龍
足腰の調子が良いのか、ひたすらあっちこっちと歩き回る「ちち(仮名)」さん。写真を撮ろうと近づくと顔を背けるところはそのままです。方向を変えるときなど、ストン、と腰から崩れ落ちてしまうことも多いのですが、それでも敷き詰めたカーペットの効果でスッと起き上がることができます。残る問題は、カーペットタイルを敷いていないところを狙ったかのようにへたり込む,ということぐらいでしょうか。
PILOTの創立95周年記念「龍」です。90周年の朱鷺・螺鈿朱鷺と同様に、「昇り竜」というとんでもないものがあって、普通の人にも手に入れられる、実用的に文字を書くのに用いることができる、というのがこの「龍」です。
実際私も、インクを入れて使っておりました。これを手に入れた頃は、まだまだ萬年筆の会合に行けば見せびらかし、という時代でしたのから、これも結構見せびらかして、多くの人に書き味というか、持ち心地というか、そういうものを体験してもらいました。
インク入れて使ってた、のは良いのですけれど、これ、インク入れっぱなしで放置してあったんですね。このあとは、きれいに洗浄してから保管しておきましょう。私のような人間が、こういう綺麗なペンを日常使いしますと、気がついたときには蒔絵に傷が付いている、という琴になるでしょうから、日常使いは避けた方が良さそうです。
螺鈿朱鷺と違って、きちんと軸に龍が描かれています。鯉が滝を上ることに成功して龍になる、という話がありますけれど、この龍は最初から龍として産まれたものでしょうか。ポケモン方面の方なら、そんなことはない、とおっしゃるはずですが、私なんかは逆に、そうそう簡単に鯉が龍になったらアカンやろ、と思う方です。
この後の100周年も、こういう蒔絵系統でした。77周年のウルトラとか、90周年の復刻ミューなどのちょっとヘンタイな感じのものは、今後出てくるのでしょうか、期待したいところですが、期待薄でしょうね。
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