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寝床に入っても寝付けず、こちらのようすをうかがう「ちち(仮名)」さん。案の定、この後深夜にさしかかる時間帯でぎゃんぎゃん鳴き始めたので、撫でさすってやったのですが収まらず、長男が深夜のお散歩に連れだしてようやく収まったのでした。
しかし、ケージには入ろうとしないので、結局朝まで飼い主が居間で添い寝。時折飼い主が寝転んでいるのを確認しながら、朝まで落ち着いて寝ておりました。夜鳴きをするワンコ、そろそろ痴呆が始まっているのかもしれません。
お彼岸の中日なので高野山へ墓参。毎月21日は弘法大師のご縁日なので、かつては山内各所にたてられたテントでお茶の振る舞いをしてくださっていたのですが、コロナ禍以降取りやめとなっています。この先、復活することはあるのでしょうか。
高野山のお土産に麩善のあん麩を買って帰ろう、などと考えていたのですが、お店がメインストリートから撤退してしまって少し不便な場所に移転したのに加え、お墓参りを済ませたところでぽつりぽつりと雨が落ちてきたので、早々と引き揚げることにしたのですが、その途中、いつもはご縁のないお店のショウケースにこれが並んでいて、引き寄せられてしまいました。どうも私、変なモンが引き寄せるパワーには抗えないようです。
我が家は伝統的に、すき焼きには大きめの麩を入れるのですが、先日、すき焼きの具材を買い出しに行ったときに、売られている麩がどれもこれも小さくて大いに不満だったのです。出汁を吸った状態で最低でも長さ5センチぐらいになってくれないともの足らないのですが、この麩ならそういう不満は出そうにありません。アウロラの萬年筆と大きさ比較。これがお汁を吸うというのですが、大きさはそれほど変わらないのだとか。
ヒガシマルのうどんスープが家にあったにもかかわらず、永谷園を買い求めました。これ、お茶づけ海苔のおまけ、というイメージが強いのですけれど、立派に独立した製品として売られておりますね。これだけを買い求めたのは初めてです。
説明書に沿って、麩の底面にボコボコ穴をあけます。お汁がしみこみやすくするためで、この麩は、大きくなるよりも汁を吸ってネットリとした感じになる、ということでした。
お吸い物に麩を浮かべてしばし待ちます。良い大人はここでじっくりと待つのですが、私はお子ちゃまなので、お箸でつついてしまいます。その結果、美しかった麩の表面にもお箸の形がついて少し惨めな姿になってしまいました。ここはじっくりとお汁がしみこむのを待つべきでしたが、今後とも、待てる自信はありません。
お味はどうなのか、それはもう、松茸の味お吸い物そのもの。麩ですから、そんなに自己主張はしません。お汁を吸ってとろりとした食感になったところを楽しむものです。できれば美しい方が良いので、こんな風にお箸でおさえて、速く汁を吸え、なんてことをしてはいけません。ちなみに、何も高野山からかさばるものを持って下りてこなくても、製造しているのは愛知県の会社ですので、ネットで探せば簡単に見つかるのでしょう。小腹が空いたときに、お吸い物を楽しみたいと思います。
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