お掃除・廃業した人編
本日もよく眠っている「ちち(仮名)」さん。飼い主が一日家にいるときは比較的落ち着いています。我慢強い柴犬ではありますが、やはり家人が家にいないのは寂しいものなのでしょう。お婆さんになって体力も落ち、そんなに遊べなくなっているのですけれど、家人の姿を見ると誰彼なく遊ぼうアピールをしてくるのも可愛らしいところです。
我が家でお片付け、お掃除をしていると必ず出てくるのがこの手のペン。採点ペンというもので、萬年筆と同様の構造を持ち、カートリッヂも同じものが使えますが、ペン先はフェルトペンと同じようなものになっています。特に右端のものは今でも現役なので、全国どこの学校に行っても目にすることができます。私はこのペンで採点をするときの、フェルトチップで紙をこする音と感触が好きではなかったので、何人もの調整師さんに無理を言ってマル打ちができるように調整してもらった萬年筆を使うことが多かったのです。
ハードに使い倒されるので、すぐに先端部のチップが潰れてしまいます。現状、セイラーやPILOTの製品は見かけないようですので、撤退したのでしょうか。どこへ行ってもみんなプラチナです。一時期、これにつ買う赤インクのカートリッヂが品薄になって大騒ぎになったことがありました。けれども、私の周りにいた中学校の先生達は、ほぼ例外なく標準で付いてくるカートリッヂを使わず、萬年筆用の赤のカートリッヂを使っておりました。なんでも、その方が綺麗な色のマルが打てるから、なんだそうです。
この透明軸のヤツなんか、クリップの形が妙に凝っています。だいたい、こういうのを使う先生という種族は、胸ポケットさえないような非常にカジュアルな服装をする人が多いので、こういうところに凝っても意味なかろうと思います。メーカーもそう思ったのか、このタイプは早々に廃盤になりました。
マル打ちっていうのは楽しそうに見えるようで、子どもたちが「やらせて!」と寄って来ます。でも実際には非常に辛く退屈な作業であり、なおかつ、間違いの許されない作業でもあるわけです。そして、マル打ちのあとに待っているのが採点。これまた難儀な作業であり、特に観点別評価なんてものが導入されてからはさらに難易度が上がっております。教員志望者が減り続けている、っていう原因のひとつかもしれません。
« お掃除・普通の人編 | トップページ | お掃除・イカれた人編 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント