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2022年9月19日 (月)

あえて

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 飼い主に背を向けて眠る「ちち(仮名)」さん。あれこれ工夫している内に、お布団(枕)の高さはちょうど良い具合になったのですが、それを維持するためにはこの向きで寝るしかないので、向こうを向いているのです。最も飼い主とその家族にとってはこの方が好都合でもあります。ネタと思って油断していると、ひょいっと目が合った際に鳴かれて、結局相手をせざるを得ない、ということがよくあるからです。ですので、飼い主も最近は彼女が寝るやいなや別室へ退避する、という日々を送っております。

 実は最近、とっても哀しい事件がありました。仕事用のワイシャツが傷んできたので、仕方なく閉店時間間近のスーパーへ行って、白いもので一番安いのを探して3枚も買ってきたました。私が着る物にお金を出すなんてよほどのことです。それはひとえに、着る物にお金を使っても費用対効果があまりに低いから。どんな良いものを買ってもおろしたその日にひっかけたり穴を空けたりするので、いつも売り場で一番安いものを選びます。そして今回も、その選択が間違っていなかったことを思い知らされたのです。

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 局に留め置きの郵便物を受け取る用事があったので、ボールペンと浸透印が一体になったものを胸ポケットに挿して出かけたところ、帰宅したら胸ポケット周りに赤いシミが。そしてその翌日、萬年筆のカートリッヂを交換しようとしたときに、ポチッとインクを飛ばしてしまいました。何と、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ったシャツ、3枚の新しいシャツの内2枚が、着られないものになってしまったのです。

 私にとっては1枚3000円「も」する安物のシャツ。安物ではあっても、私にはふさわしいものだったのに、実に残念です。結局、古いものを再度洗濯屋に出して、古びているなぁと実感しつつ仕事のある日には着ていくということに。新しいシャツを買ったいきなりケチが付いたので、もうシャツなんか買わないぞ、と意地になってしまっております。

 で、そんなみすぼらしいお爺さんの手元に、こんなちょこっとお洒落な萬年筆があるというのも、実におかしな話です。このペンを買えるだけのお金があれば、もう1ランク上のシャツが買えたかもしれません。まぁそれでも、すぐに汚してしまうという宿命からは逃げられなかったのでしょうけれど。

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 セイラーの古い萬年筆。14Kのペン先には、GOLD FROM THE SWISS BANKの刻印。先日の般若心経と同じですね。わざわざこんなことを刻印してあるのだろう、というのがずっと謎でしたし、今も謎は解けておりません。

 今回、あれこれ調べてみますと、いわゆる「金の延べ棒」インゴットには、ブランドの刻印がなければならないようで、SWISS BANKというのもそういったブランドの一つとして刻印されているのだそうです。ゴルゴ13に送金する先、としてのスイス銀行とは、また違うようです。

 けっこうヘンタイなペンを世に送り出してきたセイラー萬年筆ですが、ペン先にこういう刻印をするということは、ウチのペン先、いい加減な金は使ってないんですよ、というアピールなのでしょうか。かつては、けっこう妖しいルートで流れてきた金のインゴットも少なからずあったということですから、そういう時代ならでは、のペン先刻印だったのかもしれません。

 などといっている内に、休日用のシャツにも背中をかきむしったときについたと思われる血液のシミを見つけてしまいました。還暦過ぎたいいオッサンですが、オン、オフ関係なく、薄汚い姿でウロウロしてますので、危なくはないんですよ、って刻印が必要かもしれません。

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