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2022年12月19日 (月)

名も知らぬ・・・

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 本日は本当に寒い1日でしたが、子どもたちははしゃぎ回ってからだが暑くなりますので、暖房を切ってくれと言います。結果として寒々とした館内で、ほっかほかと紅潮した顔で嬉しそうにしている子どもたちと、この寒さはこたえるなぁと背中を丸めている私、という構図。帰宅すると「ちち(仮名)」さんがいつになくつきまとってくれましたので、一生懸命に遊んであげますと、これまた毛が飛び散るから止めてくれという家族からのクレーム。やがてお時間となって、彼女は寝床に入りました。今夜はおとなしく寝てくれそうです。

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 モデル名などはわかりませんが、セイラー萬年筆であることはわかります。例によって、なんで我が家にあるのかはわかりませんが、特徴的な外見であることから、まぁそこに気をとられて手に入れたものなのでしょう。書く道具をたくさんたくさん持っているのに、いつ、どんなものをどのようにして手に入れたのかを書き留めるという習性がないので、そのときの記憶が飛んでしまえばそれっきり、です。

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 胴軸の後半部分は、このように三角形断面となっています。こういうところを面白がって手に入れたのでしょう。道具として使われる工業製品は、そのスタート時点においては実用性が重視されますけれど、普及してしまったあとは、いかに「変」なものを出すか、というところに力点が移っていくものなのでしょう。子どもの頃、家電製品と言ったら白いものと決まっていましたから、未だに白物家電という言葉は残っておりますが、その代表である冷蔵庫などは、今や白いものを探すのが難しいほどです。黒い弁当箱で蓋を開けたら赤いポッチというのがアイデンティティだったThinkPadなんかも、今や黒くないものが世に出ています。それはブランドが中国のものになったから、というだけではないのでしょう。

 大人の使う筆記具と言ったら萬年筆だ、という時代には、実にさまざまなものが造られて、そうなると目先を変えないと競争に勝てませんからこういう「変な」モノも出てきたのでしょう。私は嫌いではありませんけれど。

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 このあたりはセイラーお得意の、ポッチを設けた嵌合方式。胴堂側に設けられた突起がキャップを保持してくれます。キャップを着けたり外したりするときの手に伝わる感触がなんとも気持ちよくて、何度もカチカチやってしまいます。でも、パチン、という感じでもないのです。

 そして、剥げてきていますけれど、このクリップ。内側にえぐれている形、これ自体がクリップのバネの力の元なのでしょう。平らな板だと、すぐに折れ曲がってしまうところ、こうしてえぐっておくと強くなります。ただ、見た目は今ひとつに感じられます。

 こうして蒐集した萬年筆達、忙しいときはそのままほったらかしで、今のように、少しは時間ができてくると、その膨大な量ゆえに、整理する気力も時間もないように感じられてしまいます。これ、ビジネスになりますね。あなたのおうちの訳わからないもの、整理してカタログ化しますよ、なんていうサーヴィス。ただ、どのくらいの価格ならみんな依頼して、そして提供する方は採算がとれるのでしょう。いずれにしても、私が提供する側にはなれないことは確実ですが。

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