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2023年1月31日 (火)

そこで満足

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 あまりにもグゥグゥと声?をあげているので覗いてみたのですが、ただただ弛緩して熟睡しているだけの「ちち(仮名)」さんなのでした。ワンコは毛皮を身に纏っていますから、暑い季節よりむしろ寒い季節の方が得意なはずですが、彼女の場合、長年のお座敷犬生活でその強みも薄れ、寒い日にはお散歩を早めに切り上げて帰りたがる始末です。

 何より、年がら年中換毛期というのも困ったものです。萬年筆の写真を撮って記事に添えたら、彼女の毛が写っている、なんてことは普通のことなので、最近は気にもかけなくなってしまいました。飼い主も歳をとって、生来のえぇ加減さに磨きがかかってきております。

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 何でそんなに次から次へと萬年筆を手に入れようとするのか、というのは自分でも疑問に思うところです。そもそも、字を書くことは大嫌い。度が過ぎるほど不器用で、目も悪いので調整などできるはずもなく、蒐集した萬年筆をきちんとコレクションしておくわけでもない。どんなものが何本ぐらいあるのか、それすら把握していないのですから、じゃ、一体何のために次から次へと、という疑問が出てくるわけです。

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 このことについては、公式に「思考停止」ということにしております。考えても仕方のないことです。ある時期、というか、ある程度の本数に達するまでは、手に入れた萬年筆の一本一本にそれぞれ違う色のインクを入れて、なんてこともやってましたが、それはそのまま、インクを入れっぱなしにして干上がらせてしまうことにつながります。せっかく集めた萬年筆を危険に晒す行為というわけです。なので、ある時期からはあまりインクを入れることもなくなりました。手に入れた萬年筆を眺めてニヤついて、仕舞い込んでそのまま、という、これもまた萬年筆にとって可哀想な仕打ちをしてあるわけです。

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 変なモンが好きなので、ミュージックニブなんてものは大好物です。セイラーのは見た目が普通なので、国産ではプラチナかPILOTとなります。すでにPILOTのものは手に入れたので、今度はぷらちなを、と思っていあちこち物色している中、手元にもしっかりあった、というお話です。

 おそらくはこれも、手に入れた時には記事にしているのでしょう。自分の過去記事なんて何の価値もないので、書いたらそれまで、の書き捨てですから、すっかり忘れていたのです。

 おっ、これいいな、と思った時には、手元にあるんじゃないか? と疑うことから始めなければなりません、という教訓を、今頃得たというお話でした。

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コメント

使い切れぬほどの万年筆を手に入れ、悦にいっているかというとそれほどでもないにもかかわらず、もうこれ以上増やすのはと思いつつも、どんどんと手元に集まってしまうというのは、本源的欲求を満たせるからということではないでしょうか。
しかも集めるものが文房具ならば他のものよりも場所を取らないし、高価なものもあるけれど宝石的時計ほどではないし、メンテナスさえできればかなりの長い年月実用的に使うことも可能。インクとかは経年変化で固まったり化学変化したりですし、ボールペンだとまだ100年の歴史もないわけですから、保存寿命がどの程度あるものか分かりませんが(^_^;)

くーべ さん

 そうやって一見合理的な説明を付けて優しくよしよししてくださる方を、この趣味の世界では悪魔と呼んでおります。私も、会合の席上ではいつも悪魔になりきっておりますが。

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