お風呂
お風呂に入れられて、断末魔かというような叫び声をあげている「ちち(仮名)」さん。これまでは洗い場で押さえつけて洗っていたのですが、逃げ回って効率が悪いので浴槽に入れてみました。全身にお湯をなじませているときはおとなしくしていたのですが、いざシャンプーをつけてこすり始めるとギャン鳴きで、これはもう、ご近所からワンコの虐待で通報されるんではないかと心配するほどでありました。
ベルギーやオランダ、あるいはイタリアと、ヨーロッパ各地から荷物が届いたので、洗浄液の在庫は十分。久々に取り出したPILOTの70周年記念萬年筆がけっこう「ほったらかし」でしたので、しっかりと洗浄することにしました。まずはぬるま湯の吸入と排出を繰り返してインクを追い出します。とりあえず、目に見えて色のついた水、というものが出なくなったところで、洗浄液を呑ませます。
蓋を閉めたまま瓶をひっくり返して、リザーヴァに洗浄液を溜め、そこにペン先を突っ込んで吸入します。このやり方をとる場合、事前に十分な洗浄が行われていなければ、洗浄液が一瓶丸ごとインクの色に染まってしまいます。
いつもながらの刺激臭と、手につくと少しヌルッとする感触。きっちりアルカリ性です。きれいになる分、攻撃性も強いのでしょう。様子を見ながら使わないと危ないと思います。
超音波洗浄機に放り込まれているのは、もう1台の超音波洗浄機の洗浄槽に入れてあったネット。インクで青く染まってしまったので、洗浄液を加えたぬるま湯で落ちれば儲けものという感じで洗浄してみましたが、もう十分に染まっているので、残念ながら効果なしでした。
もちろん、ペン先もここに入れて洗浄するのですが、ライニガーの使い方は、ペンに吸わせて文字を書く、というものです。
「洗浄液」と書いてある上には、ライニガーと書いたのですけれど、すぐに乾いて見えなくなります。まぁそれぐらいでないと困ります。ここにしっかりと筆跡が残るということは、まだまだインクが残っているということです。「洗浄液」という文字も、しばらくすると見えなくなりました。とりあえず洗浄できたようですので、萬年筆に吸わせた洗浄液を排出して、しっかりとすすぎます。あとは水気をしっかり切って保管すれだけです。次にこの70周年にインクを入れるのはいつのことでしょうか。
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