なんで?
こたつ布団に寄りそって寝ている「ちち(仮名)」さん。ここのところはずぅ~っと暑いので、お散歩に出る以外は1日中エアコンの効いた室内で過ごしております。飼い主たちよりよほど優雅な生活をしているのは羨ましい限りです。換毛期なので、相変わらず食欲は旺盛で、早く早くとご飯をおねだりする鳴き声などは若い頃と変わりません。起ち上がるとすぐによろけて尻餅をつく、というところで、あぁこの子は老犬なのだな 、とわかるぐらい。この夏を越せるのかな、などと心配していたのが嘘のようです。
ハンス・オスターの話題で記事を書いていたときに、なんだかダブってるような感じだなぁ、と思って、85周年、90周年、95周年、と指を折って考えて、100周年の富士と明治丸は箱から出しもしていないので、ここには3本のはず・・・と不思議に思っていましたが、よくよく考えると、螺鈿朱鷺が発売される、というときに、美しいから私も、と妻も購入したのを思い出しました。その後、妻は萬年筆趣味の沼をスルッと抜けましたので、私の手元に2本の螺鈿朱鷺が残ったわけです。
周年記念の蒔絵系統の萬年筆としては比較的地味な感じの螺鈿朱鷺。かんじんの「朱鷺」は、キャップリングにシルヴァー、漆研ぎ出しで描かれていますので、軸全体としてみると、粉を蒔いた螺鈿仕上げの黒っぽい萬年筆、です。年月を経て、キャップリングの部分も黒くなってきておりますから、余計に「綺麗な黒いペン」になってしまっています。
この頃から、100万円クラスの、美術工芸品と言うべき萬年筆(このときは「朱鷺」)と、頑張ったら何とか手を出せるというものとの二本立てで周年萬年筆が出されるようになりました。さて、次の105周年はどのようなものになるのでしょうか。出るとしたら今年ですが、そういった情報に疎いので、出るのかでないのかも含め、全くわかりません。
このときは、お付き合いをしていたお店に何本か入ってくる中で、字幅MのものとFのものとを1本ずつ確保していただきました。この頃の嗜好を考えると、私がFを選んだのかな、とも思いますが、すでに記憶が定かではありません。
妻は萬年筆を使っても恥ずかしくない、きちんと文字が書ける人ですので、こういう上等なペンを使っても良いと思いますけれど、私などは本当に萬年筆がかわいそう、と思ってしまいます。こういうイヴェントに参加させていただいて、初歩的なメンテナンスぐらいはできるようになれば良いなぁ、と思っておりますけれど、調整は不器用でかつ目が悪いので無理です。皆さんも、参加されてみてはいかがでしょうか。
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