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2023年8月 4日 (金)

Φ8.5

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 珍しくクッションの上にきちんとのって寝ている「ちち(仮名)」さん。こういうときもあるのです。飼い主はこれまで、職場で共に働く人たちに恵まれてきた方だと思います。もちろん、合わないなぁ、という人にも数多く出会ってきましたけれど、教員としての晩年から現在にかけては非常に恵まれているとしか言えない状況です。教頭だったときには良い校長先生にお仕えできて、先生方ともうまくいき、校長になったときには素晴らしい教頭先生と、どこのチームへ行ってもエースで4番、大谷翔平ばっかり、というような先生方に支えてもらって、とても幸せでしたし、現在の職場がまた素晴らしくて、磯野家の舟さんみたいな事務員さんが居るので、何も心配することがないのです。

 ところがその「舟さん」が、現在、2週間の夏休み中。そうなると、普段ボンヤリのほほんと過ごしている私がいろんなことをやらなければなりません。そこはもちろん「舟さん」のことですから、私が困らないようにきちんと準備はしてくれているのですけれど、お料理で言えばそれは下ごしらえとか、煮込んでいる途中という状態ですから、仕上げや盛り付けは私がやらなければなりません。そういうことで、さすがに呑気な私も今週はいささか緊張し、疲れました。

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 ですので、Blogの方もいつもにも増して手抜き。けれど、これは撮っても有用な情報だと思っています。写真はセイラーのコンヴァータ。本来透明であるべき部分が銀色になっていますが、これは当然、銀色のものを巻き付けているから。透明な樹脂の部分だけでなく、回転式のネジ部分のカヴァーにも巻いていますが、これはその人と萬年筆により調整する部分です。

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 釣具屋で売られている鉛テープ。錘として使うものですけれど、それを巻いています。薄くて柔軟ですけれど、しっかりと重さがあります。要は萬年筆を握ったときのバランスをどうするか、ということですから、その人その人で巻く位置や巻く量が違ってくるはずです。

 ただ、セイラー製萬年筆の首軸(大先)の内径がおよそ9ミリ弱ですので、最大でも直径8.5ミリ程度までに収めておかないと、肝心の首軸に収まりません。コンヴァータに錘を巻くのではなく、首軸そのものを重たくするのはどうだろう、ということで直径8.5ミリの金属製パイプを探し回ったこともありましたが、なかなか見つけることができず、そうこうするうち、本家がそういうものを出してしまいました。

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 このようなアイディアを授けてくださった達人曰く、セイラーはいつも俺のアイディアをパクりよる。困ったもんや、ということなのですが、傍で見ていても偶然なのか故意なのか、なぜか私たちが仲間内でこれは良さそうだ、なんて言い合っていたものが製品として出てくる、ということを何度も経験しました。

 初号から12号までのY.Y.Penは、こういうアイディアを形にしたものなのですけれど、現在はそういう方向性、そして製造メーカーから離れて、より一層ディープなものへと進化しているのです。

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