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2023年1月16日 (月)

ぱっちん

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 本日もよく眠っている「ちち(仮名)」さん。今日の昼間も、途絶えることなく誰かが家にいる状態でしたので、精神的に安定していたのかもしれません。この年末年始、亀一匹を家に連れてきただけでこんなに落ち着かなくなるのか、と驚いたものですが、もともと彼女は甘えん坊で、何でも独り占めしないと気が済まないタイプ。かつて「くま(仮名)」さんが健在であった頃には、相手が先住犬であるにもかかわらず、追いかけ回して威嚇してばかりでした。亡くなった際にも、遺体の匂いを嗅ごうとすらしなかったほど。多頭飼いには合わないタイプのワンコのようです。

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 セイラーの古い萬年筆。とはいえ、ヴィンテージというほどのものではありません。古いプロフィットで14Kのペン先付き、というと大抵は樹脂製の軸を持つものですが、これは金属製。さほど大きなペンではないのに、ずっしりとした重みを感じます。

 さるお店の店頭で、委託販売品として売られていったもので、樹脂製のものは良く見かけるけれど金属製は・・・という、いつもの逆張り精神でつい手に入れてしまったものです。

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 写真を撮るのが下手くそなので全くわかりませんが、茶色と緑色の2本です。緑色の方は、いわゆる仏壇萬年筆に見えますが、自然光のもとで見ますと深い緑色、何となくモザイクというか、まだらというか、そういう感じの軸色です。

 例によって、このペンも実用しておりません。小さく細身なのに重たいペン、というのは、むしろ扱いにくかったりしますので、私のように胃が不自由な人間には会わない感じです。

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 キャップは、パチンとはめ込むタイプ。世間一般に言うところの「嵌合式」です。けれど、キャップレスなど繰り出し式の万年筆でない場合はキャップを取り付けないと持ち歩いたり保管したりするのに不便、というかインクが乾いてしまって実用できませんから、萬年筆といったら必ずキャップを「はめ」るものです。だからこういうのは、「落とし込み嵌合」というのだ、とその世界の泰斗に教えていただいて、それ以来、布教を続けていますが、雑誌その他のメディアではいつも「嵌合式」と紹介されますから、残念ながら、それが正式な名前であるかのように思っている人の方が圧倒的に多いのでしょう。

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 マシな人でも、パッチン嵌合、という程度。要するに萬年筆のキャップを本体に取り付けることを、その方式によらず「嵌合」と言い、方式によって、ネジ式嵌合、落とし込み嵌合などと呼び分けているわけです。

 で、人を弄るのが大好きでイチビリな私は、国産ショートタイプの萬年筆などで採用されている、音もクリック感もなしにスッとキャップの中に本体が滑り込んで抜け落ちることもなく固定される方式は何と言うんですか、とお聞きしましたら、バネかつら嵌合とでも言うのだろう、と。キャップ内に仕込まれた「バネかつら」の働きにより、本体とキャップとが押しつけ合うような形になって固定されるというわけです。

 パッチンとキャップを嵌めるものだけを「嵌合式」と呼ぶのは恥ずかしいので、もうやめましょう。

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