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2023年8月 7日 (月)

追われるもの

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  長女と一緒に眠る「ちち(仮名)」さん。このように、家族の誰かが添い寝してあげると、静かに、そしてよく眠ります。ワンコは寝ている間も自分の周りの状況をモニターしているそうですが、誰かが横で寝ている、というのは大きな安心材料なのでしょう。

 世間はお盆休みに入りますので、職場もだんだんと寂しい感じになっていますが、お盆まっただ中になると、逆に来館者が増えてきます。7月にお祀りを済ませているから旧盆はお休みするだけ、という家庭の子どもたちが来館するケース。もうひとつは、お盆だからといって休んでなんかいられない、というおうちの子どもたち。学校の先生の子どもなんかはこれです。どこかへ遊びに連れて行って貰えるわけでもなく、世間では休みだ休みだと騒いでいるので、せめて人の気配がするところをめざすようです。あと、レジャー施設はどこも混み混みだから、と幼い子どもを連れた保護者が来館されるケース。お客様が来てくださるのは良いことですけれど、なぜこの時期に来てくださるのか、というお話を伺っていると、経済面だけでなく、心までもがますます貧しくなっていく一方の日本、というのを思い知らされます。もうすぐ灰になってしまう身ですからそんなこと考えたり嘆いたりしても仕方がないのですけれど。

Img_8701

 数年前、親分が行方不明になって、やっぱり目立つと政府に殺されるのか、と話題になった中国の通販大手で知人が購入してくれた萬年筆と、その元となっている国産の萬年筆とを並べてみました。PILOTのリンクブラックは、写真の上の方。軸に光沢があります。マット仕上げなのはお値段10分の1ぐらいの中華萬ですけれど、感心してしまうほどの完コピで、これまでのなんちゃって〇〇〇〇・・・とは一線を画します。

 リンクブラックを普段使いにして持ち歩いていたら、やがて黒い塗装が剥げてくることでしょう。リンクブラックらしきキャップレスを使っていると周囲には思ってもらいつつ(承認欲求、自己顕示欲求を満たすことができます)、剥げても無くしても惜しくない、ということで、大いにありがたいものと言わなければなりません。中に入れるペン体、そこに取り付けるカートリッヂやコンヴァータも含め、完全互換です。

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 中華萬の方は、キャップレスLSの加飾っぽいリングをもっています。LSではここがキラキラと輝きますが、コピーゆえそれはありません。キャップに製造会社名を入れる度胸もさすがにないようです。要するに、パッと見てヴァニッシングポイントであれば良いわけですから、細部に神様なんぞ宿る余地がなくても良いわけです。でも、そうは言っても細部に至るまでよくできています。社会主義国では、神の存在なんて信じることすら禁じられているわけですから、逆に細部に神なんぞが宿っていたりすると、国家権力に消されてしまうのでしょう。

 遠くから見ると同じように見える模様も、実際には全く違います。これぞ似て非なるもの、でありますが、その気になればそっくり同じにすることなんかたやすいはずです。コストの問題もあるでしょうし、意匠権侵害なんて訴えられたときに涼しい顔で言い逃れられるように、といった思惑があるのかもしれません。

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 もっとも、訴えられたところで痛くも痒くも無いはずで、反応すらしないはずです。カエルの顔におしっこをかけた方がよっぽどはっきりした反応がみられることでしょう。工作精度も悪くないし、これと言って使いにくいところもありません。欧州標準のカートリッヂやコンヴァータを使うのが常道となっているのに、こいつはそれらもPILOTと完全互換。もはやすがすがしく感じられるほど無邪気に、ためらいも迷いもなくコピーしているわけです。

 あの国のやることですから、気をつけておかないと、いずれ「4000年前から伝わる我が国固有の技術によって製造した」と言い出します。これがお隣の国なら、もともとキャップレスは自分たちが作り方を教えてやったのだ、と言うはずですが、そういう、すぐ嘘とわかることを言うのではなくて、我々がいなかったら日本人はこんなもの思いつきもしていなかったのだ、だから自分たちのものなんだと言うはずです。

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 肝心要のシャッター機構についても、綺麗に丸コピーしているのでしょう。これだけ悪どいことを涼しい顔でやってのける国が隣にあるという事実、これって大変なことであるはずですが、そういうことを主張すると極悪人、人間じゃ無い、昔のことを忘れず反省し続けろ、と同じ日本人から言われてしまうのが日本のおかしなところです。

 近所の国とは仲良くするに越したことはないのですが、軒を貸して母屋を取られる、どころか、命まで狙われてるかもしれないということを、もう少し考えてみてもバチはあたらないんじゃないかなぁ、と思います。まぁ、そうなる頃には灰になってますから、自分はいいのですけれど。

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コメント

日本人がとりわけ優れているとは思いませんが、「マネ」と「強欲」と「裏切り」それが4000年を誇るお家芸だろうと思います。なにせ儒教の国ですから。儒教の教えには忠実なわけです。家系は偽物なのに本物であるかのようにふるまい、仕官の売り込みを続け、叶わなく恨みながらなくなった方の教えを宗教にしているお国ですからねぇ。
お隣の国は、地続きの4000年の歴史の国に怯えながらほぼ属国を続けざる得なかった人たちが住む国です。だから怨の思いはただならぬものがありますよね。北と南に分断されても属国を続けていますが。

 くーべ さん

 またもや防衛省が、米国からも脇が甘いぞという指摘を受けたそうですが、国を挙げてあの国の通信機器なんぞを大量に導入してるわけですから、裏口は鍵がかかってないどころかオープンな長い縁側にでもなっているのでしょう。

 たいがい酷いことをやられている、言われているのに、なんで誰も怒らないのでしょう。戦争しなさいとは言いませんけれど、本当にもう、盗られちゃいますよね、なにもかも。

そして、「4000年の歴史」も日本人が作ったCMのキャッチコピーを彼の国がさも当然と使っているという話も。

 andrew さん

 糸井重里が言い出したから中国4000年で、夏王朝が実在していたとしてもそのくらいだというのが、だいたいみんな納得する感じなのだそうですけれど、肝心の中国人は、歴史の教科書か何かのタイトルに5000年、とあるので、中国の歴史は5000年、という風にすり込まれている人が多いのだそうです。件の本の内容を読んでも、夏王朝があったとしても4000年とちょっと,ということだそうですが、「言うたもん勝ち」のお国ですから。

それでも彼の国は10倍の人口を誇り、単純な人力計算として10倍の力があるといえます。日本に10人の天才がいたらあちらは100人の天才がいる。それが産み出すパワーを軽んじてはいけないし、恐ろしくもありますよね。

くーべ さん

萬年筆愛好家にとっては、あぁ、中華萬ね、と洟も引っ掛けない、かつてはそういうもの、真似しゴンボ、ゴンボ持って走れ、ってなモノだったのですけれど、今や、これ欲しい、と思ってしまうようなものを作ってきています。ライツ関係は相変わらずの意識で、怒られたら姿をくらます、というのも同じですが、でも、パチもんではなくなってきているのが嬉しくもあり、恐ろしくもあり、です。これが萬年筆だから呑気なこと言ってられますけど、電動自動車などではもう、かなりやられちゃってますからね。

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