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2023年2月 5日 (日)

太すぎる

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 洗濯物を室内干しする場所に陣取って眠る「ちち(仮名)」さん。洗濯物が額にあたっても知らん顔でくつろいでいます。その彼女を踏みつけないようにしながら洗濯物を干していくお母さんこそ一番大変なのですが、そんなこと、全く気にしていないワンコなのでした。

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 節分の日から公開となった映画を観てきました。本当は明日以降、仕事終わりの気分転換に観るか、と思っていたのですけれど、我慢できなかったのです。

 仕掛人 藤枝梅安。原作者である池波正太郎先生の生誕100年を記念して作られた映画だということで、これは期待できるな、と。TVシリーズで、小林桂樹さんが演じた梅安。渡辺謙さんが演じた梅安。それぞれに魅力的でしたが、今作もまた、原作の世界観が余すところなく表現されていたと感じます。

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 で、今作の大きな特徴として、梅安が仕掛けに使う得物である「針」が非常に細いものになっている、ということがあげられます。監督さんの考えとしては、これまでの作品に出てくるものは、針というにはあまりにも太い、ということのようです。けれど、縫い針や、ましてや鍼医者梅安が打つ針では、あまりに細すぎて映像として見せられない、よく見えない、ということがあります。そこを映像技術を駆使して、細い鍼がズブッと入っていく様を表現してくれています。

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 萬年筆のペン先はどうでしょうか。細美研ぎなんかは猛烈に細いですが、多くの人が萬年筆に期待する滑らかさ、それを出すには多くの時間と労力、そして運とか間とか、そういうものまで必要なのではないかと思います。その道の大家に伺えば、笑いながらそんなことないと言われそうです。ま、あくまでイメージとして。

 で、このM1000も、結構手をかけてもらって、角刈りの角が引っかからないところまでやってもらっています。吊るしのままではなかなかパフォーマンスが出せない、そんなところもまた、萬年筆の魅力なのかもしれません。

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コメント

立派なペンポイントですね。インクが付着しているということは、使用していらっしゃるということですね。用途が気になります。

 すいどう さん

 用途・・・ですか。見せびらかし用です。

 一昨年の夏、京都で開かれた手書き道具市というイヴェントに参りまして、いたいけな初心者やら萬年筆知ってはいるけれど実用の域を出ていない、という人たちをつかまえて初心者講座を開いたのですけれど、そこで、こういうのもあります、って書かせて、わぁ太い字、ってビビらせるために使ってました。

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