懲り懲り
なぜか飼い主の腕によじ登ってくる「まりりん(もう絶対に雄)」さん。日に何度か水槽から出して甲羅干しを兼ねて遊ばせるのですが、本日は盛んに飼い主の指を噛み、挙句にこうして腕をよじ登ってきたのです。その理由はお察しの通りで、ワンコを飼っている人ならすぐにわかることだと思います。春めいてきたことですし。
かつて中学校の技術科教員として働いていた頃に教科の研究会でたまに役員をしていた仲間から電話があって、エクセルのマクロをいじって欲しい、という依頼を受けました。
その人は現役の校長で、市内中学校の進路指導部会の部長さんなのですが、卒業生の生徒指導要録抄本を高校へ送るのに困っている、と。
これまでは全員分を印字して進学先ごとに分けて送る、という作業でしたが、今年から県立高校については全て電子データでの送付となったので、私立高校へ進学した生徒の分だけを印字したい、というわけです。指定の様式に合わせてエクセルでフォームを作り、生徒の成績データから各項目を転記して印字、という動作をサイトのデータが終わるところまで繰り返す、という簡単なマクロなのですが、その中の一部だけ、というのが難しい、というわけです。
その昔、やっつけ仕事でお粗末なマクロを組んだのが私だったので、アフターサーヴィスしてよ、というわけですね。突然のことでもあり、なおかつ本日中に、なんて言われましたので、とりあえず生徒の成績データを収めているシートに一列追加して、そこに印字するかしないかを記述し、その値を見て印字するか飛ばすかはんだんさせる、という、これまたやっつけ仕事で片付けました。本当なら、進学先を記述する列を作り、その学校名が私立なら印字、なんてできれば良いのですが、今回は断念しました。
帰宅後、本日のネタは何にしようかな、と探して古ぼけたペンケースを引っ張り出したところで、今度は教頭時代に一緒に勤めていた先生からお電話。今の仕事、3月いっぱいで辞めるなんてこと、ありませんか?というお尋ねでした。その人が今勤めている学校の技術課の先生が心を病んで休んでしまった、という話は半年前に聞いていて、その時はそこの教頭先生から「今、暇?」なんて電話をもらっていたのですけれど、結局その先生は4月以降も復帰の目処が立たない、ということで、まさやと淡い期待をしてくださったようです。
まぁお声がけいただけるのは光栄なことですが、今の学校で私が通用するはずがないと思っておりますから、仮に現職を退いだとしても、学校でお世話になるつもりはありません。ましてや中学校へ行けば、授業だけしていれば良いはずもなく、校務分掌に部活動の顧問で、夜がふけるまで学校にいてだよう日曜も休めない、ということになるのは必定。今より良いお給料をいただけますけれど、それでも見合うはずのない仕事内容です。
仕事の分量に見合うだけの人員配置をすることと、本来、業務に含まれないはずの部活動その他の「お仕事」をタダでやらせようとしないこと、この二つをきっちり何とかしない限り、5年、いや3年経たずに日本中の学校が次々と運営不能になっていくことでしょう。
教員免許なしでも雇いまっせ、とか、大学2年や3年の頃から内定出しまっせ、とか、小学生にも笑われるようなアホな対応しか考えつかないお役所が担当官庁なので、もう教育崩壊は南海トラフ地震の発生より高い確率で起こるのです。少子化が問題になっていますが、産んでも満足な教育なんて受けられないのが見えてるのですから、国民はちゃんとわかっているのです。何にもわかってないのは政治屋の皆さんだけ、なのです。
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