重なる

かなり遅い時間にもかかわらず、未だケージに入ることなく、こたつの麓で寝ている「ちち(仮名)」さん。朝夕の食事の際にはビオフェルミンを飲ませているのですが、にもかかわらず本日はお腹が急降下。夕食はほとんど残すという珍しい状態となりました。
その後、うまく気持ちの良いポジションを見つけてこの場所で眠り始めて、何度か目を覚ますものの、おやつをくれたらケージに入るよ、というおねだりもせず、また眠るということを繰り返しています。
プロピオネイト樹脂を採用したPILOTのカスタム。天冠や尾栓の部分がくるくる回ることもないので、まだまだしっかりしているように思えますが、手にとってよく観察すると、やはりこのモデルならではの衰えぶりがわかります。
胴軸はなんとなく波打っているように見えますし、端から端まで軽く撫でてみると、不自然な段差があることに気付きます。
キャップリングのところにしっかりと溝があります。キャップが痩せてきているのもはっきりとわかります。これが他人のペンであれば、ちょっと拝見、とやる時にネジ式なのか落とし込みなのか分からないのでそっとキャップを引っ張ることになりますが、優しく引っ張ったのでは外れませんので、ならばと回してみることになります。
で、くるくると回すと胴軸が外れ、そこから引っ張っていくと吸入機構が見えるのですが、この位置で引っかかります。胴軸が痩せているのに対して造り付けのコンヴァータは痩せていませんのでこうなるわけです。少し力を入れるとするりと抜けますので、まだ軽症というべきなのでしょう。
エリートやシルバーンなどのベローズ内蔵のタイプと違って、これはこれで十分に反発力を感じさせ、しっかりと吸入できています。吸入機構が壊れることはあまり心配しなくてもよさそうです。それより、いずれ軸に収まらなくなることの方が心配です。
ワンコも、萬年筆も、そして我が身も、静かに、体も確実に衰え、滅びに向かうのです。
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