爪
写真を撮られても気づかないほど熟睡している「ちち(仮名)」さん。朝夕のお散歩で排泄できず、日が暮れてからきゅんきゅん鳴きだしたとのことで、再度のお散歩。それでも望みは叶わなかったのですが、お散歩から帰ってきたところで帰宅してきた飼い主と遭遇、体中あちこちをなでさすられたところ、玄関へと上がる階段を上りきったところでめでたく・・・となりました。すっきりしたので、快眠なのです。
ムーアのフィンガーチップ、96B萬年筆です。全体を見ると、黒いセルロイド製の古いペン。クリップの処理が少し特徴的かな、という程度なのですが、キャップをとると少しびっくりさせられます。たまたまオークションサイトで見かけて、そのペン先の見た目だけで手に入れたものです。あまり知られておりませんが、私、実は「変なモン」が大好物なのです。だから、トヨタの車はものすごく良くできていると誰よりもよく知っているけれど、トヨタの車は絶対に買わないぞと決めているのです。たまにレンタカーなどで乗ったりすると、心底惚れ惚れするのですけれど、それでもトヨタの車は買いません。人に相談されたら、「悪いこと言わないからトヨタにしなさい」とは言うのですけれど。
まぁ、これですから。首軸はステンレス。削り出しじゃないか、という説もありますが定かではありません。そこにがっちり埋め込まれたインレイドニブは、確実にシェーファーのそれよりも堅いです。世の中にこんな固いペン先ってあるのか、というほどに固い書き味です。その割にはインクが良く漏れるとも言われています。首軸とペン先との隙間から漏れる、けっこうフローは良いので切り割りからドバドバ出る、ということで、キャップを開けると必ず手が汚れるという個体もけっこうあったようです。そして、こんなヘンタイなペン先なのに、しっかり「ハート穴」であるところに時代を感じます。
残念なことに、長いこと放置しておいたのでサックがダメになっておりました。自分では交換する技術も道具もないので、いずれどなたかにお願いして書けるようにしていただこうと思っております。紹介し遅れましたが、もちろんこれ、レバーフィラーです。この個体がいつ頃のものなのかは不明ですが、モデルとしては、日本がアメリカその他の国との戦争に負けた頃には、もうこの世にあったものです。セルロイドにしては軸もキャップも痩せておりませんし、ペン先はそのヘンタイな形のせいでしっかりしております。復活させて、バリバリ使うのも面白そうです。
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