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2023年1月 4日 (水)

ねぞろ

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 目隠し用のバスタオルの下からこちらをうかがう「ちち(仮名)」さん。目の上のたんこぶであった「まりりん(たぶん雄)」さんがいなくなったので、ここぞとばかり飼い主に甘えようと、もう寝ますとケージに入ったにもかかわらず、いつまでもキャンキャン鳴いています。

 ここで返事をすると余計面倒なことになるので無視していると、突然いびきが聞こえてきます。赤ちゃんが眠たい時にグズって泣くことを「寝ぞろ」というのですが、まさにそれです。

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 本日も果てしない探索と整理(らしき行為)をしておりましたら、こんなものが出てきました。ワイシャツのポケットに入るような、ごく薄手の手帳というか、簡単なメモ帳といったものです。昔は年の暮れになると、職場にカレンダーや備忘録、手帳などが積み上がったものです。学校に勤めておりましたので、毎年、学生服の大手で天神様そのものの名前の会社が、B4サイズの日めくりを持ってきてくださるのを楽しみにしておりました。それを毎日、自分の仕事にして1枚ずつめくっておりました。そして、月に一度はちぎったあと綴じの部分に残った「カス」を取り除く作業、これも名人芸の域に達していた(と勝手に思っている)のです。

 ここ数年は、届けられるカレンダー類の絶対量もグンと少なくなり、こうした手帳系に至ってはほとんど見ないようになりました。お店で買い物をしたときにも、よくいただいたりしたものですけれど、昨今はそれも、結構なお得意様、もしくは高額のお買い物をした場合に限られるようです。写真の手帳は、すでに週に2日ほどしかお店を開けない、という状態になっていた文明商社に「掘り」にお邪魔した際に、まぁ今日はあんまりえぇモンがなかったから、これでも持って帰って・・・とおばちゃんにいただいたものと記憶しています。

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 手帳の中には、コンパクトなカレンダーが2部。2009年も、丑年だったのですね。この年のお正月から始めたのが、例の干支トレド。一周しましたので止めましたが、一度どこかで、十二支すべてをそれぞれこしらえて、写真に収めておくのも悪くないな、と思っております。

 手帳の中味は、上下見開きで一ヶ月分のスケジュール表。あとはフリーのメモ欄と、名前と電話番号、FAX番号だけの名簿。列車やバスの時刻を書き留めておく表に、度量衡換算表といったところ。薄手のものですから、必要最小限のものが盛り込まれている感じです。

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 家族名簿、っていうのがいいですね。その次に「おぼえ」という、自分のプロフィールを記載するところがありますから、これはもう、忙しく働いているお父さんが、せめて誕生日ぐらいはケーキ買って早く帰れるように、そういう記念日なんかを忘れないように、という欄なのだろうと思われます。裏側に細かな数字が透けて見えますが、これはおなじみの年齢換算表。何年生まれだったら今年は何歳、っているやつです。

 今、この手帳にびっしりと書き込むべき情報は、すべて携帯電話の中に収まっています。かつてのシステム手帳ブームの際も、ファイロファクスその他、あれこれ買っては挫折してしまった私は、結局、手帳は使えない人間なのだと理解したのです。二度と手帳に可能性など見いだすまいと決心して、そうなると、細字や極細字の萬年筆、何に使おうかな、と。それで、中字や太字のものが増えてきたということでもあります。今、文明商社ってどうなっているのでしょうか。少し前に通りがかったときは、まだお店の形は残っておりましたが、営業されているのでしょうか。確かめようもなさそうなところが哀しく思われます。

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