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2023年3月10日 (金)

趣味の1日

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 寝ているところを撮られているのに気づいて顔を上げた「ちち(仮名)」さん。結果的に、バッチリお顔を撮られてしまいました。

 年次有給休暇をほとんど消化してない、最低でも5日は取ってもらわないと困ります!と事務局さんに叱られたので、本日はお休みをいただきました。今月1日から利用期間に入った青春18きっぷを使って、普通列車で東京入りして前泊し、春の泉筆五宝展にのぞむ、というのが当初の計画だったのですが、これと思ったホテルがどこも満室で断念。後に、土曜日に空室が出たので、後泊に切り替えて、明日はこだま号のグリーン車でゆっくり安く行きます。18きっぷで東海道を進むと、この時期、復活した中国からの観光客とかち合う公算が高い、というのも理由の一つです。

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 午前中は主治医を受診して、ほぼ潰れました。地域密着型の医院ですので、とにかく爺さん婆さんが列をなしているような状態です。しかも、お年寄りは朝に強いので、早めに行って受診してさっさと帰る、という技が使えません。みなさん、とても太刀打ちできないほど早くから来て待ってらっしゃいます。

 受診後、お昼ご飯を食べて、こんな良い天気なのでとドライヴ。南北に長い奈良県の北の端から、南北の真ん中よりはまだ北寄りという吉野を目指します。桜の季節にはまだ早いのですが、狙っていたものを手に入れて、続いて宇陀へ。看板のお菓子を手に入れるためです。

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 あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る

 大海人皇子と結婚して子までもうけていた額田王ですが、その後別れて、大海人の兄、天智天皇(中大兄皇子)と恋仲に。で、その男性二人が出席している宴会の席でこの歌を詠んだというのです。この歌の「君」は大海人。かつての関係をネタにされたわけです。

 イジられた大海人も負けずに、

むらさきの にほへる妹を憎くあらば

人妻ゆゑに 我恋ひめやも

と返したと言われています。おおらかな時代だった、というべきでしょうか。

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 歌に出てくる標野、これが現在の宇陀市あたりにあったとされていて、

東の 野に炎の 立つ見へて 返り見すれば 月傾きぬ

という歌が詠まれたと言われている阿騎野もこの辺りではないかと言われています。

 お菓子そのものは、メレンゲをサイコロ状に整形して周りに黄身をつけてやいた?と思われるもの。甘いので私は苦手ですが、なんとなく不思議なお菓子なので、奈良へ来る人にはよく紹介しています。

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 で、夜は夜で、こんなイヴェントに。奈良に昔からあるホテルの社長と、僧籍を持つ新聞社の社員さんが、お水取りについてのトークを繰り広げる、というものなのですが、二月堂に張り付いてお水取りの声明などを聞いた人にとっては、あるある、な話の連続で、参加者は皆、静かに盛り上がっておりました。

 そして、明日もまた趣味の1日です。

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