どんな感じ?
水槽の中でいちばん高いところへ上り、さらに立ち上がって手を振る「まりりん(実名)」さん。この手を振るという動作が雄の求愛行動であないか、という疑惑が持たれていますけれど、長いこと関西で暮らしている飼い主は、リリアンっていう名前のダミ声のオッサンが「京橋はエェとこだっせ・・・」と歌ってたりするのを聴いて育っておりますから、ホンマに雄であったとしても名前を変えるつもりはありません。
ほんの1週間ほど前までは、1日の大半、水槽内に設置したこんな陸場の下に潜り込んで過ごしていたのですが、ある日、来館した児童がカメのぬいぐるみを吹奏の硝子越しに見せたことをきっかけに、ほぼ一日中、硝子に向かって突進し続けて、それでも飽き足らずに高いところへよじ登っては水槽の周りにいる人たちに手を振る、ということを繰り返しているのです。恋の季節、なのでしょうか。
今日は10月13日。もう30寝ると、神戸ペンショウ2022開催なのです。職場の同僚達から、萬年筆のイヴェントって何してるんですかとか、そこであなたはどんな感じで過ごしているのですか、などと聞かれたのですけれど、まぁ、百聞は一見にしかずです、とだけ答えておいたのです。一片どんな感じなのか見てみたい、などとおっしゃるので、神戸ペンショウのことも紹介したのですけれど、何の予備知識もない人が、いきなり参加しても大丈夫でしょうか、なんてことを逆に聞かれました。結論から言うと、何の問題もありません。大丈夫です。
神戸ペンショウに限っていえば、入場料500円をいただいてお買い物を楽しんでいただく、ということが中心になりますが、何も買わないで見て回るだけなのに500円払うっていうのもなぁ・・・と毎年、たまたま北野工房のまちへ来た人たちから会場入り口で聞かれます。これも、結論から言いますと、文房具に興味のある人なら、500円はお得なのではないかと思います。
この写真のようなヘンテコなもの(黄色いのは除く)は、神戸ペンショウにはあんまり出てきません。もっと煌びやかなもの、実用的なもの、今まで必要性を感じていなかったけれど、とにかく買って帰りたいと思ってしまうもの。そういうものが会場内にあふれるほど並んでいますので危ないといえば危ないのです。じゃいっそのこと、十畳量の500円だけ握りしめて、お財布は会場の外にいる家族や友人に預けて中に入る、という捨て身の作戦に出たとしても、今度は出展している人や同じようにペンショウに入場した人たちとの会話が弾んでしまって、やっぱり500円は無駄ではなかった、と思ってもらえるだろうと考えています。
ここ数年、多種多様なインクや、作家さんが丹精込めて創り上げられた商品というよりは作品というべきガラスペンなどが人気を集めており、それらを求める方がたくさん来てくださることで、入場制限をしながらの開催とせざるを得ない状況です。そして今年も、おそらくそうなるものと考えております。開場前に入場整理券をお配りして、番号順に粛々と入場していただく、ということになります。
昨年は、開催前夜から整理券配布予定の場所付近で野営された方もあったとか。もはや神戸ペンショウは新型iPhone発売の日に並んだのか、と喜んでいるわけにはいきません。整理券をお配りした最後の方が入場されたのはお昼を過ぎてからのことでした。今年は、早くから会場付近でお待ちになられても意味がない、という形での整理券配布を考えています。
同好の士に出会ったときに見せびらかすことができるように、とペンケース一杯に萬年筆を詰めて出かけるわけですが、それでも何本か追加で収められるように空きスペースを設けてあったり・・・・・佳い萬年筆との出会いがあることを期待して、ですね。
Instagram、Facebook、Twitterで、ハッシュタグ #神戸ペンショウ で検索していただいて、あと一月をワクワクとお過ごしください。
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