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2022年11月

2022年11月30日 (水)

教材

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 熟睡する「ちち(仮名)」さんですが、この直前まで、近所迷惑にもほどがある、というぐらいに鳴いておりました。おそらく、ケージに入った時におやつを貰ったのを忘れて、まだ貰ってないよぉ、と訴えていたのでしょう。ホンの少しだけおやつを追加して貰って、気持ちよく眠りに落ちたのでした。昨日粗相をしたので、クッションが変わっております。

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 外側にはあまり可愛くない柴犬が大きくプリントされたペンケース。手帳の市か何かで、るぅのさんのブースへ行って「猫ばっかり・・・」と文句を言っておりましたら、「ほれ、犬ですよ!」と出されて連れ帰るしかなかった、というもの。現在はTWSBIのダイヤモンドを2本と、ガニ目、そしてゴム板という内容でいつでも持ち歩けるようにスタンバイしております。そう、これは教材なのです。

 宇宙遊泳系のイヴェントに親方が出展される際に、TWSBIの萬年筆を分解して洗浄し、再度組み立てる、というワークショップをされることがあって、最初は賑やかしのつもりで参加しておったのですが、(当たり前のことながら)他の参加者のあまりにも戸惑った様子を見かねて、ここはこうですよ、とか口出ししてしまうようになって、ならばいっそ、お手伝いしてしまえ、というわけでこのセットを用意したのです。

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 TWSBIがオリヂナルの萬年筆を作り始めたときは大変な話題になって、いったいどうすれば手に入れられるのだろう、とあれこれ調べたところ、e-Bayで試験販売されているというのがわかって、ジャンクな英語でメールを書いて数本まとめて購入しては、送料込みの金額を本数で割ったお値段で仲間内に頒布する、なんてことをやっておりました。その後、秋田の文房具屋さんが取り扱うようになり、あれよあれよという間にメジャーなところでも店頭に並ぶようになって、いつしか、普通に買えるような萬年筆になりました。実に喜ばしいことです。

 こいつは最初期のダイヤモンド。萬年筆そのものより、附属するガニ目が欲しくて欲しくて、みんなそれ目当てで買っていたという話もありますが、あくまで噂に過ぎない事実です。

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 青インクと赤インク、実に汚いです。この、汚い状態の透明軸のペンを見ると、こりゃお掃除しないと大変だ、という気持ちになるでしょう。いろんな薬剤を駆使して、可能な限りきれいにする、ということに挑戦するのも面白いのですが、今はこれ、汚いペンとはこういうものです、というのを萬年筆を使い始めて間もない人に見せるための教材なのです。

 細かいことを言えば、いろいろと余計な手を加えているので、そこを質問されてしまうと答に窮したり、まぁ、まぁ・・・と誤魔化したりと、それなりに難儀なのですけれど、そういうこともまた、この趣味の楽しみのひとつなんですよ、ということで最後はまとめてしまいます。

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 そのとき、そういう悪いことをするのは自己責任ですよ、というのを付け加えないといけません。趣味にどっぷりはまっている私たちは忘れがちになりますが、「普通の人」は数本、或いは1本しか萬年筆を持っていないものなのです。その1本がこんな風にひびが入っている状態では、心底哀しくなるでしょう。いや、そうなったら次のを買うから、業界全体が活性化して良い結果になるのだ、という話もありますけれど、この先日本はどんどん貧しくなっていくはずですし、今、一部で途上国から研修生として就労しに来ている人たちに結構酷い仕打ちをしている、そんなことをそう遠くない将来、日本人がされてしまう、というのが当たり前になるのかもしれません。なので、今持っている萬年筆は大切に、末永く使っていくようにした方が良いでしょう。

 聞くところによると、12月10日、11日に浅草で開かれる宇宙遊泳、ここでも親方のワークショップがあるようです。「クリパ」っていうサブタイトルからして、私のような薄汚いおっさんが参加できる雰囲気ではないので、今回はパスなのですけれど、少しでも興味のある方、まだ空きがあるなら、ぜひ申し込んで体験してみていただきたいと思います。

2022年11月29日 (火)

ぐぃんぐぃん

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 頬のあたりを柵にめり込ませて眠る「ちち(仮名)」さん。ワンコを水洗いすると、あまりにも嵩が低くぺしゃんこになってしまうことに驚かされますが、こういうのを見ると、それも当然なのだなと納得できます。ワンコは寒さに強い、というのも納得です。

 厳寒の屋外で子どもに寄り添って、助けが来るまでその命を守ったワンコ、なんてニュースに接すると、ワンコって凄いよなぁ、と思います。けれども、もし厳寒の屋外で我が家のワンコに「もう疲れたよ」などと言ったとしても、いやいやいや、もっと撫でてくれとか、遊びましょとか、そんな反応しかしないような気もします。ま、そういうところが可愛いとも言えるのですが。

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 ごく控えめに「ST」の刻印。ステノグラフです。萬年筆趣味に陥る人のほとんどが通る道、「柔らかいのは偉い」「撓るのはすばらしい」というところから、奇跡のニブなどと言われることもあるようです。この個体も、鍛造系のニブなのかな、と思うような粘りとしなやかさ。実際に鍛造ニブなるものを手にして字を書かせていただいたこともありますが、それに近い感触です。

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 あいつのところには変なモノしかないんだぜ、と言われないように、王道とも言えるペリカンのロイヤルブルーがある、というところを見せておきます。このインクを吸わせて、ステノグラフって書いたらどんな感じなの、っていうのを記事にしようというわけです。

 文字としての機能をきちんと残しつつ速書きができる人を尊敬します。私はゆっくり書いたら小学校低学年の文字で、急いで書いたら意味不明なインクの跡、というような文字しか書けませんので、そもそも萬年筆なんてもったいない、いや、筆記具を持つこと自体がそのものに失礼だ、というような人間ですが、それでもこういう趣味を持っているのですから、人間ってものは実によくわからないものです。

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 まずはゆっくりと、小学校低学年の文字で。今の職場では、学校が終わってやってくる子どもたちにまず宿題をやらせるのですけれど、漢字の練習をさせても、送り仮名なんかはこういう文字です。びっくりするのは、「口」とか「日」とか、そういう四角い文字を書くときです。「日」ならば、まず一画目を縦に書き、次に二画目をグイッと直角に書く。そして三画目、四画目と水平線を引くわけですが、これを四画目の終わりのところからスタートして時計回りにぐるっと、角の丸い四角形を書いて、その中に水平線を一本書いておしまい、という子が多いのです。

 いや、先生は何も言わないの、と尋ねたいのをグッとこらえて黙ってます。筆順であるとか、止め、はねなどに関しては、文部科学省が示した学習指導要領と、その傘下にある文化庁が示しているガイドラインとで齟齬とでもいうべき違いがあります。「木」という漢字を書くとき、二画目の縦の線を書き終えたらどうしてますか? ここ、止めますね。はねてはいけない、と習ったはずです。なので、はねて書いているところに朱を入れたりすると、保護者からクレームが来るのです。「文化庁は止めてもはねても良いと言ってるのを知らないのか。それでも教育者かっ!」と猛烈に抗議されてしまうわけです。言いたくないのですが、その子がお受験するときにペケを着けられても知りませんよ・・・。

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 はい、話題を元に戻して、文字を書くスピードを自分としては結構頑張って上げてみたところ、きっちり崩壊しました。ゆっくり、気合いを入れて書いてもまともな文字の形にできないのですから、急いで書いたら崩壊どころか、最初から文字にならないのも当然です。人間という下手なAIでは絶対に勝てない優秀な処理能力をもった存在であればこそ、これをなんとか「はやがき」と読むことができるわけです。

 でも、このきったない筆記したようなインクの跡、これこそがステノグラフなのでしょう。かすれたりしていませんから。へったクソな人間がまともな使い方もできないのに紙にインクをこすりつけた、それでもかすれたりしない。ステノグラフとはそういうペン先なのでしょう。

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 なので、こういう無茶なことをやってもインクが途切れず、速記とは縁遠いはずの太い太い筆記線も出せるのです。カリグラフィーをやる人であれば、この特性をうまく使って美麗な文字が書けるのかもしれません。私にとっては、違う世界の話になってしまいますが。

2022年11月28日 (月)

袋入り

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 長いクッションの三分の一ほどのスペースに丸まって眠る「ちち(仮名)」さん。せっかくの広々としたクッション、そんな窮屈そうに寝なくてもいいのに、という疑問が、解決へのスタート地点です。

 おかしいな、何故だろうな、というのは科学的探求の第一歩。「余っていた」クッションを探索すると、彼女の落とし物を発見しました。老齢ゆえ、朝夕のお散歩と排泄のタイミングをうまく合わせることができなくなってきているのです。落とし物を取り除いて、本来ならクッションを取り替えてやるところなのですが、あまりにもよく寝ていますので、明朝、目が覚めてから、ということにしました。

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 落とし物ではないのですが、なぜか袋に入っているキャップレス。なんでこんなところに、いや、そもそもなんでこのモデルがあるのだろう、という疑問。このタイプ、結構カラーバリエーションがありますので、それを揃える中で黒いのも、となったのだろうか、とあれこれ考えていて思い出したのは、使わないからあげます、といって貰ったものだということでした。

 貰ったからと言って、私も使いません。使うことはできますけれど、キャップレスはたくさん持っていますので、敢えてこのモデルを使う必要がありません。実際、これを使うとなると、少々面倒です。

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 これをくれた人は、「14Kペン先のキャップレスは良いぞぉ」と聞いて手に入れたのだそうです。確かに、私も見つけたら保護するように覇気をつけています。気の毒なことに、これを手に入れた人は、使う手だてを持っていなかったのです。どうすれば実用できるか、あれこれ調べた結果、自分には向いていない、ということで手放されたのです。

 そういうことで手元に来たのですが、手元にカートリッヂがあっても、それを挿す勇気があるかどうか、ということと、そもそも貴重品であるということ。ではコンヴァータで、となりますが、キャップレスにコンヴァータは似合いませんし、第一、面倒です。

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 こうした古い目のキャップレス全般、「がさつな人には扱えないないんだよな、これが」などと通ぶって初心者をいじる、という趣味の悪い遊びにも使えます。例えばこのモデルですと、何故かノックボタンが塗り分けられています。黒く塗られたところが見えなくなるところまでノックして、スッと力を抜く。この加減を会得していないと、ペン先が出た状態で固定されず、すぐに収納されてしまいます。ボールペンのように、力加減も何もなしにグイッとノックしてはダメなのです。不便といえば不便なのですけれど、持ち主ならばこそ、の力加減、これもこの萬年筆の楽しみ方のひとつなのかもしれません。

2022年11月27日 (日)

凄い人出

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 すぅすぅと寝息を立てて寝ている「ちち(仮名)」さん。飼い主は日曜日が終わって悲しんでいるというのに、彼女には曜日もへったくれもないので、毎日よく食べて、お散歩して、そしてひたすら寝る、という繰り返しです。羨ましい限りです。

 お天気の良い週末。土曜日は残念ながら半ドン勤務だったのですが、それはそれで良い出会いがあり、今の仕事で懸案となっていることがパッと解決した良い1日でした。そして今日は、次男とあちこちのペットショップを巡ってから、単独で京都市内を目指しました。

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 近鉄京都駅から、JRの線路をまたぐ南北自由通路を通って京都駅の北側、いわゆる烏丸口へ出ようとしたのですが、ものすごい混雑。もしこの通路が電線だったら、抵抗による発熱で焼き切れてしまうんじゃないか、というほどの、猛烈な人の波にブロックされながら歩きます。猫も杓子も、それほどの必要性もないのに(と勝手に思い込んでます)トロリーケースをひっぱって歩く、しかも周りのことなど何も考えてない、そういう連中に呪いの言葉を吐きながら、烏丸口のバス乗り場にたどり着き、バスに乗って四条河原町、そこから蛸薬師、そして六角へと進んで、このお店にたどり着きました。

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 普及価格帯のセイラー製萬年筆。紺色の軸にラメがちりばめてあります。正直、安っぽい萬年筆です。このお店で3480円で売られていますので、まぁ価格なりの内容です。紺色でラメ入り、というだけでは何の特徴もないのですが、お店の暖簾にも描かれている、大きな筆を抱えた兎さんが描かれているのが特徴です。

 ポチ袋や祝儀袋、ちょっとした紙もの、墨で文字を書くためのお道具類。そういったものを扱っている、言ってみれば文房具店。嵩山堂はし本さんというお店です。「嵩山堂」は、すうざんどう、と読むのだそうです。

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 白い軸に、金色の線でこの兎が描かれたものもあって、そちらは16000円ほどの値札が付いておりましたから、金ペン付きなのでしょう。兎の絵ひとつでお買い求めになる方も少なくないようです。もうかなり前に、この紺の軸に兎という仕様で、けっこういいお値段の萬年筆が限定品として売られているのを見かけたことがあります。そちらはおそらく金ペン付きだったのでしょう。

 ご好評につき、ということで、こういうものを売られているのだと思います。実際、これ以外はほとんどが筆、或いは筆ペン。上等な硯などもお店の中には展示されていました。特にこれと言ってほしいものがあるわけでもないのですが、時折覗いてみたくなるお店。京都はあまり好きではないのですけれど、こういうお店があるのでついつい足を運んでしまいます。今は紅葉のシーズンなので、人出がものすごいことになっているのが非常に難儀ではあるのですが。

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2022年11月26日 (土)

パケ買い

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 5回目のワクチン接種を終えて帰宅し、こたつむりして自然死する飼い主の枕元で眠っていた「ちち(仮名)」さん。こういうところがワンコの可愛いいところです。ニャンコは飼い主が何かに取り組んでいる時に限って絡んできて、それ以外の時は知らん顔、なんてイメージを勝手に持っているのですが、実際にはどうなのでしょう。

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 使用されるワクチンの関係で、お気に入りの自衛隊大規模会場ではなく地元の「市庁」で接種を受けました。過去の名物市長が「市役所」と呼ぶことを許さなかったので、今でも建物の名前はそうなっております。ここでの接種、傍目にもモタモタした感じだったのでこれまで避けていたのです。自衛隊では空いていれば予約時間前でもどんどん接種してくれますが、市役所でそれをやると待ってましたとばかりクレームをつけてくる奴が出るからでしょう、空いていましたけれど、時計と睨めっこできっちり時間通りの接種でした。

 そうなることを予想して、時間が来るまで近所のお店で時間潰しをしていて、写真のようなものを買ってしまいました。萬年筆は大きさ比較用のモンブラン146で、買ったものはそれとは全く関係のないものです。

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 単にその、この入れ物、缶が欲しかっただけなのです。そして、例によって、現時点ではこの缶の使い途は全く考えておりません。ただただ、この缶良いなぁ、手元に置いときたいなぁ、っていうことだけだったのです。

 普通、パケ買いっていうのは、パッケージに描かれたものが気に入って、ってことだと思うのですが、この場合はパッケージそのもの。中身は全く欲しくもないものなのです。

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 ね、良いでしょ。現役時代だったら、これ、チョーク入れ一択ですね。実際、そういう使い方してる先生がいても不思議ではありませんが、学校の先生ほど勉強しない人種も珍しく、書店などまず行かない、という人が恐ろしいほど多いのです。このお店も大型書店併設ですので、周りを見渡しても先生っぽい人は皆無でした。

 さて、中の飴ちゃんを人にあげたら、この缶の使い途を考えなければ。

2022年11月25日 (金)

リソース

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 つまらんなぁ、という顔で寝床に伏せっている「ちち(仮名)」さん。飼い主が帰宅してしばらく遊んで貰ったのは良いのですが、あろうことかそのあとで飼い主が「一人で」おいしそうなパンを食べ、なおかつお裾分けがなかったことに納得がいかないのかもしれません。彼女は本当に良く心得ていて、お母さんに対して「くれ」と吠えることはほとんどありません。そんなことをしても無駄ですし、怖い顔で叱られるだけだからです。逆にお父さんや大きいお兄さんに対しては、押したら通るかも、という期待を抱いていますので、ガシガシ押してくるのです。しかし本日はワンコにとって体に良くなさそうなものが入ったパンを食べていたので、さすがのお父さんもお裾分けをしてくれなかったのです。

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 セイラーのポケット萬年筆。18K-WGのペン先をもつ、その時代にあってはメインストリームの萬年筆であったと思われるものです。ぺんてるのケリーと全長がほぼ同じだなぁ、というだけのことで、並べて記念撮影。ケリーの方がホンの少し長いのですが、無視できる差です。

 この両者ともに、キャップの存在こそがすべて、な筆記具です。このキャップがあるからこそ、その個性が際立つのです。

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 キャップを外して、嵌合部分をそろえて並べてみます。どちらも、キャップ、もう少し短くてもいいんじゃないの、という感じに見えます。ケリーの方はキャップに収まっていない部分の方がしっかりと長いのですが、セイラーのポケット萬年筆の方は尻軸が変に長い感じがします。中にカートリッヂを収めなくてはなりませんから、一定の長さは必要でしょうけれど、それならキャップに収まる大先の部分をもう少し長くして、尻軸を短めにしておいても良かったのではないか、と素人の私なんかは思ってしまうわけです。でもそこには、バランスとか見た目の印象とか、きちんとした理由があるのでしょう。

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 キャップをポストした状態。このようにすると、セイラーのポケット萬年筆の方が少し長くなります。この場合、キャップに隠れてしまう尻軸の長さは全く関係ありませんが、大先の長さから見て不必要に長く見えたキャップそのものの長さ、それが効いてきます。ケリーについてはその独特のメカニズムの関係もありますから、まぁこんなもんでしょう、というキャップの長さ。

 使うときには使わないのに、使わないときに使うもの、なぁ~んだっ、っていうなぞなぞ。正解は多くの場合、お風呂の蓋ですね。萬年筆など筆記具の場合、ポストしない人にとっては、キャップというのもこのなぞなぞの答になるでしょう。私は何でもかんでもポストする人で、それができないからファーバーカステルの萬年筆は持ってない、っていう人なので、キャップがあって初めてその機能が発揮されるポケット萬年筆は大好きなのです。PILOT遺骸の国産メーカーからも、復刻製品が出れば良いのになぁ、と思っているのですが。

 

2022年11月24日 (木)

この親にして・・・

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 写真を撮られまいと目をそらし続けている「ちち(仮名)」さん。ワンコは飼い主に似るといいますが、実際飼い主も、写真を撮られるのが好きではないのです。中学生の頃、校外学習や各種の行事の際に撮られた写真は、授業参観の際に教室の後ろの壁に番号付きで掲示されて、参観に来た保護者がそれを見て我が子の写っている写真の購入申し込みをする・・・というシステムだったのですが、何十枚と貼られている写真の中のどれを見ても、見事に私だけ写っていないので、一体どういうことなんだと親に詰められる、というのが毎度のことでした。

 今時の保護者ですと我が子が写真に写ってないのはどういうことなんだと学校に詰めてくるわけですが、さすがに私の親はまともでしたので、我が子がまた何かやらかしてるに違いない、という前提のもと、キッチリ詰めてきていたわけです。それはもう、教科の成績がよろしくないことを詰められる以上にしんどいことであり、かつ、いくら詰められても私自身、改善(?)するつもりはまったくありませんでした。集合写真を撮る際は、カメラマンの「はい、ではお撮りします、レンズを見て・・・はいっ」という、この・・・のタイミングでサッとフレームから出てしまうというのが特技でした。ですから、不登校なんて言葉もない時代でしたし、実際皆勤に近く登校していましたけれど、中学でも高校でも、卒業アルバムの集合写真に私は写っていないはずです。アルバム自体捨ててしまったので、今となっては確かめる術もありませんが。

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 本日は、こんな袋を二つほどこしらえました。ご覧の通り、プラモデルを作った後の残骸ですが、ひと箱のプラモデルを作り上げて、すべてのパーツがきれいに折り取られてなくなる、というものでもないようです。ガンプラなど、どんなポーズをさせるか、何を装備させるかによっても使用するパーツが違ってくるのでしょう。で、そういう「使用済み」のプラモデルの箱、これを作成者である次男に「要らないものは処分する」と伝えて、「納戸にあるのは全部要らないよ」と聞いたのが数日前のこと。で、例によって腰の上がるのが遅い私が、ようやく重い腰を上げて、おもむろに空き箱を積み上げ、中に入っているプラスチック類をゴミ袋に詰め、箱は潰して、束ねるのも面倒だからとシュレッダーにかけていたところで、事件は起こり、次男は怒りました。

 どうやら、確認してから数日の間に、捨ててはいけない箱も納戸に放り込まれていたようで、それを知らない私がせっせと分別してゴミ袋に詰めてしまった、ということなのです。幸いなことに二人とも今日は気持ちに余裕があったらしく、怒鳴り合うこともなく、静かに事態を収拾することができたのですが、問題はその、捨ててはいけないものの置き場所です。そういうものを整理途中の納戸に放り込まれてしまうと、この先の作業が進められません。納戸、そこは我が家のフロンティア・・・なので、まだまだ整理が必要であり、何が出てくるのかもわかりません。それが終わって初めて、納戸は当面使わないものをきちんと整理整頓して保管しておく場所、として機能することになるのです。

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2022年11月23日 (水)

色がわからない

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 お散歩を楽しんでいる「まりりん(たぶん雄)」さん。冬の陽が低く射し込んでいる時間に、灰色の敷石の上を歩かせているところを撮ったので彼女(彼?)の甲羅の色がよくわかりません。写真からもわかるように、只今絶賛脱皮中。無理に剥がすわけにはいきませんが、気がつくと水槽の中に剥けた皮が浮かんでいたりします。

 火曜日の夕方に水がきれいな状態であることを確認して、水曜日、すなわち本日の朝に食べる分の餌を置いて帰ってきたのですが、明日の朝は、きっと水槽の中に食べ散らかした餌のカスが浮かんで悲惨な状況になっていることでしょう。タイミングによっては、排泄物も転がっているかもしれません。で、それほど水を汚すくせに、汚い水の中で暮らすのを嫌がるのです。あまりに汚い水の中で長時間おいておくと、水を飲まずに脱水になることもある、などと脅し文句を書いてあるサイトもあるので、水質には神経質になってしまいます。

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 PILOTの普通のケースやなぁ、とホコリを被ったケースを手に取ってみれば、どこに行ったんだろうなぁと長いこと頭の片隅で気にしていた萬年筆が入っておりました。2014年3月18日の記事で紹介して以来、箱の中にしまってそれっきりになっていたようです。当時と今とではBlogを置いてある場所が変わっており、引っ越しの際に大失敗をしたので写真などは見られなくなっています。第1号の記事が2008年の9月16日ですから、途中お休みの期間もあったとはいえ、私にしては結構長いこと続いているものだと改めて感動してしまいます。

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 昔はWAGNERの限定萬年筆なんてものもせっせと買っていたりしたのです。恐ろしいことに、年間のWANGERの集まりにもガンガン参加していて、参加率の高い人ランキングで上位に紹介されてこともありました。その頃、WAGNERの会合で談笑していた人たち、今ではもう遭わないようになってしまった人もけっこういます。宴会に行っては唐揚げ3キロ、なんて注文していた頃を懐かしく思います。

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 で、肝心の萬年筆。こいつばかりは、私の下手くそな写真ではその正しい姿を伝えることができません。そのうち、昼間の自然光で撮ることができたら、軸の色をお見せしたいとは思いますが、写真を見る限りでは黒い軸にしか見えませんね。

 こいつはちゃんとした茶色い軸の萬年筆なのです。それも、昼間、肉眼で見れば、ちゃんと茶色ですが、照明器具の光の下で見ると黒い軸だと認識してしまうこともあります。難儀な色なのです。

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 左右非対称の刻印、というのは非常に珍しいものです。しかもこれ、WAGNERの限定萬年筆にもかかわらず、細字系に人気が集まったのも珍しいところです。PILOTの細字ですから、日本語の文字をしっかりと書いていくのには最適です。

 これも、滅多に使わないまま、長いこと眠っていた萬年筆。この先もまた、長いことお休みになるのでしょうか。

2022年11月22日 (火)

標準器

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 朝夕2回のお散歩に加え、夜のお散歩も追加して貰ったけれど、結局その目的を果たすことができなかった「ちち(仮名)」さん。そのことで、本人(犬)もすっきりしなかったようで、ケージに入ってからもかなりの時間、やかましくしておりました。それをひたすら無視していたら、気がついたらこの寝顔。恐らくは夜中のどこかで目覚めて、寝床のどこかに粗相をして、朝から叱られる、という流れになるのでしょう。

 明日は飼い主の結婚記念日。2ヶ月前に仲人さんが決まって、いや無理に決めて、その仲人さんからすぐに式を挙げてはどうかと言われて式場を探すも、空いているところなどあるはずもなく、電話をかけては鼻で笑われたり呆れられたり。そんな中、仏滅の日なら空いてますよ、と言われた式場に決めたのですが、その日がたまたま勤労感謝の日でした。この日は天皇陛下が新嘗祭を執り行われる日ですから、ハッピーマンディで動いたりしない祝日です。おそらく天が二人を分かつまで、私たちの結婚記念日はカレンダーに赤く記され続けることでしょう。

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 で、ハニヤさんに載せる萬年筆もどんどん難易度を上げてきて、とうとうM800まで来ました。この調子でいくと、いずれM1000だとか149だとか、そういうものを載せざるを得ないのか、それとも、はじめから諦めてこのシリーズを打ち止めにするのか。飽きるまでやります。

 こうなると、神戸ペンショウで保護し損ねた、頭の上にきれいにペンを掲げるような形に作られたハニヤさんをお迎えしたい、という気持ちになります。いずれどこかで笑暮屋さんにお会いすることがあれば、入手方法など伺ってみたいと思っております。

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 こいつは東西ドイツ統一記念モデルといいながら、キャップリングにはしっかりとW-の刻印があります。これを入手した当時は、すべての萬年筆にインクを入れてはペンケースに詰め、あっちこっちと持ち歩いては悪戯書きしたり見せびらかしたり、ということをやっていました。その中で、デビュー間もないPILOTの色彩雫シリーズを喜んで入れていたところ、キャップが破損するという事故に見舞われたのです。因果関係は全く以て不明で、インクは無実であるという可能性も高いのですが、それ以降は色彩雫の使用はPILOT製萬年筆に限定することにして現在に至っております。

 で、割れてしまったキャップを修理に出しますと、その当時はまだ中古キャップの在庫があり、現行型(現時点のひとつ前のもの)の新品か、古い型の中古品か、というのを選ぶことができたのです。当然、中古のキャップを選びましたので、W-の刻印があるのかもしれません。何事にもぼんやりしている私ですので、このペンを手に入れたときのキャップがどうであったのか、記憶が定かではないのです。それにしても傷だらけなので、少し磨いてやっても良いかもしれません。割れない程度に。

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2022年11月21日 (月)

難易度高し

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 深夜にもの想う「ちち(仮名)」さん。朝と夕方のお散歩の時間を除くと昼の間はほとんど寝ていて、家族が帰宅し始める夕方から少し活動して、納得したら寝る、という生活ですから、いかにわんこが日に14時間以上寝るものとはいえ、さすがに寝すぎて目が開くこともあるのでしょう。もともとは夜行性だったものを、人間の生活に合わせて夜も寝るようになった、という涙が出るほどうれしい習性の変化。ニャンコの方が賢いのだ、という声もありますし、ニャンコ好きの方がワンコ好きより知能レヴェルが高い、なんてことも言われますけれど、それでも私はワンコ派なのです。

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 キャップレス螺鈿をハニヤさんに載せてみました。螺鈿に限らず、キャップレスは難しいと思います。太くて重くてつるつるしていますので、ペンを載せるようにはできていないハニヤさんに載せるのは本当に難儀なのです。さらにハニヤさんは軽いので、ハニヤさんを左手で支えつつ、右手に持ったキャップレス螺鈿を動かしてバランスするポイントを探る、という作業になります。うまい具合に載ったら、息を止めてカメラを持ち、撮影するわけです。

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 螺鈿ついでに、この夏のy.y.Dayで手に入れたキャップレス改。クリップを外し、ノックボタンを含めて漆塗りが施されております。しかし、クリップの付いていないキャップレスって、どういう場面で使うのでしょうか。デスクに置いたペントレイに転がしておいて、サインするときなどおもむろにノックして・・・って、やっぱり合いません。

 難易度というと、ケンタッキー・フライド・チキンの部位による食べにくさ、というものがあります。ドラムなんてのは難易度1で初心者向きですが、キールやウィングは少し難易度が上がります。個人的にはリブやサイなど、脂っこいところが大好きなのですが、これらはおいしいピースほど難易度が上がり、まだ初々しいカップルがデートでこのお店に行くことをためらわせるのに十分なものです。

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 で、結局は平場において写真撮影となりますが、これも光を十分考えて、できれば自然光で撮るべきところです。このように蛍光灯の光の下で、下手をするとフラッシュが光るというような状態で撮りますと、ロクに写りません。どちらも見事な散らし具合なのに惜しいところです。

2022年11月20日 (日)

最初の一本

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 寝てはいるけれど眠ってはいない「ちち(仮名)」さん。それでも意識レヴェルは低いようで、写真を撮られても動かずじっとしております。この週末、飼い主は2日間ともどこへも出ないでずっと家にいたのですけれど、何となく肌寒いこともあって大方の時間を布団にくるまっていましたから、彼女と一緒にいる時間はほとんどなかったのです。一緒にいても彼女は寝ているだけですけれど、それでもやっぱり、近いところにいてやれば良かったのかなぁ、などと過ぎてしまってから思ったりしております。

 結婚記念日を忘れて喧嘩になる、なんて話を聞いていたので、私たちの結婚記念日はカレンダーに必ずマークが付く日で良かったなぁ、と密かに思っていたりします。私がグズグズしていたので、私たちは実に永い春を過ごしており、付き合い始めてから結婚するまで実に8年を要しています。ここまで来ますと、私のような者を伴侶に選んでくれた妻に感謝の念しかありません。

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 モンブランのノブレス。高校生ぐらいのとき、我が家には何本も萬年筆があったのですが、それらはすべて父母のもので、しかも国産の普及品でしたので、金ペン付きのものは少ないか、もしくは全くなかったか、という状況でした。高校生の折、お年玉で買った最初の1本がステンレスのノブレス。近所にできたダイエーの文具コーナーで、硝子ケースの中に恭しく陳列されていたものですが、これがもう、全くインクの出ない個体で、あまりの渋さにペン先とペン芯の間に固いものをねじ込んでグイッと持ち上げたり、猛烈な筆圧でもって紙に押し当てるなど、無茶苦茶なことをしていた記憶があります。

 やがて大学生となって、今の妻と出会い、そして社会人となっても交際しているだけの二人。これを見かねた妻のお母さんのパートナーが、一度ウチに来なさい、来れば萬年筆をあげましょう、と言ってくれたことがあります。そしていただいた萬年筆は、あろうことか同じくステンレスのノブレス。最初の一本として、あまりにも印象の悪いペンが再び手元にやってきたのです。最初のノブレスは、その頃すでに廃棄されていたのではないかと思います。

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 一緒に撮影していますけれど、このステンレスのノブレスも、青い軸のノブレスも、もっと歳をとってから手に入れたもの。そういえば最初の一本はこれだったよなぁ、というノスタルジーからで、特に使うつもりもないものです。今なら、インクが出なくても、書き味に引っかかりを感じても、何とかしてくれる人を知っていますし、実際、それですばらしい書き味に変貌するでしょう。けれども、私がノブレスの次にモンブランを手にしたのは40歳を過ぎてから。しかも、何本かまとめて手に入れた中に混じっていた、というような形でした。

 ツンと澄ました先生が職場に講師としてこられて、お相手をしていましたところ、萬年筆=モンブラン、だと言って聞かない、なんてこともありまして、ますますモンブラン嫌いに拍車がかかった私。愚かなことでした。もっと手に入れやすい時代に、積極的にモンブランの萬年筆を手に入れていたならば・・・とも思いますけれど、まぁ嫌いだと思っていたのですから仕方ありません。

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 それにしてもノブレスって、お尻の星がなくなっている個体が多い、というかほとんどですね。怖くて持ち歩けませんが、逆に、こうして星が失われてしまったものならば、もうこれ以上何かを落としてしまうこともないので、持ち歩いてガシガシ使うことができます。机の上に放り出してあるサファリの代わりに、こいつらを使うというのもひとつの手ですね。

2022年11月19日 (土)

今宵も載せる

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 本日は朝のお散歩でも夕方のお散歩でも「目的」を達成したせいなのか、非常に気持ちよく熟睡している「ちち(仮名)」さん。飼い主の年齢を考えると、ワンコを飼うのもこの子が最後でしょうから、できる限り長く、かつ健康でいてほしいものです。けれどもこのところ、目に見えて後ろ脚の筋力が弱ってきていることもあって心配なのですが、食への飽くなき欲求は若い頃と変わりません。その意味ではまだまだ大丈夫と言えるのかもしれません。

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 ちょっと長い萬年筆を見ると、載せてみたくなるのです。プラチナ萬年筆謹製の、結構古い目の1本。人類が月に降り立った年に発売されたPB-5000というモデルなのではないかと思いますが、詳細はわかりません。軽いのですけれど、しっかりと長く大きく、おっさんが使う萬年筆として十分な貫禄があります。

 1969年頃というと、大阪万博の前年で、世の中が期待に満ちあふれていた時期だったかと思います。とにかく頑張っていれば、今年より来年は必ず良くなる、っていう感じでした。未明に叩き起こされて、粗い白黒画面のテレビに映るアームストロング船長の脚を見ていました。そのときは意味がよくわからなかったけれど、翌年の大阪万博で、アメリカ館に展示されている、まるでお砂糖みたいな月の石を見たときに、あぁ、これを付きから持って帰って来たんやぁ・・・と感動したり。良い時代でした。

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 今の時代の子どもや若い人は、本当に気の毒だと思います。生まれたときから何でもあって、新しいものが出たと言ってもそれほどの驚きは内でしょうし、むしろ、この先に期待が持てないという閉塞感の方が強いのかもしれない、と勝手にかわいそうに思ってしまいます。実際には人間というもの、結構したたかで強いものですから、どんな悲惨な状況になっても何とかかんとか生きていくのでしょうけれど、自分たちが結構豊かに暮らしてくることができただけに、この先の人たちに対しては、申し訳ないとか、気の毒とか、そういう感情を抱かざるを得ません。

 で、この萬年筆が売られていた頃、まだまだいろんなことが不便で、どうしようもなかったのですけれど、やっぱり幸せだったな、と。父親は教員でしたので、我が家は猛烈に貧しい暮らしをしておりました。教師に「でも」なろうか、教師に「しか」なれないなぁ、という、消去法で最後に行き着く仕事が教員という時代です。斜め向かいの、年頃のお嬢さんが二人いるおうちのおばさんなどは、私たちに面と向かって、娘は教員や公務員のところには絶対に嫁がせたくない、なんて言い切ってました。そういう意味で、田中角栄さんの「人材確保法」というのはものすごくエポックメイキングな法律でした。今、教員不足が言われておりますけれども、その解消にはそういう発想が必要であることは明らかです。でも哀しいかな、もうすでに我が国には、それを実行するだけの国力がないのです。

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 この萬年筆の最大の特徴は、やはりこのクリップの模様でしょう。俗に唐草模様なんて呼ばれていることもあるようですが、他に言い様がないからそれらしい言葉をあてているだけなんでしょうね。ペン芯はやはり透明。我が家に転がっているペンの中では、比較的状態の良いものです。コンヴァータがセットされていますから、活用されていたものをきれいに洗浄して譲っていただいたものだろうと思います。

 父と母の亡くなったときの年齢を足して2で割ると63ですので、もうそろそろ、本気で終活をしなくてはいけないとは思うのですけれど、いまだにオークションサイトなどを覗いては「これ、えぇなぁ」なんて新しいペンを迎えてしまったりする私。本日紹介したこのペンなども、大寺にしてくれる人の元へ嫁がせるのが一番とは思いつつ、そもそも整理が追いつかない、という自堕落な暮らしぶりの私を責めるばかりです。

2022年11月18日 (金)

日焼け跡

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 本日はなかなか眠ることができず、いつまでも目が開いている「ちち(仮名)」さん。ワンコでも寝付かれないことがあるのだなぁ、と思って観察していたのですが、自分の前脚を舐めていました。何らかのストレスがあるようです。そう言えば本日は彼女に触っていないなぁ、と思い出してお顔の周りをワシャワシャしてあげて、「はい、ねんね」と声をかけておきました。こういうときに限って飼い主はこたつで自然死することなく、意識を保ったまま寝床へと向かうのです。

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 ハニヤさんに支えてもらえるのはこのサイズぐらいが限界でしょうか。これも相当にバランスをとってからの撮影です。ウォーターマンのリエゾン、マーブル軸。比較的おとなしい柄なので不人気なのか、安く入手できた記憶があります。こいつを手に入れた頃は実用主義で、とにかく手元に来た萬年筆にはインクを入れる、という方針でしたので、こいつもインクカートリッヂを挿されたまま、長いこと放置されておりました。

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 そういうことをしておりますと、こういうことになります。首軸の一部を残して、見事に色褪せております。普通日焼けというものは衣服で隠れていた部分が白く、日に当たっていたところが色濃くなるわけですけれど、エボナイトの場合はその逆。焼けたところは汚い色になります。

 キャップはスポンと抜いてパッチンと挿す落とし込み嵌合。昨今はパッチン嵌合という言葉が大手を振ってまかり通っており、それどころか、国産ショート軸に特徴的なバネかつら嵌合ですとか、ネジ式嵌合なんかは全く無視して、落とし込み嵌合を「嵌合式」なんて堂々と書いている「専門誌」もあります。これはもう、機関車にひかれていようが気動車であろうが、何でもかんでもレールの上を走るものすべて「電車」と言ってしまうマスゴミ様と同じで、非常に苦々しく思っておりますが、萬年筆の裾野が広がるということは、こういうことでもあるのでしょう。

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 リエゾンと言えば、そのヘンタイなインク交換の手順。尾栓を左に回すとペン先のユニットがこんな風にせり出してきます。それをそのまま、スッと引き抜くと、カートリッヂやコンヴァータがくっついたまま、スルンと出てくるのです。

 交換、或いはインクの吸入が済んだら、この状態にセットして、尾栓を右に回すと、ペン先が元の位置へと戻っていきます。外すときも嵌めるときも、一切のクリック感がありません。なのに、しっかりと引き込まれていく、このヘンタイな感じが好きです。

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 さて、この軸、どうしたものでしょう。せっせと磨けば何とかなるものでしょうか。何とかなったとしても、いずれまた色褪せてしまうことは必定。難儀なペンばかり手元にあるのです。

2022年11月17日 (木)

突っ込む

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 本日も気持ちよくお休みなっている「ちち(仮名)」さん。ボージョレィ・ヌーヴォーの解禁日でしたので、妻と娘と3人で1本あけて、暫時自然死して、朝までまだ時間があるからもう一度寝直そうか、あ、Blogの更新してないぞ・・・という飼い主です。私のような者が毎日続けなければならないことをしている、それ自体がおかしなことなのですが、これもお得意の惰性というヤツでしょうか。

 その昔、1983年頃には、酒屋でヌーヴォーと言ったら鼻で笑われたものでした。兄ちゃん、ワインってもんはなぁ、仕込んで何年か経ってから呑むもんやねんで。覚えときや、と。その後、岡本太郎さんあたりが中心になって盛り上げてくださって、今では普通になりました。酒屋で笑われた兄ちゃんが学校の先生になったとき、勤めていた学校の女子生徒はセイラー服。とっても小さな、飾りみたいな胸ポケットに生徒手帳をねじ込んでいるものですから、これがよくトイレに落ちて、そうなると若手の出番となるのです。

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 急速にその姿を見かけなくなりつつある和式の便器ですが、令和の時代になっても学校ではそれが主流です。学校にお金をかけても票につながらないので、政治家も知らん顔。今も使われている化石を見たければ学校に行け、というのは常識です。そこには建物とその中味、使われている道具だけでなく、それを使って子どもたちを指導する先生(の意識)と、古いものが揃っています。

 水洗式の和式トイレを見ると、水がたまっている部分があります。あの水は封水といって、取り除くと地獄の底から悪臭が噴き上がってくるのですが、そこに手首まであるゴム手袋をつけた手を突っ込むのです。水のたまっているところの先では、水の通り道が一旦上に上がり、また下がるという形になっています。その部分に生徒手帳がつっかえていれば、無事救出することができますし、9割以上、そこにいます。その先へ進んでしまったものについては、設備屋さんの手を煩わせることになります。

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 そんなちっちゃなセイラー服のポケットにも収まるのが、この萬年筆。上下二段の写真の下の方を見れば明らかなように、キャップを嵌めるときには胴軸の一部が縮みます。いや、むしろ上の方のような状態を見ることはありません。これは、キャップを外してからわざと胴軸を押し込んで撮ったものです。私が若かった頃には、実際、こんな萬年筆を持っている生徒もいました。残念なのは、その頃の私がまだ萬年筆趣味な人ではなかったこと。1980年代半ばに萬年筆趣味の人になっていたならば、今頃はもっと充実したコレクションが手元にあったはずです。

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 キャップをポストした状態で、手近に転がっていた萬年筆達と並んで記念撮影。左はペリカンの#500、右はモンブランの146。現行のM400あたりとほとんど変わらない筆記時の長さだということがわかります。

 その後、毎年3月に襲ってくる、指導要録という名の書類を書く作業、これを何とか楽しくやり過ごしたいという一心で、最初はゲルインクやら水性やらのボールペン、そして萬年筆へと、そう、私の趣味は、仕事から逃げるために始まったのです。

2022年11月16日 (水)

載るのか?

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 今宵はお布団の成形に苦労したものの、落ち着いて眠りにつくことができた「ちち(仮名)」さん。彼女が寝てから食事をしていた家族もおりましたが、彼女の鼻は目覚めなかったようです。

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 神戸に連泊していた時から、やってみたかったのがこれ。神戸ペンショー最終日の、もうすぐ閉幕というところでご縁をいただいたハニヤさん、帽子を被った方はさすがに無理と諦めがついたのですが、こちらはひょっとして、という気持ちがありました。ご覧のように、綺麗に載っております。

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 ハニヤさんのお顔がこっちを向いている状態では、ペンの角度はこのようにしかならないのです。ハニヤさんに斜に構えてもらえば、ペンの角度をいつものようにできるでしょう。

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 と、いうことで、長いこと、一度書いてみたい、と思っていたニブのついた萬年筆です。実は、ペンショーが終わった今も、身辺が慌ただしくて、落ち着いて何かに取り組むことができません。もう少し経ったら、じっくりこのペンを味わってみたいと思っております。

2022年11月15日 (火)

危ないお土産

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 リヴィングルームでこたつむりからそのまま自然死してしまった飼い主の枕元で寝ていた「ちち(仮名)」さんですが、次男が起きだしてきて香ばしいトーストの香りがしてきたのでむくっと頭を上げたところです。トーストを食べている人が誰か、というのは大きな問題で、飼い主や長男であるともらえる確率が高く、次いで長女にお母さん。一番もらえないのが次男なのですが、とりあえず香りの方へは注意を向けます。

 神戸ペンショーの余韻と疲れがまだ残る飼い主ですが、そういえばお土産もらったなぁ、と鞄の中をごそごそ。神戸ペンショウは本当に素人だけが集まって、時にプロのご意見や助言などをいただきながら運営しているものです。その時々で、皆さんでどうぞ、なんてことで出展者の方からいただいたものは、親方から分配されます。内緒ですが、これが結構いいものだったりするわけです。私たちは幸いにもジェムハダーではないので、創設者からのご褒美がいただけなくても生きてはいけますが、それでもこのお土産、結構楽しみだったりするわけです。

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 今年いただいたのは、ぺんてるのケリー。よく知ってます。とっても有名です。けれど、今まで自分のものにしたことはありませんでした。実際手にしていじくりまわしていると、店頭でちょこっと触るだけではわからない良さを感じます。

 メカニカルペンシルはほとんど使わない私。消す必要がある文字や線は鉛筆で。神戸ペンショーに向けて製作した特別製の抽選箱にしても、鉛筆で適当に線を引いて切って貼ってできあがり、ってな具合ですから、使う場面がないのです。しかし、こうしてみると魅力的なお姿です。

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 どうしてメカニカルペンシルにキャップなんているんだろう、ぐらいにしか思っていませんでしたが、一度手にしてカチカチやってみると、これはキャップいるわなぁ、と宗旨替え。美しくて、それゆえはかなげでもある先端部、ここはがっちり守られなければならない、と思ってしまうわけです。実際、キャップがあることが前提だからか、ガイドパイプは先端から突き出たままで引っ込まない構造のようです。

 キャップをポストしてノックしたときの感触。これは、今までに店頭その他でちょこっと触っただけでも、うまくできてるよなぁ、と感心をしていたところ。キャップ側のノックボタンが、本体にポストした時だけ押し込めるようになっていることも、いまさらながら感心します。

 で、そうしたものすべて、必要なのか、どうしても必要なのか、と問い詰められたら、なくても困らないわけで、そういう意味において、このケリーさんも、やっぱり変なモン認定すべきであろうと思うわけです。手元の本数が増えたら怖いなぁ、と思いつつ。

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2022年11月14日 (月)

お持ち帰り

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 狸寝入りをしている「ちち(仮名)」さん。ずいぶんとゴソゴソしていたのに、カメラがやってくると熟睡しているフリ。ご本人(犬)が「いかんいかん」と思ってらっしゃる証拠です。なおかつ、大きくてフンワリとしたお布団の端っこの方によって寝ていらっしゃるのは、もう、アレしかありません。

 トイレットペーパーと除菌、消毒、消臭伸すプレーを持ってきて、お布団をひっくり返してみると・・・ということで、こたつむりをして自然死すること数時間、もうこのまま朝まで行っちゃおうか、という飼い主だったのですけれど、眠気もすっかり飛んでしまいました。

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 神戸ペンショーの「中の人」として運営にかかわらせていただくのも8回目。当初は日本一の老舗文房具店であるナガサワ文具センターさんとの共催という形で、いろんなことをプロのお力を借りてスタートしたのですが、途中からy.y.Pen倶楽部主催となって、すべての手配を自分たちでするようになりました。当初はそれこそ自分たちの趣味の延長でやっていたのですけれど、次第に来場してくださる方も増えてきて、さすがにエェ加減なことはできんなぁ、という感じになって、まぁ、私たちにしては真面目に取り組んでいるつもりなのです。

 この規模のイヴェント、それも出展者の大半がプロの方というのを素人が仕切ってやっているというのは結構珍しいのではと思います。来場者の皆さんからすればそんなことは関係ないので、色々と厳しいご意見や改善へのアイディアなんかもいただきます。そういうのを糧にして、また来年も開催できたら良いなぁ、なんて思っているわけです。

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 うちのメンバーでも、上手な人は、きっちり運営に携わりつつ、会場内を見て回って「これはっ」ってものを手に入れていくのですが、私などは萬年筆でもインクでも、その他筆記具や文房具に関しても全くの素人ですから、「見る目」というものがありません。で、手に入れるものは、「変なモン」ばっかりなわけです。今回も、初日からこの「ハニヤ」さんに惹かれておりました。来場者の皆さんが連れて帰らない中から、一体でもお迎えできれば、と思っていたのですけれど、嬉しいことに最終日の閉会間際、まだ残ってますよ、と笑暮屋さんからお声がけいただいて、めでたく二体、保護することができました。

 黒いものがほとんどだったのですが、この子は埴輪らしい色。最初から、この帽子を被った姿に何となく惹かれていましたので、残ってくれていたことが嬉しいのです。頭の上にペンを掲げてくれそうな、そういうタイプの子も何体かいたのですけれど、そういう子達はみんな、よそのおうちに連れて帰られたのです。これもご縁なので、この子達と暮らしていこうと思っております。

2022年11月13日 (日)

まつりのあと

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 帰宅した飼い主には目もくれず、寝床の成形に励む「ちち(仮名)」さん。彼女も眠たいけれど飼い主も眠たい、そして明日はお仕事です。休日にスポーツを楽しむ人たちを見て、よくやるよなぁ、なんて思ってしまう人なのですが、金曜日からの3日間、仕事をしているよりも肉体的に厳しい、そんな過ごし方をしてしまいました。

 仕事をしていればお叱りを受けることもありますが、オフの日にもかかわらず、いろんなクレームを受け、嫌な思いをして、それでもやっぱり最後には良かった良かったとニコニコしている、そんなお馬鹿な自分がおります。死ぬまでどころか死んでも治らんのでしょう。

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 来場してくださった皆さんを送り出して、会場の原状回復をして、出展者の皆さんも見送って、この後は宅配業者さんが荷物の整理を終えるのを待つだけです。出展者の皆さんの荷物、今夜は神戸空港近くの配送センターで一泊して、明朝、北海道か九州まで各地に向けて発送、火曜日から水曜日にかけてそれぞれのお店やご自宅に届けられます。

 この写真、ステージの階段に腰かけてパチリと。もうすでにほとんどのメンバーが、上半身をまっすぐにしていることも難しい状態・・・かと思ったら、意外にみんな元気で、ニコニコとしながら、このあと、打ち上げの会場へと出て行きました。

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 最後に会場を出る人が、宅配便の伝票控えを受け取って、おまつりはすべて終了。来年のこの時期に、またこんなことができると良いなぁ、と懲りもせずに話し合っているわけです。いや、それ以前にもY.Y.Dayなんてものがあるかもしれませんし、ひょっとすると大阪市内でもイヴェントがあるのかもしれません。止めておけば良いのに、やっぱり手を出してしまいます。

 WAGNERの定例会などにはじまった、休みの日に萬年筆趣味の人が集まってワイワイ、っていうようなイヴェントは、宇宙遊泳系統の一連のイヴェントですっかりメジャーな存在になりました。そんな中、全くの素人が、プロの方にお願いをして開催する、っていうものは、そうそう多くはないと思いますし、神戸ペンショウぐらいの規模のものは、たぶんそんなにはないと思います。来年もまた、秋に神戸で萬年筆しましょう。神戸から帰ってきて納戸で休んでいる荷物も、次の出番を待っています。

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2022年11月12日 (土)

お天道様

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 水槽の外にいる人に必死で手を振る「まりりん(たぶん雄)」 さん。カメがこうして手を振るのは求愛行動である、と言われておりますので、この子はやっぱり、雄なのだろうと思います。現在、甲羅の脱皮が進行中ですので、状況が許す限り屋外に出して日光浴をさせていますが、本日は飼い主が神戸ペンショー出張中で、残るスタッフは誰もカメを触ることができないため、この良いお天気の中、ずっと屋内で過ごしました。

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 神戸ペンショーの会場は、かつて神戸市立北野小学校の校舎3階であった講堂です。ステージの差で、少し高いところにある元放送室から撮った風景。午前10時から午後5時まで、555人の方にお越しいただきました。

 昨年はものすごい数の方が朝早くから来場してくださり、近隣住民の方にもご迷惑をかけましたので、今年はある意味、考えられる限りの対策を施して、厳戒態勢で朝を迎えました。来場くださった皆さんのご協力のおかげで、大きな混乱もなく、お昼前には入場規制を解除することができました。

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 主に屋外で半日、来場された方へのご案内と整理を担当したスタッフ。午後にはこのように魂が抜けてしまっておりました。

 抽選で得た入場整理券の転売を現認した、運営が何とかすべき、とお知らせをいただきました。事実だと仮定しても、お知らせには感謝しつつも、そんなことをする品性ゼロの人間に対応するつもりはありませんので悪しからず、です。

 あと、整理券抽選の列に複数回並んで自分たちだけ美味しい思いをしてやったぜ、とネットで自慢するなど、これまた品性ゼロ、それが自慢できることだと思っている気の毒な感性の持ち主も来ていたようです。恥ずかしげもなくそんなことを自慢できるなんて、呆れるどころかむしろ可哀想な人たちなので、関わりたくありません。

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 明日も同じ会場での開催です。本日のことを踏まえて、そういった情けないことをやりにくくするように対策、努力、注意を致します。でも、同じ趣味を持つ者同士、にこやかに楽しくやりましょう、というイヴェントなのです。お日様にあたるだけで、カメは元気で成長していきます。私た他も、悪いことを全くしないわけではないのだけれど、いつもお天道様に見られてるのだ、って気持ちを忘れず生きていきたいな、と思うのです。

2022年11月11日 (金)

明日から

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 今頃はこうして寝ているであろう「ちち(仮名)」さん。飼い主は本日午後からお休みをもらって神戸に来て、金曜土曜の二夜を現地で過ごします。昨年までは金曜に会場準備をして家に帰り、土曜日曜と朝早く起きて神戸に通う、というパターンだったのですが、それがしんどく思えたので、今年は泊まり込みにしました。

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 引退を表明された吉田拓郎さんの名曲、旅の宿。まぁ飼い主の場合は旅でもありませんし、泊まっているのもビジネスホテルで、なおかつ浴衣のきみもいませんが、ついつい勢いでこんなものを購入してしまいました。一見、黒いキャップレスに見えますけれど、だょっと違う、というやつです。ヒントとしては、字幅がEFしか用意されてない、ということでしょうか。

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 でいよいよ、明日から神戸ペンショー2022です。写真は北野工房のまちの正門、右側の門柱です。ここからさらに右へ行くと、駐車場へと続く歩行者用の通路があります。散々お願いをしてきておりますので、まさか吐く息が白くなるような早朝から来られる方はないと信じておりますが、午前8時半を過ぎた頃に来られる方は結構多いのではないかと思います。施設の開場は午前10時ですので、神戸ペンショーの整理券抽選にチャレンジされる方は、この建物の裏で、駐車場へお越しください。

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 午前9時ごろに現地にいらっしゃる方には、こんな抽選箱から入場整理券をひいていただきます。万が一にも2枚3枚と掴んでしまった、と感じられましたら、箱から腕を出す前に一枚残して箱の中に落としてください。2枚以上箱から掴み出された場合は、その中で一番大きな数字の書かれた整理券をひかれたものとさせていただきます。十分に矢巾指先の感覚を研ぎ澄ませてひいてください。

 このランダムな順番の整理券、午前9時過ぎ、ある程度の人数で抽選を打ち切らせていただきます。それ以降は駐車場へおいでになった順に501番から始まる番号順の整理券をお配りします。みんなで、同じように楽しめるように、皆さんのご理解とご協力をお願いします。では明日、北の工房のまちでお待ちしております。朝早すぎる時間に会場に来ること、今夜から会場周辺で待つこと、いずれも神戸ペンショーを楽しもうという精神に反する行為です。厳に謹んでいただき、楽しく、ニコニコと楽しんでいただきたいと思っております。

2022年11月10日 (木)

この週末は神戸

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 本日もまた、飼い主が帰宅するとすでに「ちち(仮名)」さんはお休みになった後でした。最近、朝はともかく、帰宅時に起きてウロウロしている彼女を見ることがあまりありません。とにかく早くケージに入って寝たがるのと、ケージは大きめのバスタオルで目隠しをされているので、あの中で寝ているんだろうな、と思うだけで、顔も見ないでやるべきことに取り組む、というのが毎晩の流れです。

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 神戸ペンショー2022、いよいよ明後日からの開催です。開催に向けて、あれやこれやと作ってきましたが、最後に完させしたのがこちら。TVのリモコンと比べていただくと、その無駄に大きな図体が推測いただけるかと思います。

 実はこれ、この中に収まっているものを保護し、持ち運びやすくするためのケース。中のものをこしらえたあと、材料である工作用紙が余ったので作ってみたのですが、もともとが余り物なので寸法が足りず、結局つぎはぎだらけになりました。さまざまな知見を与えてくれた後で解体されてしまった零号機の一部部材も使われています。

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 12日、13日共に、北野工房のまちの西側(裏手)にある駐車場で、午前9時頃を目処に入場整理券の抽選を行います。お集まりいただいた人数にもよりますが、基本的には2人の担当者が、それぞれ写真のような箱を持ちます。入場を希望される方にはこの箱に手を突っ込んで整理券を引いていただきます。その際、グループで固まっての入場を希望される場合は、グループの人数を申告していただき、その人数が現地に揃っていることを確認の上、代表の方お一人に整理券を引いていただきます。引いていただいた整理券には、何人でお入りいただくのか、という数字を記入いたします。整理券を引かれたあとは、できる限り散らばってください。できれば駐車場から一旦退去していただけますと幸いです。

 午前9時45分頃になりましたら、入場に向けて整理券番号順に列を作っていただきますので、整理券を引いた方はその頃までに駐車場へお戻りください。担当者のご案内に従って列を作っていただきます。

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 2日目の13日(日)には、大抽選会を行います。その場合、会場内の受付などに写真右のような箱を置きます。大抽選下院への参加をご希望の方は、入場券の右側にある抽選券を切り取ってこの箱に入れてください。14時に締め切って、当選者の抽選を行い、14時30分に抽選結果を場内に掲示する形で発表いたします。当選された方は、16時30分までに会場内ステージ上の本部席まで賞品の受け取りにお越しください。

 で、この抽選・投票箱、実は結構かさばります。なので収納時はぺちゃんこに折りたたみ、底に敷くゴム板などの附属品といっしょに、冒頭の写真のようなケースに収納して、来年のY.Y.Dayや神戸ペンショウまで保管しておこう、というわけです。

 秋は神戸で萬年筆。今週末は、北野工房のまちで萬年筆しましょう。

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2022年11月 9日 (水)

かみこ

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 本日は落ち着いて何も言わずに眠っている「ちち(仮名)」さん。ワンコはこうやってすぅすぅ寝ているのが一番可愛らしくてよろしいのです。飼い主は神戸ペンショウの準備が追い込みに入っていることと、主治医を受診する日が迫っていることから、結構痩せてきております。当然昼食もとらないので、たっぷり1時間もあるお昼の休憩時間は、遠慮なくペンショウの準備にあてています。

 本日は、やっとすべて刷り上がった入場券や入場整理券の最終確認。素人がビジネス用とはいえ電気店で買えるようなプリンタで打ち出しているのでクォリティはそれなりですが、番号が飛んでいないかとか、致命的な印刷漏れや印刷時の汚れなどがないか、などをチェックしました。

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 ちょっと前までなら考えられないことを、本日やっておったのです。まずThinkPadにトラックパッドという、本来あってはならないものが付いているのは、もうレノボになったのだから仕方のないことと諦めて、その機能は殺してあります。ThinkPadというロゴのあるあたりの平面を利用して、刷り上がったチケットをトントンと揃えていたのですが、これも少し前だったらあり得ないお話。こんなところのすぐ下にはHDDが入っているというのが普通でしたから、そこでトントンやるなんてとんでもなかったわけですが、よくよく思い返すと、もうHDD入りのノートPCとおさらばして10年では済みません。ノートパソコンをレコードプレイヤーみたいに扱っていたのはもはや神話時代なのです。

 この写真は、昼休みが終わって作業を終えたときに撮ったもの。一面にフケみたいな白い粉が散っております。これこそ、かの有名な紙粉なのです。萬年筆を使う人なら、知っているべきものですね。

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 こいつを手に入れたければ、セイラー萬年筆謹製の細美研ぎ萬年筆を買うことです。この薄い金属片の部分をペン先の切り割りに差し入れて、シュコシュコと動かすことで、そのあたりに詰まった紙粉を取り除くことができるのです。

 持ってない人はどうするか。これはもう、ずっといわれていることですけれど、ホームセンターなどで隙間ゲージを買ってくるのです。忠隙間ゲージってものは、点火プラグのギャップを調整したりするものですから、厚さの違う金属片が何枚もセットになっています。さて、その中からどれを選んで突っ込むのか、間違えたら萬年筆ともさようならですから、自信のない人は手を出さないでおくか、よくわかっている人に教えを請うか、そのいずれかになります。じっさいこの、細美研ぎに附属しているツール、サーチャーとかいう名前でしたか、コレはよく壊れます。嫌素壊してしまいます、というのが正確な表現でしょう。それほどにこの金属片の部分は薄いのです。まぁ当たり前の話ですね。

 さて、準備も整って参りました。今週末、12日(土)と13日(日)は、北野工房のまちでお会いしましょう。秋は神戸で萬年筆、です。

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2022年11月 8日 (火)

地球はひとつ

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 今日もよく寝てるなぁ、と写真を撮りに行ったら、突如めざめて顔を上げた「ちち(仮名)」さん。本日はケージに入ってから眠りに堕ちるまでけっこう鳴いていたように思いますが、一旦落ち着いてしまえば朝まで起きないところは彼女の良いところです。

 飼い主は本日も神戸ペンショウ2022の準備に明け暮れておりました。開場前には結構たくさんの方が入場待ちをしてくださるのがここ数年の流れなのですが、会場である北野工房のまちの南側にはインターナショナルスクールがありますし、周辺には住宅街ですので、たくさん集まられては困るという事情もあります。朝9時には箱に入った整理券をご自身の手で引いてもらう、という形でランダム番号の整理券配布を開始しますが、そのための道具の準備、そして嫌な話ですけれど、1人で整理券を受け取って、もしいい番号だったら突然3人グループを結成して入場する、なんていう、もうそんなんだったら万年筆とかインクとかの趣味の世界から出て行ってくださいよ、という情けない人もいるそうですので、そういう人たちへの対応をあれこれ準備していて、結構疲れました。余計な手間です。そういうことを考えている方は来ないでください。

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 暑がりの私もさすがに職場ではスーツを着るようになっているのですが、帰宅して胸の内ポケットから萬年筆を取り出したらこれだけでした。ま、いつものことではありますが、一瞬ドキッとします。ポケットの底まで手を突っ込んで探索し、何か尖ったものに指が当たると大喜びです。

 本当に、体の使い方が下手くそなのです。自分の体ですし、もう60年も使ってきているのに、未だに満足に動かすことができません。自分でも呆れるほど、何をするのも下手くそです。タダスーツを着て職場へ行き、仕事をして戻ってくる、それだけのことなのに、トラブルを起こすのですから、自分のこととは言え、哀しくて、そして情けなくて、それでも呆れて涙も出ません。

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 これは実際にはお会いしたこともない、ネット上だけで親しくさせていただいている方から、破格のお値段で譲っていただいた146ですが、そんじょそこらの146ではないのです。なんて偉そうに言ってますが、これ、私にとって人生初のMy146です。不思議なことに、これまで1本も146を所有したことがないまま、今日まで来たのです。

 そんなことなので、今更普通の146ではダメなのです。そしてこれは、ヘンタイな146。私には何のことやらわからないのですけれど、標準の状態、すなわち普通に買ってそのまま使っている、そういう個体には、絶対こういうものはないのだそうです。

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 この、ペン先がほわんほわんなところ、コレもたぶん使いこなすことはできないと思うのですが、今のところ、結構嬉しがって悪戯書きをしております。だから持ち歩くのですけれど、やっぱり、ペンケースに入れて持ち歩く方が安全ですね。

 ただし、私は人一倍たくさん、立派な革の鞄を持っていたりするのですけれど、滅多なことでは鞄を持たない人なので、そうなるとペンケースをどこに入れて運べばよいのか悩みます。これ、なかなかに難しい問題です。

2022年11月 7日 (月)

しどけない

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 お散歩用のハーネスを着けたまま眠る「ちち(仮名)」さん。今日は格別に眠たかったらしく、飼い主が帰宅したときにはすでに腰が抜け気味で後ろ脚に力が入らず、それでもおやつをくれるお母さんの後を追いかけようともがいている・・・そんな感じでした。立ち上がりたいのに立てないといってきゅんきゅん鳴く彼女を、私は胴体を抱きかかえて優しく持ち上げてやるのですが、お母さんはハーネスをグイッと掴んでギュッと引っ張り上げます。まぁ、そのためのハーネスですからね。この方が優しい「感じがする」ではなくて、実際に優しいということが大切です。

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 ペリカンの#500でしょうか、発掘はすでに済んでいたのですが、小さいし黒いし、というので見向きもしないまま放置されていたものですが、ここ数日、神戸ペンショウに関することばかり書いていて萬年筆そのものは出てきていないなぁ、というので、手近にあったこいつをつまみ上げて写真を撮りました。改めてみるとBニブ付きです。私は萬年筆をコレクションするのではなくて実用する人なのだ、ということでしたので手持ちの萬年筆も細字や中字のものが多かったのですが、ある時期からヌラヌラと書くことの快感に目覚め、また、下手くそな文字が細い筆跡では余計に貧相に見えることもあって、太字以上のものを好むようになってきたのです。これもたぶん、そういうムーブメントの中で手に入れたのではないかと思います。

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 萬年筆に私が求めるのは精緻な感じ。メカメカしい感じ。大人ではなくお子ちゃまな私なので、ヴィンテージものの外観はグッと来ないことが多いのです。このペンも、まだお尻が丸くないだけ、「許せる」方なのですが、見た目の地味な感じがどうもなぁ・・・というところ。それに、せっかくネジが切ってあるというのに、引っ張ればスポット抜けるペン先ユニット。これも今ひとつお気に召さない理由のひとつです。

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 えぇっ、段差できてるやん・・・というところ。ペン先の刻印がある面が見えるように、そしてなおかつ、このペン先、結構柔らかいんですよということも伝えたいのでこういう無理な撮り方をしたわけです。通常はこういう状態にしようとするとかなりの筆圧をかけなければなりませんけれど、こいつはわりにスッとこういう感じになってくれます。

 この時期の一部のペンには、「淫らな書き味」と称されるペン先を持つものがあるようです。果たしてこれがそうなのか、字を書くこと自体が下手くそな私には全くわかりません。ホンの少し余分に力をかけるとこうなるので、むしろ、しどけないペン先、という感じでしょうか。

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 良い子は真似してはいけません、というカット。これも、たいして筆圧をかけなくても簡単にこうなるのです。目の前に出てきたことですし、インクを入れてしっかり書いてみようかと思うのですが、今週は神戸ペンショウの準備も追い込みで、それどころではありません。

 本日は立冬。暦の上ではもう冬ですけれども、そういうことは敢えて無視して、秋は神戸で萬年筆、です。今週末、12日の土曜日と13日の日曜日は、北野工房のまちへ遊びに来てください。出展者からペンやインク、紙ものや革ものなどを買う、というのも楽しいことですけれど、会場で出会った人とのお話、そういえばこれ、書いてみて、と萬年筆やガラスペンの見せびらかし。それもまた、楽しいものです。

2022年11月 6日 (日)

Indian summer

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 今週はなかなかに肌寒い日が続いておりましたが、週末は二日共に少し歩くと汗ばむぐらいの陽気となりました。旧暦でいうと本日は10月13日にあたるようですから、まさしく小春日和というべきお天気でした。こうして「ちち(仮名)」さんがすぅすぅ寝息を立てて寝ているのを見ますと、あぁ何と幸せなことであるなぁ(詠嘆)と思わざるを得ません。

 本日はお休みの日としては割と早めに起き出して、来る11月12日(土)・13日(日)開催の神戸ペンショー2022に向けて、入場券や整理券などの印刷に励んでおりました。今時はインターネットで注文したらお安くチケットができあがってくるわけですが、世間の多くの萬年筆系イヴェントと違い、神戸ペンショーは他に仕事を持っている連中が仕事の合間に企画して、様々な準備を整えていくわけですから、ある程度まで進んだところで「あ、アレはこんな風に変えた方が・・・」なんて変更が入ることはしょっちゅうあります。結局、ギリギリまで待って印刷に取りかかるのが一番良い、ということになるのです。

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 神戸ペンショー2022は、出展者が33店舗。元は小学校の講堂であった施設を会場としてお借りする関係上、あまりたくさんの方が一度に入場するようなことになりますと、ジワジワと勢力を回復しているかに思える新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止という観点から好ましくありません。昨年度は2日目の大抽選会にたくさんの人が集まってくださり、その密集ぶりに「なんのために午前中入場規制かけていたの?」という疑問の声も頂戴しました。しっかり反省しまして、今年はエントリーしたい方のみ、抽選券を箱に入れていただいて、時間が来たら代表者が抽選を行い、その結果を会場内に掲示する、という形にしました。併せて、抽選に参加できるのは来場した方のみとしました。ただし、当選者が16時30分までに引き取りに来られなかった賞品については、「中の人たち」でじゃんけんか何かをして帰属を決めさせていただきます。

 写真のような信三郎帆布さんのエプロン、もしくはを緑一色の「KOBE PENSHOW」というロゴ入りのエプロンを身につけているのが神戸ペンショーの運営スタッフです。会場内で何かありましたら、お気軽にお声がけください。

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 スタッフなど運営側の人間は赤い文字の名札、そして出展者は青い文字の名札を着けています。来場される皆さんの中には、運営のスタッフや出展者さんと顔なじみだったり、無茶苦茶親しかったり、ひょっとすると家族や親戚だったり、という方もいらっしゃるかと思います。けれどもこの名札を着けていない人は、けっして店舗内、すなわち出展者が商品を陳列しているテーブルの向こう側に入ってはいけません。ときおり、私はよく知ってるから、とスッとお店の側に入っていく人がいますが、厳禁とさせていただきますので、ご協力のほど、よろしくお願いします。

 こういうイヴェントでは、来場者と出展者とがお話をする、というのも大きな楽しみのひとつです。けれども、それは時と場合によるのです。周囲の状況を見ていただいて、他の来場者がお店の商品を見るのを邪魔しないように、出展者がお客さんの対応をする妨げにならないようご注意をいただければと思います。「独り占めしない」というのが神戸ペンショーの鉄の掟です。忘れないで楽しんでください。皆さんと楽しい2日間を過ごせることを、私たちも楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします。

Map

 

2022年11月 5日 (土)

原図

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 首を伸ばしておやつを食べる「まりりん(たぶん雄)」さん。昨日、水を替えないまま退勤したせいか、本日の夕刻に様子を見に行ってみると陸場に上がって甲羅干しをしておりました。カメは猛烈に水を汚す生き物ですが、それでいて自分の周りの水が汚くなると水を飲みません。深刻な脱水症状に至ることもあるそうなので、彼女(彼?)が職場に来てからというもの、ひたすら水質の維持管理に努力をして参りました。現状、水中のバクテリアも元気に活動をしてくれているようで、水質検査をしてもいずれも問題のない数値が出ていますが、それも毎日水替えをやっていればこそ、なので、忘れたりサボったりすることがないように気をつけないといけません。

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 神戸ペンショー2022、いよいよ来週末、11月12日(土)と13日(日)に開催です。本日はその準備のために大阪市内某所まで出かけて、私には全く縁のないものを購入。お店の人とひとしきり神戸ペンショー2022についてお話をしていて、買ったものをレジに放置してお店を去りそうになって呼び止められる・・・という、全くその買ったものを使う気がないことがよくわかる私なのでした。

 で、写真は使う気満々で買いそろえたものたち。懐かしい工作用紙は、四つ切りサイズ2枚分、いわゆる半切りというサイズのものです。通常はこれを半分に切った状態のものが私たちの手元に来るので、珍しいと言えば珍しいものです。それに加えて、切る、折る、着けるという作業に必要なものを購入して参りました。

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 汎用箱形抽選用什器の零号機(PROTO TYPE)です。神戸ペンショー2022では、午前9時頃から、会場である「北野工房のまち」裏手の駐車場に来てくださっている来場希望者の方に、この抽選箱から整理券を引いていただきます。箱の中に入っている整理券の数と、整理券を希望される方の数などの兼ね合いをみて、担当者が「ランダム整理券の抽選はここまでです。」というお知らせをいたします。それ以降は、番号順の整理券をお配りしていくことになります。

 会場内に一度にお入りいただける人数は、150名ぐらいまでであろうと考えております。この箱から整理券を引くのではなく、番号順の整理券を受け取られた方は、昨年の例から考えますと、早くても午前11時以降にご入場いただくことになろうかと思います。

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 抽選箱に手を入れる「穴」は、大きめにしました。11月の朝、防寒着を着た状態でも楽に手を入れていただけると思います。このように、中が見えないようにスポンジで目隠しを施します。

 午前9時からランダム整理券配布なのだな、急がなければ、と早い時間から会場周辺においでにならないよう、くれぐれもお願いいたします。ランダム配布なのです。仮にこの抽選箱に300枚の整理券が入っているとすると、一番に引いたとしても300番の整理券を掴むことも可能性としてはあるわけです。9時になりましたら、「今から整理券の抽選やります!」と声をかけますので、そのときに北野工房のまちの裏手、駐車場にいてくだされば良いのです。

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 市販の抽選箱には気に入ったものがなかったので作ってみたわけですが、工作精度が低く、組み上げる技術が未熟ですので、このように作ってみなければわからない問題点もいろいろと出てきました。そうして得られた知見を元に、皆さんが勢いよく手を突っ込んでも壊れてしまうことのない、しっかりした抽選箱を作るべく、日夜試作を繰り返しております。

 厚めの工作用紙ですから、折曲げや接着は難関となります。冒頭に出てきた道具類は、そのあたりを解消するために購入したものなのです。

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 様々な知見を与えてくれた零号機、現在はこのように展開図に戻っております。横着な正確ですので、もともとの工作用紙1枚からできる限り大きなパーツを切り出して、可能な限り接着する部分を少なくしよう、ということで、紙のサイズにあわせて箱のサイズを少し縮小しました。

 貴重な知見を与えてくれた零号機。その問題点を修正しながら、新しい工作用紙に展開図を写し取っていきます。箱ひとつ作るのに、この大きな工作用紙が2枚必要になります。写し取った展開図は、1枚を原図として、切り桐抜かずにそのまま保管。それを別の工作用紙にまた写し取って、それを切り抜いて、と作業を進めていくのです。あと一週間、間に合うのでしょうか。

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 神戸ペンショー2022に参加してやろう、ということで、前日11日から神戸周辺に宿泊される方もあるかと思いますが、当日の朝は、早く会場に来ないよう、くれぐれも気をつけてください。午前9時少し前、というところを狙って来てください。整理券がランダムなら、早く来ても早くは入れるとは限らないよな、と思ったあなた、正解です。お昼過ぎに来ていただくのが一番良いのではないか、と思います。

 そんなこと言ったって、お目当てのあの品は数量限定なんだから・・・と思っていても、大きな番号の整理券を引いてしまったらどうすることもできません。欲しいものが手に入ったら、それはそれで嬉しいのですけれど、集まるのはみんな、同じ趣味を持っている、同好の士なのです。自分だけ良ければいい、なんてこと、趣味の世界では考えちゃいけません。ですから、会場に入ったあとも、一通り見て回ってお買い物もできたあとは、一旦外に出て、秋の神戸を楽しんでから、また会場に戻ってきてください。あの作家さん、あのお店の人とじっくりお話ししたい、などという思いを叶えるのは、そのときです。混んでいるときに独り占めは、いけませんよ。みんなで楽しむ神戸ペンショー、なのですから。

2022年11月 4日 (金)

解禁

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 ついに、この季節がやってきた・・・と定位置に陣取る「ちち(仮名)」さん。彼女のお腹から後ろ脚にかけての布団をめくってこたつに入るのが飼い主なのですけれど、そうやってくつろいでいますと、盛んに飼い主に前脚をかけてくるのです。それは、どきなさい、というサインなのです。あなたがそこに寝ていると私がお布団の上でまったりできないでしょ、というわけです。これからの季節、熾烈なポジション争いが続くのです。

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 何やかんやと気ぜわしい毎日を送っていてふと気づきました。一週間後には、神戸市内のホテルで土曜、日曜に備えて寝ているのだなぁ、と。秋は神戸で萬年筆、です。上着が必要な季節、もう晩秋ですけれど、晩秋の神戸はきれいです。来週の土曜、日曜は、神戸で萬年筆。それが済みましたら、ボージョレィ・ヌーヴォを楽しみましょう。我らが日清さんも、こんな新製品を出してくるようです。

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 麺と一緒にかやくが入っていて、そこに粉末スープをあけて熱湯を注ぎ、待つこと5分です。その際には、蓋の上で液体スープを温めることをお忘れなく。今年のボージョレィ・ヌーヴォも楽しみですけれど、よくよく考えたら、赤ワインなんて飲むのは1年でこのときだけ。お肉料理を食べるときですらキリッと冷やした白ワイン、ってな味覚音痴の私です。

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 ですから、こういう味の新製品が出ました、というのでホイホイ乗せられて買ってはみるのですけれど、本当の味なんてわからないのです。例によって粉末スープをあけて、ここにお湯を注ぎます。手前に見えている黒っぽいものはお肉らしいです。うどんに赤ワイン風味のスープってどないやねん、ということなのですね。いつもは硬い目の仕上がりにするのですが、今日は真面目にきっちり5分待ちましょう。

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 麺は、そうですね、やっぱり硬い目に仕上げるよりもつるつるとおいしいですね。けれどお味は・・・濃いしょうゆ味です。私のように味のわからない人にとっては、これは濃いしょうゆ味です。ワインバリバリの感じではありません。きっと、私の舌がバカだからだとは思うのですが、ワイン風味っていうのがわかりません。スープを飲んでみると・・・しょうゆ味です。ほのかに、ワインっぽい感じもしないことはありません。

 真面目に考えたら、これ、おうどんがワインワインしてたら、きっと食べにくいことでしょう。だから、これでいいのかもしれません。

2022年11月 3日 (木)

10日を切りました

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 お散歩(とその前にもらえる晩ご飯)まだなのぉ、とお母さんのあとを追う「ちち(仮名)」さん。午後4時を過ぎるとお腹に寂しさを感じるのか、それまでと打って変わって活発に歩き回ります。面白いのは、他の誰でもなくお母さんだけをマークして追いかけるところ。晩ご飯をくれてお散歩に連れだしてくれるのはこの人だ、としっかり認識しているわけです。

 夕方、そろそろ日が暮れようかという時間になっても家族の誰も帰宅しないときなど、最初に帰って来た者にまとわりついて、もぅ誰でもエェからご飯頂戴、となるのですが、それは非常事態。ふだんは、ご飯をくれる人に対してだけ、忠犬なのです。

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 本日から明日、明後日と3日間、神戸市の北野工房のまちで開催されている、写真のイヴェント、神戸紙フェスにお邪魔してきました。明日はお仕事だという人も多いでしょうけれど、土曜日など、お時間があれば覗いてみられれば楽しいかと思います。三宮駅の地下街、サンチカの13番出口から地上に出ますと、目の前が神戸市営バスの乗り場になっています。そこから7系統・神戸駅前行きのバスに乗って、中山手3丁目または山本通3丁目で降りれば、北野工房のまちまですぐです。ICカードで乗車すれば、この区間は110円で利用することができます。山本通3丁目まで乗りますと、北野工房のまちの前を通り過ぎますので、まず迷うことはないでしょう。おすすめです。

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 開催まで10日を切った神戸ペンショー2022。紙フェス神戸は今年で7回目ということですが、神戸ペンショーも今年で8回目です。写真の正面玄関からお入りいただくのは、午前10時を過ぎてから。午前中は入場を規制して整理券を配布している可能性が高いので、この入り口を入って右奥の出入り口から駐車場に抜けて整理券を受け取ってください。整理券面のQRコードを読み込むと、今何番までの方に入場していただいているかわかりますので、会場から離れても大丈夫です。写真の右手方向、坂を上っていくと異人館街です。晩秋の神戸をお楽しみください。

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 会場は3階の講堂。この写真の左手前は手すりです。要するにここ、入り口前のスペースは非常に狭いのです。整理券を配布している時間帯については、写真の左手、体温を測定する器械のあたりで整理券を確認・回収いたします。それから写真の斜めがけに鞄をかけている人の位置で、入場券(500円)を購入していただき、場内の案内図と記念品(品切れの節はご容赦ください)を受け取ったら、場内でお楽しみください。

 誰よりも早く入場したいから・・・と、昨年は施設の駐車場で徹夜して待っていた、という方もあったようです。北野工房のまちの周辺は住宅街ですので、そのようなことはしないでください。また、午前9時以降に、抽選箱に入った整理券をご自身でひいていただく、という形で整理券の配布を始めます。どれほど早く来られても、1番に入場できるという保証はありません。午前9時を目処に駐車場へお越しください。

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 で、場内に入られて、これは絶対欲しかったんだ、というお目当てのものをゲットされ、一通り見て回られましたら、ぜひ、一旦会場から出ていただき、北野工房のまちの1階・2階にあるいろんなお店を見て回ったり、すぐ近くにある日本で一番古いモスクや、異人館街などを見学していただくなどして、まだまだ待っているよ、という方々に会場を空けてあげていただきたいのです。同じ趣味の者同士、譲り合いの気持ちも大切です。写真の税込み324円のコロッケ、おすすめです。注文してから揚げてくれますので、火傷に注意です。

 入場券は当日有効、ですので、何度でも再入場が可能です。ですので、混雑時は、一通り神戸ペンショウを楽しまれましたら、同じ趣味を持つ仲間に協力しよう、という広い心で、一旦場外へ出ていただきますよう、伏してお願い申し上げます。晩秋の神戸を楽しんで、また会場へお戻りください。お待ちしております。

 

2022年11月 2日 (水)

パック

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 陸場に上がってくつろぐ「まりりん(たぶん雄)」さん。爬虫類ならではの手脚の見た目が気持ち悪そうだから触ることができない、というのが我が職場のスタッフ達の一致した意見なのですが、その気持ち悪い手をふらふらと振る仕草が可愛いくて、それこそハートを打ち抜かれているのもまた、そのスタッフ達なのです。まさに職場のアイドルです。

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 フランコ・クリヴィオさんの手になるLAMYのDialog3を紹介させていただいたときに、そういえば我が家には繰り出し式の萬年筆が他にもあったなぁ、と思い至りました。PILOTのキャップレスなんかはそれこそ売るほどありますが、それを除いても結構たくさん。そしてまだ開封すらしていないものがあったはず、とゴソゴソ探して見つけたのがこちらです。それにしても欧州の皆さん、RoHS指令とか言ってますけど、こういう、廃棄するより他にないパッケージっていうのは大丈夫なんでしょうか。

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 BicのTurn&Upというシリーズの萬年筆。他にローラーボールもあるようです。ペン先が乾いてしまうとダメなヤツを普段は隠して、おまけにキャップもつけてます、ということなのでしょうか。文房具屋さんに行くとたくさんまとめて什器に挿して陳列されている、あれくらいの品質感なのですけれど、パッケージを見る限りではそれよりもお高いのではないかと思います。

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 キャップをとると、当然のことながらペン先は見えません。このキャップをとる、という動作のときにすでに感じる安っぽさ。全体的に造りがユルいのです。あっちこっちがガタガタと動きます。短めの軸に機構を内蔵しているせいか、手に持った感じはそれほど軽くは感じられないのですが、握って、そして動かしてみると、いっぺんに醒めてしまいます。

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 キャップをポストすることもできます。尻軸をぐりぐりと回すことでペン先が出てくるのですが、右回しではなく手左回しでペン先が出てくるのです。そしてその、回す尻軸はガッタガタです。おまけに、尻軸だけでなく、胴軸もユルユルと回ります。写真のような状態でも、キャップを閉めている状態でも、胴軸は何かにこすれているような音を立てながらユルユルと回るのです。実にユルい造りです。

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 長期在庫品を買って、なおかつ長期間放置しておいたせいでしょうか。このインクカートリッヂ、使う気になりませんね。

 でももし、この製品を文具店で見かけたら、かわいそうだから保護してあげてください。

2022年11月 1日 (火)

沈下

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 気持ちよさそうにクッションと同化している「ちち(仮名)」さん。もはやこのワンコは固いフローリングの上では寝ることなどできないのではないかと思われますが、ちょっとクッションの上では暑いな、となるとフローリングの上に直に寝ていたりもします。一日の大半をこうして寝て過ごしていられるのは羨ましくも思われますが、実際、自分が同じようなことをすると、日が暮れる前に頭痛が酷くなって寝ていられなくなり結局は服を着てどこかへ出かけて頭痛が治まる・・・という次第。この歳まで入院した経験がないのですけれど、この先衰えていってそんなことにでもなったら、療養するどころか寝ているだけで調子が悪くなって、あっという間にあの世逝きになることは確実と思われます。

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 先日チラ見せしたLAMYのDialog三世代。Dialogの1と2はボールペン、3は萬年筆ですが、萬年筆の方は実に息が長くて、今でも新しいヴァリエーションが出てきております。黒いのも白いのも魅力的ではあるのですけれど、この萬年筆自体、書いて気持ちが良いとか、面白いとかいうことがありませんので、積極的に集めに行こうとは思わないのです。

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 リチャード・ザッパーの手になるDialog1。クリップの部分をノックすることでボールペンの芯を出すのですが、別に変わった動きをするわけでもなく、ごく普通にスライドし、ボールペンの先っちょも普通にスッと出てくるだけです。

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 太めの三角断面のボディは意外なことに握りやすく、その見た目に反して、握って違和感を感じることはありません。前日のように書くためにすべき動作もごく普通の「ノック」だけですので、ヘンタイさんではない普通の人でも、変な形やねぇ、とか言いつつ普通に使えるのです。

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 続いてはDialog2。このクリップの、何とも不安な気持ちにさせる見た目。変ですし、多くの普通の人にとって、ボールペンというものはお尻をノックして芯を出すものですから、まずそこで「えっ」となりそうです。とはいえ、ツイスト式のボールペンも別に珍しいものではないので、お尻に押し込むところがないのを見れば、捻れば良いのだな、と普通に扱えるでしょう。

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 で、捻った結果がこれです。ボディとクリップにそれぞれ儲けられている「ポッチ」が一直線上に揃うのですが、それと同時にクリップは沈み込んでしまいます。かける状態にするとクリップが沈む、というのはLAMYのみならず、ちょっと凝ったペンではよくあることです。

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 で、最期にDIALOG3。先端部の「穴」を覗き込むと、中には球状の「フタ」が見えます。これも捻ってペン先を出しますので、ぐりぐりと捻りながら件の「穴」を除いていると、球状のフタがくるりと回りながら収納されていって、代わりにペン先が出てきます。

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 これにもインクを入れて使っていたのです。重たい胴軸後半部を取り外すと、作り付けられているコンヴァタが姿を現しますので、おもむろにインクを吸入してから使うわけです。けれどもこの個体は最初期ロットということもあってペン先の乾燥が激しいので、よほどの頻度で使う人でないと常にペン先が乾いてしまっているという状況に陥ります。それでこの子も、結局使われなくなってインクが干上がってしまったわけです。萬年筆に興味があるなら、自分がマメな人なのかズボラな人なのか、最低限それだけはチェックしておいた方が幸せかと思います。

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