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2023年9月

2023年9月30日 (土)

電気が行ってる

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 猫のいる風景。神奈川県三浦市、剱埼灯台近くの細い道を行くと突如現れる駐車場です。拙Blogは、萬年筆なども出てくる犬のBlogということになっておりますので、ヌルリフィルや萬年筆なども出てくる馬のBlogとも相互リンクしているほどです。そこにニャンコが出てくるなんてとんでもないことですけれど、まぁ旅先のことですので。

 駐車場にこうしてニャンコがいても、わぁ可愛い、で済んでしまうのですけれど、これがワンコですと、怖い、危ないという話になってしまいますので、いたといてもつながれた犬ということになってしまいます。この付近の磯で遊ぶ人を対象にしているようですが、灯台へ行くというと1回(1日)700円の常呂を00円にしてくれた駐車場のオーナーさん。灯台へ行きたいのですけれどどちらへ行けば、と一応聞いてみますと「あぁ大丈夫、灯台へも電気が行ってるから」とのこと。ですので、曇り空を見上げて電線をたどっていくことにしました。

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 車止めがされている方へ進入禁止とも、まっすぐ下っていく方へ進入禁止とも読めますが、まっすぐ下っていくと行き止まりですし、普通の車であれば転回して戻ってくるのにも相当に神経を使うことでしょう。どちらの方へも電気が行ってますけれど、ここは右へ行きます。海辺らしく石灰岩でしょうか、穴ぼこの空いた軽石の親分みたいな石を敷いた道が続きます。

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 劔埼灯台へ到着。トンビか何かが上空で旋回していたので、一緒にフレームに入ってくれるように念を送ったのですけれど断られました。ここには皇太后陛下行啓記念碑が建っておりますが、1941年に貞明皇太后、すなわち大正天皇妃が来られたことを記念したものだそうです。現在の上皇、上皇妃と今上天皇陛下も1988年に来られているそうです。おそらくは灯台まで来るまでお越しいただいたものと思われますけれど、軽自動車にぴったりなサイズの道ですので、どのように行啓されたのか、そういう変なところに興味を持ってしまうヘンタイな私です。

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 城ヶ島公園の駐車場にて。電気が行ってる、と言われた劔埼灯台へも、そこからここ城ヶ島へも、右の白いクルマ、トヨタC+podで来たのです。京浜急行三崎口駅前にHello Mobilityのステーションが設置されているのを知って、こりゃ乗らねばなるまい、と。ただしいざ乗るぞという1時間前からでないと予約できないので、夜行高速バスを降りて三崎口へ向かう京浜急行の電車に乗り込んだところで空いてるかな、と覗いて予約して、おさえとして三浦海岸駅前で予約してあったカーシェアを取り消し。灯台巡り、最寄り駅から先の交通機関にはいつも苦労させられます。

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 城ヶ島公園の中を歩いて安房埼灯台へ。こちらは建て直された当代の灯台で、先代はこの先、さらに海に近いところ、というより波に洗われる磯の中に建っていたようです。先ほどの劔埼灯台とは違って、旋回しているトンビか何かが自らフレームに入ってきてくれました。建て直すに際して、近隣住民の皆さんの意見も聞いて・・・ということで、海上保安庁も大変ですね。

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 三浦半島先端の灯台巡りでお世話になったクルマは、買うことのできない電気自動車。リースのみです。最高速度60キロ、平坦な直線で少し頑張ってみるとメーター読みで65キロぐらい。下り坂が続く所でもう少し試そうかという気にはなりません。エンジンがないのでヴァキュームサーヴォはありませんから、ディーゼル車みたいにポンプ回して圧をこしらえているのでしょうか。ペダルに足を触れたら止まるものだ、という風に甘やかされて育ったトヨタ車ユーザにとっては、このクルマのブレーキは違和感のある踏み心地だろうと思います。いや、そもそもブレーキを踏んだときの感触とか感覚なんてものを感じたりはしないのかもしれませんが、「効かない」ということぐらいならわかるでしょう。オッサンなら、若い頃に乗ってたクルマはこんな感じだったな、で済む話なのですけれど。

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 で、次は城ヶ島灯台へ。城ヶ島京急ホテルの駐車場から・・・なんて紹介記事も見かけますけれど、そのホテルはすでにありません。城ヶ島の中にある公営駐車場は、1日450円で複数箇所で利用できますから問題ありません。つい先日、秋分の日に公開されていた城ヶ島灯台。そんなに高さのある灯台でもないので、ぜひ入ってみたい、というほどでもないのですが、少し残念です。このときは他に誰も来ていませんでした。

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 ここも、灯台よりも付近の磯で遊ぶところ、という感じですね。雨は降っておりませんでしたけれど、今にも降り出しそうな空模様。城ヶ島の磯に降る雨、という写真は撮れませんでしたが、むしろ降らなかったことに感謝、です。三浦半島へ行く人、それは海の幸の求めて、あるいは磯で遊ぶ、釣りをする、という人がほとんどでしょう。私みたいに他のものには目もくれずひたすら灯台を目指して写真撮っておしまい、といった人の方が少ないはずです。

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 今回の足、トヨタC+podはメカキー仕様。最近普通になっているスタートボタン仕様もあるようですが、レンタル用ということでこの仕様を選ばれたのかもしれません。みんな、手探りでキーを挿すのでステアリングコラムは傷だらけ。簡素なクルマですけれど、ミラーも電動だし、衝突回避のためのアラームもついてます。こんな小さいクルマなのに、バックで障害物に近づくと警告音が鳴るのには笑います。小さいけれど、ハンドルはしっかりとした手応え。これも、トヨタ車だと思って乗ると裏切られるところです。ちょっと前の営業車みたいな感じの、ゴリッ、とした、そして固いゴムをねじっているような反発力を感じるものです。これもまた、オッサンにとっては、昔はみんなこうやった、ですけれど。

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 で、三浦半島でもう一つ、諸磯崎灯台。クルマを駐めて、もうこの先、そこにある、というところまで行ったのですけれど、断念しました。草が生えこんで、道が見えない状態。米粒くらいの芋虫ですら恐ろしいと感じる私にとって、背丈ほどある草をかき分けていくことは不可能です。「こち亀」に出てくるホンダと同じで、どんなに生え込んでいても刈り払い機さえもっていれば平気でずんずん分け入っていくのですけれども。実に残念です。いずれ、草が生えていないような時期を狙って行ってみたいとは思いますが、そもそも、この先は通るな、みたいにバリケードが設置されているところを進んでいかなければならないのも気になるところです。

 C+podを三崎口駅前に返却したあと、何と宇都宮に向かい、ライトレールに乗って終点まで往復。アホです。将来的には宇都宮駅を越えて西側にも延伸されるとか、快速が運転されるとかいう計画もあるようですから、そのとき、まだ生きてればお邪魔したいと思います。

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2023年9月29日 (金)

名月は満月

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 こたつの下に入り込んで眠る「ちち(仮名)」さん。飼い主はそこにいませんが、おそらくこんな感じで眠っていることでしょう。

 飼い主は高速バスの車内で一夜を過ごし、そうちょうに横浜駅に降り立ち、そこから三崎口駅へ向かい、例によって妖しい体験をしてから栃木県宇都宮市経由で千葉県銚子市へ。犬吠埼灯台の夜間公開に参加するためですが、あれもこれもと行きたいところを付け足した結果、日が暮れる頃に犬吠埼灯台に辿り着きました。

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 門扉その他のイルミネーションと、灯台本体のライトアップ。写真右の建物の上の方に月が出ているのですけれど、雲に隠されてしまっています。

 今月初めに行われた夜間公開は午後9時まででしたが、本日は午後7時まで。これを撮影したのが午後6時ごろで、このあと時間いっぱいまで山のように写真を撮りました。

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 雲の中に何とか丸い形のお月様が見えて、海面にその光が反射しています。月の周りの雲から海の方へ、斜めに白く伸びているスジ状の光は、犬吠埼灯台から放たれている光なのです。

 犬吠埼灯台は、日本に5基しかない一等レンズを持つ灯台。直径2590ミリ、内径1840ミリ、焦点距離920ミリという大きなレンズから強烈なな光を放ちます。夜間公開では、最上部まで登ると頭のすぐ上でこのレンズが回りながら海を照らしている、という素敵な体験ができるのです。

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 灯台巡りをするようになってわずか3ヶ月。世にいう「にわか」な私ですが、これは完全にハマってしまいました。ダムにハマったり、秘境駅に魅せられたりと、とにかく行きにくい、不便なところばかりに引き寄せられる、実に難儀なヘンタイっぷりです。

 日が暮れてから銚子にいる、というのは、これまた難儀なことで、それから都内へ戻れば深夜ですし、そのまま銚子で泊まると翌日の行動時間が削られます。その削られた時間の中で、明日も灯台巡りを企んでいる私なのでした。

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2023年9月28日 (木)

仲秋

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 ほな、行ってくるわな、と声をかけても寝たまんまの「ちち(仮名)」さん。週末になると飼い主が不在、という状況に慣れっこになってしまったのでしょう。

 明日は中秋の名月。毎年この季節になると、えぇっと、どっちやったかなぁ、と迷ってしまいます。仲秋のめいげつ、と書いた方が何となくカッコ良さそう、なんて思いますけど、仲秋は旧暦8月、で、そのど真ん中が中秋、というのが主流になっているようです。

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 今夜から夜行バスに乗って、中秋の名月を見に出かけます。そんなもん、晴れてたら家におっても見られるやんか、というところなのですが、もうひとつ、光るものを添えて見てみよう、という企てです。お元気に恵まれなければそれでおしまい、ですけれど。

 木曜日だというのに、夜行バス、ほぼ満席です。みんな、暇なんでしょうか。私みたいに引退した年寄りならともかく、バリバリやってるはずの年齢の方が多数、それも見るからに遊びモードで。きっと、仕事やりくりして、上司にお願いして、金曜休みもらったとか、元々金曜はお休みだとか、そういうことなのかな、などとあれこれ妄想しつつ、だんだんと瞼が重たくなってきます。

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 実に夜行バス向きの私。こういう素質があったとは、この歳まで気づきませんでした。こんなことなら、もっと若い頃からバンバン夜行バスに乗って、全国あっちこっちと言っておけばよかったな、と。

 楽しそうな若い人たち、まぁいいんだけれど、夜行バスなんだから、静かにしてくれるとオッサン助かるんだけど、と思いつつ、もう寝ます。

2023年9月27日 (水)

お土産

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 こたつの下に入り込んで眠る「ちち(仮名)」さん。この状態から這い出そうとすると、後ろ脚が悪いので「中腰」になって動くことができず、なかなか外に出られないのできゅんきゅん鳴くことになります。それで、お散歩から帰ってもつけっぱなしにしてあるハーネスをつかんでグイッと引っ張り出してあげると、「え、あ、その・・・」みたいな当惑したような表情をしてしばらくじっとしています。きゅんきゅんと鳴いていれば、家族が気にかけてくれる、どうしたん?と声をかけてくれる、そういう計算が少なからずあって鳴いているというのに、一瞬でその状況を改善されてしまうのは、出られて嬉しいのだけれどもあっけなさ過ぎるというか、もう少し構ってほしいというか。ちなみに、家族が近くにいないときや、お母さんや小さいお兄さんなど、まず助けてくれそうにない人しかいないときなどは、鳴かずにゴソゴソ出てくるのです。あざといのでしょうか。

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 「おくのほそ道」ではありませんけれど、週末ごとに旅に出る、というクセがついてしまうと、どこへも(遠くへ)行かない週末を迎えることがむなしいような思いにとらわれてしまいます。まさしく、「漂白の思ひやまず」といった状況になってしまっております。そのことに少し後ろめたい気持ちもあって、どこかへ出かけるたびにお土産を探してしまうのですが、先日訪ねた沖縄では、なかなかお土産が見つからずに苦労したのです。それというのも、修学旅行の引率で夫婦ともども何度も何度も沖縄へ行っておりますから、行ってみれば何を買って帰っても、あぁコレね、ということになってしまうのです。東京へ出かけるというと、「もう、東京ばななはイランでぇ」と言われてしまう、そういう状況です。

 で、お菓子については宮古島で雪塩がらみのものを買ってきて、ちんすこうと紅芋タルトを回避した上で、娘へのお土産に、と買ってきたのがこちらのジェットストリーム。それとなくジンベエザメ推しの娘、事務職に就いていることもありますので、まぁ無難なところかと。

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 ジャットストリームの多機能タイプに関しては、家の中に何本も転がっているはずです。で、とにかく太いよなxあ、というイメージ。何より黒インクはともかく、赤や青なんてあんまり使いませんし、緑色なんてのは尚更。シャープペンシルも使えまっせ、というタイプにしても、まず使わないけれど、会議資料なんかに書き込むのにあとで消せるから便利かも、と思いつつ、肝心の会議では何一つメモなどとらずにぼぉ~っと話を聞いていたりしますから、要するに持ち腐れなわけです。

 で、この「無駄に太い」というところから、今回、オマスのパラゴン様に出てきていただいたのです。不思議なことに、萬年筆となると、太い方が書きやすい、なんてことになってきます。書きやすいからといってまともな文字が残せるわけでもないのですが、そもそも文字を書くという作業自体、大嫌いなので、その大嫌いなことをするのに少しでも気が紛れるように、というのが萬年筆を使う理由なのです。

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 太い太いと思っていたパラゴン様ですけれど、多機能タイプのボールペンと比べるとその差は大きくありません。多機能タイプのボールペンは筆記時にリフィルの先が少しガタつくような感じがするのと、その軸の太さゆえ、筆記線の出てくるところが見えにくいというのもあって、字の不自由な人としては余計に使いにくく感じてしまうのですが、パラゴン様の場合はそうでもないのです。何と気ままなことなのでしょうか。

 かつては、2月3月になると「生徒指導要録」という、要するに生徒の成績を卒業後5年間(昔は20年間)学校に残しておく、という書類を書くために、毎年萬年筆を新調していたものでした。この生徒はこういう所があるのだ、という「所見」なるものを書くためです。大昔ならともかく、情報開示というものがあるわけですから、本人が見て気分を害するようなことは書きません。当たり障りのない表現で、なおかつ、同業者が読めばどういう生徒なのかがわかるように書く。文章そのものを考えるのは苦にならなかったのですが、文字にするのは苦痛でした。あの頃、パラゴン様が手元にあったなら、もう少し気分良く書けていたのか、それとも、その重たさを理由にしばしば作業を中断していたのか。もう一度試してみたい、などとはけっして思いません。

2023年9月26日 (火)

セセンタ

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 迷惑そうにも見えて、実は喜んでいる。あるいは、仕方ないなぁ、と諦めている。長女にわしゃわしゃとされている「ちち(仮名)」さんです。たとえぐぅぐぅ眠っていたとしても、家族が帰宅すると顔ぐらいは上げて挨拶をしますが、飼い主や長女に対しては、何か触って、撫でてと求めてきます。長男の場合は黙っていても触りに来てくれますし、それ以外の家族はそういうことをまずしてくれないので、そこら辺をかわっていて対応を変えているようです。

 新型コロナウィルス感染症に対するワクチン接種、ついに7回目の接種券が届きました。さっそく接種してくれるお医者さんを探したのですが、これまでと違って実に少ないのです。ようやく探し当てて、来週、打ってもらえるように予約を入れました。

 このワクチンというやつ、さまざまな意見があって、以前にも、子宮頸がんワクチンの接種についてマスゴミ様が頑張って見事に潰した結果、その後多くの女性が不利益を被っている、という実態があります。なのでこういうものは、マスゴミ様が必死になって報道していることやネット上で懸命に陰謀論などを唱えている人を探して、それらに逆張りするのが良いのではないかと思っております。まぁ、ただの天の邪鬼に過ぎないから、というのが一番大きいのですけれども。

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 PILOTのセセンタ、上がグレーマーブルで、全部で400本、下がレッドマーブルで100本ということになっております。後1本ブルーマーブルを捕まえたらコレクション完成、なのですけれど、まぁ生きてる内には出てこないでしょう。そして、何より大事なことは、この世の中に3セットだけ、この三色をセットにして箱に入れたものが存在した、という未確認情報があることです。おそらく、本当なのでしょうけれど。

 セセンタ、スペイン語で60ですか。なんで60なんでしょう。キャップレス50周年っていうのが2013年でした。こいつが世に出たのは2007年です。何が60だったんでしょうか。

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 クリップの形状や軸の太さから、こいつはデシモなんだということがわかります。したがって材質も黄銅ではなくアルミニウム。クリップにはしっかりとSESENTAと刻まれています。

 実際、軽くて細くて、いつも持ち歩いて使うのに最適なのですけれど、もったいないので結局死蔵、ということになってしまう萬年筆です。他の多くの兄弟達も、同じようにくらいはこの中で眠っているのではないでしょうか。少し前にオークションサイトで見かけましたので、ドドドッと出てくるか、当分出てこないか。こういうものは波がありますので、ほしいならじっくりしっかり狙い続けなければなりません。

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 個人的にはブルーマーブルが一番好みなのですけれど、それは皆さんも同じようで、ブルーは本当に見かけません。おうちにこんなのがあったとか言って、これがなんなのかも知らない人がポンとメルカリなんぞに出してくれるのを期待しています。

 いや、それにしても、使うのが惜しいとか言って、うちには何本キャップレスがあるのでしょう。数を数えるのは怖いので、やりません。

2023年9月25日 (月)

日付に合わせて

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 寝ぼけた顔でこちらを見て、いや向いている「ちち(仮名)」さん。飼い主とてワンコのことを言えた義理ではなくて、家に帰って録りためた海外ドラマを見ている内に意識を失い、2時間ほど夢の国に行っておりました。彼女が毎朝5時半頃に起き出して、腹減ったぁ、飯くわせぇ、と鳴くので、ご近所の迷惑も考えて、毎朝5時過ぎには起き出して餌をやり、散歩に連れて行ってくれる妻。私はその、起き出す妻の動きで目覚めて、あぁまだ2時間ほど寝られる、と二度寝しております。現役時代、妻は毎朝6時半に起きて子どもたちの朝食と弁当を作り、7時過ぎに私や子供たちを叩き起こして出勤、という毎日でした。今はそれより1時間半以上早く起き出すために、毎晩10時頃には床に入っています。

 対する私は、毎晩日付が変わる頃、いや日付が変わってからBlogを更新して、その後もぐだぐだとネットの海をさすらってから、未明ともいうべき時刻になってから床に入ります。実に不健康極まりない生活。なので、毎日居眠りをしていて、パフォーマンスは最低です。だらしない性格、生活というモノは死ぬまでカイゼンされることはないようです。

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 で、昨日は寝落ち寸前に「残りは明日・・・」と行って記事を締めくくったのですけれど、本日カレンダーをよく見たら9月25日。数字だけ並べたら925ではありませんか。ですので、予定を変更して本日はこのペンです。

 925シルヴァーらしい、銀色に輝くペン、というのは、たくさんもっているようでいて、その多くは硫化するにまかせているので、ほとんどが黒っぽい、薄汚れたペンにしか見えないのです。銀軸のペンで美しいものというと、一見そうは見えないこのペンしかないのです。

 神戸元町の萬年筆専門店のショウケースにこれが並んでいるのを見たときには震えました。このペンに描かれている飛翔天人、いうまでもなく薬師寺東塔の水煙に描かれているものから来ていますが、その薬師寺のすぐ近くの学校に勤めていた頃に発売されたペンなのです。

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 その学校は信じられないほど荒れていて、毎日無我夢中でその日をやり過ごして、金曜日の夕方には廃人のようになり、土曜日曜は泥のように眠って日曜の晩には哀しくて仕方なくなる、という日々を過ごしておりましたから、こういうペンが世に出ることも知らず、そもそも萬年筆蒐集なんてことに時間を割く余裕もありませんでした。

 今にして思えば、あの頃にじっくりと趣味に取り組んでいたなら、今頃はもうちょっとマシなコレクションができあがっていたはずです。逆に言うと、そうでなかったから破産もせず、離婚されることもなく今に至っている、という言うことができるのかもしれません。

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 で、神戸元町のそのお店で、見た瞬間にこれを買い求めて、持ち帰ってあっちから見たりこっちから見たり。調べてみるとシリアルナンバーが入っているというので、ルーペで覗いてみたのですが、哀しいことにシリアルナンバーが見えません。あぁ、やっぱり売れ残りの品だけあって傷でも入っているのだろう、と諦めかけたのですが、妻がくれた、アクセサリーを磨くための布でこすって、ようやく確認することができました。

 まだWAGNERの関西地区大会が新大阪駅前で開かれていた頃、勇気をふるって参加したのですが、きっとすごい人たちが来ているのだろうから、ちょっとマシなペンを持って行かなくては、とこいつにインクを詰めて持って行き、受付で名前を書いたのでした。でも、その頃はまだ、受付の机の上にヘミングウェイが無造作に転がしてあったのです。いや、そちらで思う存分に名前や住所を書けば良かった、と後から思ったことでした。

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 薬師寺東塔の水煙に描かれている飛翔天人とは、完全に同じ模様ではありません。萬年筆の胴軸とキャップに収めるために、そしてそれが意匠として美しく映えるように、天人の位置や向きなどはアレンジされています。そして、細かい粉が蒔かれていますけれど、この蒔かれ具合が個体によってはっきりと違います。残念ながら、私のものはそれほど派手に、広く蒔かれてはいませんが、それでも十分に魅力的です。

 さて終活だ、萬年筆をどんどん処分しなくては、というところなのですけれど、これは最後の方まで残すものになるはずです。

2023年9月24日 (日)

せった記憶

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 寝ているところを背後(?)から撮られてしまった「ちち(仮名)」さん。布団もないのに律儀にこたつの下へ潜り込んで寝ています。もうすぐ寒くなるから、と慰めてあげたいところですが、今年の冬は暖冬になるのだという予測もあります。暑いのも寒いのも、あるところを超えると嫌なものですけれど、どちらか選べと言われたら寒い方でしょうか。まぁ、選んだからといってそれに耐えられるわけでもないのですけれど、気分だけでも、まだ寒い方がマシというか、だら~んとした感じはしません。どちらにせよ、自分ももうエェ歳なのですから、結構身体に堪えているはずではあります。

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 整理をしていたら、こういう箱が見つかった、という場面。結構期待してしまいます。こうしてPCに向かっていると、横の方で何かが崩れたので、アカンわぁ、さすがにちょっと整理せんと・・・と拾い上げたのがこの箱。おなじようなものがふたつ、転がっておりました。中身は空かもしれませんし、何か入っているかもしれません。

 萬年筆趣味界隈で「箱様」という尊称をお持ちの方がありますが、地震がありました、というニュースがあると、皆さんその方に対して、すぐにお宅へ伺ってお手伝いをしましょう、と声を(もちろんネット上で)かけるのです。常に丁重にお断りをされますけれど、いや、その方のお宅や親方の自宅などを、1時間自由に探索できる権利、というのを10万円ぐらいで売り出したら、それはもうたいへんなバーゲン価格で、すぐに売り切れてしまうことでしょう。その点、我が家などはダメです。たいしたものがない上に、実に偏った品揃えですので。

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 一つ目の白いスリーヴを外すと、中も黒い箱にはPILOTの文字。まずまずです。これで中身が空っぽだと落胆ですが、萬年筆が入っていると仮定しても、その重さの差はわずかですから、手に持って判断できるわけがありません。開けてみるしかないのです。

 この中に値打ちのある萬年筆が入っているか、それともカスみたいなのが入っているか。まさしくシュレーディンガーの萬年筆やなぁ、と勝手にニヤついておったのですけれど、いや待て、そもそも中身があるかどうかもわからんやないか、という状況です。

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 もう一つの白いスリーヴを外すと、おっと、これはこれは。本当に中身が入っていたら大発見です。その昔、まだオークションというものが、最後のフロンティアであった時代。夜な夜なPCの画面に貼り付いて、日本だけでなくアメリカやイギリス、ドイツなどのオークションサイトを必死になって見ておりました。そんな時代に、この箱に書かれた萬年筆を落札した記憶はあります。でも、その後、使った記憶はなく、そもそもどこに保管してあるのかさえわからないままになっておりました。

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 セセンタと書かれた箱を開けると、めでたいことに中身が入っておりました。いわゆる赤セセンタですね。このあたりまで来て思い出したのですが、赤いのと青いのとが出品されていて、青いのを取り逃がしたのだったか、とにかく、満足いく結果ではなかったのです。当時WAGNERの定例会に行きますと、少し前にオークションで競っていた萬年筆をもっている御仁がいて、いやぁ、相手がしつこくて高くなっちゃったよ、とおっしゃっているので、こんなことなら事前に「談合」していればなぁ、なんて思ったこともありました。

 ここまで書いてきて、猛烈に眠たくなってきましたので、もう一つの箱の中身はどうなのか、ということと、この赤セセンタの詳しい写真などは、明日に持ち越しです。

 

2023年9月23日 (土)

屋上屋を

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 エアコンが入ってない、と文句を言っていた「ちち(仮名)」さんでしたが、結局眠気には勝てず、寝入ってしまいました。暑がりの飼い主ですら、一階ならエアコンなしでも大丈夫なのですから、一気に秋が近づいてきた感じがします。風を通すために開けた窓からは虫の声。まさしく、秋の訪れではありませんか。こんなことを言ってはいても、夜が明けたら容赦なく照りつける陽射しに、まだ夏やったぁ、と思い知らされることになるのでしょう。

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 新調したiPhoneにガラスフィルムを貼ってもらいました。昨夜から今夜にかけて、ほぼ一日、フィルムもケースもなしで使っていて、当たり前ではありますが、あぁこれ、このまま使うのが一番気持ち良く使えるんや、と実感したことでした。とはいえ、粗忽者の私のこと、丸裸のまま持ち歩いていたら、三日もしないうちに幾星霜を経て、風雪に晒された味わい深いiPhoneの出来上がり、になってしまいます。現時点で、お店に並んでいるフィルムはどれもこれもケースとの干渉を避けるために画面より一回りも二回りも小さいサイズなのが気に入りませんが、どうせ近いうちにヒビが入って貼り換えることになるのでしょうから、気にしないことにしました。

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 背面に大きく飛び出したカメラ。画面を天井に向けて机の上に置くと、ガタガタと落ち着きません。向こうの人たちはそういうところ、気にならないのか、気にしても仕方がないからと割り切っているのか。日本人がこしらえていたら、必死になって対策していたのではないか、とも思いますが、その結果全体的に厚ぼったくなるのもごめんですから、やはり、仕方のないモノ、として割り切るしかないでしょう。

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 すでに私にとっては唯一のカメラとなってしまったiPhoneですので、電話機としてではなく、カメラとして見たときに、レンズが剥き出しでいつも机やテーブルに接して置かれる、などということは大変気になります。

 一応、iPhoneのケース自体、カメラのレンズが机などの面に触れないよう、縁の部分を少し高くしてあるのだそうですが、それでも気になって、カメラユニット全体を覆うカヴァーを取り付けて見ました。自分でやりながら、なんだかっても無駄なことをしているような気分、というか、ホンマに無駄ですが、ケースごと握ったときに、カメラのあたりが凹んでいない、それだけはメリットかもしれません。

 

 

2023年9月22日 (金)

しがらみ

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 はぁはぁと暑そうにしている「ちち(仮名)」さん。このところ朝夕はエアコンなしでも過ごせるような気候になることもあり、特に昨日、今日と突然の雨などもあって、この涼しさならエアコンは要らぬ、というのは人間様の都合。生後数ヶ月の時からずっとエアコンの恩恵に浴して生きてきた彼女にとっては、涼しい、暖かいのが当たり前の話で、そうでない環境は実に辛い、ということなのでしょう。

 飼い主は土砂降りの雨の中、明日はお彼岸のお中日、お墓参りの用意をしなければと思いながら、雨に濡れずに買い物ができる屋内駐車場のあるスーパーマーケットを狙って遠回りしながら帰宅。あれこれと買いそろえて帰宅したら、ワンコはこの有様だった、というわけです。

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 土砂降りの雨の中、配達してくださった日本郵便の方には感謝しかありません。NTTドコモさんから私宛の荷物が二つ。さてはオッサン、何を思ったか2台も携帯電話を買いよったな、と疑われるところですが、家族みんなの回線を私の名義で契約・支払いしていた名残です。カメラの出っ張りが嫌だ、とiPhone11Proで頑張っていた長女がついに折れて15Proに転んだのと、私がDukeと名付けて愛用していた13Proを15ProMAXに置き換えたのとで、こういうことになったわけです。

 これまでは2年に一度、9月に新機種が発表されるたびにあっちこっちと手を回して確保していたのですが、今年は予約開始と同時にアクセスして難なく予約に成功し、その後の購入手続きも躓くことなく完了したので、何と、発売日に手に入れることができたのです。新しいモン好きな私にとって、これほど喜ばしいことはありません。

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 よし、これでもうライトニングケーブルともおさらば。何ならUSB-A端子なんかも見たくない、といきたいところなのですけれど、世の中そんな簡単にはいきません。まず、出先でバッテリー残量が少なくなって困っている仲間がいた場合、何とかしてあげたい、と思ってしまう人なので、やっぱりライトニング端子は必要です。さらに、還暦を過ぎてからいきなり夜行高速バスに乗りまくるようになった私、バスの車内に必ずACコンセントがあるとは限らず、車種によってはUSB-Aのポートだけがある、というケースもあります。そういった事情に問題なく対応できるケーブルというと、こういうものになるわけです。

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 メインはもちろん、USB-C端子。けれども電気をくださる「穴」がUSB-Aであるなら、アダプターをかぶせて対応できますから、電気を貰えない、ということはまずなくなります。自前のモバイルバッテリーや充電器は、すでにほぼすべてUSB-Cポートを持つものばかりですが、たまに自前の電源がないときにUSB-Aだったら電気流してあげますよ、ということは結構あるわけです。

 私は出歩くときに極力荷物を持ちません。心配性で、むしろ強迫神経症気味なので、真剣にいろんな可能性を考えて準備すると、山のようにあれこれ持ち歩くことになってしまいます。なので、いっそのこと、という考えで、極力何も持ち歩かないのです。

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 で、同じケーブルの反対側。こちらも基本はUSB-Cで、充電なくなったぁ、誰かぁ・・・と助けを呼ぶ人がいたら、これで対応できるはずです。いや、マイクロUSBの人はどうする・・・というのは、今や結構レアなケースでしょうから、さすがにバッサリ切って捨てます。

 で、このケーブル、長さ2mもあります。ちょっと邪魔なのですけれど、乗り物に乗ってコンセントなりUSBポートなりに一端を挿し、もう一端にモバイル機器をつないで操作・閲覧する、という状況では、このくらいの長さが必要なのです。

 さて、道具立ても揃ったことですし、また夜行高速バスに乗ってどこかへ出かける計画でも立てることにしましょう。

2023年9月21日 (木)

ちいさきもの

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 雷が鳴り響いていても、知らん顔でくつろいでいる「ちち(仮名)」さん。彼女の先輩であり、実にソリの合わなかった「くま(仮名)」さんがご存命の時などは、雷や花火などの音が聞こえてくると尻尾を股間に収めて小さくなり、誰でも良いので家族にくっついて怖そうにする、という、まことにもってあざといとしか言いようのないそぶりを見せてくれたものですが、こちらの白いワンコはそういうことを全くやりません。

 雷がゴロゴロ鳴っているときに、「くま(仮名)」さんを部屋の中に一人ぼっちにしておいて、物陰からそっと覗いて見ていたことがあるのですが、周りに誰も人がいない状況では、全く怖がることなく、ヘソ天で寝転がっておりました。あざとく可愛らしい黒いワンコか、なりゆきにまかせる自然体の白いワンコか。どちらも、可愛いですね。

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 とにかく小さくて、しかもそこそこ能力の高い充電器が欲しくて、ちょうど雷雨が通過しているときに大阪日本橋の電気街をうろついておりました。最近ではちょっと気の利いたモノ、変なモンを扱っているようなお店がどんどんなくなっているのですが、それでも量販店には並んでいないようなモノを見つけるのが楽しみなのです。

 まぁネットで探して買えばいいだけの話なのですが、やはり現物を見て、おぉこれは小さい、などと感動しながら買いたいという性分なので、我ながらなかなか厄介なのです。

 PILOTのキャップレス、現行型のペン体から、カートリッヂやカートリッヂカヴァーを取り外した状態、それとほぼ同じ長さで、ペン体を2本束ねたのと同じか少し薄い、という充電器。薄べったいので、鞄の隙間に押し込んで置くのに便利ですが、そうすると肝心使いたいときになかなか見つからない、という問題があります。ズボンのポケットに放り込んでおくのがちょうど良いサイズ感です。ただ、新幹線や特急型車両、高速バスなどに装備されているコンセントに差し込んで使うには、その形状ゆえ、少し安定感に欠ける(抜けやすい)というのが難点です。

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 同じくPILOTのカートリッヂをほぼ同じ長さの、こちらはキュービックな充電器。コロンとした直方体であり、コンセントに差すプラグの反対側にUSB-Cポートがありますので、鉄道車両やバスのコンセントに差し込んで使うときにも安定しやすいのです。さらに能力の高いものですと、その分大きく重たくなって、自重でコンセントから抜け落ちてしまいます。夜行高速バスに乗って寝ている間に充電だ、と朝起きたら、充電器からケーブル、そして端末まではしっかりつながっていて、プラグだけがむなしく宙に浮いている、という状況を何度か経験しました。

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 プラグを収納した状態、それは同時にコンセントに挿し込んでいる状態でもありますが、そのときの長手方向の寸法は、キャップレス特有のそうびであるところのカートリッヂカヴァーとほぼ同じです。

 各種携帯端末用の充電器の寸法を示すのに、萬年筆が使える、という例でした、なんてやるのは、やっぱりヘンタイなのでしょうね。

2023年9月20日 (水)

大きくなったなぁ・・・

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 巨柴、と長女に呼ばれている「ちち(仮名)」さん。女の子ですけれど、男の子よりも大柄です。普通に見かける柴犬でこの子と同じサイズの子はたいていが男の子。それだけ体が大きいからこそ、歳をとっていても元気なのかもしれません。

 子どもの頃、犬の性別は雄、雌と、誰もがそう呼んでおりました。大人などは、オンタ、メンタなどと言うことすらありました。この子、という言い方もあまりしないのが普通で、これ、とか、こいつ、とか、モノのように呼ぶのが普通でした。いつの頃からか、犬や猫は店で買うのが当たり前になりましたが、その昔は拾ってくる、迷い込んできたのを飼う、どこかで生まれた子をもらってくる、というのが大半でした。時代は変わったのです。もう、私のように昔の言い方を引きずっている人間は消えゆくのみです。

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 などと言いながら、携帯電話を腰につけて持ち歩くためのケースを新調しました。上が現在使っているもの。使い始めてから2年近くになりますが、まだまだしっかりしております。一応、今世界中でダメダメと言われている革製品で、縫製もしっかりしているのでここまでもちました。その前までは、オーストラリアのPDAIRというメーカーのものを使っていたのですが、突如作ってくれなくなったので仕方なく、ということだったのです。使い勝手もまぁまぁで、耐久性も十分以上。その実績もあって、今回は一回り大きいサイズのものを買いました。

 基本的に、鞄の類は持ち歩かない人間です。世間の人は、男女を問わず、家から職場まで往復するのに、あの大きなリュックや鞄に何を入れているんだろう、と疑問に思います。職場で必要なものは職場に置きっぱなし、家には仕事を持ち帰らない、という怠け者なので、誰もが持ち歩いている荷物の中味はおおいに気になりつつも、自分では持ち歩くつもりがありません。当然、携帯電話も鞄に入れるという選択肢はなく、かつ、ポケットに入るようなものでもないので、腰(ベルト)につけるしかないのです。ポケットが膨らむから止めて、と妻に言われ続けていますけれども、家や車の鍵、財布や小銭入れはポケットに。薄着の季節に限り、タオルや扇子、モバイルバッテリーなどを入れた小さな鞄を肩にかけることがある程度で、秋から春にかけては何かしら上着を着ますから、そちらのポケットにあれこれ詰め込んでいます。実に不格好なのでしょうけれど、そもそもの見た目がよくありませんので見た目を気にする必要がないのを幸いに、若い頃からずっとそんな調子です。

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 携帯電話のケースも年々大きくなってきましたけれど、神戸ペンショウもだんだんと大きくなってきました。ナガサワ文具センターと共催、という名で、実際は全面的なバックアップをいただいて、2015年から始まった神戸ペンショウ。入場者にお配りした記念品が出てきました。

 はじめのうちは、入場券から何から、ナガサワ文具センターにお願いをしていて、何回目かの大会で、ついに、用意してもらっていた入場券が足りなくなる、という事態に遭遇しました。で、だんだんと来場してくださる人も増えてきて、そろそろ、というのでY.Y.Pen倶楽部の単独主催というかたちに移行して現在に至っています。今年の神戸ペンショウまで、もう1ヶ月ありません。あと3週間ほどです。

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 ぺんてるのデルガードというシャープペンシルと、書き味の良い紙のセット。神戸ペンショウではお一人につき500円の入場料をいただいておりますけれど、会場を借りるためのお金と、入場してくださった方へのお土産代でかなりの部分が飛んでいきます。会場である北野工房のまちも、今後、運営形態が変わるようで、3階の講堂こそ残るものの、施設全体としてかなり大がかりな改装が行われ、運営主体も代わるようです。これまでと同じかたちでの神戸ペンショウは、ひょっとしたら今回が最後になるのかもしれません。

 と、言うことで、というわけでもないのですけれど、10月14日(土)と15日(日)は、神戸北野工房のまちへぜひお越しください。秋は神戸で萬年筆。今年は、会場を借りる都合もあって例年より1ヶ月ほど早い開催になりますが、これまでにお越しいただいたことがある方でも、1ヶ月早い秋の神戸、また違った趣がありますので、それも楽しみに来ていただければ、と思います。ご来場をお待ちしております。

2023年9月19日 (火)

考えてみる

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 普通にくつろいでいるだけに見える「ちち(仮名)」さんですが、よく見ますと後ろ脚が不自然に上がっています。彼女の右の後ろ脚が、なぜか床から浮いているのです。最初、そばにある物干し台の脚に干渉して持ち上げられてしまっているのだと思ったのですがそうではなく、浮いているのです。そこら辺は、彼女が好きで浮かしているのか、体の構造上どうしてもそうなってしまうのか、よくわかりません。彼女自身、後ろ脚とその周りに関しては、思うように動かせなくなってきているのは確かなので、彼女が人語を話せたとして、なぜなんだと聞いてみても、さぁわからん、と答えられるだけなのでしょう。

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 LAMYアルスターの50周年記念モデル、のようです。サファリやヴィスタは何本も転がっているのですけれど、おそらくルクスもあるのではないかと思うのですが、アルスターに関してはあまり目にしたことがないので、ひょっとしたらこれ一本だけなのかもしれませんし、ひょっこりどこかから出てくるのかもしれません。

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 りっぱな金属製の箱。さてはこの箱にやられたのか、とも思うのですが、当時の記憶がないので定かではありません。ネットで見かけて、これは買わなければと思って、あちこち探した揚げ句、毎度宇宙遊泳の会場になっている展示場近くの文具店から通販で購入したように思います。

 で、そのときになぜ、買っておこうと思ったのか。自分の素行を振り返れば、おそらくこれ、本数限定だったのだと思います。そういうことであれこれ調べてみると、こういう記事、というか広告というか、そういうものもありましたので、多分そうなんでしょう。

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 中敷きを活かせば、3本ほど筆記具を入れられる筆箱として使えそうです。でもこの大きさで3本はあり得ないので、中敷きを取り外し、さまざまな色のインクを詰めたサファリを何本も放り込んで、あっちこっちでインク見本帳ご開帳ごっこをする・・・ことはないでしょうね。かつては新色のインクが出ると飛びついたりしておりましたが、そうして集めたインクも、この夏のY.Y.Dayで受付に並べて置いたらすぐに皆さん持って帰ってくださいました。結局のところ、インクなんて黒と青の安心して使えるのがあればそれで十分、という感じです。

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 段ボールの輪っかがハマったまま、ということで未使用です。この先も多分そうでしょう。1966年から50年目、ということなので、限定1966本、日本とドイツのみで販売、ということです。これ、eBayにでも出してみようかな、と思いますけれど、結局面倒なので何もせずずっと手元に残り続けるのでしょう。

 こういう、なんで買ったのよ、というペンが大量に手元にあって、こうして素性がわかるものはむしろ少数。しかも萬年筆が転がっているエリアはとても暑くて作業なんてできませんから、涼しくなったら、そして寒くなる前に、という隙間を狙って、しっかり整理整頓をしなければ、という気持ちだけは持っております。たぶん、実行できずにだらだらと時を過ごしてしまうのでしょうけれど。

2023年9月18日 (月)

二本立て

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 クッションを抱え込むようにして眠る「ちち(仮名)」さん。よく眠りこんでいて、写真を撮っても目を開けることはありませんでした。飼い主は三連休を満喫して、あぁ、明日は仕事かぁ、と遊び盛りの若い人みたいに暗い気持ちになっておりますけれど、そもそも現役世代の人達と比べて遙かに楽なお仕事をさせてもらっていますので、文句を言ったらバチがあたる、というべきところです。

 日曜日の夜に長女と話していて、この映画が怖いらしいよ、なんてことを聞いたのでさっそく上映館を検索してみると、どうやら終映が近いらしく、あまりやっているところがありません。そうなると余計に見たくなってしまい、自宅から割と近いシネマコンプレックスのチケットをとって、今日の朝からいそいそと出かけて行ったのです。

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 結論から言いますと、大失敗。女の人たちがキャアキャア言うようなグループがそのまんま本人役で出ていて、一人ずつ消えていって、最後にはおめでたい結末で終わるのだけれども、ラストシーンだけがちょっと・・・ってな具合で、前半、グループのメンバーが一人一人探偵さんから事情を聞かれるシーンなんかは、もう早送りしてしまいたいレヴェルに退屈。ここはファンの人たちはワクワクときめきながら見るところなのでしょうけれども。

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 カセットテープっていうのが重要な役割をしている映画なのですけれど、個人的には、あぁ、そういうヘンタイな機械、ちょこちょこあったよな、という感じで、映画の本筋とは違うところに見入ってしまいました。ウォークマンよりは大きめのカセットプレーヤーで、再生ボタンと巻き戻しボタンとを同時押しすることで逆再生ができる、というもの。カセットテープに対して、オープンリールテープみたいに多重録音できるというような業務用のマシンを除くと、通常、カセットテープの逆再生なんてできませんでしたが、スポーツウォークマンとか、ごく一部にそんなことができるものがありました。あと、カセットテープの中のテープをリールともども抜き出し、ひっくり返してセットすれば、たしかに逆再生はできましたけれど、聞いてみたら何のこっちゃ、という感じでした。当たり前ですね。「悲しくてやりきれない」の楽譜を後ろから逆に演奏したらイムジン河になる、なんてことも言われてましたけれど、当然、テープを逆再生してもそうは聞こえませんでした。当たり前です。

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 で、お口直しに、というか、コレこそが本命だったのですけれど、もう一本、別の映画館で見たのがこちら。まだ私が子どもだった頃、深夜にテレビで見た映画で、キャンピングカーに乗った人たちがとにかく追っかけられて必死で逃げて、やっとみんなやっつけてホッとした、今夜こそゆっくり眠れるね、というエンディング。しかし、そのあと、暗闇の中で駐車しているキャンピングカーを上空から撮ったシーンになり、ボッ、と車の周りを囲むように火がついて、先ほどまで追っかけてきていた一味が周りから車に迫っていく、という、絶望的なラスト。深夜放送を何となく見ていて、たまたま見つけてそこから見た、というもので、タイトルも何もわからないまま今まで記憶の中だけにあった映画です。

 原題は「悪魔とのレース」みたいな感じで、1975年の映画でした。それが深夜にテレビで放映されていたことから考えると、私は高校生の頃にこれを見たのでしょう。40年以上の時を経て、ついに、記憶の中だけにあった映画のタイトルを知り、フルに見ることができました。これはとんでもなくB級な映画なのですけれど、ぜひ、おすすめしたい1本です。

2023年9月17日 (日)

アメリカ村

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 職場で飼い始めて1年になる「まりりん(さかりのついた雄)」さん。昨年の9月初旬、職場の建物の側溝にいるところを発見されて連れてこられたときは、そのまま近所の川に放してあげようか、というような話をしていたのですけれど、あまりにも口をパクパクさせているので空いていた水槽に水を張って中にいれ、犬を飼っている同僚が鶏のササミ(ワンコのおやつ)を与えたところ盛大に食べて、そのお薄があまりにも可愛らしいのと、そんなにお腹を空かせているのなら少し様子を見てやろう、とそばに置いたのが運の尽き。今や、職場のアイドルとなっていて、その存在がない職場は考えられない、というようになっております。誰もが朝出勤すると、おはようございますの挨拶に続けて「まぁりりぃ~ん」と声をかけ、退勤時には「ねんねやでぇ~」と言いながら電気を消す、という毎日です。

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 で、本日はこういう所へ遊びに行って参りました。和歌山県の美浜町にあるカナダ資料館へと続く道なのですが、どうもこの先の資料館が開館している雰囲気がない、ということで、坂道を上ることをやめてしまったのです。

 和歌山県の美浜町は、みずから「アメリカ村」と名乗っています。明治時代、青雲の志を抱いてカナダへと渡り、大成功を収めて帰国した人があり、その人に続け、という人が多数出て、結果、皆成功して帰国し、豊かな村になった、ということなのだそうです。実際にはカナダで養殖の仕事をして成功したようですが、それでも、「アメリカ村」なのです。

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 紀伊日御埼灯台です。毎月第三日曜日に、地元美浜町の皆さんの手によって内部の見学ができるようになっているのです。この灯台は3代目で、初代と2代目は美浜町内にあったものの、現在の灯台は日高町内に建っています。けれども、お世話そしてくださっているのは美浜町の方々なのです。

 何より、灯台の内部に入り、一番上の踊り場まで登りますと、地元の方が待っていてくださって丁寧に説明をしてくださいます。こういうところは全国に16基あるのぼれる灯台よりも懇切丁寧なところです。

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 もちろんここも、海上保安庁が提供しているデジタル灯台カードの対象となっています。12月や1月といった寒い時期でも、第三日曜日には公開されているそうですので、皆様もぜひ。灯台のすぐ近くまで自動車で行くことができます。

 本日はとてもいいお天気でしたので、淡路島もよく見えておりました。こことセットで、和歌山市の友が島灯台にも行こう、と思っていたのですが、そちらは島へ渡る連絡船が臨時便も出してフル稼働していてもなお、乗船まで2時間待ち、というような状態でしたので断念。そちらは次回以降に繰り越しです。

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2023年9月16日 (土)

棚卸し

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 昨夜はお泊まりで帰ってこなかった長女のそばで、安心しきって眠る「ちち(仮名)」さん。朝、家族が出かけて行くときにはそんなに後追いをしたりはしないのですが、夜になっても帰ってこない、というのは気になるようで、泊まりがけで出かけた家族が帰ってくると普段以上に喜びますので、あぁ、やっぱりワンコはよいなぁ、と思ってしまうわけです。聞くところによると、ニャンコも同様に喜ぶのだそうですが、にわかには信用できません。飼い主がバカなので、賢すぎるワンコとか、もともと賢い傾向にあるニャンコというのは飼えないのではないか、と思っております。

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 飼い主がバカだよなぁ、とつくづく思うのが、こうやって積み上げられている箱を見るとき。おそらくこの中の半分くらいは空き箱ではないかと思われます。お店なんかでは、在庫管理をしっかりやるために定期的に棚卸しをするということですが、我が家がもしお店だったらとっくの昔に潰れております。

 那覇の渡口萬年筆店にお邪魔して、お店を訪ねた記念にと名前や住所を書き、写真も残してきたのですけれど、早々に絵葉書を頂戴しました。やはりこういうところ、お店をされている方はきちんとしていますね。もし私が個人商店ですとか、キッチリ成果を出さないと行けない企業なんかに勤めていたらと思うとゾッとします。早々に潰れたりクビになったりしていたはずですから。

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 その棚の中から、中味が入っているものを一つ取り出して、本日のネタに。セイラー謹製、旧タイプの小ぶりな方のプロフィットです。しかも通常なら私が選ぶはずもないスケルトン仕様。こいつはカートリッヂ・コンヴァータ両用式ですから、胴軸が透明であっても使っている内に汚くなっていく、という心配はないのですけれど、キラキラ輝く透明な軸が傷だらけになったみすぼらしくなる、ということはあるかと思います。

 いや、そういう心配などしなくても、私の場合、萬年筆でしっかりと文章を書く、文字を書くなんてことはまずありませんから、傷だらけになるとしたら、それはそこら辺に転がして置いたり、用もないのにあちこち持ち歩いたりすることによるもので、萬年筆にしてみたら迷惑な話であろうと思います。しっかりと使われて傷だらけになるのならともかく、放置されて傷とホコリだらけになるのですから。さらには、下手にインクなど入れられようものなら、機能に障害を起こす可能性だってあります。

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 ペン先やトリムなどと同じく、コンヴァータの金属部分も金色になっていますから、透明軸だよ、しっかり見てね、という仕様なのですね。色が綺麗なインクを入れたら、なんてことを誰もが思うわけですけれど、筆跡として綺麗な色のインクであっても、液体として綺麗な色であるとは限りません。その昔、ペリカンM320の綺麗なオレンジ色の軸に惚れ込んで、ちょっと透け気味だし、とオレンジ色のインクを入れてみたのですけれど、結局、ただ黒っぽい液体がオレンジ色の同大の奥に透けて見える、というだけの結果に終わって幻滅したことを思い出します。昨今、インク何色あったら気ぃ済むねん、というほどにインクを買いあさる人たちが、それを使って筆記するのにガラスペンを使う、というのも、そういうことがあるのかもしれませんね。

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2023年9月15日 (金)

よーいドン

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 前脚をぴーんと水平に伸ばして鼾をかいている「ちち(仮名)」さん。この頃、飼い主はクルマの中でスマートフォンの画面とにらめっこしていたのでした。退勤後に所用があって大阪市内へ出向き、食事も済ませて奈良まで帰ってきたのが午後8時半過ぎ。現在使っているスマートホンは、機種代金を36回分割払いとした上で、24ヶ月目以降にキャリアに機体を返却すれば以後の支払いは免除する、という契約になって居ますので、23ヶ月目を迎えたところで、なんとかあと1ヶ月以内に次の機体を手に入れたいなぁ、ということで、午後9時から予約受付開始となる新機種を狙ってスタンバイしていたわけです。

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 その昔愛用していたソニーエリクソンの携帯電話。比較対象はキャップレスのペン体と、京都手書き道具市のノベルティとしていただいた消しゴム。どちらも小さなものですけれど、それらに負けず劣らず小さな携帯電話で、このようなものを常用していたとはにわかに信じられません。

 けれども、もともと私は小さいものが大好きなのです。ThinkPad220を買おうか、それともPalmTopPC110にしようか、と迷った揚げ句HP100LXを買ってしまった、というほどで、とにかく小さいものは正義、な人だったのです。

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 プレミニ、という愛称があったことも忘れていました。この機種に標準でセットされていた着信メロディが、Chege The Worldだったので、スマートホンの呼び出し音もわざわざ曲の一部を切り取ってきてそれにしています。

 どこに充電用の穴があったのか、バッテリーは取り外せたはずだけれども、どこをどうやって開けたらいいのか、もう全く記憶がありません。何より、かかってきた電話の相手番号を表示するぐらいしか使い途のないディスプレイですら、もう小さすぎて、コレに数字が表示されても読み取ることはできないでしょう。

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 人一倍手先が不器用な私が、こんな小さなキーパッドを捺して電話をかけることができていたことが驚きです。この頃、モトローラ製の携帯電話がドコモからも出る、と聞いて、お、これは「スポック、今どこだ」とか遊べると密かに期待していたのですが、結局出ませんでした。少し後になって、超薄型のモトローラ製携帯電話が出て、結局それに乗り換えたので、このプレミニ、案外短い期間しか使っていないように思います。

 さて、サーバがなかなか反応しない中、必死になって予約を入れた新型のスマートホンですが、何とか来月中には手に入らないかなぁ、と期待しております。そんなけちくさいこと言わずに一括払いで買ってしまえば良さそうなものですけれど、携帯電話なんて、安く済ませられるのならそれが正義というようなものですので。

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2023年9月14日 (木)

海似

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 見事正面から写真を撮られてしまった「ちち(仮名)」さん。このときは寝ぼけていて、シャッター音が聞こえると同時に頭が落ちて寝入ってしまいました。撮っている方も、コレきっとシャッター落ちる前に顔を背けられてしまうんやろうなぁ、と思っていましたので、望外の一枚、というところです。

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 沖縄海洋博記念公園の美ら海水族館へ行って、何となくミュージアムショップをぶらついていましたら、リアルジンベイザメ、というものや、超リアルジンベイザメ、というものが売られておりました。長さ40センチ近くはあろうかというぬいぐるみなのですが、リアル、超リアルというだけあって、お値段の方も樋口一葉さんを出したら硬貨しか戻ってこないというぐらいのもの。のぼれる灯台巡りはお金がかかるので貧乏旅行に徹している私としては手が出るはずもなく、安くて小さなドロップ缶を買い求めるのがやっとでした。4種類あったのですけれど、一番人気はこれらしくて、陳列されている中の最後の一缶でした。

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 何となくジンベエザメとよく似ている萬年筆とボールペンを出してきました。点々の模様がよく似てます。他人の空似、とか言いますけれど、これは他人の海似、というべきでしょうか。ジンベエザメも、海では何を餌にしているのかすらよくわかっていないという謎の多い生き物ですが、筆記具の世界において謎の多いメーカーと言ったらシェーファーではないかと。萬年筆とボールペン、さらにシャープペンシルなどを同じデザインで揃える、というのは特に珍しいことでもありませんが、元になる萬年筆がどヘンタイですとこんな風になってしまうのです。萬年筆のデザインに揃えるために、意味のないパーティションラインを持つボールペン。仰々しい見た目ですけれど、ごく普通の回転繰り出し式です。

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 ボールペンのリフィルを取り替えるとき、一瞬、どこで分割できるのかと怪しんでしまいますけれど、引っ張ってみると至極あたりまえの所でボディが二つに分かれます。たいして萬年筆の方は、キャップの嵌合部分からしておかしいのです。加えて、カートリッヂもしくはコンヴァータを収納する部分、ここがまたおかしくて、持ち主ですら、ええっと、どうやるんだったかな、と迷ってしまうようなものになっております。

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 写真はコンヴァータを収めよう、あるいは取り外そうとしているところです。ホルダーの部分に板バネみたいなものが入っていて、それを押し下げるようにして収めます。コンヴァータのお尻の部分、怪しい形をしておりますけれど、これがまた、ほんとうに怪しいのです。たまに触るとどう扱うべきなのか真剣に悩みます。

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 萬年筆のお尻の部分には、このように二カ所にパーティションラインが入っています。左側の方は、その前の写真でガバッと引き出されていた部分です。ここを回して緩めることでホルダー部分が引っ張り出せるのです。では、右側、お尻の方は、コンヴァータを内蔵しているときに回すことでインクの吸入を行うためのものです。ヘンタイの中のヘンタイですが、これこそ、最後のアメリカ本土製シェーファーなのです。

2023年9月13日 (水)

記念の品

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 熟睡している「ちち(仮名)」さんを、ストロボ焚いて撮ってみましたが、ピクリとも反応しませんでした。昨日帰宅したときは、ムクッと起き上がって身体を擦り付けてきたので、普段より多めにわしゃわしゃしてあげましたら、満足そうな顔をして寝床へと帰っていきました。こういうところ、ニャンコでもあるのでしょうか。ワンコだけだと信じたいですね。

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 のぼれる灯台スタンプラリー、全16基のスタンプを全て集めた方には灯光会オリヂナルグッズを記念品として贈呈します、というふうに書かれています。スタンプラリー開始当初は違う内容だったようですが、現在はこれ。日付をいれますかと聞いてくださったので、迷わずお願いしました。私が書き入れたら値打ちがなくなりますので、ちゃんとした文字を書き入れてもらわないと、ということです。

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 灯光会のロゴ入りエコバッグに、のぼれる灯台16かそれぞれのステッカー、サーモボトル、そして、これはぜったい入れなきゃダメでしょう、というカラビナ付きLEDライト、以上が達成の記念品です。これは現地灯台で手渡されます。あと、認定証は要るかどうか、と聞かれて、もちろんほしいです、と答えたら、それでおしまい。

 30代の頃、休みも返上して、学校の中庭に花壇を造るのにハマっていた時期がありました。モルタルをこねてブロックを積んでいき、完成したら土を入れて、お花を植えるのは他の人に任せます。さすらいの花壇職人、などとイチビッて、名乗っておりましたけれど、花壇も出来上がってしまったらそれで終わり。寂しくなります。スタンプラリーも、達成するまではガーっと行くのですが、終わったら目標が消えてしまうので、あとは虚無です。

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 今回めぐらせてもらった各地の灯台には、それぞれ「燈の守り人」というキャラクターがいまして、残波岬はこんな人。女性っぽい見た目です。よそは結構イケメンな男性っぽいのが多かったのですが、トータルで見ると、やはり中性的というか、性別を超越したようなキャラクターたちですね。記念品を渡してくださる時に、こんなバッグもあるけど、要りますか? と聞かれて、もらえるものは何でも、という厚かましさを遺憾なく発揮したのでした。

 今月29日、残波岬灯台は20時まで参観できます。夕陽が沈むところから、灯りが灯った灯台の姿なども見られます。現地の方や、運良くその日に沖縄本島にいるぞ、という方、それならわざわざ行くぞ、という方、ぜひ、ご覧になってください。

 

 

2023年9月12日 (火)

歩きましょうねぇ

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 某コンビニエンスストア、久茂地二丁目店。沖縄旅行最終日の朝、昨日今帰仁から那覇まで、県道505号線と国道58号線を辿って帰ってきた疲れもあって、ゆっくり起き出して、荷物をまとめ、わずか1キロほど車を走らせてここへ来ました。年中無休とはいえ、沖縄のお店ですから、朝の10時から開いていることにまずは感謝すべきでしょう。まぁ、それを口実に朝寝していたのですけれども。

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 最初の写真、赤い軽自動車の鼻先に、この看板があります。萬年筆好きが沖縄へ来たらこのお店。今や、全国的にその数を減らしている、というかほとんど存在しない「萬年筆専門店」です。

 かつては嘉手納に本店があり、名護と那覇に支店があった、というのですからたいしたものです。お店オリヂナルのロゴが入った萬年筆をメーカーに作らせるなど、なかなか景気の良かった時代のお話を伺うことができました。今年で創業92周年。店主の渡口さん、まだまだお元気です。

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 2010年に、師匠と「受付の人」とがこのお店を訪ねてこられた、その時の記念写真も店内に飾られていました。私も、萬年筆を買うことなしに記帳だけして、顔写真を撮ってもらって保存されました。まぁ、写真嫌です、なんて還暦超えたオッサンがいうのも無粋なものですし。

 その後、2013年に親方がこのお店を訪ねて来られて、その時には渡口さんと一緒に食事か何かに出られたそうです。当時から親方には、5分以上歩くんならタクシー、というポリシーがあったのですけれども、親方より遥かに歳上の渡口さんに「歩きましょうねぇ」と言われてしまって讃岐で歩いた、という逸話が、今も語り継がれております。

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 国際通りのむつみは橋交差点から沖映通りへ折れて、ゆいレールの美栄橋駅をくぐり、次の筋を入ってしばらく行くと、冒頭のローソンに行き着きます。国際通りから10分近くかかるこのお店ですが、那覇へ行かれる際は、ぜひ、訪ねてみられることをお勧めします。

2023年9月11日 (月)

達成

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 悠然と泳ぐ「じんた(実名)」さん。本日は沖縄海洋博記念公園まで脚を伸ばしました。沖縄でどこかへ行こうとすれば、とにかくクルマ。那覇市内の主要な場所こそゆいレールで結ばれたものの、公共交通機関としてはバスがほとんど唯一のものです。那覇から名護までずぅ~っと停留所をたどっていく路線バスなんかも走っていますし、那覇空港から美ら海水族館まで、ほぼ直行するようなバスもありますが、やはりレンタカーを借りないと話にならない、というところです。

 朝からタクシーを拾ってレンタカー屋さんの営業所を目指したのですが、これが実にわかりにくいところにあって、探すだけで10分ほどロス。なおかつ、隣国からのお客さんが2組もあって、そちらへの対応を待つこと30分。やはり言葉だけでなく習慣の壁も大きいようで、なんで傷をつけずに返さにゃならんのよ、なんて借りる前から、それも結構上手な日本語でごねていて、いや、ほんまにこの連中、日本を自分のものだとしか思ってないな、と感じたことでしたが、問題は、それで私の出発までが相当に遅れたことです。

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 それほど遅れながらも、なおかつ、レンタカーを借りだしてからいったんホテルに戻って、昨日宮古島で買い込んだお土産の数々を郵便局に持ち込んで自宅へ発送。遅れるわ、忘れ物をするわとドタバタしながら、まずは知名埼灯台を目指します。海上保安庁が全国160基の灯台について配布している「デジタル灯台カード」ですが、沖縄本島ではここ知名埼灯台と残波岬灯台だけが対象です。で、よせば良いのにせっかく来たのだからと行ってみたのですが、こういう小さな小さな灯台でした。なおかつ、本島南部の先っぽの方まで行くことになるので、たどり着いた後は来た道を単純に戻って。あらためて沖縄道に乗って本日一番の目的地を目指すことになります。実に時間がもったいない状況でした。

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 それでも、こんな書類を書くことができました。書いた書類が灯光会で集約されて、この人が何番目に達成、ということでWebページに掲載されるのです。実は、スタンプラリーを含めて潮岬に3回、犬吠埼にも3回、それぞれ行っているのですが、ここ残波岬には6~7回は来ております。なんでやねん、といったらそれは修学旅行の引率で。そういうご縁もあって、最後の1基は残波岬に、と決めていたのです。

 で、この書類を書いて、スタンプ帳に完了の印をもらって、結構あっけなくおしまいとなりました。これ、やっぱり最後は尻屋埼のような到達難易度の高いところにしておくか、あるいは「何番目の達成者です」というのをコントロールするために自宅から近くて行きやすいところにしておくか、戦略的に考えるべきですね。それでも、この6月にスタンプラリーの存在を知って3ヶ月で完了、って、まぁヘンタイではあります。旅から旅へと、自宅に帰ることもせずに連続で回ると、理論上は10日もあれば完了できるはずです。雨や風も思い通りになる、という条件で。

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 ここ残波岬灯台はよそと比べても岬の端っこギリギリに灯台が建っていて、いつ上っても風がきつく、行きができないほど、ということもありますが、本日は普通に息ができて、海も穏やかでした。ここに来る途中に通った読谷村では、けっこうな雨が降った形跡がありましたが、残波岬灯台からはすぐ近くに真っ黒な雨雲が見えるものの、灯台付近は全くもって快晴。日頃の行いが極端に悪い私にしては上出来です。

 その後、読谷村に戻って漁港にある食堂でもずくの天麩羅を食べるなどしてから、沖縄海洋博記念公園へ。美ら海水族館と、植物園エリアもあわせて見て回ろうと思っていたのですけれど、スタートでのつまづきやら、頭の悪いカーナビがなぜか混んだ道ばっかり走らせようとしたことなどもあって、美ら海水族館に到着した時点で午後3時半。さささっと見て回るだけなら十分、両方見ることができたはずですが、水族館といえば時間を決めてのイヴェント。本日は17時半から大水槽のバックヤードが見られまっせ、ということでしたので、あえて館内でぶらぶらして時間を潰して、植物園は諦めることにしました。同じ理由で、久々に、と思っていた今帰仁城趾も、時間切れで見ることができませんでした。

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 海の向こう、伊江島にも灯台はあるのですが、幸いなことに灯台カードは配布されていません。ここへ渡る船の最終便は午後4時過ぎのはずですから、お昼頃には向こうへ渡っておかないと、島で一晩過ごすことになってしまいます。それはそれで良いのですけれど、今回は見送り。

 帰途、美ら海水族館に大挙してやってきていた隣国の人たちが、これまた自分たちは宇宙の真ん中なのよ、という運転でぞろぞろ走るであろうということで、時間をずらし、ルートをずらす目的で、あえて国道58号で那覇まで走り通す、という暴挙に出てしまいました。何せレンタカーの後ろにご丁寧に「外国からのお客様が運転しています」なんてステッカーが貼ってあるのです。避けるにこしたことはありません。

 これまでは観光バスに乗せてもらってうつらうつらしながら気がついたら目的地、というパターンでしたが、自分で一般道を走っていくのも良い経験でした。嘉手納町あたりは、返還された基地の跡地がようやく活用でき始めている、という感じでした。来るたびに、また新しいものができた、おぉこんな所になかったはずの道が、という驚きを与えてくれる沖縄。生きている間にまた来られるでしょうか。

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2023年9月10日 (日)

しゅうまい

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 みやこ下地島空港の表札?にのっかっている「まりりん(紅型)」さん。やや、こいつの脚はウミガメではないぞ、ということで、みやこ下地島空港ターミナル内の売店で保護したものです。民間航空機のパイロットを養成するための飛行場でしたが、今では旅客機の定期便が就航しております。特徴的なのは、空港ターミナルの駐車場のかなりの部分がレンタカーの駐車場に充てられていること。ふつう空港からレンタカーで出発、という場合、業者の送迎車でレンタカー業者の営業所まで行ってから走り出すものですが、ここではいきなり空港から走り出すことになります。次回沖縄へ来るときには、この空港を使っていきなり宮古島へ飛んでくるのもよいかも、と思ったのですが、マリンスポーツのマの字もない私にとっては、宮古島へ来ることはもうないだろうなぁ、と思います。

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 東平安名崎の先端にある平安名埼(へんなざき)灯台。本日の宮古島はこんなによいお天気で、このときの気温は30度。7月に沖縄行きを計画するにあたって、過去10年間の気象データからみて、この週末が一番雨や台風と縁遠い、ということで、この日に決めたのです。その話を灯台にいらっしゃるスタッフにしましたら、いやいやとんでもない、今日の新聞にも出てたけれど、20年前にはとんでもなく大きな台風が来て、この灯台もガラスは割れるわ、鍵をかけて閉めてあった入口の扉が風で開いてしまうわで、本当に大変な状態だったのだよ、と。さすがに20年前までは考慮しておりませんでしたが、宮古島は台風銀座とも呼ばれる土地柄。 天候に恵まれたことを感謝せずにはいられません。

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 かつて、台風の予報に関してはアメリカ頼み、というところがありました。それを何とかしようと設置されたのが富士山レーダーであったわけですが、当時、アメリカは台風に女性の名前をつけていました。日本では「第何号」と呼びつつ、特にエグイ台風には上陸地点の地名をつけて呼んでいたわけですが、なんで台風の名前、みんな女性名やねん、とシバかれたことから男女関係なくつけるようになって、その後、現在のように台風に関係の深い各国が提案した名前を順番につける、というかたちになっているわけです。でも、サラはともかく、コラとかデラとかアメリカ人にも名古屋出身者がいたかのような命名ですね。

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 宮古島でレンタカーを借りて、まず東平安名崎へ行って登れる灯台スタンプラリー、15基めのスタンプをおしてもらい、そこから宮古島とその周辺の四島を巡るドライヴです。まず目指したのは池間島。メインは、池間島へ渡る橋を通ること。で、何となく池間島の島内を走っていましたら、視界に灯台が入ってきたのでお邪魔しました。池間島灯台です。この灯台も、灯台カード(デジタル)が配布されている灯台です。

 宮古島は三角形で、三角形の真ん中、おにぎりだと具を包むあたりに宮古島市の市街地や宮古空港があります。三角形の底辺に沿って東平安名崎へ向かったあと、12時の方の頂点を目指して走り、端を渡ると池間島なのです。

 そのあと、また底辺の方へ下っていくのですが、時間の心配があったので、西平安名崎を飛ばしてしまいました。で、アホみたいに長い伊良部大橋を渡って伊良部島。ここもコレと言ってみることもなく島内を何となく走り、ホンマに離れてるの?間に海なんかあったか?というぐらい近い下地島に渡って空港で一休みいたしました。

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 このあと宮古島へ戻って、さらに来間島へ。ここも竜宮城みたいな形をした展望台でカップルがじゃれ合っているのを見つつ、下地島空港へ着陸するために降下していく飛行機を見ておしまい。さて、レンタカー返すまでまだまだ時間もあるし、と宮古空港へ行ってターミナルで時間つぶしを、と思ったのですが、夕方になるとターミナルビル内の飲食店はほとんどが閉店してしまい、エンダー(A&W)が孤軍奮闘している状態なので、そこには当然、長蛇の列。ルートビア飲むために並ぶのも馬鹿らしいので、もう一度クルマに乗って、ふと宮古神社があることを思い出しました。宮古島最古のお社、ということで、不勉強な私は、どうせ明治以降の日本政府が無理くり造った・・・などと考えておりましたけれど、何と、関ヶ原の戦いよりも前、1590年頃に勧請、建立されていたものなのだそうです。

 参拝させていただき、この写真を撮ったのはまだ午後4時過ぎだったのですが、その直後に神社の方が出て来られて社殿の扉を閉めて行かれました。神様に呼んでもらった、というのはこういうことを言うのでしょうか。ありがたいことです。

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 レンタカーを返却して空港まで送ってもらったのが午後6時半過ぎ。保安検査の締め切りは午後7時過ぎでしたが、ターミナル内はどんどんお店が閉まっていくので、ならばと保安検査を受けて入場しますと、搭乗待ちの待合室は座る場所がないほどの大混雑。日曜日の夕刻、観光地の空港ですから当然です。その後、東京や大阪へ向かう便が出発して、私が乗るのは宮古空港発の本日の最終便。憧れのタラップを上って機内へ。那覇空港までは順調なフライトで、そのあとホテルへ戻って、「ぷはぁ~」とやって本日もおしまい。登れる灯台スタンプラリーも、ついに明日、コンプリートです。

2023年9月 9日 (土)

やっぱり変

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 那覇に来ております。全国16基の登れる灯台を巡るスタンプラリーというものがあるということを知ったのが6月のことでした。以来、週末のほとんどをそのために使ってきたわけですが、他の予定が決まっていたり、雨や風に阻まれたりといろんなことがあって、ようやくあと2基ということになりました。

 残るは、宮古島の平安名崎灯台と、沖縄本島の残波岬灯台。教員だった時代には修学旅行の引率で13回ほど沖縄へ来ており、そのうち5回ほどは残波岬灯台にも来ているのですが、その頃はスタンプラリーなんてものをやっていることすら知りませんでした。久しぶりに大の苦手である飛行機に乗って、怖いくせに機内ではよく眠って、那覇市内、国際通りにほど近いホテルまでゆいレールで移動。従いまして、本日は萬年筆関係のネタなどはありません。

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 こういうの、大好物なのです。『ブラボーの叫び』です。後ろの方でなんかゴニョゴニョやってる人たちも喜んでるみたいです。こいつを手に入れてどこで捺すのか、そういうことは関係無しに、おもろいやろ、と人に見せて遊ぶ、タダそれだけです。京都手書き道具市に行くと、皆さん会場内でそれこそ血眼になってあれこれ探してらっしゃいますし、お店の方と話し込んでいらっしゃるのですが、私は黙ってこれを買って満足しておりました。

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 合コンかな、と思ったら、『最高の晩餐』でした。いや、でも、もう晩餐はどうでもいいような感じも。キリストの血・・・どころか、ここに出てる皆さん、全員、アルコールが血液と入れ替わってますね。

 最近、こういう変なモンをあんまり買ってなかったので、いや、京都手書き道具市、行って良かったです。

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 CASTIN'さんで、2年越しに購入。前回はどこで見せてもらったのかな、もう、ほとんど売れてしまっていたので、結局何も買わせてもらわなかったのですけれど、金属製のものがとにかく好きなのです。これは金属製の香炉に青漆を施したもの。同じ香炉で、緑青仕上げにしたものと迷ったのですが、いや、こういうので緑青仕上げって普通でしょ、ということで、変に青く光っているこちらをいただいてきました。

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 真鍮製なのでしょうか。内側は金色です。これでしっかりとお香を焚いて、気持ちを落ち着かせて、変なモンを欲しがる気持ちを抑える、というのが購入の目的なのです(大嘘)。今、那覇市内でこの記事を書いておりますけれど、自宅にはこの香炉が置いたままになっているので、今頃は「まぁたこんな変なモン買うてるわ、あの人」と呆れられていることでしょう。

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 なんで青漆なのか、これに惹かれたのか。わかりませんけれど、とにかく変なので、それで良いのです。今回の沖縄旅行でスタンプラリーを完遂できたら、次は9月17日の紀伊日御碕灯台の公開、そして29日の犬吠埼灯台夜間参観。それらの合間に経ヶ岬灯台など、公開はされていないけれど有名どころという灯台を巡るつもりでおります。もうやめといたらえぇのに、また趣味が増えてしまいました。

 けれども、忘れては行けないイヴェントが、神戸ペンショウ2023。10月14日(土)と15日(日)。秋は神戸で萬年筆、です。

2023年9月 8日 (金)

京都手書き道具市2023

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 本日はわりと涼しかったので、生真面目な長女がエアコンの設定温度を上げ、「ちち(仮名)」さんはハァハァとなり、そこへ帰宅した飼い主が問答無用で温度を下げた、という場面。外気温がそれほど高くないため、26度くらいに設定すると室内は屋外より暑くなるのです。

 コロナ禍での換気換気の大合唱と、熱中症が決して珍しいものではなくなったために、あまりやかましく言われなくなりましたが、冷房は28度、という全く根拠のないデタラメなキャンペーンが張られていたので、未だにそれが省エネなのだと信じている人が少なくありません。冷房時にエアコンの温度を28度に設定すると、実際の室温はそれより高くなりがちです。なので温度計や湿度計を設置して観察し、そこに体感も加味して温度を調整すべきなのですけれど、いまだに「28度教」の信者はなかなか減りません。そういう人たちはけっこう狂信的で、28度に設定できるなら死んでもいい、ってぐらいの勢いの人が多いので、早く解散してもらいたいのですが、なかなかそういうわけにもいかないようです。

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 夕闇迫る高瀬川沿いの立誠ガーデンヒューリック京都。かつて小学校であった建物をリノベーションしたものです。今年はたぶん3回目だと思うから、ということで、京都手書き道具市に行って参りました。

 一昨年と昨年は京都文化博物館で開催されましたが、夏の京都ですから暑い暑い。冷房装置はあるものの、まったく効いてないんじゃないか、というほどの暑さばかりが印象に残っています。特に第1回目は、y.y.Pen倶楽部として「萬年筆相談室」みたいなことを2階でやっておったのですが、2階に置いてある冷房装置は実はハコだけじゃないのか、と疑ってしまうレヴェルの暑さでした。

 第2回目はそのあたりも考慮されたのか9月初旬の開催でしたが、会場そのものがとにかく冷えないのでどうすることもできませんし、いろんなお店が出ている中、おっ!とか、あっ!とか言いながら興奮しておりますと余計に汗が噴き出てくるのは仕方のないところ。会場自体の暑さに加えて来場者の熱量にもあてられてしまい、きわめて短い時間で退散したことを覚えています。

 で、懲りもせず今回も参加。少しだけ賢くなってるところとしては、本日参加したことでしょうか。プレミアムデーと銘打たれた金曜日の夜には3時間ほどの開催ですが、今回は土曜日曜に参加できないこと、暑い京都でも夜は少しマシかな、と思ったこと、参加料高いし時間も短いので来る人も少なめかな、ということ。昨年はほんの10分か20分ほど会場にいただけでしたので、16時から19時までの3時間限定でも、仕事終わりに駆けつけて18時以降に会場到着、まぁ30分も見て回ることができれば御の字、ということなのです。

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 スペッシャルなノベルティ。大きな缶バッヂ付きのトートバッグです。会場入口でチケットを見せて、リストバンドを巻いてもらい、いざ場内へ。お陰様で顔を知ってもらっている皆さんから、やぁやぁとお声がけなどいただきつつ、予想通りすいていて涼しい場内を見せていただきますと、やはりアレも面白い、コレはほしいというようなことで、自衛策として、老眼であることを活かしてなるべく良い距離で見ないようにしてはいたのですけれど、やはり多少の被弾は避けられませんでした。

 明日、明後日ともに、過去2回と違って時間を区切っての入場ではないことから、各出展者さんも「ドドドッ」とお客さんが押し寄せることも念頭に置いて入念な準備をされている様子でした。まぁ、そういう押すな押すなの状況になりますと、私のようにシャイなオッサンはとてもじゃないけれどブースに近づくことができません。その意味でも、早上がりしてプレミアムデーを狙う、というのはよい作戦でした。

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 缶バッヂ付きトートバッグにばかり気をとられておりましたけれど、中にはしっかり消しゴムも入っておりました。場内は手書き道具のほか、紙ものや各種小物、スタンプ類が結構充実している感じでしたので、これはもう、沼にハマっているお姉さん方が大量に押し寄せるのだろうなぁという予感。そうであれば尚更、私のようなオッサンは居づらいわけです。

 何だかんだといいながら、ほぼ1ヶ月後には神戸ペンショウです。10月14日の土曜日と15日の日曜日。まだまだホテルの空きはあるようですし、新幹線に乗れば東京から新神戸まで2時間半。博多から新神戸ですとさらに15分ほど短い時間で到着です。新神戸駅から地下鉄で2駅目の県庁前駅からぶらぶら歩く、あるいは新神戸駅から異人館の建ち並ぶ北野を通って観光しながら、北野工房のまちへ。京都手書き道具市は、京都の夏のイヴェントとしてすっかり定着した感じですが、神戸ペンショウはその3倍ほどの回数を誇るイヴェント。今年も楽しませます。夏は京都で手書き道具市、そして秋は神戸で萬年筆、なのです。

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 明日、明後日と京都手書き道具市へ行かれる皆さん、夏の京都は鬼のように暑いのでそのおつもりで。ただし会場内は昨年までとは違って十分涼しいので、その点は心配要りませんし、ドリンクやフードの調達に困ることもありません。何なら、会場に隣接してホテルまでありますから、この際京都で泊まってそのまま観光しちゃう、というのもアリです。ちなみに、京都手書き道具市のワークショップは、隣接するホテルエリアに会場があるようです。

 私が宣伝しても何が貰えるわけでもないのですけれど、手書き道具、という言葉にこだわってはいけません。その言葉から想像されるよりさらに広がりのあるさまざまなアイテムが並んでいますし、「変なモン」もあります。当日券もあるようですから、どうぞ、おでかけください。

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2023年9月 7日 (木)

糟糠の・・・

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 いつもは閉じられているふすまが開いたので、いそいそと縄張り確認に出かけていた「ちち(仮名)」さん。常時エアコンを使う季節にはすべての出入り口が閉じられてしまうので、彼女にとっては定期巡回ペトロールができない状況。ですので、たまにドアやふすまが開くといそいそと駆けつけてきます。

 今年のように暑い日が続いていると、まだまだエアコンに頼らざるを得ませんので、もうしばらくパトロールができない日々が続きます。そしてやっと開放された、と思ったら、今度は寒いから閉めて、となるまでそんなに間は開かないことと思います。

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 上着を着ない季節、常に胸ポケットに挿しているPILOTのキャップレス。親方調整ですので大変に書きやすく、普通の人がボールペンを使う場面、例えばホテルのチェックインとか、宅配便の受け取りサインとか、そういう場面でもこれを使います。そうして書かれた書類を受け取る方は迷惑だろうなぁ、とは思っております。このキャップレス、大変インクフローが良いので。

 何をやってもインクが出ない。もう、このペン体を捨ててしまうしかないのかも、と思っていた過去があります。当時S社の工場にお勤めされていた方にお願いして、高圧のエアを通してもらったりしたこともあります。それでも、やっぱりインクが通らない。そうこうしているうちに、ローラー&クライナーのライニガー(洗浄液)が日本でも手に入るようになったので、結構危ないとは聞きつつ、①週間ほどつけ置きしておいたところ、嘘のようにすぅすぅインクが通るようになりました。以来、暑い季節は手放せないようになっています。

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 さすが、マットブラックの軸に合わせてペン先も・・・ではありません。あまりにもインクフローが良いからでしょうか、胸ポケットに入れて毎日毎日、そう、休日ですら持ち歩いているので、インクが出てきてそこら中にべっとりと付いているだけです。もともとは特殊合金製のペン先で、金色に見えるのが普通です。ここがこんな風になっているということは、シャッターのある軸の中はとんでもないことになっているのだろうと想像されますが、そこは洗ったりできないことになっていますから、見ないふり、知らないふりをすることにしています。

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 インクをティッシュで拭ってみましたが、結構ゴシゴシやっても、まだ黒いのが残ります。右側の金ペン付きのペン体、これはなぜか軸がない状態で我が家にあるもので、こいつをマットブラックのキャップレスに入れてみようかな、などと思っているのですけれど、鉄ペン先とはいえ、実に書きやすいので、なかなか踏み切れずにいます。一番良いのは、知らん顔してこのペン体を軸に入れて、調整してくれる人にお願いすることでしょう。そして、両者を比べてみて気持ちの良い方を常用する、と。けれど、先述しましたようにインクが出なくてもう捨てるしかない、というところから復活したペン体なので、なかなかさようならとはいかないのです。

2023年9月 6日 (水)

ほったらかし

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 撮れました。しっかりと目をつぶって眠る「ちち(仮名)」さんです。最近は彼女も諦めモードなのか、それとも飼い主同様、歳をとって何もかも面倒臭くなっているのか、カメラが寄って来たのを察しても反応しないことが増えてきました。良いことなのか悪いことなのか。飼い主も日に日に衰えてきているような気がして、さて、この週末から久しぶりに飛行機に乗ってお出かけするのに体力が持つのか、と心配になります。

 けれども、気分はもう沖縄。灯台巡りの傍ら、国際通り沿いの路地を探索して、久しぶりに島バナナでも買ってみようか、とか、いつも時間に追われてゆっくりと見られない美ら海水族館や南東植物園をじっくりゆっくり見て回ろうとか、遊ぶことになると真剣に考えている自分。やはり子どものまま大人になれてなかったのだなぁ、と改めて思います。

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 セイラー萬年筆謹製の木軸萬年筆。上は言わずと知れた80周年で、下はプロフィット発売30周年。どっちもブライヤーですよと言っても、気合いの入り方は全然違います。実は私、80周年が売り出されていたときにはセイラーの萬年筆にほとんど興味がなくて、あとからやっぱりというクチです。あのころはあっちこっちで投げ売りされていたのに、セイラーかぁ・・・と気にもしていませんでした。当時は、萬年筆は大嫌いな文字を大量に書くお仕事をこなすときに少しでも気が紛れるようにするためのもの、でしたから、ちょっと変なの、特徴のあるもの、そういうものにばかり気をとられていて、定番品だけれどもこれは良いよ、というものに見向きもしない、そういう状態でした。惜しいことをしました。

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 で、セイラー80周年の人気が沸騰して、猛烈な高値が付くようになってから、へぇ、それなら一本欲しいな、なんてことでオークションサイトなどを見ていたわけですが、まぁどれもこれも高い高い。アホみたいに高いのです。周年記念とは言え、国産の、それも一度は人の手に渡ったものが20万円超えてるとは・・・。もう、一生縁がないのだろうな、と思っておりました。

 実際、オークションでは狂乱価格でしたけれど、きちんとした中古品取り扱い店では高くても15万円ぐらい。こいつが10万円ちょっとなら頑張っても良いなぁ、と思っていたら、まぁまぁいけそうなお値段でオークションに出てきたのです。

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 どうせいつもみたいに、最後はみんなが競い合って30万円近くまで行くんでしょ、なんて思ってました。なので、アンタ、落札したよ、ってメールが来てびっくり。落札できるわけがない、とオリンピック精神で入札していたのが、競争者ゼロだったのですから。

 こういう、ちょっとびっくり、予定外の出費に大慌て、というようなことは、最近では滅多に起こらないようになりました。これからの時代に萬年筆蒐集をやってみようかという人たちにとっては、なかなか厳しい現実ですが、逆に、情報量は豊富です。今、しっかりコレクションをしている人たちが手放し始めたら・・・チャンスですね。私もそう遠くない将来、コレクション整理を始めなければならないのですが、さて、いつ頃から、どんな風に・・・と面倒なので、あえて思考停止しております。

2023年9月 5日 (火)

あしもと

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 隣でお姉さんが寝ているのを良いことに、すぅすぅ言いながら眠っている「ちち(仮名)」さん。夕方から夜の8時頃にかけて、家族が次々と帰宅して食卓を囲むので、私も混ぜてとアピールするもかなわず、不満そうにしていることが多いのです。そこで、「一緒にねんねしよぅか」と言って隣に寝転んでやると、すぐに気持ちよさそうな寝息を立て始めるのです。この日は飼い主より先にお姉さんが寝転んで、しばらく携帯を眺めていたものの、気がついたら意識を失っておりました。それでは私もお供いたしましょう、ということで、一緒に寝てくれるのです。

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 某巨大オークションに、兜木銀次郎氏作のペン先、大西清氏作の軸、大変な貴重品、とうたう萬年筆が複数出品されていて、あぁ良いなぁ、私もこういうの1本ぐらいはほしいなぁ、などと思ったのですが、お値段の方も相当に良いものでしたので、指をくわえてみているしかありませんでした。そんなとき、でも、このペン先の刻印、たしか見たことあるぞ、と思い出したのがこの1本です。

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 WAGNERの四国地区大会が徳島で開かれたとき、親方(当時はこの名前で呼ばれてはいなかった)と車で徳島へと向かったのです。助手席に座っている人は結構凄い人らしい、ということは知っていましたけれど、知り合ってまだ日も浅く、何より、自分のような初心者がお付き合いして良いような方なのか、という遠慮もありました。車内では実にいろんな方面のお話に花が咲き、その後も各地のWAGNERの会合には車でご一緒する機会をもつことができました。「良識あるヘンタイ倶楽部」もまだその形を表していない時代のお話です。

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 モリソン萬年筆が製造し、大阪阿部野橋の近鉄百貨店で売られた萬年筆、ということで、親方から譲っていただいたものです。近鉄南大阪線の始発駅である大阪阿部野橋駅は、大阪市阿「倍」野区にあります。「あべのハルカス」は、この百貨店のビルを建て替えたものです。道路一本を隔てた北側にはJRの天王寺駅があり、その駅をまたいでいる人道橋が阿「部」野橋です。阿倍野区にある駅に、天王寺区にある橋の名前がついているのです。まぁ、萬年筆とは何の関係もない話ですが。

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 で、木目も綺麗です。親方が選んで買ったものですから当然です。ペン先についても、当然親方の手で「いらんこと(調整)」がなされているので、書き味にも問題はありません。そして、とにかく太い。149が収まるようなペンケースに入れてもキチキチです。これを譲ってもらった頃は、まだまだ萬年筆の本数も少なかったので、すぐにインクを入れて日常的に使って、いや、イタズラ書きをしておりました。兜木銀次郎氏作のペン先がついているのですから、もともとの素性も悪いものではないわけです。

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 オークションに出されているペンを見て、わ、これ欲しい! と思ったときには、落ち着いて思い出してみることが大切です。さもないと大枚はたいてコレクションを重複させてしまうことになってしまいますから。

 

2023年9月 4日 (月)

ずっと

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 カメラを向けられていることを察知すると、寝ていても薄目を開ける「ちち(仮名)」さんなのですが、今夜はしっかりと目をつぶっているところが撮れました。この撮影の直前まで、目を開けてはぁはぁやっていたのですが、飼い主がメールのチェックをしている間に眠りに堕ちて、カメラを向けても目を開けることはありませんでした。やはりワンコにも、眠たい「旬」があるのでしょう。

 飼い主などはだらしない人間ですので、この眠たい「旬」というものが日に何度もあります。そこにハマると、あくびが止まらず、それに伴う涙と、それを拭う動作によって眼の周りが爛れてしまうのではないか、というような状況になります。そこでストンと寝てしまえば、翌日の昼頃まで目覚めることはない、というのが残念なところでしたけれど、歳をとったせいなのか、人並みに3時間、もしくは5時間でパッと目が覚めるようになってしまいました。良いのか悪いのか、どう判断したものでしょうか。

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 皆さんもぜひ、目黒寄生虫館へ。この施設の存在は、ずっとずっと前から知っておりました。奈良に住む田舎者ですけれど、なぜか東京都内には(用もないのに)結構な頻度で姿を現す私ですが、ずっと気になっていながら、そして昨日もご紹介したように何度か目黒へも来ていながら、ただの一度もお邪魔したことがなかったのです。昨日などは、大鳥神社前のバス停を降りて四方を見回し、揚げ句に立ち止まってgoogle先生に教えを乞うたら建物の前に立っていた、という次第。長年恋い焦がれていた場所へ来た、という割には、なんともあっけない出会いでした。

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 時代にあわせて展示替えはされているでしょうから、期待はしていなかったのですけれど、やはり、もうなくなっておりました。目黒寄生虫館を知ったのは、それをことさらセンセーショナルに紹介した雑誌だかネットだかの記事で読んだからです。館内に入るとすぐ目の前に大きな標本瓶が置かれていて、その中には信じられないほどの長さのサナダムシが・・・という具合。寄生虫どころか、普通に自立して暮らしているものですら、「虫」というものすべてが大嫌い、というか恐ろしくてたまらない私なのに、なぜか惹かれた、いや、取り憑かれてしまったのです。それほど恋い焦がれていながら、なぜかこれまで一度も訪ねてこなかった。ご縁がなかったとしか言い様がありません。

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 国立科学博物館がクラウドファウンディング、というのが大きな話題になりましたけれど、我が国は科学や研究、いや学問全体に対して実に冷たい国だと言わざるを得ません。そう思っているのであれば、せめて目黒寄生虫館のミュージアムショップでお買い物ぐらいは、と思ったのですけれど、胸に寄生虫の姿が描かれたTシャツとか、寄生虫柄のエコバッグなんて、まぁ、世間一般には受け入れられません。わぁ変な人、などと思われるだけで済めば良いのですけれど、今や日本は、「言うたもん勝ち」の国になっています。電車で近くに立っているオッサンを見て、何もされていないけれど気に入らない、あるいは退屈だったから、「チカンです!」と叫んだらオッサン捕まってやがんの、ウケる!とSNSに投稿したら人気者になれる国です。変なモン好きな小汚い爺さんが、そんなシャツ着てたりバッグ提げてたりしたら格好の標的にされてしまいます。

 かろうじていけそうなのが、ここに紹介した2種類のボールペン。「〇〇〇に行ってきました」っていうのは観光地のお土産として売られているお菓子の定番ですけれど、さすがに寄生虫館でお菓子を売るとか買うとか、そういうのはないということなのでしょう。

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 そもそも目黒寄生虫館は、お医者様だった亀谷了先生が創設されたものだそうですが、そこに深く関わっているのがこのフタゴムシ。雌雄同体でありながら、単独では生きながらえることができず、同種の個体同士が出会うと互いの生殖器で結合してそのまま一生を過ごす、というものだそうです。雌雄同体なのに、一個体だけでは繁殖はおろか寿命すら短くなるとは、確かに、興味をそそられる生き物です。

 変なモンが好き、というのは、他の人と一緒は嫌、だけれど、そう偉そうに言えるほどの個性も、人と違う才能も持っていない。でも、やはり人と違うことがしたい。そういう矛盾に満ちた私ならではの嗜好なのだなぁ、と、歳を経て、少しは自分を客観視したりしております。とはいえ反省するでもなく、これからも死ぬまで変なモンを追っかけ続けるのだろうと思います。自分が一番、変なモンなのに。

2023年9月 3日 (日)

WAGNER盛岡

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 クッションからこぼれ落ちて熟睡している「ちち(仮名)」さん。若い頃と違い、いったん眠ってしまったら、飼い主が帰って来たからといって起き上がってくることもなくなりました。かく言う飼い主も、土曜日に山道を歩いたのがいまだにたたっていて、何となく脚はだるいわ、足の裏は磨けてあちこち痛いわで、これ、ホンマに一日立ち仕事していた人なのか、炎天下の斜面で草刈りしていたのは幻だったのかと、体の衰えっぷりを哀しく思います。脚に関しては、もともと扁平足で外反母趾、いいところがひとつもない足の持ち主ですから、まぁ仕方がないところでしょう。

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 会場となったアイーナ岩手の外観写真を取り損ねましたが、とにかく大きくて立派な建物でした。東北本線沿い、郡山、仙台、盛岡と、どの駅も駅前に立つと圧倒されるような、城壁みたいな駅ビルが印象的なのですが、盛岡ではその裏側、西口の方で開発が進められているようです。東の方は、もうどこにも開発の余地がないほどびっしり、という感じですが、西口の方はまだまだこれから。アイーナ岩手の前に、大型バスの有料待機場、というのがあって、そこに「日中は800円」という可愛い金額が書いてあって、あぁ、これからなのだなぁ、と感じました。

 東は大宮、西は松山、広島までというのが、私のWAGNER参加の「基準」みたいなものでしたが、今回、急遽開催されることになった盛岡での東北地区大会に、本州最東端探訪と絡めてお邪魔してきました。盛岡の街は、7月に東北の三灯台を巡りました際に時間調整もあって駅前を少しウロウロさせてもらって、人生で二度目となります。

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 9時半過ぎ、すでに会場のセッティングも終わっているところへ入らせてもらって、師匠と「受付の人」と三人で世間話をしておりました。前回の盛岡大会は相当前のことらしいのですが、そのときの参加者が9人。今回私はお昼過ぎに退散いたしましたが、最終的に何人ぐらいの参加者があったのでしょうか。

 WAGNERの各地の会合に行かせてもらって、何が良いかと。それは、ネット上でお名前だけ拝見している方、拙Blogを診てくださっている方とお会いしてお話しできること、これに尽きると思っております。毎日こういう駄文を垂れ流しているのはどんなやつなんだろう、と実物を見て失望されるだろうなぁ、と思いつつ、こうしてチャンスがあると参加してしまうわけです。今回も、まるで旧知の仲であるかのようにお話が弾みました。会場で遊んでくださった皆様、ありがとうございました。まぁ私のように、アホみたいに全国をウロウロするのはおすすめできませんけれども、近畿地方へお越しの節はお声がけいただけましたら、お茶や呑みなどぜひご一緒したいと思っております。お待ちしています。

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 で、盛岡発13時50分のはやぶさ24号に乗ります、とWAGNER盛岡の皆さんとお別れをしまして盛岡駅へ。改札をくぐる前に指定券の発売状況を見ましたら、何と、併結のこまち4号ともども、ほぼ満席ではありませんか。東京まで2時間半、ぎっちぎちに詰め込まれた状態では死んでしまうということと、土曜日に私の職場で起こったトラブルに対応してくださった方へのお土産をまだ買っていなかったことなどもあって1本あとのはやぶさ26号に変更して、何とか生存空間を確保しつつ東京は目黒へと移動してきました。

 目黒駅から写真の建物までは徒歩12分、バス停2つ分なのですが、何分、お上りさんですので、おとなしく駅前からバスに乗りました。夕方とは言え、まだまだ暑かったから、というのも大きいのですが。この時点で、この施設、本日の営業は終了しております。

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 閉館後にこの施設に入ってゆっくり見学し、館長によるお話、非公開の収蔵庫の見学もできる、というのでホイホイ喜んで参加したわけです。このイヴェント、これまでにも開催されていたのですが、参加希望者殺到で抽選に漏れてしまっておりました。今回は先着順、というのを見て、反射的にポチッとやって見事参加がかなったわけです。

 まだ子どもたちが小さかった頃、年に数回は東京ディズニーリゾートへ遊びに連れて行く、という名目で、実は親の方が楽しんでいた、ということがあるのですが、そういうときの宿泊先には銀座ラフィナート、もしくはここ目黒のホテル雅叙園東京を選んでおりました。どちらもお風呂がユニットバスではなくて洗い場のある日本風のお風呂だから、というのがその理由。実に久しぶりの目黒です。

 で、2時間ほど見学をして、帰りは足が痛い!と言いながら駅までの坂を上り、品川駅から新幹線。こちらは早得でグリーン車をとってあったのですが、下手すると隣に人が座るかも、と心配するほどの混雑ぶりでした。明日は断水してトイレも使えない職場でお仕事。頑張りましょう。

2023年9月 2日 (土)

ついに到達

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 浮いた毛をブラシで情け容赦なく梳き取られている「ちち(仮名)」さん。飼い主は遠く盛岡の空の下ですが、彼女は今宵もまた、こうして梳かれていることでしょう。

 東名阪道の御在所SAで一回限りの開放休憩をとったフォレスト号は、以後車内消灯となり、ここで前の席の女性が最大限までリクライニング。私はトイレ前の席なので後ろを気にせず倒せるのですが、最大限に倒しても前席よりも立ち気味になるので、前で寝ている人の頭部を見ながら眠りに落ちる、ということになります。なおかつ、前席と自席との傾斜角の違いは、そのまま自分の生存空間が狭いということにつながります。一般的には夜行バスで一番人気の席ですけれど、車両によってはこういうデメリットもあるのです。良い勉強になりました。

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 10分遅れでバスが着いた仙台は晴れ。盛岡まで40分、はやぶさ1号になりましたが、併結されているこまち1号は、大雨のため盛岡までの運転に。実際、盛岡はそこそこ雨が降っておりました。全車指定席のはずのはやぶさ号ですが、指定権なしで乗っている人の何と多いことか。自由席特急券ではなく、特定特急券で乗ってくるのですが、査定を受けた人が来たら譲って、と何度もアナウンスがあるにもかかわらず、動こうとしない人も結構いて、この辺り、より一層の周知が必要でしょう。

 盛岡から宮古市までクルマで2時間。そこから山道を歩くこと1時間で本州最東端、魹ヶ崎に到着です。幸いなことに、雨は降っておりませんでした。

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 魹ヶ崎灯台。映画になった「喜びも悲しみも幾年月」というのは、ここで灯台守をしていた方の奥様が書かれたものが元になっています。灯台巡りをしていますと、あちこちで「ここがその舞台」と書いてあるのを見ますけれど、それは異動に伴ってあちこちの灯台へ行かれたからで、「原作者」はここで出産もされて、子どもたちは山道を学校へ通っていたのです。

 一般的には、宮古駅まで鉄道かバスで来て、駅前のトヨタレンタカーで車を借りて姉吉キャンプ場まで行き、そこから徒歩で、となります。盛岡から宮古までの交通の便があまり良くないので、盛岡から車を飛ばしましたが、とにかく、車が使えると割と楽に行けます。

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 魹ヶ崎灯台の敷地内には東屋があり、そこには思い出ノートが置かれていて、皆さん「来たよ」と書き込まれています。そのノートが収められている箱の中に、簡単な飲み薬と、キンカンが入っていました。ここまでの山道を考えますと、キンカン、必要ですね。

 姉吉は割と小さな集落で、重茂の方が大きな集落と感じました。このどちらからも魹ヶ崎まで歩いて行けますが、姉吉からだと50分でした。重茂からですと距離が1.5倍なのですが、バスの便は姉吉より少しマシな感じです。いずれにしても、気軽に行けるところではないのは確かです。

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2023年9月 1日 (金)

理想

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 また行くのぉ、という表情の「ちち(仮名)」さん。毎週金曜の夜にはバスに乗っている、という生活なので、飼い主のいない週末、というのがすっかり普通になってしまいました。そういうこともあって、最近はあまり映画も見に行っておりませんでしたが、ならば木曜の晩に行けば良いではないか、ということで1本、気になっていた映画を見て見ました。

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 映画というよりは、テレビ局が密着取材したドキュメンタリーを再構成したものですけれど、一言で言って、良かったです。私という人間は、浪花節でもなく、演歌でもなく、もちろんロックンロールでもない。ならばジャズか? いや、とんでもない。フォークソングの時代も、すでに去ろうとしているときに音楽を聴くようになりました。じゃ、どんなのが好きか、と聞かれたら、やっぱりロック系なのです。

 中学生だった頃、ふざけていてホウキを折ってしまったことがありました。担任の先生の指導は、ホウキを折った私たち3人で、新しいホウキを買ってきて弁償しなさい、というもの。各自、親に事情を話してお金をもらってから合流して荒物屋へ向かうという段取りを立てたのですが、うち一人がなかなか家から出てきません。

 そうこうするうち、任侠映画に出てきそうな、和服を着流したおじさんが私たちの方へと歩み寄って来たのです。なかなか家から出てこない子のお父さんだったのですが、ホウキを弁償するからお金が要る、というのは本当かどうか、私たちに確かめに出てこられたのでした。もう怖くて仕方がない、そういう雰囲気を醸し出されていたのですけれど、その話しぶりはむしろ女性のように優しく、落ち着いたものでした。九州男児に対する私のイメージ、それができあがった瞬間でした。

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 鮎川誠さんも、奥さんであるシーナさんも、素晴らしい。もちろん生身の人間なのだから、この映画で描かれているような素晴らしい面ばかりだったはずもないのですが、ごくごく普通の人と比べたら、素晴らしい部分の比率がかなり高い人だったのでしょう。私みたいに99.99999%カスです、というような人間からすると、神々しいとさえ思えます。そしてその、鮎川誠さんの話しぶり、それが、幼い頃にできあがった、私の九州男児に対するイメージそのものであって、より一層、惚れてしまうのです。

 「理想」という言葉を辞書でひくと、多くの場合、「実現できない」ことがその要素というようなことが書かれています。そうなったら理想やなぁ、なんて言っていて、本当にそうなったら、それはもう理想でも何でもない、ただの現実です。しかし、あり得ないはずの理想が、かたちを持って厳然とそこにある。鮎川誠・シーナ夫妻というのは、そういう存在だったのかもしれないと、けっこう本気で思います。まぁそう思わせることを目的にこの映画が作られているのですから、それを見てまんまとそういう気になる私なんて、実にチョロい観客ということなのでしょう。やはり、理想というのは遠くにあって実現し得ないもののようです。

 水分補給はこれで。おやすみなさい。夢ぇ夢ぇ夢ぇ。

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