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2022年12月28日 (水)

年の瀬

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 ファンヒーターの温風を感じていたい「ちち(仮名)」さん。家人の目を盗んでお布団を動かしていくのですが、「焦げるでっ!」と引き戻されてしまうので、せめて顔だけでも、という感じで長々と伸びております。撮影者の背後の部屋には宿敵「まりりん(たぶん雄)」がいるので、気になって仕方がなく、本日もふすまが開いたほんのわずかな隙に部屋に入り込んで水槽の前で脱糞をするという、なんとも直接的な抗議行動に出ていたのだそうです。もうすぐお正月が来て、また、あの大嫌いなかぶり物を着けられるなどとは思いもせず、すぅすぅと寝ております。

 仕事納めの本日、出勤してまずすることは昨日燻蒸したパッケージの回収。その中で、ある部屋に入ったらすぐ目の前に大きな大きな「G」がお腹を上にしてひっくり返っており、朝から何というものを見てしまったのか、と頭を抱え、震えながらのスタートとなりました。

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 職場での話題は、まず、年賀状まだ書いてない! というもの.私の身の周りでは、郵便局関係者の努力もあって、それこそ紅白歌合戦を見ながら宛名書きをしても何とか三が日には配達される、という感じですが、その分、中の人たちはより一層しんどい思いをされているわけです。私はそのようなこともあって、もう10年ほど前には年賀状を書くことを止めました。亡き父宛に、何度かお断りをしてもなお、毎年何通かの賀状をを頂戴します。そういうのを見ますと、これも終活の一環として、早め早めに人の記憶や記録から消えておくことが大切だと思うからです。

 そういうご立派な理由をつけてはおりますが、ではこれ、どうするんだ、という萬年筆。丸善センチュリーに、PILOTの845。丸善のは中古で委託販売に出ていたヤツを、何と妻の面前で、「賀状などの宛名書きに」という名目でお持ち帰りしたもの。当然ながらBニブ付きです。

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 東寺の私は手に入れた萬年筆に片っ端からインクを入れてはちょこっと使う、という人でしたのと、学校という、世間様からは数十年は遅れている環境で仕事をしていたこともあって、必然的に細字や中字の萬年筆が多くなっていたのです。しかし、字の不自由な人間が、ひょろっとした筆記線をあちこちに残しますと、思った以上に見苦しいものです。そこでいつの頃からか、ちょっと太い筆記線で榊莫山先生の路線を進むことにしたわけです。そのあたりの切り替えより、まだまだ前に手に入れたのがこの2本です。

 センチュリーの方は、やはり大先の部分だけ普通の金属っぽく白いのが気になりますが、まぁ使わずにキャップをしておいておけばなかなか見た目の良い萬年筆です。しかし何と言っても重たいので、実際にこれで宛名書きを何枚もこなしたら、いや、こなす前にギブアップです。

 その点、845は適度な太さ、適度な重さ。私には、大きいとか重たいとかいう感覚はありません。世の中には、こんなデカイ萬年筆どこで何に使うんだ、という人も少なからずいらっしゃるようですけれど、まぁ、萬年筆は大きくて立派なのが好みです。どうせ使わないのですから。

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