かっちり
水槽の前を行き来する人たちに必死でアピールしている「まりりん(もう確実に雄)」さん。彼女?は自分より大きな動くものを見るとすぐに求愛行動に入るのです。両手を振って、さかんに呼び寄せようとします。水槽のガラスの前で指を左右に動かしてあげると、それを追いかけるように上下左右に移動するので、それが可愛いと皆さんに評判です。
実際、カメにも個性があるので、全くといってよいほど反応しない個体も少なくないようです。本来なら冬眠している時期にこうして起こしてあるので、恋の季節かどうかもわからなくなっているのかもしれません。
こういうケースを見つけると、中味を確認するのですが、それがあたりだったことはあまりないのです。グリーンだということで飛びついたこのケース、とりあえず中に何を入れるかなんて考えずに入手して、タイミング良く入れようという萬年筆があれば埋まりますし、そうでなければ放置となります。私のえぇ加減な性格、生き方が如実に表れているところだと思います。
それなのに、ペンケースを選ぶときの基準は、基本的なハードなもの、なのです。布製のふわっとしたもの、それはそれでたくさんあるのですけれど、好みとしてはかっちりとした形のもの、固いもの。工房楔の、無垢の木を削って作るというコンプロットなんかは、その意味では大好物なのですけれど、最初期のもの、まだ10本入りが7万2千円、という「お安い」ときに買ったものがひとつあるだけです。今ではとても手が出せるお値段ではなくなっていますし、我が家にある工房楔の製品もそれひとつだけになってしまいました。ご縁が切れた感じですね。
開けてみると、モンブラン様のネームが入っていて、けれども収まっているのはシェーファー君。いつごろこれらを収めたのか、すでに記憶が飛んでしまっておりますが、スリムタルガが2本に、普通のタルガが1本。とにかくシェーファーと名がつけば手を出して集めまくっていた時代のものでしょう。今や、そんな姿勢で臨んでいたとしても、スリムタルガなんて滅多に見ないようになりました。
落とし込み嵌合がしっかりしていて、キャップを嵌めたまま胴軸を回すと、シェーファーに特有の、猛烈に速いネジゆえに、一瞬で胴軸を取り外すことができます。シェーファー対大橋堂なんかで対決させたら・・・なんて、対決になりません。それほど、シェーファーのネジは速いのです。
スリムタルガだと思っていたらTRZだった、ハズレ!ということもよくありましたけれど、今やそのTRZですら、ほとんど見かけることがなくなりました。我が家にも何本か眠っているはずですので、いずれ発掘されることでしょう。
で、その速い速いネジを回して胴軸を外してみたところ。残念なことに普通のタルガにはコンヴァータがついていませんでしたが、スリムの方は2本ともきっちりコンヴァータがついておりました。
シェーファーのコンヴァータは、現状、通販サイトなどでもほとんど記載がない状態で、わずかにインクカートリッヂはラインナップされていますけれど、萬年筆本体のラインナップを見る限り、今後、入手が難しくなりそうな予感がします。今のうちにしっかりと確保しておきたいところですが、そもそも、山のように転がっているシェーファーの萬年筆、アンタ、ほんとに使うの?というのが最大の問題であったりするわけです。
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