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2022年10月31日 (月)

はやぶさ

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 お手々を揃えて賢く伏せっている「ちち(仮名)」さん。女の子ゆえ本名はネット上に公開しておりませんが、この子を家に迎えたとき、妻と娘は私による命名を断固として許さず、当初は「もも」とかいう名前にするつもりであったようです。しかしながら、その当時において、それは大変に流行っている名前でありましたので、拒否権を発動させていただいたのです。本田宗一郎ではありませんけれど、人と同じコトするんならやらない方がマシ、なのであります。

 教員をやっておりますと、実に多彩な「なまえ」に出会うわけですが、同じ学年には同じ名前が多い、ということもまた実感として感じておりました。なんで世界にたった一人の愛すべき我が子に、流行りの名前なんてつけるのか。まぁ考え方は人それぞれですけれど、私は嫌なのです。このワンコにも、アニメのキャラクターからとった名前を...なんて話も出ましたけれど、そんな名前では恥ずかしくて人前で呼べませんから却下。ごくごくありきたりな和名をつけて貰って、幸せに暮らしているわけです。

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 先日、これなんでしょう、と問いかけましたけれども、こんな辺鄙なBlogを読んでくださっているようなヘンタイさんには「ナメとんのかっ」というようなことで大変失礼をいたしました。輸出して売る先での名前はすばらしいのですけれど、和名はなんとも、というこの萬年筆。けれどそのペン先を一目見たら、変なモン好きとしては手を出さずにはいられないのもまた事実。そしてまた、このへんてこりんなペン先が、大真面目に設計された、日本語をきれいに、気持ちよく書くためのものであるという事実。

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 ご多分に漏れず、ブツブツしています。ペン芯の裏側に塗られた漆。使い込んでいけば剥げ落ちてしまう運命なのでしょう。しっかりゴミが付いていますけれど、あまりこのあたりには触らないようにしているので、ゴミやホコリはペン先洗浄の際に細心の注意を払って取り除きたいとの考えから、そのまま撮影しております。

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 日本ではこういう、うねうねしたデザインは受けない、といわれてきましたけれど、自動車の世界ではマツダのうねうねした車体の車が異様に増殖してきております。マツダが増え、スバルも多くなってきました。それとともに、それらの車に遭遇して不快な思いをする機会も増えてきています。個人的にはこの現象を、マツダやスバルがプリウス化してきている、と呼んでおりますが、いや、これは単に母数が大きいからであってプリウスでもまともな運転してる人はたくさんいると知ってはいるのですが、こうしたプリウス的なクルマを見ると避けたり抜いたりして離れるようにしております。安全第一ですので。

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 で、日本語の文字をとにかくきれいに書く、というような目標で作られたペン先というもの、私のように字が不自由な人間には全く使うことができないわけです。も横列な筆圧をかけるくせに軟調のペン先が大好物、なんて人も少なからずいるわけですが、趣味とはいえ、実用する萬年筆は自分の特性を考えて選ぶべきでしょう。そういうことから、このペンは観賞用、コレクション一択ですので、ペン芯の漆も今しばらくは安泰であろうかと思います。

 

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コメント

成る程、世の中には目の肥えたヘンタイさんがいらっしゃるようですね。奥深い業界です…
エラボーは初期型をお持ちなのですね。この漆コーティングはどんな効果があるのか?はたまた見た目だけなのか?これも何とも奥深い…

 すいどう さん

 ある時期のPILOT製萬年筆で、かつある程度上等なものには、ペン芯に漆塗りが施されているものがありますね。エラボーも海外向けファルコンとか、2代目とか、そのあたりでは漆など塗ってないようですし、実際この漆、剥がれてしまったり汚いから剥がしたりという話も良く聞きます。で、剥がれてもそう影響ないようですね。
 むしろ、その独特のペン先の形状ゆえに、ペン芯とペン先とが離れてしまったりズレてしまったり、そういうトラブルの方が良くあるようですね。

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