探さずとも
本日もまた、「焦げるよっ」と注意されて、仕方なく樅の木の下で眠る「ちち(仮名)」さん。もともとファンヒーターの前が彼女の定位置なのであって、寒い季節になると底にファンヒーターがやってきて居座っている、という認識なのかもしれません。ワンコは柔軟なようでいて頑固な面もあるので、この場所は私の定位置、となるとなかなか底を譲ろうとはしないもののようです。
思い込んだら試練の道ではなくて病の道を行くのが飼い主。こういうペンがあったら良いなぁ、と思い込んでしまうと、すぐにそれを外に求めてしまうのです。ある時期、シャツやエプロンの胸ポケットに無理なく収まる小ぶりな萬年筆があれば良いなぁ、と思い込んで、すぐさまあちこち探し回り始めたのですが、ちょっと落ち着いて考えれば、全くやる必要のない行為なのでした。
真ん中のPILOT98、定番品であったときは見向きもしなかったのに、廃盤となると欲しくなって手に入れたものです。この小さなペンをどのように使うのかというと、主に夏など薄着の季節に者との胸ポケットに挿したり、メモ帳と一緒に首からぶら下げたり・・・と、この時点ですでに間違えています。メモなんてとらないくせに、メモ帳を持ち歩いて・・・どうせ書くなら萬年筆で・・・と、書かない人が、何で書くための道具を持ち歩くことなんて考えるのでしょうか。馬鹿げております。愚かです。
しかも、探し回って見つけた98よりも、ずっと前から我が家に転がっていた同じくPILOTのショート軸、こいつは収納時の長さが98とほぼ同じでありながら、キャップをポストしたときにはそれより長くなるという、書くことを考えるとよりすぐれた仕様になっております。すでにこんなものが(何本も)手元にありながら、同じようとのものを探す、実に馬鹿げておりました。過去形で書きましたが、実際、現在進行形で馬鹿げているのですから、我ながら呆れてしまいます。
改めてよく見ますと、キャップにも加飾がなされていて、なかなかお洒落なペンです。おそらく女性向けに企画されたものだったのでしょう。今、PILOTはエリート95Sというモデルを持っているのですから、これに似たようなものを出そうと思えば割と簡単に出せるはずです。問題はターゲットとなる女性が買ってくださるかどうか、というところですが、何色ものインクを使い分けて書くことを楽しむ人が多いのですからKAKUNO的な、お手頃価格で出していただくのもアリかもしれません。そういう向きには、金ペンである必要などないと思われます。そしてそういうものを買った人の中から、書き味だ何だという人が出てきて、次は金ペン付きのものを・・・と進んでいただければ良いのです。
それにしても、こういう昭和なショート軸、国産三社とその他のを併せて、一体何本あるのでしょう。一度、しっかりと棚卸しをして確認してみなければなりませんが、それはきちんと発掘、整理ができてからのお話です。
ショーワのショート軸、キャップをした状態だとKERRYなんかとも似ていますね。50th記念モデルがぴったり4000円だそうですが(^_^;)
投稿: | 2022年12月18日 (日) 10時50分
ケリーの50周年記念モデル、色合いがまた良いのですよね。そしてケリーは、萬年筆型シャープペンシル、と名乗っているわけです。キャップ付きシャープペンシル、ではないところがまた、ですね。
投稿: つきみそう | 2022年12月18日 (日) 12時56分