護られる
ケージの柵に大きめのバスタオルを掛けて貰って、プライヴァシー万全となった「ちち(仮名)」さん。これで飼い主にコッソリ写真を撮られたりすることもなく、安心してグゥスカ眠ることができる・・・というわけです。写真の上の方、バスタオルには部屋の照明が反射しています。こんな煌煌と明るい部屋の中で、彼女は平気で寝ていたわけですが、囲んで貰うと余計に眠りやすい、ということなのでしょう。対して疲れるようなこともなかった1日だったはずですが、本当にぐっすりと寝ています。
真ん中のでべそみたいなところを、ベルトに取り付けたクリップにカチャンとはめ込んだら出撃準備完了、だったのです。若い頃からとにかく鞄の類を持ち歩かない人でした。空前のシステム手帳、いやファイロファクス持ってなければ社会人じゃない、って風潮の中で、一度はシステム手帳(しかもファイロファクスではない!)を使おうと試みたこともありましたが、結局は資料リフィルを製作するのに徹夜して、持ち出した資料は全く見ることがない、なんてことが続きました(予想通り)ので、最後は高価な革のカヴァーだけが残った、という結末でした。
それならばガジェットにすがってみるか、というわけで、ThinkPad220にPalmTop PC110、そしてHP-100LX。いつしかMS-DOSの時代が去り、LXの後継機も出ないというところで、Palmに進んだのはある意味当然な流れでした。
もう、装甲ですね。中味はPalmのTungsten Cです。このほか、アルゼンチンのVAJAとか、フランスのカヴァーテックあたりの革ケースなども取り寄せましたが、いずれもベルトに取り付けることのできるケースばかりでした。それだけ苦労して身軽に情報を持ち歩こうとしていましたけれど、当時はこうした携帯端末が「スタンドアロン」であるという恐ろしい実態があったのです。ネットに接続するっていうのは、しっかりとしたPCにモデムをつないで厳かに行うものでした。変なモバイルモデムなんぞ使って色の違う公衆電話を占有したりすると、変な人が公衆電話にイタズラしてる、と管理者を呼ばれてしまう時代でした。
端末と共にカードを持ち歩いていたのです。データストレージとして。今や、どんなデータでも空から降ってくるわけで、使用者が覚えるべきことはデータを降ろす方法だけ。こういう端末は、脳を拡張するツールだ、なんていわれたものですけれど、いやいや、もうこれ、人類こぞって携帯端末に脳味噌削られてますよね。
もうホームページなんか作ってる時代じゃない、これからはブログだよ・・・・・って、それも絶滅危惧種ですね。何でもかんでもSNS。まぁそういう目の前を流れ去っていく情報をうまく捉えて賢く活用する、そういう能力がこれからの人類には必要なのでしょう。萬年筆とインク瓶を前に、呼吸を整え、まずはインクを飲み込ませてからさらさら・・・っていうのは、こういう時代だからこそ、むしろ新鮮な体験ですね。
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