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2022年10月27日 (木)

はけぐち

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 本日も御簾の向こうで熟睡されている「ちち(仮名)」さん。本日は地域の小学校が午前中で授業を打ち切って児童を帰らせるという日でしたので、こりゃたくさんの子どもたちが押し寄せるぞ、ということで学年ごとに利用できる時間帯を制限して営業していたのですが、私のところや学校などは「無料託児所」だと信じて疑わない保護者が少なからずいますので、何でこの時間帯にうちの子が遊びに行けないんだっ!という苦情が少なからずあって、まぁ説明しても向こうははじめから聞く耳持たないので、徒労感に満ち満ちた1日でした。

 うちへ苦情を寄こしたある保護者は、返す刀ならぬ携帯電話で小学校にクレーム。私に無断で昼から子どもを帰らせるとは何事、とか、そんな無理難題を言いまくっていたそうです。それを聞いた校長先生は、文句あるなら私のところへ言って欲しい、小学校はそんなこと知らん、という当たり前の回答。まぁそういうわけで、退勤後は気分転換に妖しい映画を見に街へ出ておりました。

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 小学校の校長先生もよほど腹に据えかねたのか、保護者とおんなじことをおっしゃっていたのが印象的でした。時間帯で利用できる児童を分けるなら、事前に全ての児童にお知らせを配って欲しい。それも、確実に保護者が読むような手立てを講じて欲しい、と。あぁこれ、永遠の課題というべきものなのです。小学生のランドセルの底を見ると、学校で配られたプリントが堆積してハリセンチョップの山になっているというのは、もはや常識と言うべきお話。その校長先生は教育委員会事務局にお勤めの後、若くして校長に昇進されたので、私のようになり手がいないからとやむを得ず、泣く泣く(いずれも教育委員会の弁)校長をやらせざるを得なかった、というような人とは根本的に違うエリートなのです。

 本来はそこで、すべての子どもに、確実に保護者に届くような方法でお知らせのお手紙を配る方法についてお教えを乞うべきだったのですが、そこはそれ、三流四流五流、いやそれ以下の教員だった悲しさで、そんなこと、思いつきもしなかったのです。えぇい、原辰徳いや腹立つなぁと机の抽斗をひっくり返して整理整頓。これをやると不思議と気持ちが静まるのですが、隅っこから出てきたのが写真のキャップレスデシモです。

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 キャップレスは何本も持っているけれど、不思議とデシモやフェルモは持ってない、と日頃から公言し、実際そう思っていたのですが、ご覧のようにしっかりとデシモが手元にあります。それも、ヘンタイ仕様のが。これ、一時流行ったのです。神戸は六甲アイランドの鞄屋さんに無理を言って萬年筆に革を巻いて貰うという遊び。革を巻くとその分軸が太くなりますから、土台となるペンはデシモということになるのです。

 で、久々に対面したデシモさんの健康チェックを行って、古くなったインクカートリッヂを捨てて、ペン先に水を通して洗浄し、インクさえ入れれば気持ちよくかけるじょうたいにする、という作業を通して、本日のモヤモヤも解消。明日からは小学校の校長先生のことは見えないことにして、自分のやり方で広報、周知活動をしっかりやることにいたしました。おそらくそのことでまたキツいご指導を頂戴することになるかと思うのですが、同じく校長経験者とはいえ、格の違いは如何ともしがたいので、じっと頭を垂れてお小言が頭上を通り過ぎるのを待つことにします。我ながら、ほんと、反省という言葉のかけらも持ち合わせていないヤツだなぁと、改めて呆れておるところです。

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