意地になる性分なので、WiFiが何とかなるまで次のことに移れないのです。前職においては、こういう特性を持った子供たちに関しては必要な支援が受けられるような環境においてあげなくては、などとよく保護者と相談していたものですが、私が子供だった頃は、専門家の間ではともかく、世間一般にはそういう特性を持つ子供がいる、なんて概念そのものがなくて、融通の利かない子、意固地な子、周りが見えてない子、などと、本人が悪いということで片付けられていたわけです。

 もし私が40年遅れて21世紀に子供時代を過ごしていたなら、きっと「特性のある子供」ということで必要な支援を受けさせてあげなくてはとなっていたはずですが、私の場合は、変な子、難儀な子として子供時代を過ごしてきました。何と社会生活が送れていることに感謝、です。

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 ただ金色というだけのモンブラン・ノブレス。初めて自分のお金(お小遣い)で買った萬年筆は、このシリーズの軸もペン先もステンレス、というタイプでした。今はもうなくなっていますが、当時まだまだ珍しかった「ダイエー」の店舗が自宅近くにあって、そこの文具売場で、ガラスケースの中に鎮座していたものです。そのダイエーには、まだ高価であった「カセットテープ」を安く提供しようということだったのでしょう、60分テープが10本セットで数百円(それでも当時の絶対額としては高い)でドイツBASFブランドのカセットテープが大量に売られていてたので、お小遣いのある限り買ってきて、深夜ラジオの「ビートルズ特集! 全曲放送!」なんて番組を「エアチェック」するのに使っておりました。念のために申し上げますとFM放送ではありません。AMのモノラル放送です。ま、ビートルズの音源自体、大半がモノラルですから問題はなかったのですが。

 話を戻しますと、このとき買ったブレスは、ガリガリでインクも出ないという実に酷い代物でした。ここまで酷ければ、知識さえあれば、自分で弄って改善することだった可能だったはずです。書き味とか何とか、そういう問題ではなくて、当時は見たことないのですが、今にして思えばペン先にものすごい段差があったはずですし、インクが出るように、とペン先とペン芯との間にデンタルフロスみたいな感じでたこ糸を通したりなんて無茶苦茶なことをしたものですから、それで余計にインクが出なくなっていたのでしょう。

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 中学生から高校生の頃に持っていた、その酷い書き味のノブレスは早々にお払い箱になったはずです。おそらくインクが固まって書けなくなりこれ幸いと捨てたのでしょう。やがて大学生になり、そして社会人に。今の妻と交際していて、なかなか結婚という話が出てこないので、妻の母が当時交際していた男性が一肌脱ごうと思ってくださったのでしょう。「萬年筆を差し上げますから一度お会いしましょう。」などと言ってくれてお会いしたとき、あの悪夢のノブレスと全く同じものをいただきました。実に面白い縁です。

 どちらもたいして大事にしていませんでしたから、おそらくお尻のホワイトスターは早々に外れてどこかへ行ってしまっていたのでしょう。今もこのタイプの中古品、二つともお星様が残っているものはあまり見かけません。こうしてお星様が残っていても、これ、お星様の周りはどこへいったの、と思う人も少なくないことでしょう。

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 そしてもうひとつ、コンヴァータの問題。きちんと適合したものを使わないと、ハマることはハマっても、使っているうちに外れる、なんてこともよくあるようです。ノブレスの性格的に、おとなしくカートリッヂで使えばいいのよ、という話ですが、好みのインクを使いたい、という人も最近は多いようですから、このコンヴァータだけでも結構なお値段でやりとりされているようです。

 我が家にあるノブレス、こうして全部揃っているのはこれ一本ぐらいで、残りはほぼすべて何かが欠けているものばかりです。そんなに何本もいらないので、ひょいっと見つかれば、萬年筆関連のイヴェントなどで若い人に持ち帰って貰う、なんて粋なこともできるのでしょう。しかし、残念なことに、どこかにあるはず、と思いながら探しているときに限って、出てこないものなのですよね。

2023年11月16日 (木)

ペアで

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 熟睡している最中、ふっと目覚めて顔を上げたところを取られた「ちち(仮名)」さん。フンッと鼻息を噴き出して、夢の中へと戻っていきました。本日はワインのボトルを囲んでチーズでも食べているはずでしたが、体力的にも3人で1本というのがしんどくなっていたことと、今年もまた「近年にない素晴らしい出来」だったということに飽きたので、そもそも買ってきませんでした。ワインはよく回るので、呑んでしまったあと癈人になってしまうのも難儀なところです。

 毎年これを楽しみに、とか言ってたことでも、歳をとるにつれ、だんだんとどうでも良くなってくるものです。ボージョレイ・ヌーヴォーに関しては、酒屋さんでもそんなの知らんぞという時代から毎年呑んできたのですけれど、いや、だからどうした、という感じになってきました。

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 これからの季節、ペアで上着のポケットに挿しておくと合いそうな筆記具。PILOTのレガンスか、と流してしまいそうになりますけれど、それは萬年筆だけ。今となってはボールペンの方が値打ちモノかもしれません。

 レガンスのような軸は、綺麗だからと凝り出すと何色も何本も集めてしまうことがわかっているので、一番地味そうな茶色を1本手元に置いておくだけで満足することにしたのです。ボールペンの方は、それと同じ樹脂で作られたものです、と嘘を言っても通りそうなセルロイド製。大阪の巨匠、加藤清さんの作品です。

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 セルロイド。思い出してみれば、こういうキラキラしたものが混じった樹脂と言ったらセルロイド。私たちの世代にとっては普通のものだったのですが、今やセルロイドはなかなかに貴重品です。今、あっちこっちで「昭和」を再評価するような動きがありますけれど、それだけ今の世の中は行き詰まっているというか、もう、普通にやってもいいことなんか何もないのでキラキラしていた時代のことでも掘り起こしてそっちに目を向けておこうか、とか、目先を変えて一儲けしよう、とか、そういうことなんだろうと思います。

 今日、職場で「けっこう毛だらけ灰だらけ」などと口走ったところ、40過ぎの同僚が風天の寅さん大好き人間だということが判明。しかも、受信料を取る放送局で流されていた、寅さんの少年時代を描いた作品も見ていた、ということでしたので、さくらに見送られて旅に出るシーン、柴又駅の話とか、駅から帝釈天までの通りの話などで盛り上がりました。しかし、しかしです。柴又帝釈天のさらにその先、「矢切の渡し」の話になると、彼女は単に、渡し船があるんですね、との反応。あぁ、あの流行り歌の、とはなりませんでした。Img_1387_20231117053301

 いやまぁ、そうなんですね。その歌が良く聞かれた頃には、彼女は演歌なんて聴くような年代ではなかったわけですし。いやそれでも、そこらで流れていたのを耳にしたことぐらいはあるだろう、と思ったりもしたのですけれど、そうでもなかったようです。

 はは、このようにして、化石みたいなお爺さんというのができあがっていくわけですね。「昔なぁ、〇〇〇ってモンがあってなぁ」なんてね。そらもう、インク吸わせたりカートリッヂいうてこう、インクの詰まった小さい入れモンを取り替えたり、面倒臭かったんやけど、それで字ぃを書いたら、そらもう、めっちゃ気持ちよぅてなぁ・・・(遠い目)などと萬年筆を語る、という状況ではないことを幸せに思います。

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2023年11月15日 (水)

スキマ

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 あ、また撮ってるんちゃうの、という「ちち(仮名)」さん。気づいていても眠たいのでパス、とそのまま目をつぶってしまいました。

 飼い主は本日から冬服でお勤め。今月初旬の三連休に入るまでは半袖シャツの「エコスタイル」でお仕事をしておりましたから、長袖のみならず上着を着てのお仕事、暑いかもなぁ、と心配しておりましたけれど、寒さの方が頑張ってくれたおかげで熱い思いをすることなく1日を終えることができました。ただ、今の時期はまだスーツ姿で、スリーピースを着るのは来月からになることでしょう。暑がりというのは周りの人からあの人アホちゃうか、おかしいなぁと思われる危険をはらんでいるわけです。

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 PILOT謹製、プロピオネイト樹脂が美しいカスタム様。現行のラインナップでいくとカスタム楓にも通じるお辞儀が強めのニブが好みですが、文化財保護の観点から、インクを入れて使うことはせず、静態保存をしております。

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 とはいえ、これこの通り、インクを入れたら普通に使える状態です。インクの吸入にも問題などありませんし、キャップがしまらないとか勝手に外れてしまうとかいうこともありません。同時期のものの中では比較的状態が良い方かと思います。

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 この個体は、キャップリングのところにはっきりと隙間ができている他はこれといって問題がないのです。我が家にはもう一本、尾栓がクルクルと回る個体があるはずですが、今のところはどこかの棚の中で静かに眠っております。

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 ガシガシ使おうと思うなら、そしてこのタイプのカスタムが良いのなら、同じ時期の黒い軸のやつを探すという手もあるのかもしれませんが、PILOTなのに軸の素材に問題があって不具合続出、というところが気に入っているので、実用性は二の次なのです。そういうことを当たり前のように言う、そしてその人自体が並外れてポンコツなところを持っている、それが「半」というものです。関東風の「半」とは違うものであり、薬というよりは劇薬のようなものであるとご理解いただけますと幸いです。

 

 

 

2023年11月14日 (火)

前線に出す候補

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 念願かなってこたつが出てきたのに、あえて離れて眠る「ちち(仮名)」さん。夏用の敷物を剥がそうとすると敷物の上に座り込んで邪魔していた彼女でしたが、厚手の敷物が出て来てさらにはお布団もかけられたので、さかんに匂いを嗅いだり引っ掻いてみたりしておりましたが、結局のところ、最近ハマっていた、座卓の下に潜り込んで眠るということがやりにくくなったのが面白くないようです。

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 どこかにあるぞ、と思いつつ長いこと姿を見ないままになっていた萬年筆、本日はプラチナの銀無垢萬年筆、PTS-50000です。

 さる百貨店でセール価格になっていると教えてもらって買ったもので、実用するつもりで細字のペン先がついたものを選びました。購入時にセットしたブルーのカートリッヂが挿さったままになっていますから、これも早急に洗浄してやらないといけません。

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 かなり大ぶりで重たいペンですから、長文を書くのには向かないと思いますが、そもそも長い文章を誤字脱字なしで書き上げる力はありませんから、そこは問題ありません。職場に常置している萬年筆たちを少し休ませてやるための交代要員として、前線に出てもらおうと思います。

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 ペンケースを開いてざっと見るだけではなく、落ち着いて一本一本見ていくと、これはあの時、こいつはあの頃、と、それぞれの萬年筆を使っていた頃のことを思い出します。そして、その頃は今と違って、手に入れた萬年筆には必ずインクを入れて、いたずら書きにせよ、何らかの文字を書いていた記憶が蘇ってくるのです。やはり萬年筆は使ってこそ、ですね。

2023年11月13日 (月)

これもセーフ

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 お顔を撮られても全く気づかず眠り続ける「ちち(仮名)」さん。ここ数日は夜中に鳴くこともなく機嫌良く寝てくれています。

 しかしそれも「もののはずみ」でどうなるか、全くわからないところで、今日はよく寝てるな、と安心して風呂に入ると、誰もいなくなった居間で鳴き叫んでいる彼女の高い声を聞くことになったりします。そうなるともうゆっくりお湯に浸かっている気分ではなくなってしまうので、早々に風呂を出て彼女のもとへ馳せ参じる、ということになります。

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 あいも変わらず、暇な時にはなんとなくオークションサイトを覗いてみたりしているのですが、それをやると、シュレーディンガーの萬年筆、と勝手に呼んでいる現象にハマってしまうことがあります。

 オークションサイトがあるという事実。そこにどのようなものが出品されているのか、オークションサイトを閲覧しなければ知ることができません。逆に言うと、もう何年も欲しい欲しいと思って探している万年筆が、これまた捨て値と言うべき安値で出されていても、見なければそれまで、です。

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 ですから一番良いのは、もう萬年筆なんか見ないこと、これに尽きるのです。でも、見てしまう。何とも哀しい性です。

 おっ、マット軸、18Kのペン先、これは、と一瞬興奮して、いや待て、うちにもあるかもしれんぞ、と冷静になって探したら、やっぱりありました。最近はこんなのばっかりです。

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 それでも、退職後にお世話になっている職場はきっちり定時に帰れますので、仕事を終えてから眠るまでの時間が長い。なればこそ、これウチにもあるんちゃうか、という時に探してみる余裕があるわけです。なので最近は、コレクションのダブりがなくなりました。ダブってるもの、あんまり好みじゃないものは、だんだんお嫁に出して、その時に家族に迷惑がかからないように、とは思うのですが、無情にも寒い季節がやってきてしまいました。

2023年11月12日 (日)

縁が薄い

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 鼻先をお布団に突っ込んで眠る「ちち(仮名)」さん。本日はほぼ一日、飼い主が隣でゴロゴロしていたので、精神的にもたいへん安定していたようです。基本的に甘えん坊なので、ふと目覚めて顔を上げた時に周りに家族がいないと鳴き叫ぶのです。若い頃はそうでもなかったのですが、歳をとって、そこは妻が退職して毎日家にいるのが当たり前になり、甘えん坊のくせが強くなったのだろうと思います。

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 土曜日は半日とはいえ仕事をしているのがもったいないと思えるような良いお天気でしたが、今日のお天気はそれほどではありませんでした。土曜日曜と、本州最南端、潮岬灯台の夕暮れを体験しよう、ということで、夜の7時まで公開、ということでしたけれど、潮岬まで車を飛ばして4時間から5時間。日が暮れて灯台の灯りが綺麗に見えるのを見届けて帰ってくると日付が変わる頃になりますから、行けば綺麗だというのはわかっていましたけれど見送りました。

 写真のケースに収まっている萬年筆をチェックして、必要なものは水洗いをして、お別れすべきものを選んで、などと思っていた週末でしたけれど、結局、何もしないままサザヱさん、ということになりました。

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 萬年筆を実用するならカートリッヂ・コンヴァータ両用式の方が便利なのに決まっていますが、所有することそれ自体に喜びを感じるのなら吸入式。そういうこともあって、デカい図体なのに両用式というルマンは、あまり好みではない萬年筆、なのかもしれません。

 それでも、そのブランドとしての名声、歴史の古さ、大好きな緑色の軸、あるいは木軸、ということで、この2本はかなり前から手元にあります。

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 木軸の方は、正規代理店の検品はぜったいにとおらないはず、と思えるペン先の切割不均等ぶりが面白くて、ほらほら、こんな変なのがあるんだよ、と人に見せるためだけにこれまで手元に置いてきたようなものですし、緑色の軸は単に綺麗で好きな軸色だから、ということだけで手に入れたものです。どちらも、インクを入れてガシガシ使った記憶がありません。これはお嫁に出してあげるべきでしょう。

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 萬年筆の蒐集が趣味となりますと、それを手に入れることが目的となってしまい、実際に手元に来たときにはすでに熱量が下がってしまっている、ということになりがちです。そんな萬年筆を放出していって、ネタに困るようになったらBlogもおしまい、というのが良いのでしょう。いずれにしても、まずはコレクションの把握、それが第一です。

2023年11月11日 (土)

やはりあった

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 何が起こっているのかよくわかっていない、寝起きの「ちち(仮名)」さん。飼い主ともども、ゆったりとした土曜の午後を過ごしました。

 午後だけとはいえ、家で過ごす土曜日は実に久しぶり。これから冬に向かうと、各地の灯台を訪ねることも減るでしょうから、土日は家で過ごすのが基本、という形に戻る事でしょう。そうなれば出費が減り、家にいる時間に萬年筆の整理を進め、たくさんお嫁に出してお小遣い程度の金額を回収して、と。そのあとが大切で、二度と本数は増やさないぞ、もっともっと減らすぞ、という強い意志と実行力をもって過ごすこと。実はこれが一番難しいのでしょう。

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 発掘されたペンケースに収まっていたプラチナ・プラチナたち。いわゆるビッグサイズのものと、それよりは小ぶりなものが2本。スターリングシルヴァーの軸でペン先がプラチナ、そして大型の軸、としてちょくちょくオークションサイトに出てくるので、そのたび、あ、これ持ってたかな、などとビッドしかけては思いとどまる、ということを繰り返しております。もう、こうして持っているのですから、これ以上増やしてはいけません。

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 その独特の立ち位置、コンセプトでその立ち位置を確立されている萬年筆専門店がオープンされて間もない頃、毎週のようにお店にお邪魔しては萬年筆談義をしていたことがあるのですが、今にして思えば、いや、あれけっこう迷惑だったんだろうなぁ、と反省するばかりです。で、その当時、店主と萬年筆を交換したことがあって、その時手元に来たのが、この首軸に象嵌のない、ホワイトゴールドのペン先を持つプラチナ・プラチナでした。

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 字を書くのは苦手なくせに、なぜか大ぶりで重たい目の萬年筆を好む私は、今ならこの小ぶりな方を選ぶことはないでしょうが、大小あるのだから、ということ、人との交流の中で手元に来た萬年筆である、ということもありますから、小ぶりな方の2ほんも、できるだけ後の方まで手元に残しておきたい、と思っています。そんなこと言ってるから、萬年筆に限らず、全く断捨離が進まないのですけれども。

2023年11月10日 (金)

入れたら入れっぱなし

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 飼い主の後をついて歩いていたら、いきなりカメラが出てきたので、とっさに俯いた「ちち(仮名)」さん。ご褒美として、撮影後にたくさんわしゃわしゃしてあげました。

 ごはんとお散歩が終わると、寝床であるクッションにドテッと寝そべっているのですけれど、飼い主が居間に入ってくると起き上がって一緒に歩き回ります。撫でて、撫でて、ということなのです。

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 萬年筆が増えてくると、それを収納する「入れ物」も増えてきます。20本入りのケースに20本収めてしまうと、それで満足してしまって開けてみることもしない、ということがあります。時折ケースを開けてみるとまさにタイムカプセル状態で、え、こんなんあったんや、とか、誰がこんなん入れたんやっ!(そんなはずあるかい)とか、混乱の極みです。長いこと、あれは確かに手に入れたはずなのに最近見ないなぁ、なんてペンを発見することもあります。

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 銀色で変にお高いホスカルらしきペン、これは全く手に入れた記憶もない、おそらくはインクを入れて書いてみたこともない、というような一本です。銀色ですけれど、どこにも925などという刻印がありませんので、金属軸に銀メッキをしてあるものかもしれません。古いものにもかかわらずけっこうなお値段のシールが貼られているのは、14Kのペン先だけではなくてこの加飾のせいかも、などとも思います。

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 セイラー萬年筆の65周年記念で世に出たホスカルは、18Kのペン先を持ち、スターリングシルヴァーで格子柄の軸でした。残念ながらそのような希少なものはウチにはありません。その代わりに、こういう素性がよくわからないようなものばかりが積み上がっておるのです。

 片付けをするときの要諦は、一箇所に集中してスピード命でやる事だそうです。途中休憩など挟む事なく、この棚、とか、机の上、とか限定して一気にやってしまう。机の上を片付けている時に、これは引き出しに入れよう、などとやらない。引き出しはパンドラの箱になり得るので、開けてはいけないのです。言われてみればよぉくわかります。いつもそれで失敗して、ただただエントロピーが増大したのみ、という結果になっていますので。

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 たとえメッキであるとしても、この、銀色から黒へと変化していく途中のなんとも言えない色の変化、目が吸い寄せられます。このペンもまた、次に「こんなんあった?」と言われるその時まで、ケースの中で黒さを増していくことでしょう。

 

 

2023年11月 9日 (木)

ありの木

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 遊んでちょうだいとせがむ「まりりん(冬眠準備期)」さん。ニホンイシガメは比較的寒さに強いと言われますが、それでも冬は冬眠します。素人飼育で冬眠させると、そのままあちらの世界へ行ってしまうこともあるといいますから、しっかりとヒーターで加温して快適な水温を保つようにしています。そのせいか、このところ食欲がすごくて、たくさん食べればそれだけ水も汚れますので、水換えもサボることができません。

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 鳥取、万年筆博士で買ってきたペン立て。確か梨の木を使っているなどと聞いて、鳥取土産にちょうど良い、と思ったと記憶しています。

 その時は親方もその場にいらっしゃったのですが、2〜3個ある中から最初に選ばせてもらったのがこれだったはずです。ただ問題は、職場にしろ自宅にしろ、こういう立派なぺん立てをおけるようなスペースが机上にないということ。もちろんそれは机のせいではなくて、その机を使う人間が整理整頓をせずに散らかし放題だから、なのですけれど。

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 今の職場から歩いてすぐのところに、教員時代にたいへんお世話になった材木屋さんのご自宅があるのですが、私がまだ20代だった頃、先代が建てられたもので、材木屋なので見本を兼ねて150種類の木を使って建てた、とのことでした。のちに、代替わりされてからお家の中を見せていただいたのですが、それぞれの木の特性を活かして、まさに適材適所、という使い方をされているのが印象的でした。

 そのお家にも梨の木が柱として使われていましたし、吉野山の金峰山寺蔵王堂にも梨の木だと伝わる柱があります。あまり大きな木になるイメージはありませんが、こうしてペン立てになっているものを見ると、思ったより大きな木になるものもあるのだな、という感じです。

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 職場で常用している萬年筆を立ててみました。かなりの太さのものまでいけます。改めて見ると、このラインナップ、変わり映えがしません。家に帰ればまだ何本かは萬年筆がありますので、そろそろメンバーチェンジをするのも良いかもしれません。さて、どれを使おうかな、と考えるのもまた楽しいものです。

2023年11月 8日 (水)

よぉく見ると・・・

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 やはり何かのカタログをあごの下に敷いて寝ている「ちち(仮名)」さん。このカタログは取り上げて片付けたつもりだったのですが、執着しているのか、どうやったのか知りませんがあごの下に敷いております。本日は調子が良くない感じで、粗相はするわ、家族がそばにいないといって夜鳴きはするわで、飼い主は明日一日、あくびをして過ごすことになりそうです。

 昨日、グラシールを記事にしたのでちょっと気になって、本日はお仲間の紹介です。

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 ご存じ、金閣と銀閣です。普通のコレクターがこれを持っている場合、きっとまともな品でしょう。でも実際これはまともなモノではなさそうですので、ちゃんとしたコレクターなら人に見せないか、みせてもキャップはとらないでしょう。

 私は関東で言うところの半一族らしいのですが、そういう人の場合、喜んで人に見せびらかしつつ、キャップをとってよく見てというのです。いや、この萬年筆、細部までよく見ちゃダメなんですけれど。

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 はい、いつものペン先にはピントを合わせられない私が撮った写真。銀閣は14Kで、すでに変な感じですけれど、金閣に至ってはTIGPだなんて。金ペンじゃない金閣。これはもう、半としては最高ですね。

 おそらく、何人もの人の手を経ている間に大先が取り替えられてしまったのでしょう。それとも、こういう仕様が公式にあったのでしょうか。そうであるならちょっと哀しいですが、まずそんなことはないと思いたいです。

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 ごく普通の萬年筆でいうところのベスト型というのがシャレーナで、紡錘型というのがグラシール。ですので、並べてみるとこのように、グラシールの方が若干長いのです。誤差の範囲ではありますけれど。それにしてもこのお三方、ギンギラギンですね。いつの日か、正しい組み合わせの金閣や銀閣を手に入れることができるのでしょうか。もうそんなに、蒐集に割ける時間も残っていませんし、何より、もう萬年筆は増やすまいと決めていますので、今あるものをどんどんお嫁に出さないと新しいものはお迎えできません。

 問題としては、手元にあるのは変なモンがほとんどだということなのです。

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2023年11月 7日 (火)

由来は?

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 お歳暮か何かのカタログを前脚で押さえて眠っていた「ちち(仮名)」さん。もちろん寝床はこたつの中です。もう少しすると季節に見合った気候になって、そうなれば大好きなこたつ布団が復活するのですが、そうなったら今度は身体の方だけこたつに突っ込んで顔だけ出して寝る、という感じになるのではないかと思います。臆病者なので、完全に隠れてしまうような、家族の顔の見えない場所では寝られないのです。

 本日は午後からの勤務で、きっちり午後9時過ぎまで職場に詰めて、警備保障の警報器が「そろそろセットしなさいよ」と言うのを聞いてから退勤しました。教員だった頃の職場も同じ警備保障会社でしたが、防犯セット時刻を午前2時に設定してありました。それで、そろそろ時間だ、と言われると延長操作をするという・・・若い人がオールでカラオケ屋にいるような、そんな毎日でした。

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 本日、ちょっとお洒落なペンケースを見つけたので開けて見ると、セイラー萬年筆製でした。中に収まっていたのはグラシール。これも、人に聞いてそういうモデル名だと知ったもので、クリップの形状とか、そのお馬鹿なペン先とか、そういうものに惹かれて中古を手に入れたもので、新品を買ったわけではないので名前すら知らなかった、というわけです。

 ご存じのように、元ネタはシャレーナ。とにかく細い萬年筆を造るぞ、というところからスタートして、なおかつ、単なるイロモノものにならないようにということでしょうか、ペン先はしっかり14K。なのにお名前は、おシャレな萬年筆だからシャレーナ、って、もう絶望的です。

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 ではこの子は、より一層お洒落なカーヴしたクリップ、ゴールドの外装で、グラシール。どういう意味なのでしょうか。DAKSスリムなどというものもありましたが、そちらは細身ということを前面に出した名称でわかりやすい。シャレーナよりはマシな名前かと思いますが、どういう意味なのかが気になります。

 元ネタのシャレーナと比べてやや長めなのは、キャップの装飾などのせいでしょうか。このシリーズ、究極に細いのは良いのですが、諦めずにコンヴァータも使えるように、ということで、スライド式コンヴァータのピストンをいっぱいに引き出した状態でもそれが収められる胴軸が必要です。まぁこれくらいの長さでもなければ、細いわ短いわで本当におもちゃになってしまいます。

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 グラシールがタダのゴージャスなシャレーナではない、のは、このペン先ゆえ。セイラー名物の24Kニブ、こんなところにも登場していたのですね。ホスカルタイプのものに装着されているものと比べて小さいですし、そもそもシャレーナ系のニブはよく撓る傾向にありますから、この24Kペン先、あまりにグニョグニョしすぎて気持ちよくない、という感想を持つ人も多いようです。

 シャレーナは14Kまたは18Kですから、それより上等なペンにしようとすればこれしかなかったのでしょう。今の時代なら、シャレーナを18Kにせず14Kのままとして、このグラシールを21Kに、という常識的な判断になっていたかもしれません。今以上にセイラーがヘンタイな時代ですから、仕方のないことでしょう。オッサンのごつい手で上品な見た目の萬年筆握って、それでまた汚い筆跡を残す。合いません。

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2023年11月 6日 (月)

どこを見る?

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 高らかにいびきをかいて眠る「ちち(仮名)」さん。撫でてやると嬉しそうではありますが、眠たいので目を瞑ったまま喜んでいる、という有様。いつもこんな感じだと助かるのですが、浅い時間におとなしい時は、夜中に鳴き叫ぶことが多いので油断はできません。

 それで、しばらく様子を見ようか、と飼い主が添い寝をするわけですが、多くの場合、飼い主の方が深い眠りに堕ちてしまって、気がつけば未明と言うべき時間になっていることが多いのです。この場合、布団で寝るよりも眠りの質が高いように感じるのですが、本来起きるべき時間より早く目覚めてしまうので、よっしゃ二度寝、ともう一度目をつぶると、次に目覚めたときに大変よろしくないわけです。

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 整理整頓を少しずつ、ということでやっていますけれど、整理はともかくとして、整頓が進みません。そもそも整頓しておくためのスペースが不足しているので、その場所を空けようと色々引っ張り出してはそこらに散らかして、さらに収拾のつかないことになってしまいます。熱力学の法則はこんなところにも適用されるものなのだなぁ、などと呑気なことを言ってますが、だとすると、このまま・・・・・

 さて、我が家にももう十分な本数のシェーファーの萬年筆がありますが、それでも、シェーファーの萬年筆がオークションに出品されているのを見てしまいます。あ、これはクリップ短いタイプやなぁ、とか、お尻のあたりを見て、吸入式ではないなぁ、など。

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 このタイプは銀軸ですからたいていは真っ黒けで出品されています。磨いたら凄く綺麗になるのだろうなぁ、とわかっていて、いつか、どれかを実験台にして磨きまくってやろうと思ってはいるのですが、そんな自分はいざ磨くとなったらそのための道具立てに凝ってしまうのが目に見えているので、其れが恐ろしくて手が出せない、あるいは、今季が続かないから磨き始めても最後まで行かないだろう、と自分のことをよく知っているからそもそも手を出さない、という状況です。なので手元には薄汚い見た目のシェーファーがいっぱい溜まっていくわけです。

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 ここ、この部分です。ここがこんな風になっているのが好物です。こうなっているのはタッチダウンですから、壊れている可能性も高く、そういうものをオークションで手に入れるのは危険で馬鹿げたことです。けれど、インペリアル系だけでも両手の指で足りないほど持っているのですから、たとえ壊れたものが手元に来ても見て楽しめるとか資料的に価値があるものだとかなら良いではないか、ということです。

 私の場合、萬年筆はカリカリという書き味よりは滑らかなものの方が好みです。その点、シェーファーの反りくり返ったニブなら心配は無用。どの個体であっても、紙の上にペン先を置いたときのタッチは極上です。

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 最近は、シェーファーの萬年筆をみるとき、ここばっかり気にしている、というのがこれ。ペン先、それもいわゆる球の大きさです。ほとんどの場合、右のような見た目になります。左のようなものは滅多に見ませんが、世の中にはこれよりもでかい球のついた個体もあるようです。

 アメリカといったら味、っていう偏見がありますけれど、シェーファーやパーカーなどが輝いていた時代の萬年筆は細字系が多いように思われます。その時代であっても、すでにタイプライター使いまくっていた人たちですから、萬年筆の使い途としては署名が多かったでしょうし、しれならFとかXFなんてものは選ばないんじゃないか、と思いますが、なぜか、そういう古い時代の萬年筆、太字のものが少ないようです。

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 オークションに出てくるようなものは、それが個人からの出品であるなら、本人が要らないと思っているものだから、良いものはない。そんな風に考えると、古き佳きアメリカの萬年筆達、それもぶっとい文字の書けるようなものは、今もそのまま、コレクターや愛用者の手元にいるのかもしれません。そうであっても、何かの気まぐれや事情によって、そういうものが出てくることもあるかもしれない。そんなロマンを胸に、今夜もネットの海に出かけて行くのですが、そんなことにエネルギーを費やしているから、エントロピーが増大し続けるのです。

2023年11月 5日 (日)

三連休最終日も懲りずに灯台

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 眠くて仕方がない、という感じの「ちち(仮名)」さん。飼い主も、昨日の無理が祟って目が覚めたら6時半。5時半には家を出るぞ、と決めていたので大遅刻です。

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 本日は年に二度ほど行われる友ヶ島灯台の一般公開。前回、妻と友ヶ島を目指した時には乗船券を買う時点で2時間以上もあとの便、と言われて断念したので、今回は9時の始発便、あわよくばその前に運行されるであろう8時半の臨時便を狙っていたのです。実際、8時半の便に間に合ったのですけれど、私の前の人で満員札止めとなりました。それでも9時の便に乗れたのでよしとすべきです。

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 友ヶ島(沖島)へ着くと、灯台までの道は通行止めなので迂回して所要50分などという掲示がありました。桟橋からいきなり急な登り坂が連続する山道をひぃこら言いながら登って、20分ほどで到着。要は、もっとゆっくり、景色を楽しみながら歩きなさい、ってことなのですね。

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 海保がやる公開ですので、極めて厳格にコントロールされていて、入る、上る、見たら降りる、という一連の流れが止まらず動く感じで、他所の灯台のように、上ったら踊り場でしばらくゆっくり、なんてことはできません。

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 本日は東大のそばにある第一砲台跡も公開されていて、それがアニメの舞台だからとかで、コスプレしてる人やヲタク臭ぷんぷんな人もたくさん来られていました。ま、灯台を見に来るのが既にヘンタイですから人のことは言えません。

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 で、友ヶ島へ渡ったら数時間ゆっくりとあちこち見て回るべきところなのですが、灯台から桟橋まで戻ってきたら11時発の臨時便が出るところでしたので飛び乗って帰還。そのあと、雑賀崎灯台へも見学に行きました。展望台を作る話が出た時に海保が灯台も一緒に、ということですつくられたとか。外階段で広い展望スペースへ上がることができます。

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 海と灯台ウィークもそろそろ終わりですし、これから寒かなっていきますから、灯台巡りもここらで打ち止めですね。春になったら、またあちこち灯台巡りをするのか、それともまた新しいヘンタイ趣味にハマるのか。懲りない爺さんです。

 

 

2023年11月 4日 (土)

三連休の中日も灯台

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 おとなしく、動きの少ない「ちち(仮名)」さん。昨夜は丑三つ時に鳴き叫んだので、妻と私が交代でそばで寝てやって、未明にようやく落ち着いたのでした。いつもは早朝5時過ぎから起きたよコールをするのですが、今朝は7時過ぎまで黙って寝ていたようです。今夜はゆっくりと寝(させ)てくれると良いのですが。

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 知多半島にある、愛知県最古の灯台、野間埼灯台。地元の人は野間灯台と呼んでいるようです。美浜町の街中を走っていると、道路は突然海岸線に出て、その道路脇に何気なく建っている、無筋コンクリート製の灯台です。

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 公開といっても自由に上らせてくれるわけではなくて、10人ほどのガイドツアーのような形で、だいたい30分で1組、という感じの入れ替え制でした。順番を待っていると、受信料を取っている会社の記者と名乗る人物が取材だから中に入れろ、などと厚かましいことを言っておりましたが、きちんと300円を徴収されていたのが良かったところ。その記者と一緒に中に入らざるを得なかったのは良くなかったところ。マスゴミは大嫌いです。

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 上り切ったところが灯室で、そこから躙り口くらいの扉を開けて踊り場に出ます。灯台の雨樋や踊り場の水勾配など、いろいろとガイドさんに教えていただけて勉強になりました。特にこの、灯室の窓がなぜ三角形なのか、というのは唸らされるお話でした。

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 で、14時過ぎに見学を終えて、今日はこのあと式典がありますよ、とおすすめされたのですけれど、式典には多数のまずゴミが取材に、というのを聞いて退散。その時点では、どこかで時間潰しをして日が暮れてからのプロジェクションマッピングを見ようかとも思っていたのですが、何を思ったのか、反対側へと車を走らせたのでした。

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 筒切りにした鮭の切り身。これ、知多半島と渥美半島ですよね。写真は知多半島がグニャッと内側に曲がってしまってますけれど。反対側ってのは、そう、知多半島の先の方から渥美半島の先端へ向かった、ってことなのです。かつては直接フェリーで行けたのですけれど、今はGoogle先生だけが「行けますよ」と教えてくれるだけなので、根性でぐるりと回るしかないのです。

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 野間埼灯台と同様、伊良湖岬灯台も、灯火は3秒間点灯してきえる、を繰り返します。このことが特徴となって知られているので、灯火を見た船乗りは、あぁ、あれが野間埼灯台だ、伊良湖岬灯台だ、とわかるのだそうです。

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 灯台から山手を見上げると、伊勢湾海上交通センターの表示器が見えます。矢印が点滅しているのは、風か潮流か。この下に、方位を示すような表示器があるようですから、風でしょうか。車では行けず、歩いて行くしかないので、体力的に断念、です。

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 伊良湖岬灯台とその周辺、恋路ヶ浜は、伊良湖港の裏側。伊良湖港入口の信号交差点を回り込んだらそこにある、という感じで、これなら以前にすぐそばまで来ていたのに、と。逆にいうと、一番アクセスの良いのは、鳥羽からフェリーでくることなのですね。運転大好きな私ですが、さすがにヘバってきたので、帰りはズルしましたが、おかげで実に楽ちんでした。

 

2023年11月 3日 (金)

三連休の初日は灯台

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 四国の最東端、蒲生田岬に建つアゲハチョウ・・・の形をした句碑。地元の俳句の会の方の作。灯台巡りをしていますと、あっちでもこっちでも恋する灯台などと言って、カップルが肩を寄せ合って海を見ているのが絵になるような仕掛けがされていますが、ここもそのようです。本日は室戸岬灯台まで5時間、その道中で蒲生田岬に寄るのに1時間追加、などと思って朝の8時に家を出ました。けれども本日は三連休の初日。名神高速はいきなり渋滞30キロ、なんて出てますし、明石海峡大橋を渡るのにまずは神戸へ、と思ったら阪神高速も大渋滞、中国道もギッチギチで、大幅に遅れて12時過ぎに到着したのでした。

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 アゲハチョウの句碑があるところから、海沿いに綺麗な石畳の遊歩道が整備されていて、その終点から灯台へ上がる急な階段。全部で152段ありました。最近はこのくらいの階段ですと途中で休むことなく登り切れるようになりました。灯台巡りの効用でしょう。ここ蒲生田岬灯台と、和歌山県の紀伊日御碕灯台とを結ぶ線が、瀬戸内海と太平洋との境界線なのだそうです。

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 小さな灯台ですが、外階段が特徴。外階段を上りきったところに防水扉があって、そこから中へ入れるようです。先月末、公開されていたので見に行ければ良かったのですけれど、ここまで4時間もかかりますので、淡路島の江崎灯台でお茶を濁してしまったのです。

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 沖合に見える島、その向こうに和歌山の紀伊日御碕灯台があるはずなのです。本日、11月3日は晴れの特異日と聞いたことがあります。実に気持ちの良い青空。灯台巡りはこれでないといけません。

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 階段の上り下りにも苦労するようなご婦人方が帰り始めたので、私も慌てて階段を駆け下りました。蒲生田岬灯台への道は非常に狭くて曲がりくねった山道なので、そこをこういうご婦人に走られたら、目的地に着く前に日が暮れてしまいます。そう思って頑張ったのに、タッチの差で駐車場から出て行く白いプジョー。綺麗なお姉さんが彼氏を隣に乗せて運転していましたので諦めてしまったのですが、これこそジェンダーの先入観でした。助手席の彼氏がペースノート読んでるのか、というような激しい運転で山を下って行かれました。

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 で、国道55号線を爆走して、登坂車線のある区間などをうまく活用できたので、午後③時半頃には室戸岬灯台に到着。最御崎寺の駐車場に車を止めて坂道を上ります。写真は帰り道、日が暮れてから撮った山門。四国遍路の24番札所です。この山門あたりから海の方へ坂を下りていくと室戸岬灯台。本日は年に一度の公開日です。

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 何と言ってもこれ、第一等フレネルレンズ。背中合わせに2枚の構成です。こいつを実に小さなモーターで回しているのが印象的でした。海保の職員さんは、夏のような暑さの中、この灯室にずっと詰めてくださってました。室戸岬灯台は、まず梯子を上がると2階。そこには何もなく、かつて灯器を回転させていた機材が収まっていた「ガワ」があります。

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 そこからさらに1階上がると踊り場に出られるフロア。さらにその上が、お目当ての灯室です。レンズが大きいので、写真を撮ろうにも引きが取れません。灯室は360度全周がガラス張りなので、昼間は近隣の山林を焼いてしまわないように太陽の位置を考慮してレンズが停止(東西方向)するようになっています。

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 かつての退息室でしょうか、そちらの前庭ではカフェのようなこともされていました。写真は日没後、まだ完全に暗くなる前のもの。とっぷりと真っ暗になるまでいようかとも思いましたが、帰りが遅くなりすぎるのもアレですので、後ろ髪を引かれつつ灯台を後にする、その直前です。

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 さすが、第一等フレネルレンズ、到達距離日本一は伊達ではありません。15時半から17時半までここにいた、なんてアホです。でももう、ここに来ることはないだろうなぁ、ということで。汚れに汚れた私がお遍路さんになってここへお参りするような日は来るのでしょうか。

 帰りは行きの混雑が嘘のように道が空いていて、4時間ほどで奈良まで帰ってくることができました。道路の整備が進めば、さらに時間距離が短縮されるのでしょうけれど、実現するまで運転を続けていられるでしょうか。目指せ、ポール・フレールなのですけれど。

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2023年11月 2日 (木)

かいほう

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 なぜかカメラを向けられても顔を背けようとはしない「ちち(仮名)」さん。飼い主は普段より少しだけゆっくりと家を出て、定期健康診断のために検査センターへ。職場の健康診断ですから費用は職場持ち、検査の開始前1時間から3時間は職務専念義務が免除、すなわちお休みになりますので、9時30分からの検査を予約したのです。ただし、色々とオプションの検査項目を加えた(自費)ので、検査が終わったのはきっちり11時30分でした。

 ここからお昼までの30分間有給休暇をとれば、午後からは先週土曜日に出勤した分の振替でお休み。そうしたいのはヤマヤマだったのですけれど、色々と事務的な連絡事項があったことや、今月下旬に職場の周辺地域で開かれる「おまつり」に出展するパネルを三連休明けには展示場へ搬入しなければならない、つまり三連休前に完成させておかなければならないということで、タイムカードは押さないけれど職場には顔を出す、という一番いけない働き方をしてしまったのでした。

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 展示パネルの原稿は昨日までに完成させて職場の中で修正や間違い探しなどのための回覧を済ませてあったので、その結果を反映して最終版のパネル原稿を仕上げて、後はプリントアウトしたもの手作業で貼り合わせてA1サイズやB1サイズのポスター的なものに仕上げる、ということで、貼り合わせ作業は今晩の夜なべだな、と思いつつまずはプリントアウト。ところが、職場のプリンターはノズル周りがかなりご機嫌斜めで、よこしまな印字結果しか出してくれないのです。ギャップ調整やノズルのクリーニングなどを試みても改善しないので、USBメモリにPDF化した原稿を詰めて、出力してくれる業者さんに持ち込むことにしました。PCを借りてセルフ出力すれば1000円かそこらで完了するはずですので、配布開始から1ヶ月、貰わないで放置してあったBun2を貰いに行くこともかねて京都市内へ向かいました。

 1ヶ月前に発刊されたものですけれど、すでに手帳特集。1ヶ月後に配布開始となる12月号は文房具大賞でしょうか。

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 なんてことを考えつつ表紙をめくると、いきなりこの広告。ノックからの解放。自動的に芯が出続けるから集中力が途切れることがない、などと謳っておりますが、いや、私なんかはとてもとても、そんなに長い時間集中力を維持できません。でも、こういう製品が出てくる、というか、このところのメカニカルペンシルというものはほとんどがこのような方向性ですね。ということは、世の多くのメカニカルペンシルユーザは芯がチビってノックしなければならない、そのわずかな時間すら集中力が途切れるから嫌だ、と感じているということなのでしょう。日本の未来は実に明るいですね。模様が面白い材木を軸に使っているからと1万円近くするメカニカルペンシルを買い求める中高生がいるかと思えば、集中力が命、とこういったメカニカルペンシルを武器に勉学や研究、お仕事に励む人たちもいる。どちらも、私などと友達になってもらえる可能性が低い人たちなのだろうと思います。

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 で、もう1ページめくると、今度はこの広告。え、これも解放ですか。みんな一体、何に、どんな風にとらわれているのでしょう。それほどまでにあなたを拘束するようなものならば、筆記具を捨てて街に出よう、とはならないのでしょうか。書は捨ててもスマホは捨てない。では筆記具はどうなのかというと難しいところですけれど、勉強やお仕事には必須のものですから捨てるわけにはいかないですね。

 メカニカルペンシルの芯が出ないことで集中力が失われてしまう。書いた後で消すことができるから便利だけれど、それと引き換えに書かれた文字は微妙に薄くて視認性が落ちる・・・って、みんな贅沢ですよね。私なんか、萬年筆で字を書きますから、自分が書いた文字を自分の手でこすってしまい、文字ではなく単なるインクのシミにしてしまう、なんてことは日常茶飯なことなのですし、そもそも、そういった事故がなくても事故が起こるよりも悲惨な筆跡しか残せないのです。

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 で、Bun2を貰ってからセルフ作業で出力できるお店に行きまして、ちょこちょこっと作業しましたら、印刷を指示する画面上ではB4原稿をB1サイズのポスターにするべく、イメージを拡大してB4用紙8枚に分割してプリントアウトするようになっていたのですけれど、どういうわけかB4用紙32枚に分割して出力する命令が送られてしまったらしく、300枚ばかり森林資源を無駄にしてしまいました。印刷を指示する画面では仕上がりの寸法も含めて思い通りになっているのですが、実際に出力すると凄いことに・・・というのでお店の人もお手上げ。まぁ仕方ないので出力された膨大なメモ用紙候補に対して支払いを済ませてシュレッダーに直行させ、思い切って大判プリンターで出力してもらうことにしました。費用はかさみますけれど、これも授業料・・・と諦め半分、期待半分。結果は商業印刷物みたいな仕上がりで大満足です。まぁ内容は仕上がりの綺麗さに対して実にショボイものなのですけれど、夜なべ仕事も回避できたので良しとしましょう。

2023年11月 1日 (水)

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 あまりにも哀しげな声で鳴くので、おとうたんと一緒にねんねしよ、と「ちち(仮名)」さんに声をかけて、お尻の近くにゴロンと。そのあとは適当に身体のあちこちをポンポンと軽く叩いてやると、すぐに気持ちよさそうな寝息をたて始めました。

 今週は4日間ながら、明日は健康診断のため半日職務専念義務を解かれますので、早くも週末に突入したような晴れやかな気分です。納期が切られている仕事だけ、明日中に片付けて、三連休はまた、おバカな趣味に没頭です。

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 某巨大オークションにて、M900トレドを開始価格1万円のまま落札したことがあって、今でも「あぁいい時代だったなぁ」などと思い出すのですけれど、結局はそれが命取りになって、トレド系を何本も集める沼にハマってしまいました。恐ろしいことに、こんな小さなペンは手に合わないと無視していたはずの700番台トレドもなぜか5本ばかりケースに収まっています。

 これらすべてにインクを入れて、いろんな会合に持ち込んでは見せびらかし、お互いが持ってきたペンの書き味などを確かめ合う、なんてことをやっていたわけですが、時間の経過と共にそういった会合のあり方も変わっていきました。

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 M700トレドは、この1本のみ、尾栓に西ドイツ表記があります。M710はなぜか2本とも西ドイツ。この西ドイツというのも、今や死語になりつつありますね。

 トレドというと、軸に彫られているペリカンの表情が1本ずつ違っていて、中にはとんでもなく不細工な個体もある、というのが話題になったことがありました。どの職人が彫ったのか、ということがわかるようになっているそうですけれど、同じ職人さんでも初期の作品は下手くそだ、などと何本もトレドを集めて検証したこともありました。ちなみに私は絵心も審美眼も持ち合わせていないので、どういうのが不細工なペリカンなのかということすらわかりません。

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 ペン先にしても、同じ18Cでも金一色だったり金銀だったり。ただペリカンの場合、ペン先なんて簡単に取り替えられますし、かつてはペン先だけを入手することも比較的容易でしたから、オークションで手に入れたトレドがオリヂナルの状態を保っている可能性は結構低いのではないかと思います。それでも、西ドイツ表記で金一色のペン先、となると少し気分が高揚します。

 では書き味はどう違うのか、というと、それほど鋭敏な筆記感覚を持っているわけでもなく、ペン先の状態その他に合わせて筆記角度や筆圧を変えて書きます(と、偉そうに言ってますが、実はペン先に振り回されてるだけです)ので、結局、ペン先なんて何でも良いのです。

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 ぶっといオブリークのペン先。ペリカンというとオブリーク、ってくらいによく見たものですけれど、最近はほとんど見かけないようになりました。このペンも久々に取り出してみて、あぁ、前回使ったときのまま放置してあったのだ、とさっそく洗浄。ずぼらな人間と萬年筆の相性は実に悪いものです。けれど、ボールペンでも壊すほどの強筆圧の人が柔らかく撓るペン先を好むといった例もありますから、極端にずぼらな人間がこまめに手をかけなければならない萬年筆を蒐集して適当に使ったり放置したり、ということもあって不思議ではないのでしょう。

 大昔はこのBlogで、毎月1日には必ずトレドを取り上げる、なんて馬鹿なことやってましたが、そんなの、限りあるトレドですからすぐにネタが尽きておしまいになりました。時折取り出してはインクを入れて書いてみてニヤリ。今は、そんな風にトレドと付き合っているのです。

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