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2022年7月17日 (日)

静岡漫遊・2

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 おやつを貰うのを待っている間に、疲れ果てて寝てしまった「ちち(仮名)」さん。本日の飼い主もまさしくこんな感じで、ヘロヘロになりながら帰宅いたしました。神戸刑務所で造られた靴を履いているのですが、これがまったく馴染まず、実に痛いのです。その状態で熱い中、うろちょろ歩き回ったのが堪えたのでしょう。

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 昨日、静岡を離脱して乗ったのがこだま748A。品川から品川まで横須賀線の電車をつかまえてホテルに到着。例によって着替えも持たない旅ですので、お部屋に洗濯乾燥機が備え付けられている東急STAY、今回は新橋でお世話になりました。新橋駅に着いたときには、ほとんど雨は降っていませんでしたが、一夜明けた本日朝のニュースでは静岡県の下田方面には大雨警報が出ておりました。新橋から何故か銀座、日本橋を経由して、歩くのが辛いのでそのまま神田、東京と来て熱海まで新幹線、そして踊り子号で伊豆急下田に到着です。何をグズグズしていたのか、この時点ですでに午後2時を回っておりました。

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 大雨警報ってどこの話?というほどのどピーカン。猛烈な暑さの中、伊豆急下田駅から10分ほど歩いて、こちらのお店に到着です。昨日、家を早朝に出て始発列車をつかまえれば、まず下田のこのお店に来てから静岡へ折り返して宇宙遊泳に参加し、しぞーかおでんをいただいて新幹線に乗り、その日のうちに帰宅する、ということも不可能ではなかったのです。まぁしかし、せっかくの三連休ですし、生まれて初めてお邪魔する下田の街を少しだけじっくり見るのも悪くないだろう、ということで昨夜は東京に泊まったのでした。

 実は、サフィール踊り子号という何ともバブリーな列車に乗ってみたい、という目論見もあったのですが、早々に全席完売で断念。拗ねて都内をさすらった後、下田へやってきたというわけです。

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 毎年、夏休みを下田で過ごしていたという三島由紀夫。特にこのお店のマドレーヌがお気に入りだったそうです。市ヶ谷に突っ込んでいく前にこのお店に立ち寄り、萬年筆を置いていった、という話が伝わっています。萬年筆を受け取ったご本人にはお会いできませんでしたが、もう少し太いものだった、とご家族がおっしゃっているので、遺されたのは149だったのかもしれません。三島の作品を元に演劇をする、ということで台本にサインをして貰った、そのときに三島が使っていたのが、青いインクを呑ませた緑のキャップレスだったようです。

 ネット上に残る情報では、三島が緑のキャップレスを置いていった、という話になっていますが、そのあたりは確認できませんでした。

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 まぁとにかく下田ですから、遊覧船も黒船。「道の駅 開国下田みなと」なんて施設までえっちらおっちら歩いていって、偶然帰港したところを写真に収めることができました。ここで遊覧船に乗ってみる、という選択肢もあったのですが、十分に時間があるにもかかわらず、どうにも気が乗りませんでした。やはり、足に合わない靴でどたどた歩いていたのが堪えて、気力も萎えてしまっていたのでしょう。

 帰途は伊豆急行線普通列車の旅。そして熱海から三島まで出て、乗り換えなしのひかり号をつかまえて京都へ。いつものように、一端座席を予約しておいて、改札を通る直前に空席状況を確認し、より閑散としているところへ変更する、というあくどい手口で、静かにゆったりと帰ってくることができました。みんなコロナになれてしまったせいか、とにかく車内でもうるさい人が多いのです。夏休み期間なんかは、もう、列車の旅なんてできないかもしれませんね。

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