« なぜか玉 | トップページ | 大小 »

2022年8月16日 (火)

普通の筆記具

Img_4073

 ごく普通に寝ている「ちち(仮名)」さん。特別なことがない限り、朝のお散歩が終わってから夕方のお散歩まで、ほぼ1日、こうやって寝て過ごしているそうです。その間、家人が外出して彼女一人でお留守番、という状態になっても、慌てず騒がず、あ、そう、行くの、ぐらいの感じで、あるいは目を開けることすらなくそのまま、ずっと寝ているのだそうです。

 若くて元気な頃ならば、そんな状態で置いておいたら何をしでかすかわからないので、ケージに閉じ込めてお留守番をさせていたのですが、今はもう、そんな心配は要りません。粗相をするかも、ということと、万が一、停電でもあったらエアコンが停まって命にかかわるな、という心配ぐらいのものです。

Img_4074

 玉石混淆のペンケースに収まっていた、愛すべき普及品たち。セイラー萬年筆製3本と、そしてモリソン萬年筆。ショート軸は他にもプラチナや同じくセイラー、PILOTと各社収まっていたのですが、その中で金ペンでないものばかりを引っ張り出してみました。

 一番上がモリソン。もちろんアメリカのそれではなくて、かつて奈良県にあったメーカーのものです。いまは萬年筆カフェ&バーということで営業されておりますが、足場が悪いので未だにお邪魔できていません。最終電車で帰ってくる覚悟で、一度、呑みに行ってみたいものです。

Img_4076

 子どもの頃、父の本を収めた書棚の抽斗には何本もの萬年筆が箱のまま入っていました。現在では、記念品やノベルティとしてはボールペンやシャープペンシルなどが一般的ですが、かつては圧倒的に萬年筆だったのです。ごく普通の教員であった父と専業主婦であった母とが、プラチナはどうにもインクの出が渋い、なんて会話を普通にしていたのを覚えています。今なら、油性よりジェルが良いわぁとか、フリクションは消せるから便利やね、なんていうのが普通の会話ですけれど、そういう感じで、萬年筆が話題に上っていたのです。

Img_4077

 だからこそ、奈良県の、それも薬の製造と出張販売が主な産業であった御所市に、このモリソン萬年筆や、センター萬年筆などというメーカーが存在し得たのでしょう。以前にも書きましたが、店頭ワゴンセールで見つけた初代のペリスケ、残念なことに尾栓がバッキバキに割れていたのを修理して貰ったのもモリソン萬年筆でした。その頃、つまり平成の初め頃にはまだ、修理ができる態勢だったのです。

 もし今、モリソン萬年筆が存続していたならば、きっと面白い萬年筆を出してくれていたことでしょう。時代の変化ですから仕方のないこととは言え、残念なことです。

« なぜか玉 | トップページ | 大小 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« なぜか玉 | トップページ | 大小 »