竜骨
暖かな日射しの中、お散歩を楽しむ「まりりん(たぶん雄)」さん。只今、甲羅の脱皮が進んでいる状況ですので、積極的に日光にあるようにしております。水槽の中で落ち着いているときではなくて、ガサゴソしているときを狙って外に連れ出し、陽の当たるところで自由に歩かせるのですが、暑いのか、開けたところが嫌なのか、とにかく日陰になっている、閉じた雰囲気のところをめざして歩いて行きます。
亀というと歩みが遅いものの代名詞ですけれど、結構な速さで進みますし、写真のようなグレーチングの上でも臆することなく、ときには下の溝を覗き込みながら歩いて行きます。もちろん事前に彼女(彼?)の厚みを計測して、隙間から落ちることがないことを確認済みです。こうしてお散歩をさせている間、私は少しだけ距離を開けて傍らに立ち、じっと見守っています。その姿を不審に思った通行人がよく見ると亀がいるので驚いて声をかけてくる、というのがいつものことなのです。
「まりりん(たぶん雄)」さんの場合は一条ですが、亀の甲羅には周囲よりグッと盛り上がっている部分があります。クリンゴン人の額にも同様の隆起がありますが、亀の場合、そしてPILOTーGの場合は、クリンゴン人と異なりこの部分をぶつけ合うことは避けなければなりません。
一般的に、PILOTのGといわれていますけれど、Super300Gというのが正しいのではないかと思われます。どうしてこんなペン先の形状にしたのか、思いついたのか。けっしてしなやかだとは思えない形状でもあります。筆圧をかけてみると少しは撓るような感じもしますけれど、あまり調子に乗ってグイグイやっていますとペン先が剥がれてしまいそうに思われます。
ごく普通のカートリッヂ・コンヴァータ両用式です。こういうものは、とりあえずペン先の形を見たら手に入れてみて、手元に来たら胴軸を外して、あぁ、とか、おぅ、とか言う、そんな感じで何本か集めておりますが、吸入機構を持つタイプですとむしろ活躍させることが難しいので、両用式が良いのかと思います。吸入式のものは、もうほとんどが資料としての保有で、実用できませんし、メーカーでの修理も断られますけれども、頼めば使えるようにしてくれるお店もあるところが萬年筆の面白いところです。見かけたらとりあえず保護、でしょう。
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