« バレるとおいしい | トップページ | 同じ »

2022年10月23日 (日)

マット軸協会

Img_2115

 もはやバスタオルの囲いなしでは眠れないのじゃないか、というほどに、気持ちよくノンストップで眠る「ちち(仮名)」さん。これまでは何度か目覚めてはお布団を直す、ということがよくあったのですが、このようにして眠るようになってからは全くといってよいほど目覚めることがありません。周りが少しぐらい明るくても、ケージが外から丸見えでも、そんなことに離れていたはずですが、それでもやはりワンコはワンコ。暗くて外から見られないところで落ち着いて眠りたいという欲求が強かったのでしょう。これまでごめんね、という思いです。

Img_4984

 PILOT謹製、キャップレスの少し古いタイプです。古いとはいうものの、ダブルのスペアインクを使うほどには古くありません。ペン先はいわゆる特殊合金というヤツで、金ペンではありませんので、いずれ14Kのペン体を見つけてきて交換してやろうとかと思っております。この個体は歴代のキャップレスの中でも、未だに評価の高い形状に加え、軸がマット調なのがよいところです。

 全日本マット軸協会という、マット軸の萬年筆をこよなく愛する団体があります。事務局は良識あるヘンタイ倶楽部内に置かれています。このキャップレスも、マット軸だからと熱心に使い込んでいくと、いずれマットな質感がテカテカなものへと変化していきます。

Img_4985

 すでにクリップには錆が浮いており、自慢のマット調ボディにもあちこち剥げが見られます。いわゆる多面体軸のキャップレスも、軸は樹脂製ですがクリップなど金属製のところが剥げてしまいます。マット調のボディがテカテカになったり、黒い塗装が剥げて下地の金属が見えてきたりするのは、むしろ使い込んだ証し、味わいというものです。ZIPPOのライターなんかでも、ワザと傷をつけたり凹ませたりする人がいるようですが、そういうものにも通じるところがあるのかと思います。

Img_4986

 現行のキャップレス、悪くはないのですが、あのふくよかな軸がボッテリした感じに思えてしまうのです。もちろん、短くて軽いキャップレスのことですから、現行のような、やや太めのボディの方が握り心地や書き心地はよいのでしょうけれど、オッサンとしてはやはり、このタイプのものに惹かれてしまいます。周年記念か何かで、こういうものが再版されると嬉しいのですが、型を起こすのも大変でしょうから難しいでしょうね。そうなると、まだ世にあるものをかき集めていくしかない、ということになります。

« バレるとおいしい | トップページ | 同じ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2024年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    

最近のトラックバック