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2023年10月

2023年10月31日 (火)

サイン

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 正面から行っても顔は撮らせて貰えないので、寝ているところを真上から。「ちち(仮名)」さんは、カメラが見えていれば警戒しますけれど見えていなければどうということはない、という態度です。本日は退勤後に電車に乗って文房具店へ、という計画でしたが、まず駅に行った時点で強烈な違和感。できれば乗りたいけれど時間的に無理、という列車がホームで待っていてくれたのです。訝しがりつつもラッキーと思って乗り込んだのですけれど、隣の線に入線してきた列車が運転取りやめとなり、あぁこの調子ではこの列車もいずれ、と思って迂回乗車の態勢に入ったところで正式に運転取りやめとなってしまいました。支障があって駅で抑止されていたわけで、乗れてラッキーどころではなかったのです。

 何と一駅先で線路に落ちた人がいる・・・というアナウンスでしたが、すぐに列車と人とが接触した、という内容に変わりました。運休自体は30分ほどで解消されたのですけれど、ダイヤの乱れはなかなか元に戻らず、急行として走っていた列車がいきなり各駅停車に化けるなど、近鉄も京浜急行みたいなことするのだなぁと呑気に喜んでいた私でした。

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 灯台巡りに気を取られて、10月号のBun2!を貰っていないことを今頃思い出したのです。これはいけない、と慌てて大阪市内の文房具店へ向かったのですが、大きく迂回乗車をしてようやくたどり着いたところ、文房具店は違うお店に変わっておりました。調べてみると8月末には閉店していたようです。

 当初の計画は、大阪日本橋の電気街でひとつお買い物をして、それから文房具店へ行き、帰りにレインボーラムネを買う、というものでしたがダイヤの乱れにより電気街をパス。そして文房具店もなくなっていたので、時間をかけて迂回乗車をして、結局県内でレインボーラムネを買って帰宅するだけになってしまいました。まぁ、ダイヤが乱れた線区で列車に乗るのは嫌いではないので、良かったとも言えるのですが。

 実は私、猛烈な暑がりなので、まだ上着を着ておりません。でも来週あたりからはスーツを着てネクタイを締めて・・・と思っておりますので内ポケットに挿す萬年筆を物色していて、あぁこんなのもあったなぁと見つけたのがM805ブラックストライプ。トレドタイプのバランスで、トレドほど仰々しくないので、普段使いにも良さそうです。

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 ただ問題はこれ、ペン先がBであることで、こんなのふだん持ち歩いていても何に使うのだ、ということです。思いつくのは封筒やハガキなどの宛名書き。でもそんなに筆まめなわけでもなく、仕事上でも封筒の表書きなんて月に一度あるかないか。そんな使い方では、呑ませたインクが干上がってしまうだけでしょう。

 もう一つは、内ポケットに入れるのにM800系は適さない、ということです。これは私の身体の使い方がおかしいというのも大きな原因かと思いますが、朝ポケットに挿して家を出ると、帰ってきて取り出したときにはキャップだけ、ということがほとんどなのです。インクをたっぷり呑んだ萬年筆の本体が、内ポケットの中で暴れている、という悪夢のような状態。これを何度も経験しています。

 ネジ式嵌合の萬年筆すべてがダメというわけでもありません。大橋堂なんかですと大丈夫ですが、あれだけキャップのネジが遅ければそれも当然でしょう。逆に、取り出してから書き始めるまでに時間がかかりすぎます。

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 この冬は、しっかりと萬年筆を持ち歩いて積極的にあれこれ使っていこうと思っておりますけれど、鞄を持ち歩かない私にとってペンケースに入れて持ち歩くというのはハードルが高く、どうしても上着の内ポケット、ということになってしまいます。このブラックストライプさんには、職場で宛名書き、もしくは「館長、サインを願いします」と言われたときに備えてスタンバイしてもらうことにして、キャップが外れにくい萬年筆、そして実用的な筆記線のもの、ということで、何か、良さそうなものを探さなければなりません。そういう、まともな萬年筆、ウチにあるのでしょうか。それが問題です。

2023年10月30日 (月)

こうしえん

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 寛ぎながらも微妙に視線を外している「ちち(仮名)」さん。今夜は意識がしっかりしているので、写真なんか撮られないぞ、ということです。飼い主は本日、なかなかに哀しい思いをいたしました。大容量のUSBフラッシュメモリを購入して、職場のサーヴァに蓄えられている大量の過去文書その他を吸い出し、作業用のPCに移した上で重複ファイルや破損ファイルなどを取り除くつもりでしたが、ファイルのコピーが牛より亀より遅いのです。たまりかねて小容量のUSBフラッシュメモリで何度か往復させてファイルを吸い出したのですが、今の時代に「看板に偽りあり」な製品に引っかかるとは、まことに不徳のいたすところでした。USB3.2っていうことだったんですが、ウソだったようです。

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 まだ学校にいた頃、職員室でじっと座っていながらも聞き耳を立てていて、「〇年△組の補欠に・・・」なんて話が聞こえてくると、はいはいはい、っと手を上げて教室へ走って行く、ということがありました。教員の世界というのは頭の固い人がいっぱいいて、あるクラスの授業をする先生が足りないというときでも、そのクラスに普段授業にいってない教員が補欠に入るのは良くないこと、なんていう「常識」があったりして、そういう常識のあるところ、それに逆らいたい奴がいるというのもまた世の常で、いつも、この画像のプリント、実際にはB4版の両面印刷なのですが、これを用意して待ち構えていたものでした。

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 さて、自習やぁ!と喜んでいるところに、よく知らんおっさんがやってきて、「はい、甲子園球場は、なんでその名前なのかな。」なんてことを聞くわけです。もう、オッサン、何で来るねん、ってな感じで、とてつもなく面倒臭そうに「ちめい」とか答えてくれたら、もう大満足です。

 そうか、地名な。そらそうやな。で、なんであそこの地名は甲子園やねん、とたたみかけると、「電車の駅も甲子園やし」とか、もうオッサン早く職員室帰れよ、って感じで言ってくれたりします。ね、自分らでダベってたいのにね。先生が来てたら、自由にできませんもんね。

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 そこでこのプリントです。まずは十干十二支について語るところから。この世のすべては木と火と土と金(属)と水、この組み合わせでできてると中国人は思ってたんやで・・・んなアホな、というのが関西の学校。で、そこの君、女子に人気あるけど、実話本当の話、すんごいエロいって先生知ってんねんで。そや、人間だれでも、表と裏があるんや。中国の人はそれを陰陽と言うて、日本人はそこを「兄」「弟」と言う表現にしたわけや。ま、兄弟は他人の始まり、っていうからな、表と裏や・・・ってな具合に、嫌がる生徒を無理くり話術で引っ張り込んでいくわけです。

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 PILOTのキャップレスが世に出た1963年は、「みずのと・う」の歳。60周年となる今年も当然同じです。最近は「ひめくり」とかをあまり見かけませんので、この十干十二支、「ひのえ・うま」なんてのも下手に話をすると差別的ですし、まぁまぁ難しいのですけれど、そこでプリントの表に、十干の漢字と十二支の漢字、順番に埋める作業をさせていきます。子供って意外に、こういう単純作業にハマるものなのです。

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 「還暦」とは何か、というお話もできますし、「いっしのへん」とか「じんしんのらん」とか「ぼしんせんそう」なんてのも、こういうことを知った上であれば、なるほど、それでその名前なのか、と。さらには、昭和15年が皇紀2600年という無茶苦茶な話も、辛酉革命説っていうのがあってね、なんてことをお話しすることもできるわけです。なので皆さん、社会は暗記もん、とか言わんと、しっかり勉強してね、と言ったあたりで、終わりのチャイムが鳴ります。

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 赤いラメの軸に、口金やクリップが黒マット。あんまり好きではないなぁ、と思いつつ、じゃ、あのお店で聞いてみて、Mがあったら買おうかと思って聞いたのが運の尽き。きっちりマスターヨーダが現れて、フォースならぬキャップレスが共にあらんことを、ということでお買い上げ。いや、もう萬年筆、いらん言うてたやん。そう、いらん、っていう相手をその気にさせてこそ、お商売ですね。

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2023年10月29日 (日)

週末は灯台

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 寝起きを撮られてぼぉ~っとしたままの「ちち(仮名)」さん。飼い主は土曜日曜も平日と変わりなくどこかへ出かけて行って家にいないので「この人は遊んでくれないのだ」という認識ができているようです。それでもワンコの可愛いところは、飼い主が寝転んでいるとそばに寄って来てすぅすぅ気持ちよさそうに寝るところです。彼女が高齢ということで「次は猫」なんていう家族もいるのですけれど、そういう声は聞こえないふりをしている飼い主なのです。

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 土曜日のお昼からクルマを飛ばしてたどり着いたのは、明石海峡大橋を渡りきってすぐ、淡路島の北端となる江崎です。明石海峡に沿った道路を走ると駐車場があり、そこには灯台を模したモニュメントが建っています。ここ北淡町は阪神淡路大震災で大きな被害が出たところでもあり、この場所で海を照らす江崎灯台も結構な被害を受けました。

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 駐車場から灯台の建つ高台へと続く階段。ちょうどこのあたりの断層が大きく動いたので、この階段も壊滅的な被害を受けたそうですが、石材をそのまま使いながら原状復帰を目指して、何とか今の姿にしたとのこと。こうして階段を見上げますと、もともとはまっすぐになっていたものがズレてしまっているのがわかります。

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 海上保安庁が灯台の開放を行う場合は、このように万国旗が飾られることが多いようです。左右の扉の内、左側は収納庫へ、右側が灯台内部の階段へと続く入口です。ここもかつて有人だった名残でしょうか、広い敷地の中にぽつんと灯台だけが建っています。昔はこの敷地内に灯台守の皆さんが暮らすための建物が建っていたのでしょう。

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 内部はいきなりステンレ製のはしご段で、それを上ったところが灯室。灯台によくある、灯室の一段下に屋外の踊り場を設けた構造ではありません。灯火はLEDではなくメタルハライドランプとフレネルレンズ。写真右側に遮光幕が見えますが、ここでは昼間、太陽光で灯具が照らされて破損するのを防ぐためにレンズを回転させるのではなく、幕で遮るようにしているとのことです。ということはこの幕、自動的に昇降するということなのでしょうか。

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 すぐそばが明石海峡ですから、灯台と明石海峡大橋を一緒に入れた写真も撮ったのですけれど、「映え」を狙うご婦人方が団体で来ていて灯台をバックにさまざまな衣装を何枚も着替えつつ撮影する、なんてことを長時間にわたってされていたので、どこの誰かわからんオバハンが写った写真しか撮れませんでした。いいカメラとそれなりの腕があれば、そういう写真も撮れるでしょう。普段は敷地内に入れない彼の旺盛もありますから、公開されているときは誰にとってもシャッターチャンス。おい、そこどいてくれ、なんて下品なことは言いませんでした。

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 一夜明けて本日、お昼前までゴロゴロしていて、こりゃ間に合わん、と慌てて出かけたのが須磨海浜公園。ここには旧和田岬灯台が移設されていて、年に一度、この時期に内部が公開されるのですが、今日がその日でした。こちらはその旧和田岬灯台の灯火の一部。フレネルレンズを構成していたガラス達です。フレネルレンズはいっぱい見てきましたけれど、バラバラになったものを見るのは新鮮です。

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 灯台の周囲に松が植わっていて、どこからどう撮っても灯台だけを写すことはできません。寝坊してきましたからこのときは西日が強烈な時間になっていて、太陽を避けて写すのが精一杯でした。内部は1階部分のみの公開で、上に登ることはできません。階段が老朽化しているので、ということでしたけれど、いや、たとえしっかりしていても、この階段では無理でしょう。

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 美しいラインを描くらせん階段、というより、はしご段です。灯台に上っていくと、普通に階段があって、最後の最後だけはしご段、というのはよくありますが、ここは最初からはしご段みたいな階段。最上部に少しだけ開口部が写っていますが、その上は外部の踊り場に出られる階で、さらに1階上が灯室になっている、ということでした。

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 正面の山がカーレーターで知られる鉢伏山、旗振山です。撮影者の背後は今年5月末で閉園した須磨海浜水族園を含む須磨海浜公園。現在は、水族館だったところがKOBE SEA WORLDでしたか、新装開園を目指して工事が進められていますが、水族館は残酷だ!、と秋田の熊を撃つなと言ってるのと同じような思考の人たちが猛反対しているようです。肉屋を襲撃するヴィーガンと同じような人たちなんでしょうね。私はお付き合いしたくありませんが、そんなことはどうでも良くなるような、美しい須磨浦の風景でした。

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2023年10月28日 (土)

町おこし

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 さては写真撮ろうと狙ってるな、とこちらに顔を向けようとしない「ちち(仮名)」さん。なかなか正面からは撮らせてもらえません。

 お昼12時過ぎにタイムカードを切って車に乗り込み、一路淡路島へ。Google先生に伺うと2時間半ほどかかるという御託宣でしたが、土曜日のお昼過ぎという、ある意味最悪の時間帯であるにもかかわらず、1時間半ほどで目的地に到着することができました。目的を果たしてすぐに自宅へ戻り、家族の夕食が終わるのを待って、今度は斑鳩町の法隆寺まで車を走らせました。こちらはほんの20分ほどのドライヴです。

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 法隆寺の門前には松並木があり、かつては現在のJR関西本線法隆寺駅のあたりまで続いていたそうですが、国道25号線の整備に伴って現在のような姿になっています。この松並木がライトアップされます、というので行ってみましたが、法隆寺の南大門に近い部分だけ、何となく赤く染まっているだけでした。

 松並木のライトアップと、南大門付近へのプロジェクションマッピングは来週末の三連休まで行われますが、本日のみ、それらに加えて中門と塔のライトアップが行われて、少しだけ境内にも入れてもらえる、というので野次馬根性丸出しで駆けつけたわけです。

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 この南大門の前に大きなタンポポの「タネ」が置かれていて、スマートフォンに表示されたQRコードをかざすと、自分の名前やらタンポポの種なんかが地面に映し出されてはかなく飛んでいく、というアトラクション。でもここは奈良県の田舎なので、スマホにQRなんて言われても???なおっちゃんおばちゃんばっかりで、順番待ちの列だけが賑わっているという状況でした。

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 私の前に並んでいた、娘たちがみんなラグビーに打ち込んでいて将来有望なんだ、というのが自慢の脳みそ筋肉な御一家などはひどいもので、その場であれこれ世話を焼いてくださるスタッフさんの指示を全く聞かず、自分たちだけの世界に没入されていました。

 そういう人たちであっても、こうして足を運んできたくれたら町おこしにつながる、というので一生懸命に説明しようとするボランティアさんたちには頭が下がります。

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 ライトアップされた中門と塔。ただこれを見て、そのあとたくさんの灯籠が置かれた東門への道を歩いて、あとは帰るだけ。夜の9時までですけれど、よくよく考えますと、現役時代はこんな時間ですら自由にはならないことが多かったのです。ちょっと寒いね、などと言いながら妻と娘との3人で名古屋から全国に店舗を出している喫茶店で温かいコーヒーを啜りながら過ごすひと時。至福です。

 学校の先生をやってる人たちは、土曜日であってもなかなかこういうひと時を過ごすことができないのです。どれだけの時間、タダ働きと、何より生産性の無茶苦茶低い仕事をしてきたのだろうか、なんて考えるだけ無駄ですけれど、現役の先生方の労働環境がマシになる日は来ないのだろうな、と、思うと、そんな働き方をしてきた自分にも責任の一端があるのだなと哀しい気持ちで一杯になりますね。

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2023年10月27日 (金)

宇宙

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 換毛で浮き上がってきた毛をむしられて迷惑そうな「ちち(仮名)」さん。長女がそばにいると必ずこれをやられるのにもかかわらず、長女のそばに寄り添いたがる彼女なのです。

 週末、華金ですけれど、私は明日も勤務日なのでそれほどの開放感はありません。けれど、明日の退勤後に2時間ほどのドライヴをしてちょっとした運試しを予定していて、そちらを楽しみに今日は早く寝よう、というところです。

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 朝からお休みをいただいて主治医を受診。お年寄り(自分もですが)の決起集会かと思えるほどの状況でしたけれど、何とか診察と採血を終えたところで、まだ時間に余裕がありましたので、職場の近くにある、コスモスで知られるお寺にお参りしてみました。

 このお寺、すぐそばに牧場がありますので、あぁ自然の香り、というのを感じてしまうところが難儀ではあるのですが、売りにしているコスモスは今が盛りで、お天気が良いこともあってたくさんの人で賑わっておりました。

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 かつてこのお寺では、コスモスが盛りの頃にナイトコンサートを行なっておりました。妻とそれを楽しんでいる時に伯父の訃報を聞き、そして今年、また同じ季節にその妻である伯母が還ったことを聞きました。

 伯母の通夜、告別式は神戸ペンショウの二日間と重なってしまいましたので、通夜だけで失礼してしまいましたが、改めて満開のコスモスの中、冥福を祈りました。

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 父が亡くなった時、家に帰ってきた父を寝かせている傍でPCの画面を見ながら夜伽をしつつ、オークションでの競り合いを制して手に入れたのが般若心経の萬年筆。その後、聖句の萬年筆も手に入れて、どちらも黒くなれ黒くなれと放置してあるのですが、なかなか思うように硫化が進みません。

 特に聖句の方は、まだまだ白っぽいところが目立ちます。いっそのこと、一度綺麗にピカピカに磨き上げて、それから硫化を、などとも思うのですが、それですと生きてる間に黒い姿を見ることはできないでしょう。

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 明日は半日の勤務ですが、なかなか内容の濃い半日になりそうです。そして、最初にも書きましたが後半もまた、濃いものになるはずです。嬉しいことに、BLOGの記事にして1日分では収まらないほど、いろんなことがありそうな週末です。

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2023年10月26日 (木)

あれ

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 布団のないこたつの下に潜り込んで眠る「ちち(仮名)」さん。本日は気温もあまり上がらなかったこともあってか、家族が居間でウロウロしていても出てこようとしません。あるいは単に眠たいだけなのかも知れません。

 飼い主が暮らす奈良県は、生駒山をはじめとする山々で大阪府と隔てられています。床に敷かれたカーペットにつまづくとその部分がぽっこりと持ち上がってしまうことがありますが、生駒山はまさに、大阪の方から歩いてきた巨人が地面に蹴つまずいたかのような形。奈良県側は緩やかな斜面ですが、大阪側は急斜面です。

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 かつて地上波テレビは、広域にVHF、地域密着でUHFという棲み分けがありました。兵庫県のUHF局、サンテレビといえば、関西人にはお馴染み、阪神タイガースの公式戦を全試合中継する、というのが売りの放送局。大昔、生駒山の麓でHi Ovisという名前でしたか、ケーブルテレビの試験放送が行われて、現在のKCNというケーブルテレビ局へと続いているのですが、これまた、生駒山に遮られて奈良には届かないサンテレビの電波を生駒山の山頂で受信して奈良県内に配信するというサービスを売りにしていました。

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 今は別のケーブルテレビ局に切り替えてしまったので、我が家ではサンテレビを見ることができないのですが、そのサンテレビさん、阪神タイガースの「アレ」に向けて、これまた関西ではちょっと知られた存在である「アラ!」に着目。こんなものを出してしまったのです。

 全国区的には磯自慢とかご飯ですよとかの方が知られているのでしょうけれど、関西ではこの「アラ!」も結構知られているのです。

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 プレミアムではなくて、通常版の「アラ!」と全く同じもので、瓶の外装に虎模様を巻いているところ、そして商品のロゴが「アレ!」になっているところが違います。

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 さすがに瓶の蓋までは手が回らないというか、コスト的に合わなかったのでしょう。元の製品そのままです。

 実は私、こういう変なモン、大好きなのです。糖尿持ちですから、こんな美味しい海苔の佃煮が家にあると、ごはんが進みすぎて命に関わるのですけれども。困ったものです。

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2023年10月25日 (水)

退役後

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 「ちち(仮名)」さんと並んで寝転んでスマートホンを弄っていましたら、彼女が顔を上げてこっちを向いたのでパチリ。構図やピントなんかを考える余裕もなかったのですが、奇跡的にフレームの中に収まりました。撮られた彼女は迷惑そうな表情をしています。

 昨日クレームを入れてきた人は、館長がひとっつも言うことを聞かない、けしからん、と市役所まで苦情の電話を入れたようで、びっくりした担当課から問い合わせの電話がありました。一通り状況を説明して、クビをすげ替えて収まるのならそのようにお願いします、と言いましたが、そんなこと言われたら担当課だって困ってしまうよなぁ、と電話を切った後で深く反省したことでした。実際辞めることになったら、何ができるでしょう。タクシーの運転手さんという仕事に興味があるのですけれど、なかなかハードな仕事のようですから、根性無しの私ではもたないかもしれませんね。

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 ちょこっと県や市の教育委員会事務局に出向いて、「講師登録したいんですが」といえば、今ならすぐに仕事が見つかりそうです。とにかく、メンタルをやられて休職したり退職したりする人が続出しています。教員採用試験に合格するには10倍以上の倍率を突破しなければならない、なんて時代には、それこそ「代わりの先生」なんて掃いて捨てるほどいたのですけれど、今や、半年後に産休に入る先生がいる、とわかっていても、その半年の間、必死に探しても代わりの先生が見つからない、というのが普通のことになっています。

 実際、退職してからこれまでに、懐かしい声で「先生、今どうされてるんですか?」というお電話を何本もいただいております。私みたいな者でも猫の手ぐらいにはなる、という恐ろしい時代なのです。

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 キャップをねじ込むネジの部分に染みついた赤インク。中古の823を手に入れて、たまたま「王国」で売り出されていた15号のコースニブに付け買え、何人かの調整師さんのお手を煩わせて完成した「採点専用萬年筆」です。萬年筆を紙の上に置いて、いきなり左上の方へと線を描き始めますが、その線はぐるっと右に旋回して最初に紙に着いたあたりに戻ってくるのです。かと思えば、シャッと斜めの線を引いたり、クルンと「子豚の尻尾」を描いたり。いずれも、萬年筆が一番苦手とする筆記線ですけれど、それを私の筆記角度で、掠れも引っかかりもなく快適に描くことができるように調整してもらってあるのです。

 それだけで満足しておれば良いものを、ル・ボナーの松本さんがご自身の823にバファロー革を巻いたものを見せてもらって「これ欲しい」となり、嫌がる松本氏にこのペンを無理矢理押しつけて帰ってきたら、珍しい鮫の革を巻いてくださったわけです。これこそ、先日の鮫角灯台へ行くときに持って行くべき萬年筆でした。けれど、もう長いことこの萬年筆は使われていません。指折り数えてると最後にこれで採点したのは、もう8年も前のことになります。

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 「採点」って一口に言いますけれど、この萬年筆は「マル打ち」に最適化したものです。正答には〇、誤答には×、空欄には子豚の尻尾。誤答と無回答は厳密に分けておかないと、後から空欄に模範解答の答を書き入れて「採点漏れです」と持ってくる生徒がいます。そういう対策をしていても、平気な顔をして子豚の尻尾の上に答を書いて「これ、マルですよね」とやる生徒も少なくありませんので、採点が終わった答案はコピーを取ることにしておりました。異常の作業をマル打ちと呼び、マルバツをつけてから点数を数えることを「採点」と言っておりました。

 答案を返却する際には、そのコピーも教室へ持っていき、「教室で周りの目が気になって確認しにくい人は、家に帰ってからじっくり確認して、間違いがあったら明日持ってきてください。全部コピーとってあるから、疑われる心配はないよ。」と言うのが、テスト返しの日の口上。いや、ズルする生徒ばっかりではなくて、後から間違い見つけて、でも今更持って行っても書き直したと先生に言われたら嫌だな、なんて生徒もいますから、「子供を疑ってるんですかっ!」っていう保護者からのクレームを受けたことはありません。

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 教員を定年退職した時点で、引き続き学校に残って先生を続けるという選択をした同期も少なからずいますけれど、私は授業はともかくとしてこの採点作業と、その前段階であるテスト作成がしんどい、ということ、そして、中学校の教員となると部活動の顧問もしなければならんだろうということで、そういう選択はしませんでした。さて、この先、本当に現職をクビになって食っていけないとなれば、そういったことを我慢して教員をやるか・・・まぁ、たぶんやらないでしょう。授業、生徒指導、評価(成績をつける)に部活動、これらを我慢するとしても、結局保護者からの理不尽なクレームというものには堪えられないでしょうから、教員やらなければ食えなくて死んじゃうよ、といわれたら死ぬ方を選びかねないと思っております。

 さて、鮫角灯台は来年のゴールデンウィークあたりまで公開休止です。青森県にあるのだから当然ですね。もう一度、今度はこのペンを持って鮫角灯台へ行くことができるでしょうか。いや、ぜひ行きたいですね。

 

2023年10月24日 (火)

似合わん

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 ふわぁ~っとあくびをして、むにゃむにゃしている「ちち(仮名)」さん。ワンコというのは実に気楽なものです。飼い主は、正体不明な人から職場に脅迫まがいの電話がかかってきて、あれこれ訳のわからんクレーム(ともいえないもの)を入れられたものですから、久々に「燃える闘魂」になった状態で帰宅したのですけれど、こういうワンコの姿を見ると、まぁ、いいか、となってしまいます。

 実際、現在の立場っていうのは施設の責任者ではあるけれども実に気楽なものです。相手は上に言うぞとか出るとこ出るぞとか脅してきたのですけれど、子供のためを考えると出るとこ出てほしいのはむしろこっちの方なので、どうぞどうぞと。そういうつもり屋ったら覚えとけよ、と電話が切れましたけれど、明日には忘れてしまうであろう呑気な私です。

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 アザラシ革を巻いたキャップレスを久しぶりに引っ張り出したので、ついでに黒桟革を巻いてもらったキャップレスも。こいつはなかなか手に馴染むというか、いい感じなのですけれど、記憶をたどるとこれにインクを入れて使った覚えがありません。巻いてもらって其れで満足した、ということなのでしょう。

 キャップレスに限らず、いったん革を巻いてもらうには、もう二度と剥がさない覚悟が必要です。当時は両面テープでくるりと革を貼り付けて重なった部分をカッターナイフで切り落としていました。聞くところによると最近は違う処理をされていることもあるようですが、革を切る際にカッターナイフの刃が軸に当たりますから、革を剥がした軸は傷のある軸になります。

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 自分で巻いて貰ったものではないのですが、ボンジョルノが使っているのをみて欲しくなり、おねだりしたもの。自分には、こういうセンスはないので、私が「こんな風に巻いて」とお願いすることは不可能です。ただこれ、見た目は美しい、可愛らしいものですけれど、小汚いオッサンがこいつを握ってこれまた汚い文字らしきものを紙の上に残している図、というのは実に醜悪なものであろうと思います。ですので、これも人に見せびらかすばかりで、実際にインクを入れてバリバリ使う、ということはありませんでした。

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 黒桟革を巻いたものなら、こんな風に、まだ見られます。黒桟革という革、じっくり見ると実に派手なのですが、パッと見は地味。ですから、オッサンが握っていても違和感がありません。そんな地味なキャップレス、あったっけ、という感じです。

 私自身、キャップレスデシモは少し細いかな、と感じますので、革を巻いて一回り太くなった状態は、実に書きやすいのです。けれども、書きやすいから書いた字がマシなものになるか、というとそれは別の問題です。

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 で、こちらが醜悪な方。せっかくの美しい仕上がりが台無しですね。オッサンでも綺麗にピンクのシャツなんかを着こなしてしまう人もいますから、オッサンだからピンクがダメ、ということではないのです。私が持つからダメなのです。

 そんなに似合わん似合わんと言うなら、似合いそうな人、愛してくれそうな人にお嫁に出せよ、ということになるわけですが、これらは単なる革巻き萬年筆というわけでなくて、あぁこれ巻いてもらうのにこういうやりとりがあったなぁ、とか、実にうまいこと言ってこれをせしめたんだよなぁ、とか、人との関わり合いが絡む思い出がありますので、なかなか手放そうという気にはなれないのです。そういうわけで、私の手元には「似合わない」「ふさわしくない」萬年筆がけっこうあったりするわけです。

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2023年10月23日 (月)

結局ヘンタイ

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 珍しく目が開いている「ちち(仮名)」さん。家族が動き回っている時間なので、こんな時に寝ていたのでは損をする、というところでしょう。それでも、私か長女、いずれかが隣に来て寝転んだり座っていたりすると、安心して寝息を立て始めます。

 土曜日曜とたっぷり遊んだ飼い主は、本日から6日間連続で出勤。しかもこの週末には主治医の診察を受ける予定ですので、口にするのはお茶とコーヒーだけ、という毎日を過ごすことになります。消費するエネルギーがほとんどありませんから、それで十分なのですけれども。

 消費エネルギーというと思い出すのが、時間割調整のお仕事。一人の先生が担当している同学年のすべてのクラスで授業時間数をキッチリ揃えることを前提に、出張や年次休暇で欠ける先生の授業を移動して自習時間が絶対にないようにする。間違いなく調整するためのチェック機能を備えたエクセルのワークシートをこしらえて作業をしていたのですけれど、この作業をするとお腹が空く、というか、実際、体重が激落ちしておりました。実に良いダイエットになっていたのですが、今はもう、そんなことをする必要もありません。残念と言えば残念です。

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 昨日の記事の最後に投げ込んでおいたこの写真。岩手県宮古市の魹ヶ埼(とどがさき)灯台ですのでトドの革を貼った萬年筆があれば良かったのですが、そんなものは持っておりませんし、そもそもトドの革なんて使われているものなのかどうか。仕方がないので、アザラシの革を貼ったキャップレスデシモを持参して、あまりの晴天に興奮して忘れかけていたのを、何とか帰り際にパチリ。左手でペンを、右手で携帯電話を持って画角を決め、さてシャッター、というところで画面をおさえるわけで、日本一不器用な私にはとっても難しい作業です。案の定、灯台は傾くは、肝心のペンは周りの明るさに負けて暗く写るわで、何のことやら全くわからない写真になってしまっています。

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 自宅に帰って食卓の上でパチリ。これまた周りが明るすぎてよくわかりませんが、緑色の革を貼ってもらったものです。あの頃は「狂想曲」とでもいうべき感じで、傷物でいいからキャップレスデシモが欲しい、とあちこち探して、手に入ったら片っ端からル・ボナーに持ち込んで無理をお願いしていたものでした。

 いやいや、いくら革を貼るからといっても、やっぱり傷のある個体は止めた方がいいよ、と某N御大に教えていただいたのも懐かしい思い出となっております。

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 今回、魹ヶ崎灯台と鮫角灯台に行く、というのに、鮫革を貼ってもらったペンを持って行くのは忘れてしまいました。本当にラッキーなことが連続した鮫角灯台でありましたが、行く前はただのオマケ。安くはない交通費をかけて東北まで行くんだから、いくら何でも一カ所だけではダメだという貧乏根性で「追加」した行き先だったので、そこまで頭が回らなかったのです。「トド」でアザラシを持って行くのに、「鮫」でサメを持って行かないなんて、本当にお馬鹿です。これは歳をとってそうなったわけではなくて、ずっと若い頃からこんな感じなのです。

 最近、高齢者の運転が危ないぞ、なんてことがよく言われていますけれど、それは高齢者だということに加えて、そもそも運転が怪しかった人が歳を重ねて、より一層認知や判断の遅れが著しくなった、ということなんだろうと思います。歳をとって危ない運転をするようになったのではなくて、そういう人は若い頃からまともな運転ではなかった可能性が高い、というのが独断と偏見が服を着ている私の考えです。

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 で、2本あるのは何で?となったのですが、よく見ると先っちょの形状が違います。クリップにdecimoと刻印があるのがキャップレスデシモですが、刻印のない方は先っちょがより絞り込まれています。それだけ、ペン先が出てくる穴が小さいということですから、それだけで下の方は萬年筆ではない、とわかります。

 クリップの形まで良く似せたものだと思いますが、またそういうものを探してきて、一緒に同じ革を巻いてもらった、というのも、ヘンタイな私らしいところだなぁ、と感動したりしています。

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2023年10月22日 (日)

ぐはっ!

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 帰ってきたのね、と寝ていたところから起き上がってくれた「ちち(仮名)」さん。とにかくその労に報いるべく撫でてやります。そうすると納得したような顔をして、再び眠りの態勢に戻るのです。

 飼い主は今、猛烈に足の裏が痛いのです。あんまり足に合っていない安物の革靴で険しい山道をガサゴソと歩いたので、靴の中で足が動いて、足裏や指先などが研磨されたような状態になっています。このあと数日は、痛い痛いと思いながら過ごさなければなりません。

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 まぁそれでも、このお天気です。晴天でも薄暗い山道を小一時間歩いた末に、ぱっと視界が開けてこの風景です。岩手県宮古市の魹ヶ埼灯台。先月初旬にもお邪魔しましたけれど、宮古市の広報誌で本日灯台内部が公開されるということを知って、あぁもったいない、またお金がかかると思いながら行かずにはいられなかったのです。それだけではあまりにもったいないので、昨日の鮫角灯台をカップリングしたわけですが、それがなければさらに節約することもできました。けれど、行ってみれば昨日のように良いことがたくさんあったので、まさにPricelessですね。

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 9月にお邪魔した際には自然歩道のあちこちで倒木が道を塞いでいたのですが、今回はこの1本のみ。またぐのではなくくぐるので、取り除く必要無しと判断されたのでしょう。実際、こいつを取り除くのはなかなか大変そうです。伺ったところでは、宮古市の関係者が月に一度は点検をされているそうですが、タイミングによっては通行困難な状況になっていることもある、ということです。実際本日は、灯台周辺の草刈りなど、かなり入念に整備が行われておりました。頭が下がります。

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 灯台内部の階段は結構広いものでした。米軍機の攻撃で破壊され、修復されましたので、古くから存続している灯台に比べて内部が広々としています。チョークで「あと何段」というのが階段本体に書かれています。壁にもさまざまな掲示物が貼られていますが、それらすべて、海上保安庁によるものではなく、宮古市の関係者によるもののようでした。

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 上まで登ったぜ、という自慢げな一枚。本当に良いお天気でした。9月上旬に歩いたときは肩に掛けたタオルが絞れるほど濡れましたけれど、さすがに今回はわずかに汗をかく程度。朝、盛岡市を出発するときなどは上着を羽織っていても寒くて、クルマにも暖房を入れたほどでしたが、灯台に近づくにつれてどんどんお日様が元気になって、山道では上着を脱いで歩いておりました。

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 灯室の風防硝子にヒビが入っておりますね。厳しい環境ですからそういうこともあるでしょう。昭和8年にこの灯台に赴任した灯台守、田中績さん。その妻のきよさんが雑誌に寄稿した「海を守る夫とともに二十年」をもとに、喜びも悲しみも幾年月という映画が作られた、ということはよく知られてており、映画の舞台となった灯台には「ここが映画の舞台です」と誇らしげに掲示されています。けれど、田中夫妻が二度にわたりお務めになった魹ヶ埼灯台は、撮影が困難であるということから映画には出てこないのです。

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 確かに私が現地に行ったという証拠に自撮りなどしてみましたが、醜悪な顔をさらすわけにはいきませんので見事なお腹だけを。この文字は、田中きよさんが書かれたものだそうです。これまでお邪魔した灯台には、「何年に最初の灯をともした」というプレートがあったのですが、なぜかここ魹ヶ埼灯台にはそれがありませんでした。

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 あらためて、本州最東端の碑とともに魹ヶ埼灯台を。9月にもこういう写真を撮ったのですけれど、そのときは薄曇りで、本日は快晴。投資にのって山ほど写真を撮ってきました。盛岡から車で1時間半、車を駐めて山道を小一時間、そしてここで約1時間。あまり遅くなると、今日中に奈良へ戻れなくなりますので、後ろ髪を引かれる思いで退散。再び山道を急ぎますが、そのとき、それは起こったのです。

 ガンッ、と何かにぶつかって、おもわず「ぐはっ」という声が出ました。漫画などでそういうシーンを見るたび、んなアホな、と笑ってきたのですが、いや、ほんとにそういう声が出るのですね。冒頭の倒木、うつむき加減に速歩で歩いていて、全く気づかずに衝突したのです。それでもまた機会があればここに来たい、そう思わせてくれる場所です。皆さんも行かれる際には、倒木にお気をつけて。

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2023年10月21日 (土)

ラッキーしゅうまい

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 朝7時。ほな、行ってくるわな、と声をかけた時の「ちち(仮名)」さん。そうか、気ぃつけてな、と言うでもなく、それでも不自由な後ろ脚を引きずって玄関まで見送り、というか、一緒に連れて行ってくれるのかな、と様子を探りに来るのです。

 青森県まで鉄路で行こうというのに朝7時というのは舐めてますが、そんなに早い時間から電車が動いていませんので、早起きして出発してもそれほど早く着けるわけでもありません。

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 京都駅まで近鉄特急を奢りましたが、ほぼ満席で車内は喧騒と、よろしくない出だしです。近鉄線で遅れが出ることが結構あるので、早めに京都駅に着くようにしたところ、全く遅れることなく到着しましたので、新幹線の乗車列車を繰り上げたところ、SーWORKシートのA席に空きがありました。僥倖です。

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 東京駅からのはやぶさ21号はJR北海道のE5系でしたが、グランクラスまで全て満席。仙台までラン席だったおばさんがなかなかに落ち着きがなく、ずっとガサゴソ鞄の中身をかき回していて、その手がガンガン当たるのがストレスでしたが、それでもうとうと寝ているうちに仙台に着き、車内の人口密度は過疎地並みになりました。その後は特定特急券でわざわざ隣に座りにくる人もなく、快適に八戸着です。

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 八戸線で鮫駅まで。キハE131&132の2両編成、小松製ですがなかなか軽やかなエンジン音です。これならカミンズでなくても許そう、となりますね。

 鮫駅からは八戸市の市営バスで鮫角灯台を目指しますが、「うみねこバス」と名付けられて一乗車100円です。

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 鮫角灯台は、毎年5月から10月まで、毎週土曜日曜に公開されています。今年の公開は明日までですので、本日は最終日の一日前、「しゅうまい」なのです。

 灯台に近づくと担当者のお一人がささっと灯台内に入られて、登る私を先導し、頭上に注意、などの声掛けをしてくださって、踊り場に出た後は雨に濡れた手摺りを拭きながら説明をしてくださいました。第一声が、お客さん、運がいいですよ、というもの。つい先ほど、雨が上がったところなのだとか。そう、天気予報を見て雨を覚悟し、いっそ訪ねるのをやめようか、とまで思っていたのでした。

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 今、警報機が鳴ってますけど、もうすぐこの下の線路をリゾート列車が走りますよ。これを狙って来られたんでしょ? とのことでしたけれど、完全にノープラン。リゾートうみねこの後継で、TOHOKU EMOTIONなんて列車が走っていることすら存じ上げませんでした。あらぁ、何と運のいい、とまた言われて、そう、日頃の行いが良いわけでもないのに、運だけは良いのです、と。生まれてこの方、運の良さだけで生きてきた、それが私なのです。

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 灯台の下には牧場があって、幼い馬を育てています。ある程度育つと、馬たちは北海道に送られて調教される、ということですから、サラブレッドなんですね、この子たちは。説明をしてくださった方は、どうやら海保OBのようで、尻屋崎灯台や寒立馬の話なども出るうち、次第に空が明るくなってきて、遠く下北半島や八甲田山などもきれいに見えてきました。

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 最後に資料室では、フレネルレンズに点灯してクルクル回してくださいました。この灯台、現在の灯火はフレネルレンズではありませんが、LEDではなくメタルハライドランプで、結構な光量を保っています。

 で、また来年よろしく、とご挨拶をして、来る時に乗ってきたのと同じバスが折り返してきたのを捕まえて鮫駅へ。八戸からは青い森鉄道からIGRいわて銀河鉄道へと直通する電車で盛岡へ。さすがはもと東北本線、普通列車とはいえなかなかの俊足っぷりで、思ったより早く盛岡に着いて、ホテルでまったり。今回の東北旅行、実は明日が本命なのです。

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2023年10月20日 (金)

のります

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 今回は比較的早くお風呂のダメージから復帰したように見える「ちち(仮名)」さん。前回のお風呂は専門家に預けて洗ってもらったのですが、そのときから数日間、腰が抜けたようになってしまい、満足に歩くこともできない日が続きました。今回も現れているときには大騒ぎしておりましたし、帰りの車の中でもずっと震えていましたけれど、前回のように車内で粗相をしてしまうこともなく、バスタブの中で脱糞することもなくて、帰宅した後も早々にあちこち歩き回っておりましたので、やはり、家族のいない心細さというものが大きいのだろうと思われます。今回は私と妻と次男との三人がかりで洗ったり拭き上げたり乾かしたりと大騒ぎでしたが、怖い、嫌だ、と鳴きながらも、すぐそばに見知った家族がいるというのは大きな支えになっていたのだと思います。次はお正月前ぐらいに洗ってやろうかと思っております。

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 こちら、「太いペンも載せられます」ということでお迎えしたハニヤさん。そこら辺に転がっていたオマスのパラゴンを載せてみました。これ以上に太いものとなると、アイドロッパーや止め式の六分軸とか、そういうヘンタイ、いや工芸品的なものになってきます。そういうのは我が家にはないので、このパラゴンや149、万年筆博士で作ってもらった白檀萬年筆など、ふだん、市販のケースに収まりづらいと苦労しているものが載せられたら、うむ、太いものでも大丈夫だ、ということになります。

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 それなら、こいつはどうでしょうか。かつてモリソン萬年筆がつくっていた、冗談としか思えない巨大萬年筆。カートリッヂはプラチナ製のを使います。でかいけれども、握って書けないこともありません。大きな油性サインペンなどで字を書くこともあるのですから、この程度の大きさで芋を引いていてはヘンタイとして生きていけません。

 むしろ問題は、黒いものばっかりでどこに同ピントを合わせたら良いのだ、とカメラが困惑してしまうことです。あれこれ試してみても、綺麗にピントが来ているようなものが撮れません。指紋だらけの老眼鏡を通してみているような、そんな写真ばっかりが撮れましたので、開き直ってそういう写真ばっかり採用してみました。

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 で、載りました。大きくて太いけれども軽い軽い軸であるということもあります。実際、とても大きいのですけれど、手に持った感じでは他のペン、例えば149あたりのほうがズシリと来ます。オマスのパラゴンがとっても小さく可愛く見えるのがご愛敬です。

 さて、今夜から明日にかけてはとっても涼しく、いや寒くなって、北海道はもとより、東北でも山の方では雪が降るかも、などと言われているのに、アホウな私は明日の朝から新幹線を乗り継いで八戸まで行く予定を立てております。以前にも書きましたように、本来であれば今夜のうちに静岡まで行って、明日の朝静岡から盛岡まで普通列車を乗り継いでいく、ということだったのですが、さすがに15時間も列車に揺られているとおかしくなりそうですので、今回はパス。冷たい雨の降る中、そんな天気が一番似合わないところを目指します。

2023年10月19日 (木)

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 ぐったりしている「ちち(仮名)」さん。近所にできたセルフ式の「ドッグスパ」で洗われてしまったのです。

 なかなか良くできたシステムで、側面が開くバスタブに犬を入れてお湯を張り、しっかりとマイクロバブルで攻撃したあとジャンプーして、お湯を抜くとシャワーが使えるようになるので綺麗に洗い流して、という感じ。洗うことだけなら自宅の浴槽にわんこ放り込むのとたいして変わりませんけれど、お湯の温度も調整不要でちょうど良いし、何より、わんこを拭いたり乾かしたりするのに電動昇降式の台と強力なドライヤーが使えるところが大きいと感じました。高いところに置かれると、ワンコは怖くて動かないので、乾かしやすいのです。

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 先日の神戸ペンショウにて、仲間内から巻き上げた品。正確には「賂」として献上されたものですけれど、自宅に持ち帰ったら速攻で長女に召し上げられてしまったのでした。

 長女の車には、すでに助手先に黒柴が鎮座しておるのですが、このバッグはそれに加えて配備されて、お買い物などの際に運用される予定です。コイツはF商法なのではっ!などと言いつつも、喜んでおりました。

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 そのうち、あっちこっちにワンコのシールが貼られることになるのでしょう。シールを手にした人というのは大きく三種類に分けられると思っています。まず一つは、とにかく貼りまくる人。普通、そうですよね。次に、大切に保管しておく人。ここぞというところにバチッと貼るケースもあるでしょう。そして、最悪なのが貼る決心もつかず、大事に保管したつもりで糊がダメになるまで放置したりしまい込んで行方不明にしてしまう人。わたしがその典型なのですが、長女はサッサと貼ってしまう人であるようです。

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 神戸ペンショウは確かに楽しく、意義あるイヴェントなのですけれど、そこに至るまで、あるいは開催している最中、中の人も大きく三種類に分けられます。いつの間に? ってくらいマメに各ブース回ってあれこれ買い込んでる人、運営に集中して買い物ほとんどしない人、本筋ではない変なモンだけど買ってしまう人。さて、わたしはどのタイプなのでしょう。

2023年10月18日 (水)

手作り感・・・

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 カメラから顔を背けていたのに、何か食べ物の気配を感じて「シャキ~ン」と顔を上げた「ちち(仮名)」さん。これだけ食欲があれば、まだまだ大丈夫でしょう。しかし、実は今、自身におおいなる脅威が迫りつつあることを、彼女は知る由もないのです。

 本日ようやく水曜日。週の中日です。金曜日までお務めしたらまた遊びに行くぞ、と不埒なことを考えておりまして、私にしては珍しくあれこれと緻密な計画を立てております。今月は何と言っても、「JR秋の乗り放題パス」という、連続する3日間、JR全線の普通列車に乗り放題、という嬉しい切符が使えます。金曜日に仕事を終えてから静岡まで行き、翌朝、そこから盛岡まで15時間乗りっぱなし、という計画を立てたのですが、土曜と日曜で豪勢に新幹線を使って行くのとあまり費用が変わらないのに目的地をひとつ減らさざるを得ない、ということで断念したのでした。普通列車を使って貧乏旅行を気取っても、よほど安い宿やネット喫茶などで泊まるのでもない限り、一泊余分にかかるのではそんなに節約にならないのです。その点、神戸ペンショウに来てくださった某広島の怪人は、遠征時もホテルなんぞに泊まったことはなく、いっつも漫喫に泊まってるぞ、という猛者です。まぁ慣れたらそれでも平気なのでしょうが、私にはそこまでできそうにありません。

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 ですので、先日満行となった「のぼれる灯台スタンプラリー」にしても、贅沢ではないにしてもそこそこ綺麗な宿を選んだこともあってかなりの出費となりました。まぁ楽しかったし知見も広げられたので無駄ではありませんが、老境にあって出費というのは痛いものです。

 9月11日にのぼれる灯台16基をすべて回り終えて、達成賞が届いたのがつい数日前。①ヶ月ほども音沙汰無しでしたので問い合せをしましたところ、「いま作っておりますので・・・」というお答でした。

 作っている・・・? イメージとしては、すでにテンプレートがあって、そこに達成者の名前とか達成日を入れて印字するだけ、と思っておりましたので、「いま、作ってます・・・」というのは謎でした。

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 たしかにこの送付文はテンプレートに名前や日付を入れただけなのでしょう。それは良いとして、校正というか、最終確認する時間もなかったというか、まぁ、事務的な文書作成あるあるで、作成した本人もそれを確認する方も、脳内変換しながら読んでしまうところがあるので、細かな間違いはスルーしてしまいがちです。間違いと言うほどではありませんけれど、ちょっと指が滑ったな、というところがありますので、じっくり探してみてください。すぐに見つかります。なお、「申し訳ございません」は明らかな誤用ですが、もう間もなく誤用だと指摘する人間も死に絶えてしまうのかもしれません。「申し訳ない」という言葉の語幹はどこまでか、という話ですけれども。

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 で、いただいた達成証がこちら。とても小ぶりなもので、手のひらサイズです。キャップレスのペン体を大きさ比較と名前隠しのために置いてみました。第221号、なんですけれど、こういう風に漢数字を並べてしまうと読みにくいですね。二百十一とかにすると数によっては長くなりますし、仕方のないこととは思います。卒業証書なんかを作成するときにも、こういうのは悩むところです。

 達成の日付は「十一日」で「一一日」ではないので、どちらかに揃えるべきだったのかもしれないなぁ、といただいたものに文句を垂れまくる私なのでした。

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 訳あって達成証が2枚貰えているのですけれど、この辺のお話はオンラインですべきことではないので、詮索しないでください。それでもこの2枚の写真を載せたのは、達成証に入れられている灯台の風景写真が何パターンかあるのだろうな、ということを言いたいがためです。灯光会の中の人たち、あれこれと考えて心を砕いて作ってくださっているのですね。

 と、そういうことで、これから冬に向かうと、のぼれる灯台の中には参観業務を停止するところも出てきますし、それでなくても海辺で足場の悪いところが多いのでそれ以外の灯台でも近づくことが難しいところも増えてきます。にもかかわらず、まだまだ灯台を巡る旅は続けます。極力節約することを念頭に置きながら。

2023年10月17日 (火)

ま、伊太萬ですから

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 今夜も安心して眠る「ちち(仮名)」さんですが、この状態に至るまでには飼い主の深い愛情と「よしよし」が必要でした。帰宅してそこにいるのだから構って頂戴、当然でしょ、という彼女。それに背くと、不満そうに鳴き、あちこちウロウロするので、まずは枕をトンと置いて、飼い主がゴロンと横になり、しかる後に彼女の体に触れて「よしよし」「ねんね」と声をかける。そうすることで、しばらくすると彼女の寝息が聞こえてくるようになるのです。

 神戸ペンショウが近づいて、そして熱い2日間が過ぎるまで、肝心の萬年筆の記事を投稿することなく過ごしてきました。萬年筆も出てくる犬のBlogだ、と言っているのにこれでは困ります。かといって、さて、どんな萬年筆をネタにすれば良いのか。手持ちの貧相なコレクションの中から何をひねり出そうか、と悩んでいたときに、神戸ペンショウでの会話を思い出しました。

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 かなり傷んでいますけれど、捨てるわけにも行かない,アウロラ・アスティルの箱です。長さというか幅というか、その辺のサイズは国産萬年筆の一般的なケースと同じくらいですが、断面は正方形です。小ぶりなカステラや羊羹の箱みたいな感じです。

 アスティル自体、その細身の,何の装飾もないような、それでいて特徴的なディティールに満ちたデザインが多くの萬年筆に影響を与えましたが、それこそがイタリア人の役割というものなのでしょう。クルマなんかでも、美しくないものに乗る意味なんてあるか?という感じで,そんなデザインだと車内が狭いとか荷物が載らないとかいうことは無視。かと思えば、実用的なコンパクトカーでありながらも美しい。デザインだけをいただいて日本で作ったら・・・ということで、過去、そういう日本車もいくつくありました。

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 羊羹の箱から出てくるのは、こういう円柱です。どうやって開けるのだろう、と戸惑いますが、写真では裏側になっている側にヒンジが見えるので、これはパカッと二枚貝のように開くのだな、と理解して、真ん中の黒いところをおさえてみると、意外と簡単にパカッと開きます。

 外側はヘアライン加工されたステンレスのような素材。本当にステンレスなのかもしれません。ケース自体の主構造はプラスチックですけれど一番外側はステンレスみたいな感じ。そう、中に入っている萬年筆と揃えているわけです。

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 神戸ペンショウの会場で、アウロラのアスティルに興味があるけれど、首軸が弱くてよく折れるなんてことを聞くので心配、という相談がありました。私自身はそういう話を聞いたことはなく、同じアウロラでも、オプティマとか88、それらをベースにした限定品など、インク窓あたりや尾栓周りなどが割れたり折れたりすることを複数経験しています。アスティルもそうなのかと聞かれますと、さぁ、どうでしょう、と。首軸の部分は表面に樹脂だかゴムだかが蒔かれたようになっていますし、金属軸なので、樹脂軸のように古くなったら割れるというものでもな委だろうと思うのですけれど、何と言っても伊太利亜もの。大丈夫でしょう、とは言えませんでした。

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 カートリッヂインクを収めるスペースひとつとっても、こういう仕掛けがありますし、萬年筆本体も、パチンとケース内にはまるようになっています。久しぶりにケースを開けてみたら、それが収まっているべき窪みから萬年筆が飛び出していた,なんてことはよくありますけれど、この辺とケースの組み合わせであればそういうこともあり得ないわけです。

 ニューヨーク近代美術館に永久保存されている、というのも、まぁそうだろうな、と納得ですが、いろんな萬年筆を見た上でこれを見ると、実にシンプルで、いや、ちょっと貧相だな、とも。シェーファーのタルガやモンブランのノブレスなどは、そのあたり、上等に見えるようにうまくやっているとも言えますが、いや、そういうのがアカンねん、それこそ審美眼のないやつ相手に商売してるってことやねん、と言われそうです。私、ものの良さとか値打ちとか、美しさ、かっこよさ、そういうものに対するセンスが全くない、ということだけは絶対の自信があるので。

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 ハニヤさんの細い軸用に載せてみましたけれど、軽すぎて安定感が全くありません。もう少し重たくないと、安定して載らないようです。こういう細い軸、見ると魅力的ですし、ほしいな、と思うのですけれど、実際にそれで字を書くと余計に酷い結果になります。なので、極端に下手な字を書くくせに、萬年筆は太くて長くて重たい、そういう立派なものばかり使っている、という、傍から見たら滑稽なことになっています。

 最近はアスティルも見かけることが少なくなりました。カートリッヂで使うぶんには問題がありませんから、見つけたら今のうちに保護されることをおすすめします。物足りないほど、シンプル、むしろチープともいえるような見た目ですけれど。

2023年10月16日 (月)

我に返る

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 え、何?という表情の「ちち(仮名)」さん。祝日があったり平日に休みを取ったりして、このところ月〜金と5日間お仕事しました、っていうことがほぼなかったのですが、本日から久々に5日間働くことになります。そら当然やろ、となりますけれど、甘やかされた体にとってはそうでもないようで、まだ◯曜日か、とカレンダーの進み具合がゆっくりに感じられる1週間になりそうです。 

 例年であれば今頃から、神戸ペンショウに向けた準備に気合が入って来るところです。今年は会場を借りる都合で一ヶ月早くビッグイベントが終わってしまったので、さて、お正月まで何をして(遊んで)過ごそうか、ということになります。難儀なことに灯台巡りという馬鹿馬鹿しい趣味を持ってしまったので、カレンダーに色のついている日を睨んであれこれ考えるというのが習慣になりました。他人様が企画、設定してくれたイヴェントに合わせて休日を消費する、というところから、あぁ土日が足りない、となったのは喜ぶべきことなのか、それとも悲しむべきことなのか。私のことですから、あぁ浮かれまくってたな、と後悔して落ち込むのだろうな、と思いつつ、それが生活の張りのようなものになっているとも感じます。

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 今回の神戸ペンショウ、いわゆる大物には手を出しませんでした。昨年と比べて、萬年筆系のブースに人だかりができていることが多くて、お客さんの邪魔をしてもいけませんので近寄るのも憚られる感じでしたし、何より、もうこんな歳で、これ以上萬年筆増やしてどうすんねん、ということが大きいのです。

 日頃、同じように言い合っている知り合いが目の前で、それもその人がたくさんたくさん持っているシリーズの萬年筆に吸い込まれるように寄っていって、その時は現金の持ち合わせがないなどと言いつつ見事にお買い上げ、となったときには、あぁ、もういらん、何本あると思ってるんや、などと言いつつもそうなってしまう、自分も気をつけなくては、と思ったことでした。見なければ、あると知らなければそれまで、ということですから、近づかないように気をつけて残りの人生を生きていくしかありません。そしてそれは、何も萬年筆に限ったことではなくて、面白そう、とか、魅力的、とか思ったら負け、なのです。自戒、自戒、です。

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 そういうことで、今回の神戸ペンショウでは、笑暮屋さんが取り扱われているハニヤさんの作品の中から、頭上にペンを掲げ持つ形のものを連れて帰るだけにしよう、と決めておりました。魅力的な筆記具や、いわゆる変なモン、そして神戸が誇るル・ボナーの鞄などには手を出さない、目を向けない、と決めておりましたが、いやいや、もうすぐ閉会、どちらの出展者さんもそろそろお片付け、というタイミングで、この子に出会ってしまったのでした。

 アカンでしょ。頭の上には萬年筆、ですよ。サツマイモとかお魚とか、そういうものを頭の上にのっけたハニヤさんたちを無視していたのに。これは、ワンコらしきものを載せた作者さんが悪い。何の実用性もないのに。

 実は、もう一つ、ごくごく普通のハニヤさんも買ってしまったのですが、それは手元にありません。北野工房のまちの中にある洋菓子屋さんに、金髪碧眼の絵に描いたような欧米女性という見た目の店員さんがいて、第一回の神戸ペンショウの時からずっと、なんやかんやとその時だけの接点があるのですけれど、そのお店もこの年末で閉店。その女性は他の店舗に移られるのか、それとも工場勤務になるのか、もう高齢なのであんまり期待は持てない、なんてことをおっしゃるので、「なんとなくしあわせ」なハニヤさんをひとつ、プレゼントいたしました。うむ、多分、もう会うこともないと思いますけれど、神戸ペンショウの歴史とともにある女性ですので。

2023年10月15日 (日)

KOBEペンショウ2023閉幕

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 飼い主が帰宅したのを、薄目を開けて迎えてくれた「ちち(仮名)」さん。眠たかったようで、それ以上の動きはありませんでした。私たち運営の人間や多くの出展者の皆さんにとっては、金曜日の午後から始まった「KOBEペンショウ2023」が終わったという安堵感に包まれている夜です。

 例えば飼い主の場合、こんなにたくさん作っても無駄になるんじゃないか、という気持ちをおさえ込みつつ、入場券や整理券などを作ってきた1週間でした。特に2日目は「なぜ2日目にだけ大抽選会があるのか」ということからもわかるように、1日目より来場してくださる方が少なくなるのが通例で、もうそれは仕方のないことだという思いもありました。

 2日間の有料入場者は、14日(土)580人、15日(日)571人、あわせて1151人でした。2日目が1日目に迫る数です。こういうことは神戸ペンショウ始まって以来のことではないかと思います。

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 会場内外のそこここで、「戦利品」を自慢したり、お互いの戦利品をたたえ合ったりするという光景が見られました。各地で行われている文房具系のイヴェントに数多く参加してこられた方々も、「他所とはちょっと雰囲気が違う」ということをおっしゃってました。実際、舞台上に設けられた萬年筆系の二つのブースは、いつ見積もり人が途切れることがない盛況ぶりでした。全国を巡る宇宙遊泳などとはまた違った雰囲気をお楽しみいただけたのだとしたら、意図した通りの結果、ということになります。

 良いことばかりでもありません。今回に限りませんが、事前に、あるいは当日にお願いしていたことを守っていただけない、ということもありました。私たちの伝え方、お願いの仕方に問題がある部分については、第10回となる来年の神戸ペンショウ以降、改善していくつもりでおりますが、出展いただいた方、来場していただいた方の中にも、なぜ、そういうお願いをしているのか、守っていただけないとどういう困ったことにつながるのか、ということを十分に理解していただくことができないまま終わってしまった部分がありました。

 参加してくださった大多数の方が説明をよく聞いて、その意図するところを理解してくださったので、10人そこらの素人集団が運営した割にはまずまずの結果だったかと思います。残念ながら、「みんなが楽しく過ごす神戸ペンショウ」を実現するためにそういったお願いをしているという「意図」をご理解いただけなかった方もいらっしゃったことも事実ですが、来年に向けての課題のひとつと考えております。

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 来年もこのアングルで写真を撮ることができるのか、それとも全く別の会場での開催となるのか、それはまだ、誰にもわかりません。わかっていることとしては、よほどの障害がない限り、来年も神戸ペンショウを開催すること、そしてそれが10周年記念大会になるということです。

 私自身は、ここ数回の神戸ペンショウで出展者の皆さんの荷物をそれぞれのご自宅や会社、お店まで送り返すための手配を担当させてもらっているのですが、巷間話題になっております2024年問題ともかかわって「荷物が発送できず会場に残されたままになる」という危機に直面してしまいました。宅配便のご担当者、この方も毎年お世話になっている方なのですけれど、昨年までと同じだという前提で集荷依頼してもらっては困りますよ、ということをじっくり説明していただきました。個人的にも、運営陣全体としても、これもまた来年に向けての課題です。

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 それでも最後の最後で、宅配便のご担当者が無理に無理を重ねて集荷できるように調整してくださったので、こうして会場内を片付けて一カ所に集めた荷物、これらを無事、集荷してもらうことができました。写真ではそれほどに見えませんが、これらの荷物、およそ100個ほど。よく街角で見かける2トンのパネルトラックの荷台を満タンにするほどの量です。宅配便のドライヴァーさんは一人でしたので、最後は運営陣総出で3階から1階へと荷物を降ろし、トラックへの積み込みをわずかばかりお手伝いさせていただきました。

 「来年、神戸でもやります。」2014年に開かれた札幌ペンショウの閉会時に、親方が放った一言。そこから今日まで9回の神戸ペンショウを開いてきました。来年はどこで、どんなペンショウを開くことができるのか、どれほどの方に来てもらえるのか。楽しかったと思ってくれた方は、来年もぜひ、秋の神戸で萬年筆しましょう。楽しそうだなぁ、と思ってらっしゃる方は、来年の10月から11月頃、また神戸ペンショウがあるかもしれないのだな、そのときは参加しちゃうぞ、と楽しみにお待ちください。

 かかわってくださったすべての皆様、たいへんありがとうございました。

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2023年10月14日 (土)

神戸ペンショウ2023開幕

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 この時間、おそらくはこのようにして寝ているであろう「ちち(仮名)」さん。明日の夜帰宅するのは遅い時間になることでしょうから、その時もこんな姿で飼い主を出迎えてくれることでしょう。

 本日は第9回神戸ペンショウの1日目。かつては3日間にわたって開催したこともありましたが、スタッフ一同くたくたヘロヘロになってしまったので、それ以来、たとえ三連休となっても二日間での開催、というのが暗黙の決まりになっています。

 本日は午前9時から、約200人の方にランダムな番号の整理券をお配りしました。番号そのものは300番まで、二つの抽選箱にそれぞれ奇数と偶数の番号の券を入れた中からひいていただきました。9時以降に来られた方には、それとは別に501番から番号順の整理券をお配りして、630番あたりで配布終了。それ以降に来られた方は通常の入場となりました。

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 本日の入場券は4000番から始まっていますので、残った券の最初のものの番号がそのまま有料入場者数となります。昨年の1日目は555人の方に来ていただきましたので、今年はそれを25人上回る方々に来ていただいたことになります。ありがとうございました。

 小さなお子さんなど、入場料不要の入場者もいらっしゃいましたので、実際には600人を超える方々に来場していただいた、ということになります。実にありがたい話です。

 9年もやっていますと、最初の頃、まだベビーカーに乗って来てくださっていたお子さんがお一人で会場内を見て回られていたりしているのを見ますと、第一回からずっと運営に携わらせてもらっている者としては、実に感慨深く、ここまで続けてこられたことにあらためて感謝の気持ちを抱きました。

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 私が好んでアップするこのアングルの写真。講堂のステージ横、いわゆる袖の部分に、音響や照明などを調整するための小部屋が残されているので、そこから小窓を通して撮っているのです。今年、オープンから25周年を迎えた北野工房のまちですが、来年1月からは現在の運営会社とは別の会社による運営となります。計画では、1階、2階ともに現在のお店などが全て撤収し、1階はオリヂナルスイーツなどを売りにするカフェ、2階は神戸ビーフをメインに押し出したステーキハウスになる予定だとか。

 建物自体が古いので、実現の可否については不透明なところもあるようでですが、3階講堂は引き続きレンタルスペースとなるとはいうものの、今と同じような金額で借りられるという保証はありません。借り賃が高くなれば、かいさいじたい、しんどくなるので、さて、次回の神戸ペンショウはどうなるのか、それはまだ、誰にもわからないのです。

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 ま、考えても仕方のないことで悩んでも、それこそ仕方がないので、今年は今年、あと1日の神戸ペンショウを楽しみましょう。明日も、午前10時から開場。午前9時から、番号ランダムの整理券配布を開始し、そのあと501番から番号順になった整理券をお配りします。

 よほどのことがない限り、お昼前ぐらいには整理券なしで入場していた抱けるようになるものと思われます。これから深まりゆく秋の一日、神戸で萬年筆しましょう。

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2023年10月13日 (金)

準備万端

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 遊んで、遊んでと手を振る「まりりん(恋の季節)」さん。先日、事務所の床を自由に歩かせておりましたら、飼い主がいない時にいつもお世話をしてくれている女性事務員さんの足にしがみついて上へ上へと登ろうとしておりました。肝心に、彼女の足を恋愛対象と見ているわけです。実は飼い主も、机の上で遊ばせていた時に手の上に登られて、クイッと尻尾を曲げられたことがあります。❤️ですね。

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 北野工房のまち3階講堂、神戸ペンショウの準備が進められている様子をご紹介します。明日の朝神戸に到着してセッティングされるところもありますが、33出展者のうち、30ほどは本日中に設営完了です。本日は運営するY.Y.Pen倶楽部のメンバー、出展者の皆さんなど有志による懇親会も行われました。

 こういったペンショウは事業者さんが運営されるものがほとんどですが、神戸ペンショウは当初より素人集団が企画し、神戸にある日本で一番古くから営業を続けている文房具店、ナガサワ文具センターと共催という形でスタート。数年後から当倶楽部単独で開催するようになって現在に至ります。

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 講堂入口からみると一番奥、ステージ上でブースの準備をされているN御大。写真奥、ピアノ側にはWAGNER【萬年筆研究会】ブースが、手前側には神戸ペンショウ事務局が置かれます。それぞれの代表者は来年の歳男。この場所は通称ドラゴンステージ。怖くないので、ぜひステージに登ってみてください。古山浩一画伯に似顔絵を描いてもらう、というのも日本中でここでしかできないことではないかと思われます。

 明日も明後日も、あんまり朝早く来ないでください。整理券とって早く入りたい人は午前9時少し前に、並んだりするのは嫌だ、という人はお昼ごろ以降にお越しください。楽しんでもらいます。

 

2023年10月12日 (木)

今年は3箱

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 明日の夜は飼い主が戻ってこないということを知らずによく眠っている「ちち(仮名)」さん。本日も家族みんなが揃ったところでわんきゃんと鳴いておりましたけれど、飼い主がゴロンと横たわるとおとなしくお供してくれました。家族が揃ったら、各人、それぞれのやり方で撫でてやることと、その後は夕食に出されるリンゴのかけらを与えるとか、長女のように抜けて浮いている毛をすき取ってやるとか、それぞれのやり方で彼女にかまってあげる必要があります。そういうルーティーンを飛ばすと、なんで、なんで、といつまでもしつこく求めて鳴くのです。

 さて、明日は午前中だけお仕事をして、お昼休みから神戸へ向かいます。そのためには、神戸へ持っていく荷物を、明日の朝、家を出るまでに車に積み込んでおかなければなりません。飼い主が一番苦手とする「準備」が必要です。

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 必要なものを詰め込んだコンテナボックス、昨年は4箱積み込んでおりました。加えて、コンテナ以外にも必要なものを詰め込むために、普段トランクに収まっている荷物、工具類とか非常用の毛布とか、そういうものをいったん全部放り出して、まずコンテナを奥の方に詰め、その他の段ボール箱やら手提げ袋やら、宿泊用の荷物などを隙間に押し込んで、何とかギリギリ収まるという状態でした。工具とか油圧ジャッキとかは、行って帰って来るまで何も起こらない、という前提で車から降ろしていったのです。これでパンクでもしようものなら、車載工具だけでなんとかしなければならない、という、まさに背水の陣で臨んでいたのでした。今年はコロナ対策グッズが不要、もしくは減量となったので、かなり余裕のあるパッキングとなりました。

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 信三郎帆布謹製の上等なエプロンを持っていない運営スタッフ、あるいは応援スタッフは、このグリーンのエプロンを掛けています。会場内外で何か訪ねたいことがあれば、信三郎帆布のエプロン、またはこのエプロンを掛けている人を探して声をかけてください。

 世に言う寅ロープが見えていますが、規制ロープとか標識ロープなどというもので、14日、15日両日とも、午前9時少し前になりましたら「はい、整理券の抽選を行いますので、こちらへお並びください」とお声がけをして、並んでくださった皆さんを囲んでしまうためのものです。

0.北野工房のまちに午前8時30分以降に到着するようにおいでください。

1.入場整理券は午前9時から配布開始です。ご案内があるまで、かたまらず、列を作らずお待ちください。

2.午前9時に列形成をご案内して、列ができたところで寅ロープで周りを囲んでしまいます。

3.寅ロープで囲まれてしまった人たちには、順番に、抽選箱から1枚ずつ、整理券をひいていただきます。

4.幼児など一人ではムリ、というお子様(連れ)は例外として、整理券は1人1枚のみです。

5.抽選箱から整理券をひいたら、うしろに下がるのではなく、左右(横)に抜けてください。

6.寅ロープで囲まれてしまった後に到着した方には、501番からの整理券(番号順)をお渡しします。

7.会場は午前10時ですので、整理券を手にされましたら、適宜散らばってお待ちください。

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 本日あたりからこの週末にかけて、京都や大阪などで文房具関連のイヴェントが開催されますが、神戸ペンショウが一番楽しいはずです。なぜかというと、多種多様な出展者が入り乱れているから。今や、ガラスペンとインク、手帳や紙もの、というのが主流ですけれど、それらだけではないのが神戸ペンショウの凄いところです。百聞は一見にしかず。まだ体験したことがない方は、日帰りでものぞきに来てください。何も、皆が欲しがるものを朝一番から狙って行列するだけがペンショウではありません。極端な話、何も買わずにお話だけしていても楽しいのです。出展者の皆さんのことを思うと、「買ってね」というべきなのでしょうけれども。

 さ、まだ金曜日が残っています。金曜の夜から、土曜日曜の朝から、ちょこっとだけでも、神戸ペンショウを楽しんでみませんか。

2023年10月11日 (水)

不審者扱い

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 今日もまた、家族に甘えるだけ甘えて満足して眠る「ちち(仮名)」さん。朝から長男の労災申請のために病院まで同行して、午後から出勤。明日も同じパターンでお仕事をしますが、その翌日は金曜日ですのでお昼まで仕事をして午後から神戸へ。いよいよです。

 神戸ペンショウ、ただ物欲を満たすだけの場と考えて臨むと損をします。昨年度から物販に加えてワークショップも開講しておりますが、運営スタッフでなければ、そして講師の方とお知り合いでなければ、自分も参加してみたい、と思わせられる豪華なラインナップです。特に古山浩一画伯の萬年筆画講座はおすすめです。描いてみたい、と思われましたら、penshowkobe@gmail.comまでお申し込みください。まだ若干、空きがあるようです。

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 A5サイズのものならなんとか入りそうな小さなバッグ。何度を整理していたら崩れてきた荷物の中に混じっていました。「モバイル」という言葉にそれほど馴染みがなかった時代。もっと言えばインターネットがまだ一般的ではなかった時代に、よく持ち歩いてた鞄です。中にはHP-100LXを入れていたのでした。

 ある日のこと、私が保護者と電話で話しているのを見ながら何度も何度も私に声をかけていた同僚が、電話を終えた私に、なんで返事をしなかったのだと強い調子で迫ってきたのです。そんなに大事な用だったとは申し訳ないことをした、と聞いてみると、PCの操作がわからないから聞こうと思っていたのに、と恨めしそうな顔で言うのです。

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 いや、それ、電話対応しているのをやめさせてまで聞かなければならんほど急を要するようなものだったですかと問うと、いや、早く解決したかったから、と。あまりのアホらしさに呆れていたら、何だその態度は、と今で言う逆ギレをされましたので、もともと気の長い方ではない私もカチンと来て、お互い大声で罵り合うというアホらしい展開になったのです。

 その時、怒りに任せて手近にあったこの鞄を机に叩きつけてしまい、机の上に敷いてあったガラス(何と懐かしい)は割れるは、鞄の中に入っていたLXのヒンジも壊れるわの大惨事となりました。アホにまともに相手した私の方が数倍アホやった、ということです。若気の至り、ではなくて、今だにそういう気質のままというのも情けないところです。

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 今やLXは電池を抜いて博物館状態で保管してありますが、本日見つかったこの鞄の中にはSONYのロゴが入ったボールペンみたいなものが入っておりました。

 これを見て、あぁ、コレね、と言ってしまえる人は、昭和の時代からどヘンタイだったということです。普通にまともな日々を送っていた人は、こんなモンには見向きもしなかったはずなのです。

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 こういうのを持って公衆電話ボックスの中で長い時間を過ごす人。世の人々から見たら、完全に変な人、不審者、あるいは迷惑な人、いや犯罪者かもしれません。実際、これを使っていて警察官や駅員さんに通報されちゃった人も少なからずいたと聞きます。

 RJ45ではありません。いわゆるモジュラーコネクタです。こんなの持ってても、使える場所やデバイスなんてないでしょう。出先で通信環境を確保する、繋がるようにする、そういうことに血道をあげていた時代から見たら、今は極楽ですね。

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2023年10月10日 (火)

3、2、1・・・

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 で~んと伸びて眠る「ちち(仮名)」さん。家族の存在なんて知らん顔で寝ているように見えて、実はそうでもないようで、日中も妻が長い時間居間から離れていると、戻ってきたときにすり寄ってくるということですし、飼い主が帰宅したときも、チラッと目を開けて見るだけ、と見せかけて、水を飲みに行くふりをして起ち上がり、戻ってきたらお布団のかたちが気に入らないとキュンキュン言って、「よしよし、いっしょにネンネ、な、ここでネンネ。」なんて言いながら飼い主がゴロンと横になるのを待っているのです。そのあとは、先ほどまで布団に文句を言っていたのは何だったんだ、というぐらい、写真のようにぐぅぐぅと寝るのです。可愛いわんこです。

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 本日は、神戸ペンショウ2023に出展してくださる方々の名札をこしらえました。写真の出展者のブースは、会場の一番奥、ステージの上に配置されています。この名札から、お三方のお顔がすぐに思い浮かべられる、という人も少なくないことと思います。それぞれに助手を手当てしての出展になるでしょうが、そういった方も含めて、ひとつのブースにつき、このような名札を3枚、お渡しすることになっています。

 全国各地でほぼ毎月のように開催されているインクやガラスペン、紙ものなどのイヴェントを覗かせていただきますと、出店者さんとお客さんとが顔見知り、というよりもうお友達のような感じで、実に和気藹々とされています。神戸ペンショウにおいても、同じような光景が繰り広げられることと思いますが、この出展者スタッフ名札をつけていない方は、ブースの内側に入ることができません。例外としては、小さなお子さんを伴って出展されている方。まさか子供さんを外に放りだしておくわけにもいきませんので、名札がなくても子供さんはブースの内側です。

 埼玉県議会で強烈な条例案が委員会を通過してどうなることかと思っておりましたが、提案者みずから引っ込めてくれましたのでとりあえずは大丈夫。表向きは虐待防止、子供の安全なんてことを言ってますけれど・・・まぁ、条例案が引っ込められましたから、提案していた議員さんとその周りの方々が何を狙っていたのか、私の思っていたところを確かめる術はなくなりましたが、それで良かったのです。

 まぁとにかく、神戸ペンショウの会場に入ってみたらおなじみのお店の方や作家さんのお顔が見えて、やれ嬉しい、となるのは当然ですけれど出展者と入場者との線引きはきっちりとする、というのが運営方針ですので、ご協力をお願いいたします。

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 チケット類も大部分できあがりました。券面をお見せしてしまうと当日の楽しみが減ります。各SNS等で公開されている見本とはらそれほど大きな違いはありませんが、やはり見本は見本です。やはり真券は当日のお楽しみにしておかないと、エネルギーの使いどころを間違えて、変なイタズラをしてみようと試みる人が出てこないとも限りませんので、裏側だけお見せしておきましょう。

 側面が見えている緑色っぽいのが14日の入場券、裏向けになっている白くて細長いのが15日の抽選券付き入場券です。入場整理券、という文字が見えますが、これは入場整理券を整理するためのもの。当日の朝、整理券をゲットしようと来てくださった方の数をざっと数えて、抽選箱に整理券を何枚入れるかを決めるのですが、その作業が迅速かつ間違いなくできるよう、ランダムに並んだ整理券を50枚ずつ束にして、写真の整理票をつけてまとめておくためのものなのです。

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 この記事をお読みになっているのは、おそらく10月11日の水曜日。水、木、金と寝たら神戸ペンショウです。会場内、先日ご紹介した信三郎帆布謹製のエプロンを着けている運営スタッフは、このような名札もつけています。質問やお困りごと、お気づきの点など、お気軽にお声がけください。ただし、やったよ、今日はこういうのゲットしたよぉ、などの喜びの声は、スタッフではなくお友達と共有してください。

 左の事務局という名札、これが実にレアなもので、ボスキャラしかつけていません。会場内のどこにいるのかな、と、場内をクェストしてみてください。ただし、遭遇したから倒そうなどと考えないように。HPは低めですが、シバかれるとエナジードレインの危険もあります。ごく普通に話しかけて、楽しいひとときをお過ごしください。特に萬年筆系のブース付近でボスキャラに遭遇したときは、迷わず購入相談です。けっして後悔させません。

 一端入場されましたら、入場券をお持ちであれば当日中は何度でも再入場が可能です。毎年舞台の上からマイクでお願いをしているのですけれども、これ狙ってたのよ、というものを首尾良く手に入れられましたら、ぜひ一度、北野工房のまちの1階・2階も見て回ってください。年内で今の風景は見られなくなりますし、いったん会場から出ていただくことで、入場待ちをしている人たちが少し早く入れます。みんなで楽しむ神戸ペンショウとなりますように、どうぞよろしくお願いいたします。

2023年10月 9日 (月)

いつから?

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 寝ている時間が長くなったなぁ、と感じます。「ちち(仮名)」さん、食欲も旺盛ですし、まだまだ元気でいてくれるのでしょうけれど、さすがに歳をとったなぁ、という感じが強くなってきました。また近いうちにシャンプーに連れて行かなければなりませんけれど、前回のシャンプーの後は数日間、魂が抜けたようになっていましたから、本音を言うと連れて行きたくはないのです。けれども,素人である私たち家族が洗うよりも、プロにまかせた方が本人(犬)の負担は少ないのだろうなぁ、と思うわけです。

 一昨日、そして昨日と、ノルマに追われた職業ドライヴァーでもそんな無茶はしないだろう、というほどに車を走らせまくったこともあって、本日は家でゆっくりしていたのですけれど、ふと思い立って神戸ペンショウの会場である北野工房のまちへ写真を撮りに行ってきました。

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 JRの三ノ宮駅で、エスカレータのメンテナンスをやっていたのでパチリ。この写真を撮ったときにはまだ、異常を感じませんでした。もっとも、階段の途中で立ち止まっての撮影ゆえ、周りに気を遣いながらサササッと撮ったもので、キラキラ光っている部分も多いのでわかりにくいということもあるのかもしれません。

 そのあと、どこだったかなぁ、確かA13だったと思うけど・・・と思いつつ地下街を歩いて、A13出口、市バス乗り場、阪急百貨店という表示を見つけて地上に出ました。

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 地上に出ますと、すぐ目の前にバス乗り場があります。7番という系統、北野町経由神戸駅行き、というバスに乗って、たしか4つめが中山手3丁目、そこで降りて坂を上るか、その次の山本通3丁目で降りて坂を下るか、そのどちらでも北野工房のまちまで歩いてすぐです。ICカード利用の場合、乗車時にタッチする必要があり、そうしておくと、三宮エリア110、という特典により110円で乗車できます。

 その三ノ宮駅前のバス停で撮った写真、高いビルは阪急三ノ宮駅のビルで、写真中央、ワンボックス車の向こうの立木に白い煙がかかっているように見えるのですが、そのあたりがJR三ノ宮駅。このあたりから、あれ、なんか変、レンズ汚れてるのかな、となったのです。

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 おなじみの北野工房のまち、正面玄関。中山手3丁目バス停からトアロードを上がってきたところです。なんだか、ぼやけているのはピントが甘かったか、手ぶれしたか。何となく、旧北野小学校の正門より右側、ボンヤリしているようにも見えます。

 このあたりは結構住宅が多く、学校もありますので、この歩道にたむろしてわぁわぁきゃあきゃあと賑やかにしていてはいけません。もし早く到着された場合は、この裏手の駐車場の方へ回ってみてください。もちろん、早く到着しないでいただきたい、とお願いしております。

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 この黒板みたいな表示の横、駐車場へと通じる車道に、申し訳程度にラインが引かれて歩道のようになっています。北野工房のまちがオープンしている時間帯には、ここを通行しないでください、ということになっています。午前9時少し前を目指して会場に到着された皆さんは、ここを通って建物の裏手へと進んでください。その時間帯であっても、駐車場へ出入りする車の通行がありますから、十分にご注意ください。

 と、この写真もなんとなくぼやけているようにも見えます。

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 駐車場に入る車をいったん止めるためのゲートを過ぎると、障害をお持ちの方などのための優先駐車スペースがあって、その先を左に回り込むとこんな風景になります。この駐車場の精算機、これを覚えておいてください。

 午前9時の時点で駐車場にいらっしゃる方に列を作っていただき、整理券の配布(抽選)を始めます。バスがとまっているところより向こう側に並んでいただき、その列をロープで囲って配布対象の人を確定してから、整理券の配布(抽選)を開始します。300~400枚程度ランダムに番号をひきあてていだたく、というものです。

 あちゃあ、囲いの中に入れなかった、という方には、この精算機のあるあたりで、来られた順に500番以降の番号順になった整理券をお配りします。囲いのなかで整理券を受け取った人が入場し終わったところから、この整理券の番号順に入場していただけます。昨年度は1日目555人、2日目408人の方に来ていただきましたが、1日目のお昼頃からは整理券無しでも入場していただける状況でした。

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 北野工房のまちは午前10時オープンですので、午前9時30分頃には、この場所に観光バスがやってくることが予想されます。写真奥の方に青いオーニング(テント)が見えていますが、その前の駐車場から一段高くなったところが「人のいられる場所」です。午前9時の抽選会はこの駐車場に並んでいただくのですけれど、そのあとは、皆さん危険ですので駐車場でウロウロしていてはいけません。

 写真手前、黄色い「専用」という文字からこちら側には、神戸シティループバスの停留所へとレトロなバスが入ってきてグルンと転回します。なかなか乗ってみたいと思わせられるバスなのですが、恐ろしいことに1回乗るのに260円なのです。1日乗車券は700円。神戸ペンショウのついでに神戸観光もしよう、という場合は、この1日乗車券が北野工房のまちでも買えますので、よろしければご検討ください。ガイドさんが乗車していて、走っている最中も観光案内をしてくださいます。

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 で、その神戸シティループバスの停留所近くに、こういうインフォメーションボードがあります。午前9時の整理券配布(抽選)は、この近くに抽選箱を設置して、皆さんに整理券をひいていただきます。

 意外なことに、(ワザと?)2枚以上の整理券を掴んで、一番小さな番号以外のものを箱に戻そうとする方がいらっしゃいます。まさか、いい大人がそんなことするなんて信じられませんね。神戸ペンショウ、みんなで楽しみましょう、と言いながら、しょっぱなのところでそれに反する行いをするなんて、恥ずかしいことです。神戸ペンショウを運営しておりますのは、「良識あるヘンタイ倶楽部」です。良識のない方の参加は、固くお断りしたい、と思っております。

 また、抽選したあと、再び列の後ろの方に戻って再度抽選に参加しようとする方もいらっしゃいます。抽選箱から整理券をひいたら、うしろに戻るのではなく、横へ移動する、ということをお願いしております。それを忘れている方には、スピーカーを通してご注意を申し上げます。

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 で、結局、あのボンヤリとした白いものは何だったの、ということですが、残念なことに心霊写真の類などではなく、レンズの部分を保護するために取り付けてあったカヴァーにひびが入っていたのが原因でした。ついこの前買って取り付けたばっかりなのに、とはいうものの、もしこれがなかったらレンズにひびが入っていたかもしれません。いや、丁寧に扱っていたはずなのですが、いつ、こんなひびが入ったのでしょうか。

 そういえば、北野工房のまちに到着したときに、自宅から「長男が足を捻挫した」という電話が入りました。湿布を貼っておけば済む程度だということで、一安心。ひょっとしたら、長男の身代わり、あるいは私自身の身代わりとなって、レンズのカヴァーが割れてくれたのかも、などと思ってしまいました。もしそうであれば、実にありがたい話と、さっそく新しいものを買い求めて、丁寧に取り付けました。どうもありがとう。

2023年10月 8日 (日)

日本で一番

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 こたつの中(?)に収まってくつろいでいる「ちち(仮名)」さん。入るときには、モゾモゾとけっこう器用に入って行くそうです。ただ、出てくる時が大騒ぎで、家族の誰かが近くにいるときには、鳴いて助けを求めます。

 これはもう、手口を知られてしまっているので、家族の誰も相手にしないのですが、飼い主や長男は「おぉよしよし」とばかり手を貸すので、まだまだいける、と踏んでいるのでしょう。

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 昨夜遅くまで起きていたこともあって、今朝はゆっくりとベッドを出て、ホテル御自慢の朝食をいただいてから、10時のチェックアウトタイムとほぼ同時にホテルを出ました。昨日もゆっくりと家を出て、きっちり渋滞に捕まってけっこう時間に追われる展開であったというのに、まったく懲りておりません。

 一時、日本中が取り憑かれたようにPDCAサイクルという念仏を唱えていた時期がありましたが、それこそ「私の耳に念仏」でありまして、そもそも初っ端のPからしてまったくで、Dは適当にやっつけて、Cなんてする気もないので、その後のAもあるわけない、という私ですから、たとえ大事な遊びであっても、やはりいい加減なのです。

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 かの有名な余部鉄橋のすぐ近くにある、それこそ餘部駅から歩いてでも行ける、それが餘部埼灯台です。標高274mのところに建っており、灯火の高さが標高284mで日本一です。

 近くには御崎という集落があり、灯台近くに鳥居だけが建っている御崎神社というお宮もあります。このお宮、お社はとんでもないところにありますので、灯台を見に行ったら必ず確かめておくべきでしょう。私も、あぁあそこか、と目で確かめました。近くまで行くのは大変だと思います。ちなみに近隣の皆さんは、御崎灯台と呼んでいるようです。

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 餘部埼灯台をお昼過ぎに出て、雨の心配をしながら経ヶ岬灯台へ。こちらは、日本に5基しかない第一等フレネルレンズを用いた投光器が設置されています。ここを見て、これまでに犬吠埼、角島、出雲日御碕と見てきましたので、残るは室戸岬灯台だけとなります。

 うまくすれば、来月初旬に内部公開があるかもしれませんが、それがまた、他の灯台と重なりそうで気が気ではない、というところです。まぁそうなったら、行けなかったところはまた来年、とすれば良いのですけれど、いつまで元気に山道を登れるか、ということもありますし、予測される寿命はあと1年なのも気になるところです。

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 ここ経ヶ岬灯台の素晴らしいところは、この第一等フレネルレンズが光を放つところを、目の高さで見られるところです。海と反対の側にも遮光板などはないので、山も照らされますし、この撮影位置で立っているととっても眩しい思いができます。見て大丈夫なんでしょうか。

 けれど、夜は駐車場も真っ暗でしょうし、そこから暗い山道を5分から10分歩いて来る、というのは、さすがに一人では恐ろしいので、誰か頼もしい人を連れて来なければなりませんね。

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 経ヶ岬灯台から4時間、ノンストップで走り続けて岐阜の大垣まで行ってみたのですけれど、本日は営業時間が短かかったようです。今回は諦めて、またの機会に。

 さて、このお店は違いますけれど、全国各地の特徴ある文具店さんや、色々と魅力的なものを作っている作家さんなどが、来週末に神戸に集います。神戸ペンショウを運営している良識あるヘンタイ倶楽部は、文句なしに日本で一番、運営に慣れている素人集団だと思います。10月14日、15日は、秋の神戸で萬年筆、が合言葉ですね。みなさんとお会いできるのを楽しみに、準備「にも」励んでおります。

2023年10月 7日 (土)

えべっさん

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 明るい陽射しの中顔を上げた、眠たそうな「ちち(仮名)」さん。実は飼い主も同じように眠たそうな顔をしてこの写真を撮ったのでした。三連休の初日は、JRの秋の乗り放題きっぷの使用開始日でもありますけれど、それを使ったのではなかなか境港まで到着しませんので、クルマを飛ばして行くことにしたのです。

 何をしに行くか、というと、島根県は美保関灯台の内部公開と、むしろそれよりもメインの灯台ナイト。美保関灯台をライトアップして、敷地内にあるカフェも夜間営業して、というイヴェントに、「公開」というのに惹かれて行ってみようかと。はじめは妻を誘ったのですが、順調に行って片道4時間、というのを聞いてフラれてしまいましたので、車で美保関まで行って、そのまま鳥取へ抜けて一泊し、さらに灯台を見ながら帰ってくる、という計画にしたのです。アホみたいですね。

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 ふつう、灯台の中に入れる、といったら、灯台上部の踊り場まで階段で上がれる、ということになります。美保関灯台の最上階、ここから外部の踊り場に出られるのですが、外に出るよりもまず、梯子を登って灯室まで上がることができる、ここがポイントです。

 参観灯台であっても、灯室へは基本的に立ち入ることができず、たまぁにイヴェント限定で入らせてくれるところもある、という程度です。美保関灯台も、内部が公開されるのは年に数回で、しかも海上保安庁の職員さんの手によって参観業務が行われます。

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 灯具はかつてはフレネルレンズのものであったようですが、現在はメタルハライドランプと素通しみたいなレンズを使ったものへと変更されていて、沖合を照らすとともに、ここ地蔵崎からすぐのところにある地の御前島という岩礁を照らす照射灯とともに、航行する船舶の安全を守っています。

 あたりが暗くなったら、本当に岩礁がしっかり照らされるのだろうか、というより、そのようすをこのめでみられるのだろうか、と日没後、暗くなるまで待っておりました。

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 写真左上のエリアに、小さく灯が写っていますが、これが沖の御前島。事代主神が釣りを楽しんでいた島だそうです。えべっさんが抱えている鯛、あれはここでの釣果なのかもしれません。この、釣りをされていた神様をお祀りしているのが美保神社。そちらへもしっかりとお参りをして、すっかり暗くなった海辺の道を通って境水道を跨ぐ橋を越え、必死に飛ばして鳥取市に辿り着きました。明日も灯台巡りです。

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2023年10月 6日 (金)

入ってた

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 こたつの下に入って眠る「ちち(仮名)」さん。籠もれる場所が好きなら、自分のケージに入れば良さそうなものですが、もう数ヶ月ほど、彼女はケージに入っていません。入ることは入っても、扉を閉めると開けてくれた鳴き叫ぶのです。

 飼い主は、明日からの三連休を例によってのほほんと過ごしますが、そのあと火水木金と三日半お仕事に励んで、金曜午後から北野工房のまちで準備に取りかかり、土曜日曜は神戸ペンショウの中の人。皆様のご来場をお待ちしております。準備の方もいよいよ大詰めです。

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 アウロラの名品、アスティル。さまざまなバリエーションがありますが、これはスターリングシルヴァーの軸に14金のペン先、というもの。もっとシンプルな、すっきりとした軸のものがニューヨーク近代美術館のコレクションになっていることで知られています。そういえば、ということでこいつもスターリングシルヴァーの軸とキャップ。ですが、今までのところ、硫化が進んでいる様子は見られません。コーティングなどが施されているのかもしれません。

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 MoMAのコレクションに入っているもの、我が家にも少しだけあります。このアスティルに、ThinkPad701、そして妻のものではありますが、オリベッティの名作、バレンタイン。知らないだけで、他にも、へぇ、これも入ってるの、というものがあるかもしれません。

 いよいよ来週末に迫った神戸ペンショウ、会場でお買い上げになったものが、のちの世において、博物館や美術館に収蔵されるようなものになるかもしれません。コレクションというのはそういうものです。

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 さて、こちらのアスティルには、手に入れたときから欧州標準ミニタイプっぽい空のカートリッヂが挿さっておりました。ウォーターマンのCFですとか、シェーファーのスリムタルガなどと同様、このペンも本体は手に入るけれどインク周りはどうしよう、という類のペンです。コレクションにするなら良いけれど、実用するのはいささか面倒、というものです。

 アウロラ純正のコンヴァータは廃盤、パーカーの細身のコンヴァータが使えるという話もあります。でも、こうして欧州標準のカートリッヂとそっくりなものが挿さっていて、しかもユルユルでもない、となれば、ひょっとしたらというスケベ心が出てきます。

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 アスティルという萬年筆もなかなか謎なもので、製造時期によって適合するカートリッヂやコンヴァータが違ったりするという話もあります。こういうヘンテコなペン、流石に何本も持っていませんから、確かめる術はなく、ただ目の前にあるペンにあれこれ挿してみてそれが合うなら良いではないか、という話になります。

 萬年筆関連の集会に参加しますと、こういうこともどんどん人に聞いてみるのが吉です。来週末開催の神戸ペンショウなど、良い機会ではないかと思います。宇宙遊泳系統のイヴェントとはまた違った雰囲気がありますので、そちらもお楽しみください。私自身、来場者の皆さんに対応するのに精一杯で、見知った顔が会場に来てくださっているのを見かけても萬年筆談義、いわゆる萬談などをする余裕もないのですが、それでも、皆さんから話しかけていただくのは大歓迎です。それを良い口実にして、親方の目を盗んで萬談しちゃいます。またスタッフは、京都信三郎帆布謹製のエプロンを着けております。会場内や会場周辺で何かありましたら、エプロンをつけている人に声をかけてみてください。
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 さて神戸ペンショウ、その日の朝に首都圏からお越しになる、という前提で考えてみますと、東海道新幹線の新横浜、品川、東京それぞれの駅を午前6時ちょうどに出発する列車(新横浜発はひかり号)に乗れば、新神戸駅にはそれぞれ8時28分、8時32分、8時37分に着きます。新神戸駅から北野工房のまちまでは徒歩約20分。入場整理券の配布が午前9時からで、かつ、ランダムな番号の整理券を抽選箱からひいてもらう、というかたちですので、これで十分間に合います。ここで整理券を手に入れられた方は、だいたい開場から1時間ほどの間に入場していただける見通しです。

 午前9時からの整理券配布に間に合わない、という方には、その後に続いてお入りいただくための整理券を、こちらは番号順にお配りします。いや、特にお目当ての希少品はない、神戸ペンショウを楽しめたらそれで良いという方は、午前11時過ぎに会場へ来ていただければ、おそらく待たずに入場していただけるものと思います。あくまで、昨年度並みの来場者数であれば、という前提ですが。来週末は神戸で萬年筆、です。

2023年10月 5日 (木)

久々

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 ゆったりとくつろいでいるように見える「ちち(仮名)」さんですが、実は、突然鳴き叫び始めたので長男がお散歩に連れていき、帰ってきたところ、布団の上にうまく着地できず、ヘタり込んでいるところなのです。

 写真には写りませんが、キュンキュンと哀しそうな声をあげています。仕方がないので、飼い主が傍に寝転んでこの記事を書き始めたので、とりあえず落ち着いた、という状況です。

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 久しぶりに「変なモン」を買ってしまったのですが、届けられた箱を見て唖然。手近にあったデスクペンを大きさ比較のために置いてみましたが、大きめのノートパソコンでも収まりそうな箱です。

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 段ボール箱の中身はこれです。これ自体はさほど大きなものではないのですが、こうした細長い箱がうまく収まる箱、というと冒頭のようなサイズになってしまうのですね。

 これが何であるかは、見た通りです。メガネ系の形をしているのであろうことは、「双」という文字から想像される通りです。

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 頭に固定するためのアームに、ルーペが複数取り付けられています。さらに、長方形のレンズと、それらを収めるケースが付属しています。私がこれを装着したらどんな感じなのか、というのを写真に撮って公開すると、公序良俗に反することになりますので控えます。

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 これを使って萬年筆の調整に挑戦、というような大それたことは考えておりません。職場では子どもたちが遊んでいる中で壊してしまったおもちゃを修理することが多いのですけれど、ネックになるのは首ではなくて眼。細かなところが見えにくくて仕方がないので、そういう場面で助けになれば、と思って購入したのです。変ですけど、そこそこの倍率なので、そういった用途には役立ってくれるものと思います。

2023年10月 4日 (水)

もういくつ寝ると

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 ここ数日、グッと気温が下がって、湿度も高くないので、朝夕は寒いと感じることも。「ちち(仮名)」さんも、そろそろこたつのシーズンでは?とアピールしているのでしょうか。こんなふうにこたつ、というか座卓の下に潜り込むことはできるのに、水を飲もうと起き上がる時などは大騒動で、うまく抜け出せないと家族に鳴いて助けを求めてきます。それでも放っておくと、ダメなんだなと悟って自力で這い出してきます。まだまだ元気な彼女です。

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 あれ、どこへやったかなぁ、というのは、夜毎の私の口癖みたいなものです。夜が更けてもうそろそろ寝なくては、という時間になると、あぁ、Blogを書かなくては、と思い出します。毎日のことなので、時間と気力のあるときに何本かまとめて記事を書いておけば楽なのに、そういうことをする気は全くない、というのが難儀なところ。長いこと付き合ってきてますから、そういうだらしないタチというものはわかりすぎるほどわかっているのに、一向に良くなりません。むしろ歳を重ねるほどにだらしなさが増してきております。

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 きれいに並んでるだろ。本物の萬年筆みたいだろ。織ってるんだぜ、それで、、、とか言いたくなるペンケースに収まっているのは、神戸ペンショウ記念萬年筆です。

 これの一つ前まで、っていう言い方を許してもらうなら、全てセイラー萬年筆にお願いして12本の「Y.Y.Pen」を作ってもらっていました。うちの親方がひねり出したアイディアが、その後の製品作りに活かされた(パクられた、ともいう)ということもありましたが、色々と条件が厳しくなってきたこともあって、この神戸ペンショウ記念萬年筆は「笑暮屋」さんにお願いしたのでした。

 私などは、今度こういうの造るよ、と聞かされて、へぇ~、えぇなぁ、と喜んでいれば良いので気楽なのですけれど、企画して、仕様を詰めて、現物が完成するまでのやりとりをして、というのは実に大変なことでしょう。そういうことを一人で背負ってやってくれてるオッサンがいるので、そのオッサンがやろうというならお手伝いしましょう、ということで始まった神戸ペンショウ。今年で9回目を迎えます。

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 今年はこのような記念萬年筆などは造りませんけれど、これの作成をお願いした笑暮屋さん、産声を上げられた当初は、釜から出て間もないエボナイトで萬年筆こしらえて大丈夫なんだろうか、とか、さまざまな未知の領域への挑戦ということで、周りの人たちも様子を見ていたというのでしょうか。いやむしろ、素材から一貫して、という今までなかったことへの挑戦というところに不安を抱えつつ見ていた、というのも事実です。で、少しずつノウハウを積み上げて行かれて、もはや安定の域に達したと思えるところで、「お願いします」と。私なんかはボンヤリしてますので、笑暮屋さんって何?ぐらいの感じでしたけれど、各方面へ幅広くアンテナを伸ばしていち早くいろんな情報をキャッチする親方、実に素晴らしいと思います。

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 見た目は怖い、喋っても何となく怖い、いきなり怒鳴ったりしてめっちゃ怖い、などという神話もありますけれど、萬年筆とその周辺に幅広くアンテナを伸ばしているオッサンが企画するイヴェント、神戸ペンショウ。これが面白くないはずがありません。毎年、夏が過ぎて秋になると、あぁ今年も神戸ペンショウの準備をしなくては・・・と、実際結構忙しくて大変なのですけれど、楽しみでもあります。準備万端で、前日と初日は会場にほど近いところ、それも普段は泊まらないようなちょっと上等なホテルをとって、ひとり雰囲気を盛り上げている私です。

 今年は10月開催ということもあって、例年よりはホテルもとりやすいように思います。あと10寝ると神戸ペンショウ。来週に入ると、大手旅行代理店なんかが手持ち枠を放出するので、今まで満室となっていたホテルにも空きが出たりします。秋は神戸で萬年筆。初秋の神戸も素敵ですので、遠方の方もぜひ、神戸ペンショウにご参加ください。必ず楽しんでいただけるものと思っております。お待ちしております。

 

2023年10月 3日 (火)

いろう

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 珍しくお目々が開いている「ちち(仮名)」さん。本日、飼い主はお昼に出勤して夜9時過ぎまで勤務という月に一度の変則的なパターンでしたので、あれ、いつもと違うぞ、ということはワンコにも伝わったのでしょう。帰宅したとき、不自由な後ろ脚を引きずりながら玄関まで迎えに来てくれました。で、そのあとは飼い主が居間でゴロンと横になって、その傍らでグゥグゥ言いながら彼女が寝ている、という幸せなひととき。その後、さてBlogの更新だ、と起き上がったところで彼女も目を開けて、この1枚を撮られてしまったのでした。

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 先週木曜日の夜に大阪を発ち、早朝横浜に到着して三浦半島南端の灯台を巡り、宇都宮でライトレールに乗ってから銚子へ移動して犬吠埼灯台の夜間公開に参加。同灯台の夜間公開はおそらく来年の夏にも実施されるはずですから、何も無理していくこともなかったのです。我ながらアホやなぁと思いつつ、まぁ中秋の名月と重なってるから、という理由にもならない理由で押し切って、その夜は銚子駅前で宿泊。大浴場で汗を流して、着てきたものをコインランドリーに放り込んだら、館内併設の居酒屋で一人呑み会。日頃、350ミリの缶ビールひとつでもうたくさん、という人なのに、ジョッキをいくつも重ねていい気分になったところで、洗濯物を取り出して部屋に戻って意識不明、という段取りです。

 翌日は結構早くに宿を出て、新幹線なら東京から大阪まで行っちゃうよ,というほどの時間をかけて東京駅まで出て、なんとそこから熱海駅まで新幹線の旅。熱海に停車するひかり号を選んだのですが、これが運の尽き。外国人旅行者に人気のジャパンレールパスでは「のぞみ」に乗れないので、車内はもう日本じゃないのでは、と思うほど。残念ながらマナーのなってない外国人多数と乗り合わせることになってしまいました。

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 熱海から伊豆急下田までは普通列車でまったり進んで、さらにバスに揺られること45分で石廊崎オーシャンパークに到着。石廊埼灯台の丈夫踊り場に人がいる、と思ったら、入口にはこんなバリケードが。実は、石廊崎オーシャンパークのガイドツアー(1500円也)で、ガイドさんと一緒に中に入れるようです。

 で、扉が開いていると関係ない人も入ってくるだろう、ということでこういうものが置かれているのですね。いやいや、知っていたら申し込んでしまっていたかもしれません。まぁ、そんなに高い灯台でもないので、まぁいいか、と負け惜しみを言いつつ、今回はスルーです。灯台巡りをするなら、遺漏なく事前調査を行うべし、と肝に銘じておきましょう。

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 灯台脇の道を海に向かって下っていくと、こんな絶景に出会えます。正面の岩の向こう側には、海に面した祠があります。縁結びの御利益があるようで、当然ながら男女のペアが多いのですが、私が行ったときに居合わせた中国人カップルはとにかくマナーが酷くて、放っておくと祠を破壊するんじゃないか、と心配になるほどでした。なぜか男の方が海に向かって「タイタニック」やってまして、思わず「落ちたらえぇのに」などとよろしくないことを思ってしまいました。石室(いろう)神社の神様に嫌われてしまったかもしれません。

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 で、いらんこと考えてごめんなさいとお詫びしながらお参りをして、石廊崎オーシャンパークの休憩所に戻り、バスが来るまでの時間でお土産を物色。袋は要りますかと聞かれて、要らないなぁ、と思ったのですけれど、袋の柄に興味があったので1枚くださいと言ってしまいました。

 この場所にはもともと石廊崎ジャングルパークなる施設があって、今もその痕跡というか廃墟というか、そういうものがあちこちに残されていますが、南伊豆町がオーシャンパークとして整備してくださったおかげで、石廊埼灯台を訪ねるのが非常に楽になっているわけです。感謝の意味も込めて、しっかりとお土産を買い込んで参りました。

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 帰りは熱海駅まで踊り子号でゆったりと。そこからは再びひかり号。例によって大量の外国人。そして、途中の静岡からまさかの3人掛け残り2席と通路を挟んで2人掛け残り1席を3人グループで、というお客さんも乗り込んできて満席になりました。この最後に乗り込んできたのが、とにかく静岡から私が降車した京都まで、ずぅ~っと呑んで喰ってしゃべりまくって、という大変元気な人たちでした。ノイズキャンセリングのイヤホンで音量上げて音楽聴いてたので実質的な被害はありませんでしたが、とにかく印象が悪くて、嫌だなぁ、と思いつつ京都。しかし、降りますよと立ち上がったタイミングで、非常にスマートによけてくれて、一番たくさん飲んで、大声でしゃべってたリーダー格のオッサンが手を上げて挨拶してくれるなど、あぁ、ここらは外国人観光客とは違うところであるなぁ、と。ともかく、ひかり号に乗れば多客期でも少しマシ、というのは、これだけ外国人観光客が入ってくるようになると通用しないのだなぁ、と思ったことでした。

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2023年10月 2日 (月)

「週」回遅れ

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 昨夜、未明と言うべき時刻までキュンキュン鳴いて騒いでいたせいか、本日は浅い時刻からよく寝ている「ちち(仮名)」さん。昨日にも増して外気温がグッと下がっていて、窓を開けた室内で薄着でいると寒さを覚えるほどですので、毛皮をまとった彼女にとってはむしろ快適なのかもしれません。

 飼い主の勤め先には、遊びに来る子供たちに人気の「遊戯室」という、ほとんど体育館みたいな部屋があって、室内の暑さ指数が28に達すると使用中止としております。その基準で行くと、8月は全滅、9月もほぼ使用不可だったのですが、本日は何もしなくても21ぐらいでした。気温もそれほど高くはなかったのですが、湿度が低かったということも大きな要因でしょう。

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 水分さえとっていれば熱中症にならないと誤解している向きもあるようですが、今どきの子供たちは栄養バランスの良くない食事をとり、夜は遅くまで起きていますので、10分に一度給水させていても簡単に熱中症になります。「学校やったらこんなん平気やで!」子供たちは口を尖らせるのですけれど、やはり命が一番大切と、「館長のワシが許さん」と言ってきたのですけれど、今日みたいな感じで季節が進んでいけば、子供たちも思う存分身体を動かして遊ぶことができることでしょう。

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 そんな風ですから、萬年筆を発掘するのもそう苦にならず、フライパンも顔負けの大きな箱を発掘してきました。本来ならば先週の9月25日に合わせて925シルヴァーの軸だっ、と出したかったのですけれど、1週間遅れの今日、ようやくそのご尊顔を拝することができました。それにしてもこのメーカーの周年記念とか企画シリーズとか、無駄に箱がでかい。そういうこともあってか、セットオークションなどに出てくるものも軸だけというのが多いように思います。たとえ箱が残っていても、こうも大きいとどこか奥の方へしまい込んで、もう二度と見ない、というのが普通のことなのでしょう。

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 箱の中には青系統の布が貼られていて、その青を映している銀色の軸。黒く硫化した銀軸の萬年筆が大好物の私ですけれど、このような細かな模様の入った軸はいったん黒くしてしまうと綺麗に磨き上げるのが困難ですから、手に入れたものの使うことなく死蔵してきたわけです。基本的につるんとした表面をもつ軸であれば、それこそ遠慮なく黒くなるのにまかせておくのですがプラチナ・プラチナの杉綾模様の軸など、もう二度と本来の輝きに戻すことはできないのだろうなぁ、というものもありますから、これだけはこの状態で保存しておこうと思っているのです。

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 そうは言っても、こうして写真に撮って眺めてみると、すでに少し金色がかってきているのがわかります。美しく銀色に輝く軸は、空気に触れている内に次第に金色っぽい輝きを見せるようになり、それが進むと黒く変化していくのです。握ることなくはこの中で眠らせておいても、黒い軸へと熟成されていくことは止められないようです。

 アウロラの場合、ホイホイと使っているとインク窓のあたりや尾栓などがポロリと破断してしまう、という可能性があります。実際、カルロ・ゴルドーニやエウロパなど、何も悪いことしてないのにポキリと折れてしまいました。この80周年も、雰囲気的にとても危なそうです。

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 クリップの付け根のあたりは、すでに黒くなっています。最近のアウロラ製品で925シルヴァーを使っているものは、なぜかいつまでも黒くならないようですが、85周年あたりまでは確実に真っ黒になっていくようです。おびただしい数の使いもしない萬年筆をしっかりと整理して、最後はこういう重厚な萬年筆でゆったりと日記を書いたりする日々・・・は、たぶん、来ないのでしょうね。

 最後に宣伝も。10月14日(土)・15日(日)には、神戸・北野工房のまちで神戸ペンショウ2023が開催されます。遠方の方は、京都みやこメッセにおいてほぼ同日程で開催される「TAG文具まつり」なんかものぞきに行けますから、神戸や大阪あたりに宿を取って、ぜひお越しください。会場でお会いできましたら、時間の許す限り、銀軸に限らず萬年筆のお話など、楽しくいたしましょう。お待ちしております。

2023年10月 1日 (日)

見納め?

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 はみ出して眠る「ちち(仮名)」さん。飼い主は2週間後に迫った神戸ペンショウの準備のため、お昼頃から神戸市内へ。昼間はよく寝ていたそうですが、日が暮れてから俄然元気になってきて、騒いで仕方がなかったのだそうです。そして、ようやく落ち着いて寝息を、というところに飼い主が帰ってきてしまい、彼女はムクッと起き上がり、家族はみんなため息をつく、という展開になりました。

 2015年に「萬年筆などの展示会」として始まった神戸ペンショウ。当時、会場内での売買は好ましくない、ということだったので、研究用に欲しいという人に展示品を譲渡する、というような名目だった記憶があります。神戸市の施設を運営会社に貸し出しているものですから、当然そういった「お役所らしさ」が出てしまうわけです。お役所仕事、と批判されるのですけれど、柔軟な対応をするとそのことを批判する、なぜかその土地には住んでいない「市民様」が登場するのがこの国の習わしですので、それもまた仕方のないことではあります。

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 北野小学校が廃校となったとき、歴史あるこの施設をどう活用していくか、ということで運営会社が選定されて25年。来年からは新しい運営会社になるということですが、それに伴い、学校然とした施設の外観は大きく変更されるようです。館内も、基本的に学校だった時代の間取りをそのまま活用している感じですが、それも大きく変更されそうです。1階も2階も部屋の仕切りを取り除いて広い空間にし、お洒落なカフェやら神戸牛を前面に押し出したステーキハウスやら、とにかく、キラキラした、時流に乗ったものへと変身していくようです。25年経って、小学校時代の面影を残すべしという意見も出ないだろう、ということなんでしょうね。

 3階の講堂は、今後も展示会などのスペースとして活用されていくらしいのですが、具体的なことはわかっていません。極端なことを言えば、2024年にこの場所で神戸ペンショウを開くことができるのかどうか、それすらわからない、というのが現在の状況です。

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 アーチをくぐって館内に入り、エレヴェータもしくは階段で3階まで上ると講堂。写真右上隅の窓、今年はこのあたりにHASE硝子工房さんのブースが置かれる予定です。そして、写真の左半分、2階建ての建物が別館で、この1階で各種ワークショップを開催いたします。

 14日(土)10:30~13:00にbechoriさん、14:00~16:00にShin calligraphyさんのワークショップがそれぞれ開催されます。

 注目すべきは15日(日)の10:30~12:00に、萬年筆界の中興の祖といわれている古山浩一画伯による萬年筆画教室が開かれることです。13:00~15:30は前日と同じくbechoriさんと、いずれも魅力的な講師と内容ではありますが、やはり古山画伯による萬年筆画教室、今年のワークショップの中でも特に推しです。

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 古山浩一画伯と言えば「4本のヘミングウェイ」ですが、本業においても「卵人間」など、ユニークな作品を数多く世に送り出されています。春のY.Y.Dayでも萬年筆画教室をお願いしたのですけれど、今回は教科書となる書籍も新しくなりました。私などは、人を描いたら棒人間で動物を描いたらお盆に飾るナスビの牛みたいなものばかり。恐ろしくてこのような教室には参加できませんが、参加された方の作品を拝見しますと、それぞれ素晴らしい作品ができあがっていて、へぇ~、と驚くばかりです。

 古山先生に絵を描いてもらったら、諭吉さんが束になって飛んでいきます。きちんと絵を教えていただこうとすれば、これまたものすごいことになります。なのに、古山先生が必要なものすべてを準備してくださって、定価2,200円の教科書代も含めて5,500円というのは「破格」です。まだ少し、人数に余裕があるようですので、ご興味のある方はぜひ、penshowkobe@gmail.comまでお申し込みください。

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 階段を上りきったところの扉を開けると、そこが神戸ペンショウ。欲しいものを血眼になって追い求めるのもいいのですけれど、綺麗なインクやガラスペン、萬年筆などをたくさんお持ちの方、ぜひ、古山画伯のワークショップをご検討ください。凄い人なんですけれど、面白い人です。我が家にも、アルミ箔を何箱も使って造った「たまご」に、酒宴の席で古山画伯が目鼻を描いてくださった「卵人間」がどこかに保管されているはずなのですが、見つけ出すことはできませんでした。

 神戸ペンショウ2023は、10月14日(土)と15日(日)、神戸の北野工房のまちで開催いたします。今年も朝から入場整理券をお配りして、その番号順にご入場いただく予定です。昨年はいきなり「400番」なんて整理券を引き当ててて肩を落としながら見せてくださった女性がいらっしゃったのですが、400番でも11時過ぎには入場できていました。会場が10時ですから、1時間ほどで整理券無しでも入れるような状態になったということです。何番を引き当てるか、それもまた楽しもう、というお気持ちでご参加ください。

 

 

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