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2022年10月28日 (金)

場違い

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 薄暗い寝床の中で、なぜか眠れない様子の「ちち(仮名)」さん。リヴィングルームにいる家族からは見えないバスタオルの向こうでやたらとガサゴソしているので、覗いてみたらお布団の成形中でした。お布団が好みの形にならないと、落ち着いて眠ることができないというのは、犬が飼い主に似る、ということのひとつなのかもしれません。

 飼い主は、きちんとしたお布団では寝付けない傾向があります。そのくせ、リヴィングの床に寝転がったら朝まで意識が戻らないなんてことはしょっちゅう。やはり安物の人間というのは寝床もそれ相応のものでないと落ち着かないものなのかもしれません。

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 私が萬年筆ヘンタイだと知っている同僚が、「テレビで300万円の萬年筆っていうのが出てましたっ!」と、驚いたのと呆れたのとが一緒になったような表情で教えてくれました。で、たしかアルファベット4文字のメーカーでした・・・って言いますので、抽斗からサファリを出して「LAMYですか? これは3980円だけど」などと言ってみると大当たりだったそうです。

 さらに聞いていくと、ぐるんとひねったらペン先が出てきて・・・などと言いますので、じゃあアレだな、と現物を見せてあげるために探してみまして、比較的簡単に発見できました。ペンケースにダイアログ1、2、3と並んで入っておりました。

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 東京へ出ますと、田舎もんらしく銀座へ行って、伊東屋には行かなくても松屋(牛丼ではない方)には行くのです。7階あたりに、ちょっとしたセレクトショップ的なコーナーがあって、そこに「変なモン」がないかと見に行くわけですが、そのついでに萬年筆の売り場でダイアログ3がまもなく発売というのを見てしまって、即予約したわけです。で、初期ロットには何か問題があったらしく、入荷が大幅に遅れたのです。お詫びに、などとボトルインクをつけてくれたことを覚えております。

 ところで、このペンケースは4本挿しなのですが、ちょっと場違いというか仲間はずれというか、そういうペンが混じっていました。

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 なんかこう、パッとしませんね。ありきたりな仏壇萬年筆。でも見る人が見れば、おぉ、アレやんか、となるのでしょう。私はド素人なので、キャップをとってみるまでなんなのか全くわかりませんでしたが・・・。

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コメント

このクリップ形状は独特なので、分かる人には分かるのでしょうか?もしかしたら世界で1番同じ原因(過剰な筆圧)で壊されたペンかもしれません。

 すいどう さん

 クリップに注目するなんて、ヘンタイですねぇ。

 このペンはその独特のペン先の形状からして、ググッと筆圧をかけても対抗しそうな、そんな風に見えますけれども、ペン先が壊れることよりも、ペン芯と離れてしまってインクが来ないという問題の方が大きいのではないかと思っています。かわいそうなのでグイグイやったりはしませんけれども。

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