京都で研修
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生八つ橋の生地を使って作られた和菓子、マーメイドとカメさん。カメさんは「マリリン(雄です)」さんと違ってウミガメです。本日は京都で萬年筆研究会WAGNER公認調整師のシロウさんが開いてくださった「萬年筆調整講座」に参加してきました。首都圏在住の方が京都へ出向いての講座ということで、色々とご苦労もあったことと思います。詳しいことはわかりませんけれど、地元京都の「てりすて」さんが会場周りのお世話をしてくださったようです。お二人には、この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。
私は日本で三本の指に入る(上位二人は永世固定なので三番目)不器用な人間ですし、もともと良くはない眼も老眼で、なおかつ、見たものの形をしっかりと記憶して脳内で鮮明に思い浮かべる、なんてこともできませんから、調整講座に参加したからと言って調整ができるようにはならないと思っております。ただ、これまで何となく吸収してきた知識の誤りを訂正できたり、欠けているところを補うことができたりと、たいへんに有意義な一日でした。
本日、教材として「犠牲」になってくれたのはPILOTのカクノとプラチナのプレッピー。プレッピーに関しては、萬年筆ではありますけれどもペン先周りの構造など、一般的な萬年筆とは違っているところも多いので、スイートスポットを作り込んでみる、ということを体験する教材として、尊いペン先を犠牲にしてくれました。まぁ私のすることですから、結果はお察しの通りです。
それでも、まだ眼が大丈夫な人、人並みに手先が動く人であるならば、こうした機会をとらえてぜひ、とおすすめしたいと思っております。今後、また京都で講座を開いてくださる機会があるかもしれませんので、アンテナを高くしてお待ちになることをおすすめします。
かつて、Y.Y.Dayの目玉イヴェントとして、LAMYサファリをぶっ壊そう、なんて物騒なタイトルの講座をやったことがあって、枯れ木も何とかでそこにも参加したことがあります。そのときに犠牲になったサファリさんは今も職場の抽斗の中に転がっていて、不細工に研がれたBニブからとりあえず筆記線を繰り出してくれております。まぁそういうことを何度か経験する中で、調整してくださる人の苦労もわかるわけですし、普通の人ならば練習を積むことである程度までの調整ならできるようになる可能性もあります。
首都圏というのは羨ましいもので、ちょくちょくこうした講習会が開かれているようですが、関西では滅多にありません。勇気を出して親方にシバかれながら習う、という手もありますけれど、親方も超多忙な身の上ですからなかなか難しいところです。先月のWAGNER中国地区松江大会では師匠による調整講座が開かれておりましたが、指導されていた師匠はヘロヘロになってらっしゃいました。私も一応、わかるのですが、人にものを教える、っていうのは実に難しく、エネルギーのいることです。ましてやこういう、実技を伴うものになると、教材の準備にも結構な手間と時間がかかります。それをやってみよう、と思ってくださる方には、頭が下がる、という思いしかありません。
国産萬年筆もどんどん価格が高騰していますし、舶来に至ってはもはや美術工芸品みたいなお値段のものも少なくありません。けれど、萬年筆をたくさん壊して、未来へと萬年筆文化を継承してくださる方が一人でも増えることを願っております。
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