手探り
良いお天気だったので、いつもより良質なお昼寝を楽しんでいる「ちち(仮名)」さん。物音がしても全く反応しません。この状態のまま家人が留守にしても平気。想像ですが、ここに泥棒が入ってきても、尻尾を振りながら「遊んでぇ・・・」とやるか、そのまま寝続けるかのどちらかではないでしょうか。
東急ハンズ名古屋店が制作した限定萬年筆と、世界限定15本(!)のY.Y.Pen第1号。東急ハンズおなじみの緑色をそのまま軸色にした萬年筆を見てピピッと来た親方が、メーカーをシバキ倒して同じ樹脂を使って造らせたものです。マットで、なおかつギャザードになっていますから、知らなければ違う色の樹脂だと思うかもしれません。
Y.Y.Dayの会場で購入者に配ります、っていう話だったのです。メーカーから届いた箱のまま会場に持ち込んだ親方は、誰かに持って行かれては大変と新調したばかりの一澤信三郎帆布謹製のエプロンのポケットにないないしていたのですが、いざ配ろうという段にはそのことをすっかり忘れていて、「誰やぁ、〇〇〇(人名)、どこへ持って行ったぁ!」と怒り狂っていた、と当時を知る人は証言しています。
まぁとにかく、作っても売れるかどうかもわからなかったので、「作ったら買いますか?」と近しい人に聞いて、そこから15本という本数を導き出したのですけれど、ご本人曰く、ちゃんと売り尽くせるかどうか自信がない部分もあった、ということのようです。そういうわけですからオリヂナルと言えるのは樹脂の色ぐらいのもので、その他は普通に売られているプロフィット21のマットギャザード。しかしここから12号に至るまで、あれこれ趣向を凝らしたセイラー製のY.Y.Penが世に出ていくわけです。そこに込められた親方のアイディアは、どういうわけか後のセイラー社製萬年筆にも取り入れられております。
開催まであと1ヶ月、11月12日(土)と13日(土)に北野工房のまちで開催される神戸ペンショウ20222、今年はペンショウ限定の萬年筆はありません。その代わりというわけでもないのですが、今年は萬年筆を取り扱うお店が昨年までより多く出店してくださっています。
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コメント
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セーラーの18kや21kのノッペラピンニブは本当に美しかった!あの時入手していれば、と悔やまれる1本です。万年筆あるあるですね(笑)。
投稿: すいどう | 2022年10月16日 (日) 05時49分
すいどう さん
価格がネックになりますよね、萬年筆全般。しかし、セイラーさん自身がきっちり値上げされましたのと、カスタムメイドが難しくなりましたので、12号をもってセイラー製は終了となりました。来年の春はどんな仕様で出すのか、楽しみです。
投稿: つきみそう | 2022年10月16日 (日) 12時37分