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2022年8月

2022年8月31日 (水)

まだまだ

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 本日は賢く落ち着いて眠っている「ちち(仮名)」さん。体調が良く、精神的にも満たされているとよく眠るようです。そのためにも、帰宅したら必ず一定時間遊んであげるようにしています。そうなると、それを期待して飼い主の帰宅に合わせてはしゃぎ回るので、それで体力を使って夜はしっかり眠る、という良い循環が生まれてきます。

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 冬木立が2本に、菊花が1本。いずれも銀製の軸、キャップですが、いい感じに黒くなっております。とにかくこの手の「汚く」なった銀軸というのが大好物で、書きもしないのに何本も集めています。冬木立はいずれも造りつけのコンヴァータで、菊は両用式です。すでにこのタイプの吸入機構は修理不可となっているとのことで、そうなると余計にインクを入れて書くことがためらわれてしまいます。

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 ペン先は金色、というのもこの時期らしくて良いです。欲を言えばルテニウム仕上げで黒かったら、ということになりますが、そもそも銀軸は黒くなったのを楽しむものではなくて、黒くなる前にしっかりお手入れして、常にシルヴァーの輝きを楽しむべきもの。そうであれば、ペン先もロジウムメッキなどが施されているもの、あるいはホワイトゴールドなどが合うのでしょう。

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 幸いなことに2本とも、吸入機構は生きています。プッシュボタンの色が違うのは製造時期によるものなのか、修理の痕跡なのか。PILOTの昭和な吸入機構、できるだけ触らずに次の世代に伝えていかなくては、と思いますが、我が家の子どもたちは萬年筆など全く見向きもしませんので、いずれどこかの愛好家のもとへ旅立っていくことになるのでしょう。

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 これを味わいとみるか汚いとみるか。右の方なんかは汚いという意見が勝ちそうですね。けれども、いろいろ銀軸のペンがある中で、般若心経を冬木立は黒くなくては、というのが私の思い。次のオウナーの手に渡ったら、綺麗に磨かれてしまうのでしょうけれど、そのときには私ははいになって下水道に流されているので、残念に思って化けて出る、ってことはないでしょう。

2022年8月30日 (火)

凸凹

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 鼾が聞こえてきたので、おっとりカメラで1枚。こういうときでないと、彼女を正面から撮ることはできません。本日は夕方のお散歩でしっかりと目的を果たしたようですが、それでも夜になって不安が増してきたようで、ケージに入ってから鳴き叫んでまた外に出してもらいました。あとは気が済むまで、飼い主と一緒におねんね、です。実に気ままなお婆さんで困ったものですが、元気に鳴いてくれるだけ良いのかもしれません。

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 4本の万年筆をまとめて収めたくて、4本差しのペンケースを探していたら、これが出てきました。もちろん、中にはすでに別のペンが収まっているのですが、そちらの皆さんにはお引っ越しをしていただこうというわけです。

 この手のペンケース、手頃なお値段で、収納本数もいろいろで、保護能力もまずまず、ということで重宝しているのですが、そのときそのときでとりあえず手近なペンを放り込んでいるので、整理も何もできていません。ペンケースを見れば何が収まっているかわかる、なんてことがないのは哀しいところです。

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 開けてみると見事にでこぼこ。短いペンが2本、長いペンが2本。いずれも特徴的なペンなので、この状態でもそれが何であるかわかります。一番難しいのは左端でしょうか。こればっかりは、達人というような人でも一発で何であるかを判定するのは難しいでしょう。わかることは、国産のショートタイプだな、ということだけです。それに比べれば、他の3本は楽勝です。

 キャップレスはお約束の一体型クリップに、全日本マット軸協会が推奨するマット軸。ごくごく小さなクリップを持つシェーファーに、今でもファンの多いセイラーの鉄刀木(たがやさん)。万年筆が好きというなら、これだけ持っていれば大丈夫ですよ、というラインナップです。

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 お値段を見て一番左は鉄ペンか、と思いましたがさにあらず、しっかりと金ペンです。さすがは天下のPILOTです。時代を考えると、このお値段でも十分に効果ではあります。私がまだ幼い頃に、出し入れの際に5000円札を落としてしまい、あまりのショックに生涯がま口の財布は使わないと決めた、と亡き母がよく言っておりました。昭和40年代の半ばでも、亡き父の月給は3万円ほどでしたから、それよりずっと前の5000円というものがどれほど大きなものであったか、ということです。このペンはもう少し後の時代のものでしょうけれど、それにしても、今の感覚とはずいぶん開きがあります。

 思っていたよりしっかりしたペンが出てきましたので、引っ越し先についても慎重に検討させていただくとして、ここに収める4本のペンとは一体どのようなものなのか。これについては、むしろどうでもいい感じになってしまいました。

2022年8月29日 (月)

どの口が・・・

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 玄関の扉を開けたところで、雨が降ってる、とるりと向きを変えておうちに戻ってしまった「ちち(仮名)」さん。排泄もしたいはずなのに、「濡れるの嫌なの」ということなのでしょう。結局、また雨が止んだころ合いを見計らって再度連れ出すことになるのですが、昨今は実にゲリラ的な降り方になることが多いので、晴れていたかと思うと突然の土砂降り、ということがあるのでタイミングをはかるのが難しそうです。

 ここのところは、お散歩に連れて行ってあげましょう、と言っても拒否するくせに、人がさぁ寝ようかと思った深夜に連れて行けと吠えたり、かなりイレギュラーな感じになっています。実にわがままなお婆様なのです。

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 パーカーの180。金色と銀色。何か知らんけどこのペンケース、結構細いのが入ってるぞ、と開けてみたらこれでした。1本ぐらいは持っていないとなぁ、と思っていたパーカー180。いつの間にか、我が家にいたのです。それで思い出しましたが、名古屋は大須のペンランドカフェでも青い軸に魅せられて1本手に入れています。1本ぐらいは、とか言いながら、すでに3本見つかりました。探せばまだ出てくるのかもしれません。

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 それにしても、面白いことを考えたものです。1本で2つの字幅。それ自体を売ることを考えたらアピールポイントですけれど、ならば字幅違いで2本買ってもらえるほうが良いのではないか、とも思えますし、いやいや、字を書く手は1本なのだから、普通の人は2本も買おうとは思わないので、ならばその1本、付加価値の高い方が選ばれるのだよ、という考え方もあるでしょう。

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 しかし皮肉なもので、時は流れて、両手両足、それどころかそれぞれの指に1本ずつあてがってもまだまだ余るぐらいの数の萬年筆を持っているような人に限って、このペンを欲しがったりするのですから不思議なものです。昨今むくむくと勢力を増してきている、萬年筆はとにかくペン先が柔らかいのが偉い、なんていうちょっと勘違いしているような人たちには、もちろん全くアピールしないペンではあります。大事なことはわたくし自身、このシリーズ、インクを入れて書いてみたことがない、っていうことなのです。

 

2022年8月28日 (日)

聖地巡礼は気合と体力

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 飼い主の帰宅をケージの中で迎えてくれる「ちち(仮名)」さん。お腹の調子も良くなってきて,昨夜は一人,ケージの中で賢く眠れました。あとは悪い癖を思い出さないように,毎日規則正しい生活をさせることが大切です。

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 105系電車が余計ですが、例の踏切。とにかく何もかもが訳の分からないシン・エヴァンゲリオン劇場版のイメージカットとなった踏切。奈良から宇部新川の駅へ,青春18きっぷで行く,っていうのは苦行でしかないので,やめといた方が良いです。日帰りでの遂行は不可能です。

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 この階段を昇り降りする人,ホームのベンチに座る人。結構たくさんいました。新幹線や路線バスなどでワープかまさないと,関西圏からの日帰りは不可能ですし、行ったから何があるというわけでもないのです。

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 必要もないのに,わざわざ入場券を買って,使用済みのスタンプを捺してもらいました。ま,こういうアホなことをわざわざやる,そんな奴がいるから,多少は経済が回る,ってこともあるのでしょう。あと2回分,どう使いましょうか。

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2022年8月27日 (土)

仕上げは・・・

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 枕をあてて眠る「ちち(仮名)」さん。妻が撮った1枚です。土曜日の昼下がり、ふと気づいたら、飼い主がごろ寝するときに使っている枕をあてて寝ていました、ということなのですが、この枕、ここ数日、夜泣きする彼女に付き合うために飼い主が使っていたもの。ワンコはなじみのある匂いに安心すると言いますが、まさかこのために枕に匂いが付くほど飼い主を寝させていた・・・のでしょうか。

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 なにわペンショウで手に入れた1本。最低でも2ヶ月ほどは使っちゃいけない、と言われていたのですが、そろそろ大丈夫でしょうか。趣味で軸を塗ったものを面白がって譲っていただいたのですが、使っているうちに溜め塗りみたいに剥げて下地が出てくるのも面白いと思います。

 私自身はこんな細かいものに色を塗るなんてとてもできません。キャップレスはたくさん家の中に転がっていますから、いろんなキャップレスをとっかえひっかえ使っていくのも楽しいでしょう。ただ、横着者の私がそんなことをすると、インクが干上がってこびりついたキャップレスの山ができるだけ、という話もあります。

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 残念ながら中味のペン体は普通なので、できればアメリカから黒いのを逆輸入して取り替えたいところです。一時期はとてもお得にやれたのですが、昨今の為替状況ではなかなか決心が付きませんね。それに海外から輸入するとなると、豊富な字幅に惑わされて、必要以上に買い込んだりする危険性もあります。Bぐらいならともかく、イチビってスタブなんか買ったら、結局使わずに死蔵ということになりかねません。それでも、買ってしまいそうな自分が恐ろしいです。なにかこう、簡単にペン先を染める手段があれば試してみたいものですが・・・。

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2022年8月26日 (金)

ハナテン

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 かつて「くま(仮名)」さんが愛用していたクッションが最近のお気に入りとなっている「ちち(仮名)」さん。実際、二頭で暮らしていたときには隙あらば攻撃を仕掛けるという非友好的な態度でしたが、自分一人しかいないとなると、もう安心、ということなのでしょう。だいたい、一緒に暮らしていた「くま(仮名)」さんが亡くなったときも、遺骸の匂いを嗅ぎにさえ行きませんでした。私だけよ、っていうワンコなのです。

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 変なところにピントが行ってしまった、と思ったら、カメラがポートレートモードになっておりました。カメラさんとしてはこのあたりがお顔だと判断して合わせてくれたのでしょう。そういう意味では、遠くなったところが綺麗にボケている、と褒めて差し上げるべきなのでしょう。

 左から順に、萬年筆の名前とかメーカー、言えますか? 残念ながら私、全部は言えないのです。ほな、何でそんなもん集めてんねん、ってところですが。

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 学童用の萬年筆、ペン先に字幅の刻印がなかったり、一般的な表記でなかったりしますが、これは直球でF。その上の刻印からも、汎用品なのだろうな、という気がします。ペン先造っているメーカーから仕入れて萬年筆仕上げた、と。シュミットとか、そういうところなのでしょうか。

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 軸は木質。ペン先はもちろんのこと、キャップにも、首軸あるいは胴軸にも、モデル名やメーカー名などの表記がありません。しっかり見たつもりなのですが、老眼ゆえ、見落としてしまったのかもしれません。

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 ヨーロッパ標準、ショートサイズのカートリッヂが挿さったままになっています。ロングサイズでも入りそうな感じです。と、ここで、面白い模様やなぁ、とキャップを見ていたら、模様の中に文字が隠れておりました。

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 上の方に、BRUYNZEEL 下の方にはTRIPLE GRIPらしき文字が。TRIPLE GRIPってのは、LAMYサファリみたいな、指のかかるところがうまい具合に凹んでいるのを言っているか、或いはそのままモデル名、BRUYNZEEL ってのがメーカー或いはモデル名なのでしょうか。偉い人が集まるところに持って行って、教えて貰うことにします。

2022年8月25日 (木)

悪い癖

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 お誕生日のケーキを前に、思わず「ペロリ「と舌なめずりの「ちち(仮名)」さん。このケーキがお腹によくなかったらしくて、この日から彼女は毎晩夜中に鳴き叫んでお散歩を要求し、水様便に近いものを絞り出して、そこからは気持ちよくお休みになるという日々に入りました。現在は健康そうな便に戻っているのですけれど、この夜中に行くお散歩、というのが気に入ったのか、生活リズムに組み込まれてしまい、体調が悪くなくても夜中に鳴く、という困ったことになりました。これ、ひょっとして痴呆が入って来てるのかな、という疑いもありますが、飼い主は毎晩、居間ですやすや眠る彼女の傍らで自然死する生活を続けています。

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 久方ぶりに飼い主の目の前に現れたセンチュリーマイカルタ。手になじむ素材、って言われてますので、これは使い倒してやらなければ、と思いつつ、どこかへしまい込んで所在が分からない・・・といういつもの悪癖で、そのお姿を見ることなく夏の終わりを迎えようとしていたのですが、そこはそれ、抜けた夫にはしっかりした妻、ということで、奥様がきちんと保管してくれてあるのを見て、引っ張り出してきました。

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 萬年筆の収集をはじめた最初の頃は、とにかく細字派でした。あらかじめ用意された様式に文字を書き入れる、その単調極まりない苦行を少しでも楽しく済ませることができたら、というのが出発点ですから、ぶっとい字幅でぬらぬらと、っていう快楽に溺れることはあまりなかったのです。それが、まだ新宿西口の細長いビルにあった頃の王国に足を踏み入れて、BBペン先付きのシャルロッテに出会い、そいつに濃紺系のインクを入れたときに、あまりに見事な濃淡に魅了された、そのあたりから太字もよいなぁ、となり、さらに本数が増える、と。

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 このペンは中字。でもそれはどうでもよいことで、この、一応は「布」のお仲間といわれるマイカルタにねじを切ってあるところ、そしてその見た目が、なんとなくこのまま、ねじの部分が摩耗していくんじゃないか、というはかなげな様子であるところ、こういうのもまた、実用品でないが故の魅力だったりします。

 そういえば今週末は神戸でWAGNER 萬年筆研究会の会合があります。これ持ち込んで、調整師の方にちょこっと「いらんこと」してもらって、日常使っていけば、軸の表情にも変化が見られるかもしれません。

2022年8月24日 (水)

白い点

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 夜中にふっと目覚めて顔を持ち上げた「ちち(仮名)」さん。ここ数日、いったんお休みと言ってケージに入ってからしばらくして、人が眠入るような時刻になるとキャンキャンと鳴き叫ぶ、ということが日常化してきています。おなかの調子が悪くて、これは我慢できそうにない、というときにそうやって訴えるので、ここ数日、飼い主もずっと彼女のそばで朝まで寝転がっている、という状態です。

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 先日、さるBlogで、司馬遼太郎さんが使っていた萬年筆は何だろう、という問題提起があり、記念館に行けばみられるかも、ということでしたので、さっそく確かめに行ってみました。以前、菜の花忌の時期にお邪魔したときには、使われていた萬年筆のことはよくわからなかったのですが、その後、展示替えなども行われたのかもしれない、という期待がありました。近鉄奈良線の八戸ノ里駅からぶらぶら歩いて10分かそこらのところ、司馬遼太郎さんの自宅に隣接して記念館が建てられています。

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 おそらくは自宅の門であったと思われるところから敷地に入り、氏が愛した庭を通り抜けて記念館へと向かう途中、書斎を庭の方から見ることができるようになっています。写真右奥に見えるデスクの上に置かれたペントレイに、何本もの萬年筆と色鉛筆が積み上げられている、ということなのですが、ここからはよく見えません。館内でエンドレスに上映されているヴィデオの中に、この書斎の様子が写っており、その場面でを見ると、あぁ、デュオフォールドかな、と思える、そんな感じです。

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 この廊下の先に記念館の入り口があります。地下から地上への吹き抜け空間、その壁面にアホみたいに大きな書架を造りつけてある、記念館を一言でいうと、そんな感じです。こう言っては何ですが、萬年筆好きが行って感動するような展示はありません。氏が新しい小説の執筆にとりかかると、神保町から本がなくなった、と言われているほどで、数万冊の蔵書を収めるための自宅であったようです。執筆にかかわる書籍は書斎に移されていた、といいますから、その膨大な書籍を置きっぱなしにするのではなく、動かしていたということなのでしょう。

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 展示室には、氏が愛用していたもの、というこで7~8本の萬年筆が展示されていました。特徴ある矢羽根型のクリップを持つものが6本。そして、それとは違う円筒形の太めの万年筆が2本。いずれも、クリップを天井に向けて置かれているわけではなく、倒れるに任せてあるので、体を折り曲げ、首を傾けて横の方からのぞき込む、という妖しい姿で確認したところ、矢羽根型のクリップと白い点が見えたのでした。

 白い点がついているので、シェーファーのコノソアールあたりではないかと思われます。コノソアールかな、というのはとにかく太いから。茶色のまだら模様のものと真っ黒なものとがありました。書斎にはパール柄のデュオフォールドらしきものもあるようですが、展示されているものは黒いものがほとんどでした。そうでないのは、75あたりと思われる銀色の軸でした。

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 シェーファーといえばあのヘンタイなインレイドニブ、という感じですけれど、こういうオープンニブのものもちゃんとあります。文筆家の萬年筆といえば本体吸入式、というイメージがありますが、司馬氏の使われていたものは両用式。手間を惜しむ人ではなかったようです。

 生前、司馬氏が出演されたテレビ番組をながら見していて「最近、日本人の表情が卑しくなった」とおっしゃっているのを聞いて、ちょっとドキッとしたのを思い出します。要は効率優先、拝金主義、というようなことを批判されていたのですが、執筆の最中、インクが切れたのを補充する手間を、あえてとっていらっしゃったのかもしれません。ちなみに、萬年筆と一緒にボトルインクが展示されていて、それはかの有名なパーカーのQuink、ブルーブラックでした。

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2022年8月23日 (火)

懐かしい・・・

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 お誕生日のケーキが体に合わなかったらしく、少し体調を崩した様子の「ちち(仮名)」さん。ワンコ用のケーキなので安心しておりましたが、やはり老体にはふだん食べ慣れていないものはよくなかったのかもしれません。彼女はそんなこと知るよしもありませんが、半分に分けて残りは明日、ととっておいた分も、廃棄するしかなさそうです。

 昔々は、家の人が食べるお味噌汁を多めにこしらえておいて、そこに冷やご飯(当時は保温なんてこと考えもしなかった)やら魚のアラなんかを放り込んでたいたものを冷ましておいて、日に一度、晩ご飯として与える、というのが普通だったように思います。今思えば、ワンコの体によくないご飯の典型だったなと思いますし、薬味として細かく刻んだネギを入れたお味噌汁・・・というのがそもそも恐ろしいことです。

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 近鉄バスの復刻塗装車に出会いました。ワンコに人間の残り物を与えていた頃は、近所を走っている近鉄バスはこんな塗装。もちろん、もっと古くさくて、車内に入れば床は木で張られていました。その頃はボンネットバスなんてものが来ると、あぁハズレ、という感じでしたが、今では貴重品。それにしても、電車もバスも冷房なんてなく、百貨店など、よほど気の利いたところへ行かないと冷房そのものにあたれませんでした。だからこそ、世間に廃熱が大量に出てくることもなく、気候も今ほどヘンテコではなかったので、普通に夏を過ごせていたのでしょう。

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 二右衛門マスターからいただいたサイコロ。迷ったらこれを振りなさい、ということですけれど、いや、元の持ち主さんは迷うなんてことなく何でもかんでもダボハセみたいに食らいついていったからこそ、今日の地位にあるわけです。だいたい、6面あって買うと買わないとが3面ずつですから、確率は二分の一。愛好家としては、せめて4面ぐらい葉「買わない」になっていないと、危なくて振ることがためらわれます。

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 しかし、迷ったら買う、というのも間違ってないと思うのです。あくまで趣味の範囲で、ですけれども。私なんぞは迷った揚げ句に見送って、後々後悔して、そのときに新品を買っていたら定価で済んだものを、それに上乗せされた価格で中古品を買う、というようなお馬鹿な真似をしているわけですから、迷うくらいなら買いなさい、ですね。

 かつては、中古になったら安く出てくるかも、という期待が持てたものですが、今は「これいいぞ」「人気あるぞ」なんていう情報があっという間に広まってしまい、知る人ぞ知る、ってことがなくなりました。人とは少し違うものを持ちたい、なんていう人間には、実にやりにくい時代になったものだと思います。

2022年8月22日 (月)

姓のみ

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 本日、14歳のお誕生日を迎えられた「ちち(仮名)」さん。先住犬であった「くま(仮名)」さんは14歳で亡くなっていますので、ソロソロか、とも思いますけれど、後ろ脚の筋肉というか踏ん張る力というか、そこら辺に衰えは見られますが、食欲には全く衰えが見られません。

 今年もまた、高額なペット保険の更新案内が来たのですけれど、ペットのお名前の欄に「私の姓 ちゃん」と書かれていたのには失笑させられました。空白のところには彼女の本名が入るべきで、きちんと申告もしてあるのですけれど、どういうわけかきれいに飛んでいます。

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 上がプラチナ、下がデルタ。どちらもキャップに特徴、というか値打ちのある萬年筆です。プラチナの方は、このキャップがなければちょいとひねった仏壇萬年筆に過ぎません。デルタの方は、ウルトラマン達とも張り合えるほどたくさんの兄弟がいる中で、この子に限って天冠の部分が銀色となっております。キャップから唐辛子が出てくる兄弟もいたことですから、別に驚くようなことではありません。

 プラチナの方はキャップをとると現れる首軸の、それもまた筆記時には紙と向き合う側に苗字が彫られています。文字通り、彫られています。それはもう、針か何かでキコキコと彫りました、というような細い文字で、私の姓が彫られています。

 ドルチェビータ・スタウトの方は、写真では見えないキャップの側面に、名前のイニシャル一文字と、私の姓がフルに、それぞれ綺麗な筆記体で入れられています。

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 プラチナのプレイボーイは、私の姓が彫られているから、という理由で二右衛門マスターがくださったもの。スタウトは某巨大オークションに出品されていて、あまりにはっきりとネームが写っていたので、まぁ私と同じ姓の人でないと手を出さないだろうな、ということで、開始価格で私の手元に来たのです。

 今から3年ほど前、日本人の名前のローマ字表記を姓→名の順に、なんてことを政治家の先生が言い出しましたが、まぁ一理あると言えないこともありません。習近平はXi Jimpingですけれど、中韓の人は姓が前だったり名が前だったり、いろいろなケースがあるようです。日本人の場合、ミドルネームとかもない人が多いですし、いきなりひっくり返したら混乱が起こるでしょうね。

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 この裏側に、私の姓が。ちなみに私は、人数が多い姓ランキングベスト25位以内に入るありふれた姓の持ち主です。ちなみに、調査した時期にもよるのでしょうけれど、ある調査では21位に山﨑、22位に森と、萬年筆界隈ではよく見かけるお名前が出てきています。私の姓は、子どもの頃はもっと順位が下だったのですが、かなり上がってきたので、今後はベスト20とかベスト10とか、そういうところに入るまで産めよ増やせよと頑張って・・・って、もうこれからの日本では、好き好んで子どもを作ろうという人は出てこないかもしれませんね。

2022年8月21日 (日)

見るポイント

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 お母さん以外の人にだけ、「ちち(仮名)」さんが見せる、3時のお耳。万が一にもこの状態のお耳をお母さんに見られると、ゴシゴシゴシッとお耳の内側をお掃除されてしまうので、見られないように気をつけているのですが、本日はお姉さんに「密告」されてしまいました。

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 こうやって萬年筆の写真を載せると、あぁ、パーカーね、とわかってしまう人がほとんどです。では逆に、これを見た人はなぜ、このペンをパーカーだと判断するのでしょうか。

 答えは簡単で、矢羽根型のクリップを見たから、でしょう。細身で銀色な、こういうスタイルの萬年筆は各社からそれぞれに出ていますけれど、こういうクリップをつけることができるのはパーカーと中華萬だけです。

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 どうやらこのペンは赤系統のインクを入れて使われていたようですので、早急に洗ってやりたいのですが、エボ焼けのようになっている、いや本当にエボ焼けしているのか、この赤っぽいペン先をなるべくいじらずにおいておきたい、ということもあります。洗浄するだけなら、多分大丈夫なのでしょうけれど。

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 で、クリップの他にも、お尻のところが階段状になっているとか、色々と外見の特色があります。実は、さる文豪の記念館に行って、どんな萬年筆を使っていたのか確かめようとしたのですが、展示品には何の説明もなく、また、博物館ではないので学芸員さんでなく監視員しかいないので、何を質問してもこれといった回答が得られません。

 結局は、こういった外見上の特徴から、あれじゃないか、と推察するしかないのです。その辺りのお話は、また日を改めて。

2022年8月20日 (土)

消費期限

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 このところご機嫌のよろしい「ちち(仮名)」さん。ずっとお腹の具合が悪かったので、引き出しの奥に眠っていたビオフェルミンを半錠ずつ、食事の際に与えていて、少々の改善は見られたのですがそこまで。ではお医者様に、となったところで薬の在庫が切れたので新たに買い求めてきたところ、そこから急上昇でお腹の調子が良くなってきました。当たり前ですが、お薬も古くなったものはダメなのですね。

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 国産萬年筆が続いておりますので、本日はPILOT。モデル名も何もわかりませんので、これは次回N御大にお会いするときに診ていただくしかありません。キャップの嵌まり方で、ネジ式嵌合に落とし込み嵌合、バネかつらを使用した「するり」と収まる嵌合などがありますけれど、世の多くの方は落とし込み嵌合のことを「パッチン」と言い、そしてそれの正式な呼び方が「嵌合式」だと思っていらっしゃるようです。私自身長いことそのような認識でおりました。ぐるぐる回すヤツ(ネジ式)、パッチン(嵌合式)、シュッと入るヤツ(バネかつら式嵌合)ってところで、萬年筆を百本以上持ってるような人が集まる会合でも、まぁそのような感じで会話されていることが多いようです。

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 ではこの萬年筆は、そういう言い方で言ったら何と読んだらよいのでしょう。キャップを外すときには、コクッという段差を乗り越えたような感触があり、そこからスルッと抜けていきます。反対にキャップを嵌めるときには、スルッと入っていって、完全にしまる前に少し抵抗感を感じるところがあり、そこで力を入れると「カクッ」と手応えがあって、そこからはまた、スルッと入って所定の位置に納まります。

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 変な位置にリングがあり、これが途中の抵抗感のもとになっているようです。キャップの内側を照らしてみましたら、特に普通のバネかつらと変わらないようなものが入っていたのですが、そのどこかに、このリングと噛み合う部分があるはずです。

 こんな変なキャップをもつ萬年筆が私のところにあるなんて・・・まぁ当然でしょうけれど、キャップがこうなっていることを知って手に入れたものなのか、偶然そうだったのか、その辺は記憶が定かではなくてわかりません。

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 問題はこれ。もうテコでも動きません、という状態。修理可能であるかどうか、一度PILOTに聞いて貰わないといけません。運がよければゴムサックの期限切れ、ということでめでたし、愛でた信濃ですけれど、機構に問題が出ていると、これ、展示品として余生を送ることになってしまいます。以前、大きなお店を経由してこの機構の修理を依頼した人が完成品を受け取る場面に居合わせたことがあります。こちらの気持ちを知ってか知らずか、お店の方がやたらとこの「てこ」をぐいぐいと動かしつつ「ほら、綺麗に治ってます」とやるので、二人で慌てて「あぁもう触らないで」と声を出したことを思い出します。とてもデリケートなところなので、ぐいぐいやってはいけないと、個人的には思っております。

 

2022年8月19日 (金)

犬と萬年筆

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 割と気持ちよく眠っている「ちち(仮名)」さん。だいたい人が眠る時刻になるとケージの中でハァハァと荒い息をしながらゴソゴソ動き回り、挙げ句の果てには鳴き叫んでお散歩を要求、というのがここ数日のパターンだったのですが、今日は気持ちよく眠ることができているようです。

 飼い主はお薬の切れ目がちょうどお盆休みに当たってしまうという、相変わらずの計画性の無さ炸裂で、数日間お薬なし、お盆休みで体重増加という最悪の条件で、明日の朝から主治医のもとへと向かいます。シバき倒されるのでしょうねぇ、きっと。

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 プラチナ萬年筆謹製の2本。下はセンチュリー薫風。あんまり興味なかったのですが、良いぞ良いぞと煽る人がいたので文房具屋に電話をかけたら在庫が残っていた、という難儀な出会い。あの日あのとき、あの人達と遭っていなかったら手元にあるはずのない1本でした。

 上の方は2018年のWAGNER記念萬年筆。戌年だったので・・・というペン先が特徴です。

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 あと、ニースを緑にしたような軸と、シルヴァーのトリム類。こういった萬年筆を毎年、というより年に数本も企画し、製造を依頼して販売もきっちりやる、というのは凄いことです。私などは現役教員時代、無理矢理担当させられていた運動部のユニフォームを発注する程度のことでも嫌がっていたほどのナマクラですから、天地がひっくり返ってもそういうことはできません。

 ちなみに、休日の部活動を学校の先生ではない人にみてもらうようにする、という方針が出されて、それに全国市長会が反対するなんてことが起こっているわけですが、部活動がないといけない、っていう発想がすでに大間違いだということ、もっと周知すべきです。経験もない競技を、平日は時間外に、そして休日までも潰して監督させられた揚げ句、顧問の技術指導がダメだから子どもがかわいそう、なんていわれて、初任から2年で教壇を去った人が身近にいます。部活動が亡ければ、その人は今も先生を続けていたはずです。タダで経験豊富な人からバッチリの指導を受けられる、そんなうまい話、あるはずがない。全国の子どもを持つ親御さん、いい加減に目覚めていただきたいです。

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 えらい彷徨に話が脱線しましたが、ペン先で存在感を放つワンコと萬年筆。このペン先のワンコは柴犬など、和犬に見えます。我が家のワンコはすでに巻き尾にする力もなくなり、いつもだらんと尻尾をぶら下げておりますが、1日も長く、そして元気でいてほしいものです。ヘロヘロになって帰って来たとき、愛想良く迎えてくれるのはワンコならでは。もしワンコがいなくなったら、我が家にニャンコが来そうな雰囲気なのは実に具合の悪いことです。

2022年8月18日 (木)

すすまない

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 食卓の下ではなく、食卓に座る人を邪魔するかのように椅子の手前に寝そべる「ちち(仮名)」さん。家人はこの難儀なワンコをまたいで椅子に座り、何事もなかったかのように食事をとるのです。

 食事をしている人が飼い主または長男であった場合、彼女は食べ物の匂いからおいしそうと判断すれば「ください」と鳴き始めます。他の3人が食事をしている場合、この人たちにおねだりをしても無駄だ、と知っているので、一応期待に目を輝かせつつ見つめてはいるものの、声を上げることはありません。

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 机の引き出しから出てきた中屋。個人的に「よりカス」と呼んでいる1本です。もう10年以上前に、さる萬年筆専門店で目にとまったもの。店主が考えた仕様で何本かオーダーしたものをお店に並べて置いたら、この軸にこのペン先なら買う、などというお客が来たのでご要望にお応えしたところ、そういう変な客が何人も来て、最後に残った1本分のパーツを組み上げたものがこれです、ということでした。

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 大好物の溜塗。使っているうちにだんだんと・・・ってことなのですが、大事にしすぎてまったくと言ってよいほど使っていないので、いまだに上塗りが少しも剥げず、新品時に近い状態で小傷だけが増えている、という感じです。

 もうひとつ、クリップとペン先、ともにルテニウム仕上げなのです。聞けば、船客たちはみな、黒いクリップやペン先を喜ばなかったので最後まで残ってしまったのだとか。いや、大好物です。私が来るのを待っていてくれたんですね、などと妻のいる前で口走りつつお買い上げでした。

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 はい、このとおり。まだまだです。というか、お店に並んでいるのに近い。小傷も増やしながら、こすれて下地が出てくるまでしっかり使ってやりたいものですが、問題は私がほとんど手書きをしない人であること。ちょっとしたメモですらPCに打ち込むような奴ですから、この先も、このペンが成長していくことはないのでしょう。

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2022年8月17日 (水)

大小

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 飼い主に愛想を振っていたのに、いきなり違う方向を中止し始めた「ちち(仮名)」さん。視線の先は台所、ジャッというお肉を炒める音と匂いに気づいたのです。このまま台所へ行くとお母さんに叱られますが、叱られつつお母さんの足元をうろうろすれば、運次第では何か落ちてくるかもしれないのです。お父さんと遊んでいる場合ではありません。

 ワンコはいつも、どう動いたらより大きな利益が得られるか、を考えているはずです。その一方で、そんな小さな事どうでもえぇやないか、というようなことにこだわりを見せたりもします。

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 セイラーの少し古い萬年筆。2本とも、おしゃれなストライブ柄です。パッと見た印象は同じシリーズ?という感じ。けれども、自動車業界でよく見られるようなバッヂエンジニアリングそのもの、というわけでもないようです。

 両方とも廃番品ですが、今も生産が継続されているのはどちら? とシレっと尋ねたらどうでしょう。PILOTのエリート95Sを知っている人なら、小さい方と答えるかもしれませんし、一般的な形だからと大きい方だと答える人もいるでしょう。

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 お、ペン先も同じか、と一瞬思ってしまいがちですが、落ち着いてよく見ると大きさには差があります。どちらか1本差し上げますよ、などと言われたら、どちらを選ぶのが良いでしょうか。今時珍しいショート軸か、それともペン先が大きい方をとるか。

 どちらをとっても、現在でも普通に売られているカートリッヂが挿さるのですから、自分の好みや使う場面などから考えればよいでしょう。ただ、こういった爪ペン先のモデルは、使っている間にポロっとペン先が取れたりすることもあるかもしれません。

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 ペン先と図体とが大きい方はキャップが小さく、全体的に小さい方はキャップが大きい。当たり前のことなんですけれど、並べてみるのも一興です。こうして自分の持っている萬年筆を人の前に並べて、あぁでもないこぅでもない、と駄弁って時間を過ごすという、おそろしく非生産的な時間を、皆さんも体験してみませんか。各地で開かれている会合に、積極的に参加してみていただければと思います。

2022年8月16日 (火)

普通の筆記具

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 ごく普通に寝ている「ちち(仮名)」さん。特別なことがない限り、朝のお散歩が終わってから夕方のお散歩まで、ほぼ1日、こうやって寝て過ごしているそうです。その間、家人が外出して彼女一人でお留守番、という状態になっても、慌てず騒がず、あ、そう、行くの、ぐらいの感じで、あるいは目を開けることすらなくそのまま、ずっと寝ているのだそうです。

 若くて元気な頃ならば、そんな状態で置いておいたら何をしでかすかわからないので、ケージに閉じ込めてお留守番をさせていたのですが、今はもう、そんな心配は要りません。粗相をするかも、ということと、万が一、停電でもあったらエアコンが停まって命にかかわるな、という心配ぐらいのものです。

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 玉石混淆のペンケースに収まっていた、愛すべき普及品たち。セイラー萬年筆製3本と、そしてモリソン萬年筆。ショート軸は他にもプラチナや同じくセイラー、PILOTと各社収まっていたのですが、その中で金ペンでないものばかりを引っ張り出してみました。

 一番上がモリソン。もちろんアメリカのそれではなくて、かつて奈良県にあったメーカーのものです。いまは萬年筆カフェ&バーということで営業されておりますが、足場が悪いので未だにお邪魔できていません。最終電車で帰ってくる覚悟で、一度、呑みに行ってみたいものです。

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 子どもの頃、父の本を収めた書棚の抽斗には何本もの萬年筆が箱のまま入っていました。現在では、記念品やノベルティとしてはボールペンやシャープペンシルなどが一般的ですが、かつては圧倒的に萬年筆だったのです。ごく普通の教員であった父と専業主婦であった母とが、プラチナはどうにもインクの出が渋い、なんて会話を普通にしていたのを覚えています。今なら、油性よりジェルが良いわぁとか、フリクションは消せるから便利やね、なんていうのが普通の会話ですけれど、そういう感じで、萬年筆が話題に上っていたのです。

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 だからこそ、奈良県の、それも薬の製造と出張販売が主な産業であった御所市に、このモリソン萬年筆や、センター萬年筆などというメーカーが存在し得たのでしょう。以前にも書きましたが、店頭ワゴンセールで見つけた初代のペリスケ、残念なことに尾栓がバッキバキに割れていたのを修理して貰ったのもモリソン萬年筆でした。その頃、つまり平成の初め頃にはまだ、修理ができる態勢だったのです。

 もし今、モリソン萬年筆が存続していたならば、きっと面白い萬年筆を出してくれていたことでしょう。時代の変化ですから仕方のないこととは言え、残念なことです。

2022年8月15日 (月)

なぜか玉

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 お散歩から帰って、ハーネスを外して貰わないまま眠ってしまった「ちち(仮名)」さん。ここ数日はお腹の調子が悪くて、こりゃダメだとなるとおおいに鳴いて散歩に連れて行けと求める賢いワンコだったのですが、お腹の調子が良くなってくるとこっそり隠れてその辺に粗相をすることもあります。これを賢いというべきなのかどうか。確かに、後始末をすることを考えると、お腹が緩いから早く外に出して、っていうのは賢いワンコということになりますが、それなら普段からその調子でお願いしたい、と言いたいところ。ちなみに、ビオフェルミンが良く効きました。

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 玉石混淆のペンケースからのピックアップ、セイラー萬年筆謹製のペンを2本。黒い方は14Kペン先の付いた小さめのプロフィットで、ネジ式嵌合のキャップです。黒と赤のマットの方は、ヴァレンティノというブランドのペン。「V」っていうロゴの付いたベルトなんかはスーパーのお値打ち品コーナーにぶら下がっているベルトのバックルなんかでよく見ます。身につけるもののブランドに関しては全く無知蒙昧な私ですのでおそらく伊太利亜方面のブランドなんだろうな、ということぐらいしかわかりません。こちらは落とし込み嵌合のキャップです。

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 今時、萬年筆趣味の人でBlogなんぞ書いているのはごくごく少数派かと思います。その多くは専門的で勉強になる内容をしっかり書かれているので、私みたいにワンコの様子を述べてテキトーな駄文を垂れ流す、なんてのはサーバ容量を食い潰すだけの無駄な情報でしかありません。各種SNS上では、ものすごい人から私のような素人が見ても「なんじゃこりゃ」というほど何にも知らない人まで、実にたくさんの人が萬年筆とその周辺を楽しんでらっしゃいます。で、いつものように書いておきます。

 バネかつらを使ったもの、落とし込み式のもの、ネジ式のもの、すべてキャップは「嵌める」ものですから、どれもみな嵌合式です。ところがSNS上でこういうことを言うと、総攻撃を食らったりします。以前、パッチンと嵌めるのが嵌合式なんだよこのタコ、なんて罵られたこともありますので、SNS上で賑やかにやってるそういう人たちとは、同じ趣味とはいえ、少し距離を置くようにしております。

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 今の時代であれば、こういうブランドも、同じ文房具でもボールペンであるとか、もしくは電子文具、それかちょこっと気の利いた別の文具とコラボするようになってきているので、萬年筆でファッション系ブランドとのコラボというと昔のペンということになってしまいます。このペンにしても、一体どこのメーカーが造っていたんだろう、と国産各社のコンヴァータを挿し込んでみて、おぉセイラーか、とわかった次第。SNSは手軽で便利なのですが、とにかくどんどん流れて行ってしまいますので、以前見た情報をもう一度、なんて時には実に苦労します。ひねくれ者なので、Blogのサーヴィスが提供されている間は、できるだけそちらに無駄な情報を積み上げていきたいと思うのですが、はたしていつまでもつのでしょうか。

2022年8月14日 (日)

玉石混淆

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 わがまま言い放題の揚げ句、疲れて眠りについた「ちち(仮名)」さん。今朝から新しい冷蔵庫の搬入に知らない人が4人も来た、というので、興奮してケージに放り込まれたことを根に持っていたのか、夜になってもわがままを言い続けて、最後にはお父さんに叱られてリヴィングルームのクッションのうえで「謹慎」していたのです。お父さんも風呂に入るから、反省してるのならおうちに帰りなさい、といわれてケージに入り、その後はおとなしく寝てしまいました。お盆休みで飼い主がずっと家にいる日が多いので、それなりにわがままを言いたくなるようです。

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 巨大なペンケース。最近ではKACOのペンケースにも40本収納というのがありますが、こまめにお手入れができる方以外、この手の大容量のペンケースはあまりおすすめできません。

 二つに開くペンケースで20本入り、というあたりがいいところではないかと思います。それ以上の本数を収めるためには、二段にならざるを得ないため、ペンホルダーの径によってはこんなことが起こり得ます。

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 開けたらこんなことに。このペンケース、そもそもペンホルダーの径が大きいというか、ゴムが緩いのです。ですので、太めのペンを選んで入れておかないと、開けたときには必ずこういう光景を見ることになります。これではペンケースに収めている意味がありません。

 しかし、細身のペンであっても軽いものであれば、そんなに暴れることはないのです。中途半端な太さで、ちょっと持ち重りがするようなペンが危なくて、そういうのがケースの中で「飛び回る」わけですから、周りのペンにも危害を与えかねません。

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 このケースにはとりあえずそこら辺に転がっていたペンを放り込んであるので、とりあえず整理してみようか、とよく見ていくと、萬年筆ではないものも混じっています。今や高名な作家先生となられている方の初期の作品ではないかと思われるのですが、それにしては木目が普通。彼の先生の作品であるならば、もっと妖しい模様でなければならないはずですが、おそらくこれはこういう木目だから安く売られていたのを手に入れたものと思われます。

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 一見するとボールペンのように見えて、実際にはメカニカルペンシルです。クリップの付いている部分をツイストすると芯が繰り出されます。ツイストする部分は、手を離すと元の位置に戻りますので、再びツイストするとまた芯が出て、、、となります。ツイストしつつ芯を押し込むと収納されます。鉛筆すら滅多に使わないのに、こういうものが手元にあってもかわいそうなだけですね。

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2022年8月13日 (土)

裏側

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 抱き枕しながら寝ていて可愛いなぁ、と「ちち(仮名)」さんに近づいたところ、きっちり目を開けてしまいました。それでも、体を起こすことはありませんでした。夏バテなのか、お腹の調子も悪く、どことなくしんどそうにしています。こういうときは気持ちよく寝て体力を回復して貰うしかありません。

 冷蔵庫を買い換えようという話になったのですが、今あるものは奥行きが50センチほどで容量400リットル超というヘンタイ仕様。かつては選べたのですが、昨今はマンション等の規格に合わせたためか、幅が狭くて奥行きが深い、フットプリントが正方形に近いものが主流で、奥行きが50センチ程度なんて、単身者用の小型冷蔵庫くらいしか見つかりません。床下収納庫の蓋に干渉しないギリギリの寸法が奥行き635ミリということで探していて、苦手な中国メーカー製(実は旧三洋電機ともいう)に決定。入れ替えのためにゴソゴソお片付けとお掃除していると、いろんなものが見つかりました。

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 シェーファーの萬年筆が3本。何故この3本なのかわかりません。たぶん、その辺に3本転がっていたか、手近に3本入るケースがあったか、そのいずれかと思われます。で、ケースに入れてそこら辺にポンと置いたら、記憶から消えてしまった、ということのようです。

 シェーファーが好き、銀軸が好き、というので、この手のペンがゴロゴロあります。とりあえずこの3本。残りもまた探し出して、整理して収納しておかないといけません。以外とシェーファーにはインクを入れてないので、お掃除はそれほど必要ないかもしれません。

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 何でシェーファーのペンが好きなのか。書き味が、とか、機構が、とか、多分そうではないと思います。全体的に変だから、でしょう。私という人間は、とにかく他と違っていたら嬉しいのです。みんながそうする、というと、実はそれに従いたくても、意地で外したりします。これまでの人生、それでどれほど損をしてきたのでしょう。まぁ、そういうヤツなんで仕方がありません。

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 銀軸3本はタッチダウン。ソボリンかな、と思われる金色のは両用式です。オークションサイトなどにシェーファ0のペンが出ていると、まず尻軸付近に継ぎ目があるかないかを見てしまいます。継ぎ目がなければ両用式でしょうからパス。ヘンタイの中のヘンタイです。ほとんど入りませんけれど、インクを入れてかいてみると実にいい書き心地ですので、皆さんもシェーファーのインレイドニブ付きを見つけたら1本保護して共に暮らしてみることをおすすめします。

2022年8月12日 (金)

参加?

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 え? 私は? という表情の「ちち(仮名)」さん。昨日から本日にかけて、お仏壇の置いてある部屋が綺麗に片付けられ、お参りに来てくださるお坊さんを迎える準備が整ったところで、「部屋が広くなった」と嬉しくて仕方がない彼女。お掃除をしているお母さんにつきまとって叱られたので、しばらくお布団で不貞寝しておりましたが、お坊さんが来られたのを察知するや、この表情です。訪問者が来ると遊んで欲しがる、全く番犬にはならない柴犬で困ります。

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 綺麗にする、ということでは最も難儀なインク、PILOTの色彩雫シリーズ。これが指に付くと、アルカリイオン水を吹き付けてメラミンスポンジでこするぐらいのことをしないと落とすことができません。また、因果関係は全く不明ですけれど、我が家の萬年筆に嬉しがって入れていたところ、そのうちの何本かで軸の破損が見られた、という恐ろしい体験もあって、現在は使用停止としているインク達です。

 これ、どうやって処分したものでしょうか。使いかけでなおかつ年月が経っているインクなど、欲しがる人はそうそういないでしょうから、最後は下水に流すという掟破りの処分をするにしても、箱や瓶など、難儀なものが残ってしまいます。

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 折しも本日は、バルス祭の日。今、こうして記事を書いていますが、もうすぐバズーとシータが手をつなぐところです。一緒にバルスと唱えたら、このインクたちが一瞬で滅びる・・・なんてことはありませんね。

 昨今はバルス祭そのものを知らない人も増えてきて、知っている人も「どうせ落ちないんでしょ」と不参加というのが多いようです。あの鯨を見るためだけにワイワイやってた頃が馬鹿らしくもあり、懐かしくもあります。残念なことに、我が家には青い石のついている萬年筆、これしかないので、とりあえず。

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2022年8月11日 (木)

拗ねる

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 ふてくされてお布団の下に潜ってしまった「ちち(仮名)」さん。まだ遊びたかったのに、おやつに釣られてケージに入ってしまい、そのまま扉を閉められたのが気に入らなかったようです。しばらく抗議のまなざしで家族を見ておりましたけれど、無駄であると悟ったのでしょう。sめて、ということで、このような寝姿でアピールしているようです。

 洗濯機の調子があまり良くないのでそろそろ買い替えかな、という話題。ある朝起きたら先代の洗濯槽が回り終わった独楽のように倒れていて、慌てて即日配達してもらえる機種を買いに走ったのが当代。これがこのところ調子が今ひとつで、外れてしまった部品も補修用の在庫がない、などという状況なのです。それを言うなら、洗濯機が壊れてもとりあえず数日はコインランドリーでしのげるけれど、冷蔵庫が壊れると厄介だ、という話になって、洗濯機と冷蔵庫、それぞれに次の1台はどれだ、とカタログを集めて検討している中、ふと、「拗ねる」ということを思い出したのです。長年にわたって活躍してくれている機械ものは、次のに買い換える、っていう話が出た途端に機嫌が悪くなります。もし冷蔵庫がそんなことになったら大変なので、急遽、次のものを発注したのですけれど、あぁ、このお値段ではビッグトレドなんかは買えないのだなぁ、と知って、何とも極道な趣味に走っていることであるよ(詠嘆)と思い至りました。趣味もほどほどにしないといけません。

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 ディプロマの銀軸。こいつにインクを入れっぱなしにしてあって、それがなかなかにしつこい、というのがおとといのお話でした。洗浄液を呑ませて一昼夜、ようやく、手に取っても洗浄液の匂いがしないところまで来ましたので、洗浄液を排出して綺麗に洗って、コレクションボックスへ収納です。こういう作業が、現役時代にはなかなかできませんでした。仕事を終えて家に帰ってくると、とにかくヘロヘロなのです。

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 その点、収入はガクンと落ちましたけれども、今のお仕事は実に快適です。8時半までに出勤して17時15分には退勤。お昼の休憩もきちんと1時間とることができます。休憩、すなわち仕事から解放される時間がとれるのです。

 教員だったときには、休憩時間という概念がそもそもありませんでした。お昼ご飯を食べることに専念していたら叱責され、責任を問われる可能性もある職業です。教員はやりがいのある仕事ですが、それでもなり手が不足している、というのは何の不思議もないことなのです。そこら辺を何とかしないと、日本の公教育の崩壊を止めることはできないでしょう。

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 あまり面白みのないペン先。書き味もごく普通です。今となっては、どのような経緯で、何を考えてこのペンを手に入れたのか、全く記憶がありません。そういうペンが山のようにあるので、いつかどこかで、3本で2000円、とかそんな感じでペントレなどやってみたいものですが、どれが手元に置くべきものでどれが手放しても良いものなのか、その整理ができていない現状では、それも夢のまた夢です。

 しかし、よくよく考えてみれば、あの世まで何本もの萬年筆を持って行くことはできないわけですから、そろそろ本腰を入れて整理をしなければならないのです。要は、いつ腰が上がるか、だけなのです。

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2022年8月10日 (水)

ちょこん

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 眠たいから早く寝させて、という「ちち(仮名)」さん。片目を開けているのは、家族の誰かが、しゃあないなぁ、と言いながらおやつを取りに行かないか、監視するためです。

 世間はお盆休みに突入しつつありますが、しかし私の職場にはそういうものがありませんので、職員の皆さんと協議しつつ交代でお休みを取ることにしております。開館していても利用者がありませんので、もういい加減、土曜日とお盆は閉める、っていう決断をしてもよいのでは、と思います。20年以上遅れた感覚の職場です。

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 放置されていたので徹底洗浄中のパーカー100です。インクの代わりに洗浄液を呑ませてあるので、手に取るとほのかにその匂いがします。

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 ずんぐりとしたボディゆえ、硬い机の上でこんな風に重ねて写真を撮るのは至難の業。何か敷けば良いのに、意地になって何度もトライして、ようやく撮れました。ペン先、ないのと違う?と思うような見た目。原型であるパーカー51は、もう少しペン先がみえていたのじゃないか、と思われましたが、並べて見比べると似たようなものでした。

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 申し訳程度にちょこんと出たペン先。そもそも硬い目のパーカーにあって、なおかつこれですから、柔らかいとか撓るとか、そんな言葉は忘れてしまうのが良いでしょう。

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  ある程度以上寝かせて書くと、お腹をこすりそうです。で、意識して寝かして書いてみましたが、さすがにそんなことにはなりません。お腹を擦ってしまうような角度ですと、そもそもペン先が紙につきませんから。

2022年8月 9日 (火)

放置禁止

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 いつも私のことほったらかしてるくせに、写真だけ撮ろうなんて甘いわよ、という「ちち(仮名)」さん。カメラを構えたときにはバッチリお目々が来ていたのですが、撮れた写真はこれでした。

 寄る年波に勝てないのは飼い主も同様で、ここ数日はとにかく早く床につこうと早め早めに記事を書いているのですけれど、記事をアップしたら安心してしまい、少し体が冷めるまで、と海外ドラマを見るので軽く1~2時間。気がつくと、世間の人は起きていない時刻になっております。

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 こいつはしぶといぞ、と洗面ボウルにぬるま湯を張り、首軸やキャップなどを放り込むとこんな感じ。コンヴァータの内面が塗装されたかのようにインクで染まっておりますので、そこにライニガーを入れて首軸に挿し、チョロチョロとペン先から洗浄液を滴らせる、というようなことをしている内に、万年筆だけでは泣く飼い主の方も汗びっしょりになっております。これはたまらん、と超音波洗浄機に放り込んでエアコンの効いた部屋に退避。汗が引く頃には洗浄が終わっています。

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 これなどは何度もコンヴァータから洗浄液を送り込んだあとで超音波洗浄機に放り込んでいるというのに、まだモクモクとインクが湧き上がってきます。古いペンなのであまり超音波洗浄を繰り返したくはないのですが、やればやるだけインクが出てくるので止めるわけにもいきません。

 これがペン芯を抱き込むようなニブでなかったならば、いかに素人の私といえどもゴム板で掴んで引っこ抜くところですが、とりあえずは暇と根で洗浄を繰り返すほかなさそうです。

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 何度も洗って洗浄液で満たしたというのに、コンヴァータの中にもこんなモノが。ペン先の方から流れ込んできたのでしょうか。それとも、編に気合いを入れて洗ったのでこびりついていたものが剥がれ落ちてきたのでしょうか。とりあえず今夜は洗浄液を満たして朝を待ってもらうことにします。

 萬年筆は毎日使いましょう。それができないのなら、使ったあとはインクを抜いて綺麗に洗っておきましょう。インクを入れたまま、それが干上がるまで放置しておくなんて、とんでもないことです。

2022年8月 8日 (月)

念入りに

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 本日三度目のお散歩から帰って、腰が抜けたようになってしまっている「ちち(仮名)」さん。三度目のお散歩を要求したのは、寂しかったのか、それともおやつ狙いなのか、そもそも「恍惚の犬」になりつつあるのか、そのあたりは不明です。

 お散歩の間、飼い主は汗だくになりながら萬年筆のお掃除。昨日綺麗にしたPILOTの70周年と同じペンケースに入っていたものを点検したところ、しっかりとインクを入れたあとが見られましたので、このケースまるごと綺麗にするぞ、と一念発起したわけです。

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 お盆が近いこともあって、見事な仏壇ラインナップ。しかしながら、現在のPILOTを代表するモデルであるカスタム74がなかったので、青い軸のカスタム74に付き合ってもらうことにしました。

 左から旧タイプ、落とし込み嵌合のキャップを持つカスタム、65周年、カスタム網目、カスタム72、そして青色軸のカスタム74です。

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 4本の仏壇萬年筆には、どれもインクが入っていて、何度も水を吸ったり吐いたりして、とりあえずペン先を拭うティッシュに色が付かないところまで持ってきたのですが、念のためライニガーを呑ませてしばらく放置しておいたところ、どこにそんなインクが残ってたのか、というほど大量のインクが出てきました。旧カスタムなど、首軸にリングがありますので怖々ではありましたが、超音波洗浄機にもかけてすっきり。今年の秋は、萬年筆の洗浄で始まりました。

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 で、友情出演のカスタム74ですが、軸に貼られたシールと実際に付いているペン先とが一致しません。この萬年筆、いろいろとあって、今のペン先が付いているのですが、そのことについてはまた日をあらためて。

2022年8月 7日 (日)

お風呂

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 お風呂に入れられて、断末魔かというような叫び声をあげている「ちち(仮名)」さん。これまでは洗い場で押さえつけて洗っていたのですが、逃げ回って効率が悪いので浴槽に入れてみました。全身にお湯をなじませているときはおとなしくしていたのですが、いざシャンプーをつけてこすり始めるとギャン鳴きで、これはもう、ご近所からワンコの虐待で通報されるんではないかと心配するほどでありました。

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 ベルギーやオランダ、あるいはイタリアと、ヨーロッパ各地から荷物が届いたので、洗浄液の在庫は十分。久々に取り出したPILOTの70周年記念萬年筆がけっこう「ほったらかし」でしたので、しっかりと洗浄することにしました。まずはぬるま湯の吸入と排出を繰り返してインクを追い出します。とりあえず、目に見えて色のついた水、というものが出なくなったところで、洗浄液を呑ませます。

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 蓋を閉めたまま瓶をひっくり返して、リザーヴァに洗浄液を溜め、そこにペン先を突っ込んで吸入します。このやり方をとる場合、事前に十分な洗浄が行われていなければ、洗浄液が一瓶丸ごとインクの色に染まってしまいます。

 いつもながらの刺激臭と、手につくと少しヌルッとする感触。きっちりアルカリ性です。きれいになる分、攻撃性も強いのでしょう。様子を見ながら使わないと危ないと思います。

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 超音波洗浄機に放り込まれているのは、もう1台の超音波洗浄機の洗浄槽に入れてあったネット。インクで青く染まってしまったので、洗浄液を加えたぬるま湯で落ちれば儲けものという感じで洗浄してみましたが、もう十分に染まっているので、残念ながら効果なしでした。

 もちろん、ペン先もここに入れて洗浄するのですが、ライニガーの使い方は、ペンに吸わせて文字を書く、というものです。

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 「洗浄液」と書いてある上には、ライニガーと書いたのですけれど、すぐに乾いて見えなくなります。まぁそれぐらいでないと困ります。ここにしっかりと筆跡が残るということは、まだまだインクが残っているということです。「洗浄液」という文字も、しばらくすると見えなくなりました。とりあえず洗浄できたようですので、萬年筆に吸わせた洗浄液を排出して、しっかりとすすぎます。あとは水気をしっかり切って保管すれだけです。次にこの70周年にインクを入れるのはいつのことでしょうか。

 

2022年8月 6日 (土)

お辞儀

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 頭を垂れて、片方の耳も垂れて、ひたすら眠る「ちち(仮名)」さん。顎を枕に載せるのも、お布団から顎を落とすのも、同じように気持ちよく寝れる姿勢であるようです。実は昨日、お風呂に入れられて大いに暴れ、鳴き叫んだので、本日は大変にお疲れでひたすら眠っておりました。

 飼い主も同じく、昼頃まで爆睡。しかしそのまま寝続けていると、あちこち痛くなったり体調が崩れたりしますので、えいやっと起き出して遊びに出かけておりました。休みの日はゴロゴロするか遊びに行くか。生産性というものがまったくない過ごし方をしております。

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 PILOTの創立70周年記念萬年筆。もう30年以上前のものになりました。最近はオークションサイトなどでもよく見かけます。発売された当時、ニブはFMのみでした。これがよく撓るもので、筆圧を書けるとペン先がパカッと左右に割れます。なので、上手に筆圧をコントロールできる人であれば、とても気持ちよく書けるはずですが、私のような者には使いこなすことができないペン先でもあります。

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 で、このペンが中古市場に出てきたとき、ペン先がFMのものとMのもの、どちらを選ぶのか、ということですが、モノがあるならどちらでもとにかく手に入れるべきと思います。ひたすら地味な外観に対して、侮りがたい実力。こういうペンを持っていて損はありません。で、聞かれることが多いのは、FMとM、柔らかいのはどっちですか、ということなのですが、個人的にはオリヂナルであるFMの方がよく撓ると思います。

 この記事も参考にされると良いと思いますが、萬年筆のペン先など、そうそう柔らかければ良いというものでもない、のでしょう。柔らかければエラい、なんて勘違いをしている向きも多いようで、萬年筆趣味の裾野が広がるにつれ、そういう人も増えてきています。用は自分が気持ちよく書けるものを選ぶ、それだけなんですが。

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2022年8月 5日 (金)

二度見

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 え、体どっち? な「ちち(仮名)」さん。体毛と似たような色のクッションを器用に盛り上げて、その斜面の側に寝ているので、胴体がどこにあるのか、一瞬わからなくなってしまいました。夏の海辺・・・って泳げない私は行ったことないのですけれど、もし行ったら刺激的でしょうね。水着姿のお姉さん達に目は釘付け、攻めたデザインの水着なんか着ている人は二度見、三度見したりして、変態認定は確実です。

 100円、あるいはタダでもらえるようなボールペンでもきちんと字は書けるのに、数万円もして使うのも面倒臭い萬年筆を使うのはヘンタイや。しかし俺等は、良識あるヘンタイであって、逆に言うと、漢字の変態になったらアカン、という親方の教えに背いてしまいます。

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 セイラーのbikiniシャープペンシル。同じような形のボールペンもありますが、とにかくこれ、二度見、三度見、じっくり舐めるように見てもその機構が理解できません。わかってしまえば、きっとこれ、簡単な仕組みなのだろうとは思います。そうでなければ適正な価格で大量に売ることができないはずです。100均で売られていても百貨店の外商お得意様とか出なければ見ることもできないようなものでも、時計であれば示す時間は同じですが、そのような、機構に凝った超高級品というわけでもありません。

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 この透明なところに芯を入れるのでしょう。で、こうして先端部分を抜いてしまうと、ノックボタンに手応えがなくなり、ノックすると写真の位置で緑色の「芯」の部分が停まって戻ってきません。で、先端部を元のようにねじ込んでみると、普通にノックできるようになります。不思議ですねぇ。このシリーズ、ボールペンもあるようなので、研究を続けてみたいと思います。

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 手品師がよくやるように、この緑色の「芯」の部分のつながっていないところ、ここ、確かに空気しかありません。周囲の針金みたいなところがパイプになっていて、油圧で何かやってるんじゃないか、とか言ってた人もいますが、あまりに大袈裟ですし、先端部を外して覗き込んでもそれらしい機構は見えません。さて、どうなっているのでしょうか。まさしく夏の自由研究ですね。

2022年8月 4日 (木)

最後まで

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 飼い主が寝転んでいるのを見て、そそくさと脚の上に座りに来た「ちち(仮名)」さん。本来ならば飼い主の体とこたつ布団との間の空間に身を横たえるのですが、足腰が弱っているためか、旋回中に堪えきれなくなってドスンと腰を落としてしまい、そのまま落ち着いているのです。きちんと最後まで回りきって貰いたいところですが、本人(犬)がまぁまぁ喜んでいるのであればこれも仕方のないところでしょう。

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 最近オーロラタイプも発売されたスイッチペン「クラッシュメトリック」ですが、宣伝の写真などを見て、これは液体金属か何かだろうなどと行っている人も見かけますので、きっちりとその夢を砕いて差し上げたいと思います。ノックしてボールペンの芯を出すと同時に胴軸が「氷結」の缶みたいになるというものですけれど、シンプルな仕組みでこれを実現した発案者を大いに賞賛すべきものと思います。

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 少しの間使ったものが上、新品未使用のものが下。写真が下手くそなのでわかりづらいですが、使っていくうちに銀色の軸の表面に疲れが出てくるようになります。要するに、皺が寄るのです。芯となる胴軸の上に、ごく薄い銀色の膜をかぶせてあるだけなので、その幕がだんだんと疲労してあちこちに「折り跡」ができてくるわけです。

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 ボールペンですから、真面目に使えばいつかはインクがなくなります。ペン先のコーン状の部分を取り外してリフィルを交換することになりますが、その後、再度組み立てたら、このペンの最大の売りである「グシャッ」と形が変わる、という機能が失われてしまうことがあるのです。

 この写真のように余計なこと(完全に分解)をしなくても、なるときはなります。そうなると、絶望しかありません。

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 まず、こんな風になっているとダメなのです。この白い部分は完全に覆われていなくてはならず、写真では隠れてしまっている部分、すなわちコーン状の部分を受け止める雄ネジが着られている部分が見えていないといけません。この状態のままだとコーン状の部分をねじ込むことができないというのは、ネジになっているものを扱ったことのある人ならわかるはずです。

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 そして反対側。こちらも、軸の細い部分が完全に銀色の膜に隠れていません。端まできっちり銀色の膜で覆われるようにしないといけません。これらの条件が整わなければ、ノックしても何も起こらない、ただの銀色のボールペンに成り下がってしまうのです。

 このペンを間近で見たい、触ってみたい、という方、今月末の神戸WAGNERには持って行きます。自分で買っていじくり回したい、という人は、できれば2本買うことをおすすめします。分解して元に戻らないときに、きっと役に立つはずです。

2022年8月 3日 (水)

三羽鶏

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 営業終了なので大丈夫、と近づいたら、しっかり起きていて顔をそむけてしまった「ちち(仮名)」さん。ワンコは目を合わせることを嫌う、と言いますけれど、長女なんかには平気でばっちり視線の来ている写真を撮らせるので、飼い主とは嫌だ、ということなのでしょう。

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 炭水化物はだめ、即席麺なんかとんでもない、という糖尿病持ちなのに、新製品が出るぞというと買ってしまいます。今回はチキンラーメンの味変もの。あの濃ゆい味のチキンラーメン、どうやったら味が変わるのだろう、というところに興味がありました。

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 チキンラーメンの黄色いマイルドカレー。昨今は家庭で真っ黄色なカレーを見ることが少なくなりました。子供のころは、とにかくカレーと言ったら黄色で、ジャワカレーなんてものが売り出された頃かと思いますが、うちのカレーも茶色くなったのでした。こいつはあえて黄色い、と謳っているので、それでチキンラーメンのあの濃ゆい味に勝てるのかな、と。

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 で、結論は、味よりもこの具なんだな、と。ごろごろ、と謳ってます。ひっかきまわしてじゃがいもとにんじんが見えるようにしました。即席麺の具としては大きなものです。お味の方は・・・チキンラーメンです。カレーだというのはわかりますが、カレー味のチキンラーメン、当然ですけれども。何でかんでも辛かったら偉い、っていう味覚の壊れてる人には縁のない食べ物です。あまりに辛いものは嫌いです。

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 こちらはナポリタン。麺自体は汁なしです。で、麺を戻すために注いだお湯を捨てるのではなくカップに受けてトマト味のスーとしていただきます。ちらりと見えている青いのはピーマンでしょうか。お湯を捨てた後、ただのケチャップにしか見えないソースを絡めて仕上げます。こちらはスープが良かったです。ナポリタンとしては、まぁ普通。チキンラーメンっぽさはあまり感じません。

 ピザトーストっていう変なのは、長男がいち早く試食していたようですが、わたくしはまだ手を出しておりません。ちょっと怖くて。

 

2022年8月 2日 (火)

リスペクト

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 本日の営業は終了しました。また明日、遊んでね、と笑う「ちち(仮名)」さん。こういうときにしつこく撮っていると、ムクッと起き出してきて営業再開となることがありますので、ほどほどにしておくことが大切です。歳をとって足腰も弱っておりますけれど、食欲は全く衰えておらず、すぐに疲れてしまうにもかかわらず遊んでもらいたい気持ちに満ちています。いつまでもYoung at heartなワンコなのです。

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 y.y.Pen13号と、ドルチェビータ・スタウト。数年前、これはえぇぞ、ということで、スタウトの18Kペン先付きとボールペンをセットですすめられたのですが、諸事情により購入を断念したのでした。今にして思えば、他のペンを売ってでも買うべきだったかも、と後悔していたのですが、某巨大委オークションサイトにて、開始価格そのままで落札できてしまったのがこの個体です。キャップにしっかりと名入れがされていてたのですが、「名の頭文字」+「姓の全部」がアルファベットの筆記体で入っており、姓は私と同じものでした。

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 このスタウト、太い太い軸に、ごく短い胴体。ずんぐりむっくりなプロポーションでありながら、キャップをポストするとしっくり手に馴染むという絶妙なサイズです。このスタウトみたいなのを造りたい、という親方の思いが、y.y.Pen13号を産み出したのです。エンジの軸にエンド部は黒か、と侮るなかれ。実物は絶妙な色合いなのですよ。実物を見たい、という方、私が出没しそうな萬年筆関係の会合にご参加ください。

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 胴軸の長さはスタウトの方が短いのです。ともにヨーロッパ標準のショートタイプカートリッヂを使用します。カヴェコあたりのちっちゃ~いコンヴァータなら、或いは収まるかも、というところですが、そうまでしてカートリッヂを使う必要もありません。y.y.Pen倶楽部のメンバーは何種類ものインクをとっかえひっかえ、ということはしない人がほとんどなのです。ブルー系のカートリッヂを挿し手おけばOKなのです。

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2022年8月 1日 (月)

漬けペン

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 水を飲みに来た「ちち(仮名)」さん。クッションの上できゅんきゅんと鳴いていたので、まだ外していないハーネスで胴体を引き上げつつ腹の方に手を差し入れて持ち上げる(立たせる)、という介助をしてやると、あとはとことこと自分で歩いて水を飲みに来ます。フローリングの床に後ろ脚がはみ出していて滑ってしまうことが原因なのですが、それ以前に後ろ脚の力が弱っていることが大きいようです。

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 本日は偶数月の1日ですので、頑張って都会へ出て、BUN2の最新号をもらってきました。これをもらう際には、やはり何か買わないと、という気持ちが働いてしまうのが難儀なところです。送料込みでお金払って、自宅に送ってもらうようにした方が経済的です。今号では萬年筆関連の記事はほとんどありません。表紙の一角を飾る、PILOTのiroutsushiシリーズの記事が一番それに近いものでしょうか。

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 と、いうことなのだそうです。セイラーがhocoroってのを先に出しましたが、そちらは細字の方にだけペンポイントがついているのに対して、こちらは太い字を書くようなものはなくて、細字と中字、そしてどちらにもペンポイントがついています。個人的には、インク瓶などに漬ける際、ここまで、という目安がペン先に刻印されているというところに、何だかなぁ、と思いましたけれど、ここから先、本格的な萬年筆へと誘導していくことも視野に入れているのかもしれませんね。

 

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