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2022年9月22日 (木)

見た目は立派

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 お手々可愛いなぁ、と写真を撮りに行くと顔を背けた「ちち(仮名)」さん。たっぷりとしたクッションに乗っかって、両方の前脚をたら~んとさせた状態でこちらを見ているのが、実に可愛らしかったのですが、横を向かれてしまってはどうしようもありません。

 本日、飼い主は午後から健康診断でした。こんな老体を雇ってくれて、健康診断まで受けさせてくださるというのは実にありがたい話ではあるのですが、必ず胃の検診を行って結果を報告しなさい、なんていわれるのが辛いところです。昨年、一昨年と職場の健康診断をすっぽかしている私。現在の職場に雇い入れて貰う前に健康診断を受けましたが、歳と共に検査項目がどんどん増えてくるのを、あぁだこぅだと理由をつけては辞退しているので、野党側としては「そんなんじゃ困る」ということになるのでしょう。しかしながら、身内を見ても、健康のためには死んでもいいというような調子だった伯父も、世界が滅びても自分だけは元気でいるだろうと思えた父や母も、みんなあっけなくこの世を去りましたから、おそらく自分も、遠からずそうなるのだろうと思っています。なので、健康診断も、形どおりに終了。例によって、どこも悪くない、という結果が来ることでしょう。めでたし、めでたしです。

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 いつ、どんな内容の雑誌に付いていた付録なのか、それすら思い出せない萬年筆。誌名はしっかりとクリップに刻まれていますけれど、比較的早い時期に雑誌の付録だったものであろうと思われます。ズバリこの萬年筆、見た目が立派です。ペリカンのM800と同じ長さで、それよりは細身ですが、金属軸なのでほどよい重さ。どこといって欠点のないペンです。この手の雑誌の付録であった萬年筆、あまりハズレというのを見た記憶がありません。本屋さんルートで売られているような萬年筆に匹敵するぐらいの、十分実用になる品質のもの、という印象があります。

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 このペン先からも、わぁ、中華萬やなぁ、と。HEROとしっかり刻印が入っています。これが例のHEROなのかどうか、中華萬には全くといってよいほど興味がないのでさっぱりわかりませんが、段差を直し、自分の筆記角度に合わせてペン先を軽くさらって貰えば、どこといって不満のない、かといって気持ちよくてとろけそうというわけでもない、このペンが今手元からなくなっても何も困らないし残念でもない、という感じの1本です。

 ボールペンはあまり使わないのですが、ゼブラのSARASAシリーズの筆記感は大好きで、職場の机上のペン立てには何本も同じものを立ててあります。さぁ使おう、というときにないとテンションだだ下がりになるからなのですが、正直、この萬年筆が見当たらなければ、ボールペンで字を書きます。

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 けれど、昨今の萬年筆の裾野の広がり具合を見ていますと、この手のペンがどんどん伸びてきている感じです。こういうガラクタみたいなペンを何本か持って、どこかのタイミングでそこそこ上等なペンを使ってしまうと、もう元には戻れない、という感じでここまで来ましたけれど、今の時代、萬年筆が趣味です、っていうひとはKAKUNOを20本揃えているとか、そういう人が多いように思います。

 一方で、某老舗萬年筆メーカーのように、ずんずん高級路線を走っているところも出てきました。こうやって二極分化が進んでいくと、お値段の割には出来が良くて穴場だよ、という、これまでの国産萬年筆のあり方も変わっていってしまうのかも、と思ったりします。まぁ心配しなくても、そんなことになる頃には字も書けないような体になっているか、そもそも彼岸にいるかですから、心配するだけ無駄というものです。

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コメント

高級路線を走る某老舗萬年筆メーカー(笑)は、大好きなメーカーだったのですが、価格的に比較対象が独逸製萬年筆などになってきました。柴犬のように日本製(産)ならではの良さが世の中に浸透すると良いのですが…。

 すいどう さん

 原価が上がってくることは避けられないので、上代を上げないと利益が減るわけで、城代に見合った製品を出す、だから高いもんばっかりになる、というのも分かります。そして、私を含めて大多数のユーザーは、鉄ペン先でも金ペン先でも、目隠しされて書かされたら違いなんて指摘できないでしょう。あとは、ロマン、だけですかね。

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