特等席
静かに寝てるなぁ、と覗き込んだら、まさかのお目々パッチリで待ち構えていた「ちち(仮名)」さん。シャッターを切った刹那、その場から逃れたことは言うまでもありません。幸いにもその後、彼女からの召喚の声が響き渡ることはありませんでした。眠っているワンコを覗き見ることは、我が家では最大の禁忌なのです。
今の職場も元々はお役所なので、年内は28日でおしまい。年末といえば大掃除ですが、こういうときにはいつも、最後に燻蒸剤を炊きしめることにしております。今回はそれで出てきた虫などを片付けるべく、明日、燻蒸して28日に大掃除、となりました。すなわち、明日の夜には「まりりん(たぶん雄)」さんが我が家にやってくるということです。これは困ったことになりました。仕方がないので、現実的な解決策(妥協案とも言う)を編み出して、この難局を乗り切ることにいたしました。
そうと決まれば、本日はお片付けも小休止。あ、こいつこんなところにおったんか、という萬年筆を綺麗にお掃除することに時間を使います。
その昔、まだみんなが元気だった頃、と言うのでしょうか、WAGNERの会合が年間に40回以上開催されていた頃に、名古屋松坂屋で手に入れた一本。プロフィットモザイクです。いつ頃からこれで字を書かなくなったのか、定かではありませんが、今、ちょっと握ってみただけでも、とても良い感じがするので、これはしっかりと洗浄して、まともなインクを入れて日々実用せねば、と思っております。
今の職場に来てから、それまで以上に萬年筆で字を書く機会が少なくなりました。そして、その数少ない機会が、封筒の表書き。子供たちの家庭に届けるお手紙を入れた封筒に、丁寧に宛名を書くのですが、あぁダメだ、とやり直すことが多いのです。適度な大きさ、重さが大事なのですが、それに向くペンを職場に置いてないことが問題です。このペンなら、その用途にぴったりだ、と1年のお仕事も終わろうかという日に思い至るという、いつもながらの間の悪さに、呆れると言うより感動すらおぼえます。あと二日、しっかりと今年のお仕事の締めくくりです。
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