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2022年10月25日 (火)

不均衡

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 クッションに埋もれながら家人の行動を見守る「ちち(仮名)」さん。これは完全に覚醒している状態ですので、今やっ、と思えば立ち上がってこちらへ駆け寄って・・・来るはずなのですが、この状態ですと後ろ脚がフローリングの上にあるので、後ろ脚に衰えが来ている彼女は、すぐには立ち上がることができません。家人はその隙に、サッと逃げるのです。

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 おフランス製の大きくて長い萬年筆。ウォーターマンのルマン100です。ここだけの話、パッと見て100と200の区別が付かない私なのですが、この状態でいうと、クリップの付いているところの輪っかが1本なので、まぁ100なのかな、ぐらいです。もうちょっとはっきりした大きさの違いがあれば、とも思いますが、並べてみないと同じ大きさに見えます。この個体は木軸ですが、誰かに愛用されていたものですから、胴軸だけが黒ずんでいます。キャップや尾栓の色が、濃くなっているとはいえ、もともとの木の色だったのでしょう。

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 ここのところ、ドイツ製の、短いのがほとんどという萬年筆の中に、笑っちゃうぐらいにペン先が面白いものがあったのだそうです。そいつが知らぬ者はないというほどに有名な文房具店の店頭に並べられ、人に買われて、買った人もこりゃ面白い、ということになったのだとか。まぁ、よろしいのじゃないでしょうか。萬年筆なんて趣味の筆記具なんですから、時にはこれ書けんわ、なんてものも入っていてよい・・・はずはないですね。

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 普通に書くときにはこんなことしませんけれど、ちょこっと筆圧をかけるとパッカーンと開くペン先。ウォーターマンって固いものだと思っていると見事に裏切られます。まぁ、大部分の製品は固いのですけれど。

 で、こうしてペン先が開いていることに目を奪われないで、紙と接しているところにご注目。面白いでしょ。

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 裏返してみるとこんな感じです。まぁ一応、切り割りの両側に「玉」がありますから、まだ良いのですけれども。件のドイツ製は、そもそも切り割りによって「玉」が切り分けられていないという面白さ。私、わざわざそのメーカーのペンを買うことはしませんけれど、もし見かけたら、少しぐらい無理をしても買ってしまいそうです。そういうものに出会って、敢えて買うなんてことがあるだろうか、いやある(反語じゃない)。

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