最後まで
飼い主が寝転んでいるのを見て、そそくさと脚の上に座りに来た「ちち(仮名)」さん。本来ならば飼い主の体とこたつ布団との間の空間に身を横たえるのですが、足腰が弱っているためか、旋回中に堪えきれなくなってドスンと腰を落としてしまい、そのまま落ち着いているのです。きちんと最後まで回りきって貰いたいところですが、本人(犬)がまぁまぁ喜んでいるのであればこれも仕方のないところでしょう。
最近オーロラタイプも発売されたスイッチペン「クラッシュメトリック」ですが、宣伝の写真などを見て、これは液体金属か何かだろうなどと行っている人も見かけますので、きっちりとその夢を砕いて差し上げたいと思います。ノックしてボールペンの芯を出すと同時に胴軸が「氷結」の缶みたいになるというものですけれど、シンプルな仕組みでこれを実現した発案者を大いに賞賛すべきものと思います。
少しの間使ったものが上、新品未使用のものが下。写真が下手くそなのでわかりづらいですが、使っていくうちに銀色の軸の表面に疲れが出てくるようになります。要するに、皺が寄るのです。芯となる胴軸の上に、ごく薄い銀色の膜をかぶせてあるだけなので、その幕がだんだんと疲労してあちこちに「折り跡」ができてくるわけです。
ボールペンですから、真面目に使えばいつかはインクがなくなります。ペン先のコーン状の部分を取り外してリフィルを交換することになりますが、その後、再度組み立てたら、このペンの最大の売りである「グシャッ」と形が変わる、という機能が失われてしまうことがあるのです。
この写真のように余計なこと(完全に分解)をしなくても、なるときはなります。そうなると、絶望しかありません。
まず、こんな風になっているとダメなのです。この白い部分は完全に覆われていなくてはならず、写真では隠れてしまっている部分、すなわちコーン状の部分を受け止める雄ネジが着られている部分が見えていないといけません。この状態のままだとコーン状の部分をねじ込むことができないというのは、ネジになっているものを扱ったことのある人ならわかるはずです。
そして反対側。こちらも、軸の細い部分が完全に銀色の膜に隠れていません。端まできっちり銀色の膜で覆われるようにしないといけません。これらの条件が整わなければ、ノックしても何も起こらない、ただの銀色のボールペンに成り下がってしまうのです。
このペンを間近で見たい、触ってみたい、という方、今月末の神戸WAGNERには持って行きます。自分で買っていじくり回したい、という人は、できれば2本買うことをおすすめします。分解して元に戻らないときに、きっと役に立つはずです。
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