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2023年3月 8日 (水)

思った以上に

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 なかなか寝付けない様子の「ちち(仮名」さん。ケージの中でじっとしてはいますが、目は開いたままです。生ものですから、そういう日もあることでしょう。しかし、今夜はいつも以上で、一定時間ごとにキャンキャン鳴いたりしています。

 本日は館長が全員集合する会議があって、駐車スペースがないことが予想されたので、会場まで公用車で送って貰いました。スズキの軽自動車でAGSが装備されていますが、これが職員の中では実に評判が悪いのです。40代から50代の女性ばかり4人、みなこの車を悪く言います。曰く、変なところでつんのめる癖が強い車だと。要はマニュアル車のクラッチ操作と変速操作を自動でやってくれるものなので、私などは便利で楽ちんだと思いますし、クラッチを踏むタイミングで少し右足に込める力を抜けば、実にスムーズに変速・加速してくれるのです。けれど、AT限定免許の人はそもそもクラッチなんて存在すら知らず、加速するのだからとずっとアクセルは踏んだまま、というのが当たり前ですから、変速のたびにグンッとつんのめる感じがしてとっても嫌だ、というのです。

 本日は助手席に座らせて貰って、ようやくその意味がわかりました。下手くそな人がマニュアル車でシフトダウンするときと同様のショックが来るのです。2速発進で40キロも出れば5速までシフトアップするのですが、その間3回、前後に揺すぶられるわけです。運転してくれている職員も、なんで館長はこのショックなしに運転できるんですか、なんて言うので、クラッチ踏むタイミングで・・・なんて言うと、えっ? 左足も使うんですか、などと驚かれたことでした。バスの運転手さんがね・・・なんて説明しようにも、最近はATのバスが増えていますしね。

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 ちょっと興味を引かれたので、某巨大オークションで落札してみたパーカー45のメモ帳付き。私にとってパーカーは、アメ横のダイヤ商会でオレンジ色のデュオフォールド「平和のペン」を買ったことがあるぐらいで、他は中古で何本か75系統のものをもっている程度。これから萬年筆を使ってみたい、けれど国産の仏壇はちょっと・・・という人におすすめする際に口に出す程度のブランドです。しかも45ですから、萬年筆への興味はあまりなく、あ、昭和だな・・・ということで手を出してみたのです。

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 こういうケース類は、おそらく国内の代理店が用意したものなのでしょうね。何よりこの、中に入っている名刺サイズのカレンダー。こいつは昭和の時代には仕事をしているオッサンに必須のものだったようなイメージがありますが、最近はとんと見ません。こんなものがなくてもスマホでチラッと確認すれば良いだけですし、そう、そもそもスケジュール帳もデジタル化している人が結構います。

 私など、かつてファイロファクスなどのシステム手帳がブームになったときには、中味のリフィルよりもカヴァーにこだわってあれこれ手に入れて結局ほとんど活用しませんでした。オリヂナルのリフィルを作るぞ、と真っ白なリフィルを大量に買い込んで、それらは今もそこここから発掘されるので、そのたびに苦笑いです。まぁ当時は、今のように何でも写真を撮ってPDFにしてはスマートフォンに取り込む、なんていう情報の持ち歩き方ができませんでしたから、必要になりそうな情報はとりあえず紙にきちんとプリントして綴じて・・・となるわけですけれど、もしそんなことをきちんとやれる人間であったとしたら、今頃私はもっともっと成功した人になっていて、違う人生を歩んでいることでしょう。ただの爺さんとして日々だらだらと過ごしている現状からは、システム手帳の活用とか、7つの法則とか、そういうものとは無縁な人だというのがよくわかります。

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 今回は45をお買い求めいただきましたけれど、次はぜひ、という感じで、上級編のペンを紹介しております。45のペン先を引っこ抜いて違うものに取り替えたとしても、それはあくまで字幅違いということですから、次はぜひ金ペンを、ということですね。

 1973年、私は小学校6年生。前年の72年は日本の鉄道100年ということで、当時から鉄っちゃんだった私などは大いに盛り上がっておりました。今は京都鉄道博物館の一部になっている梅小路なども、その当時、現役バリバリの機関区から一般向け展示施設に転換したばかりの頃で、構内を歩くにも1本ずつレールを乗り越えなければならないような、逆に言うと、それだけ「生」な状態でした。今のように、歩き始めたばかりのお子さんを連れて行けるような場所ではなかったのですが、今よりもよほど楽しかったのも事実です。

 ものすごく便利にはなってきましたけれど、人間の能力とか、対応力とか、そういうものはどんどん衰えていく方向です。それでは一体、その便利なものを産み出している人たちって、この先も「供給」され続けるのでしょうか。そのことが一番心配ですけれど、それが問題になる頃にはこの世にいないので、心配しても仕方のないことですね。

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