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2022年7月

2022年7月31日 (日)

普通の

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 お布団の一部をまくり上げ、顎枕にしてくつろぐ「ちち(仮名)」さん。くつろいでいたので、カメラを向けられても瞬時に反応することができず、ばっちりお顔を撮られてしまいました。飼い主が撮ったものとしては非常に珍しい1枚です。

 某ワープロソフトのメーカーが運営するECサイトでたまったポイントを消化するために買った超音波洗浄機、今ひとつパワーが足りないような気がするので、何か良いものはないかと探してみたのですが、結局のところ、ごくごく普通に見かけるようなものしか条件に合わない、ということになりました。

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 こいつにビーカーやコップなんぞを入れて洗浄、って、ごくごく普通の萬年筆調整の現場ですよね。もうほとんどこれしかない、っていう漢字でどこへ行ってもこれを使ってらっしゃるのを見ます。なので、個人的にはこれだけは使うまい、外そう、と思っていたのです。できれば洗浄槽が取り外せるものにしたいとも思っていました。洗浄に用いる液体を取り替えるのに便利ですし、コップ一つ挟むだけで何となく振動が新堂が弱くなってしまいそうな「素人考え」もあったからです。

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 結局、洗浄槽取り外し可能なものは断念。いろいろなレヴユーなど見ますと、そういう製品、信頼性の低いものがけっこうあるようで、それは困るので排除して行ったら、何も残らないのです。

 とりあえず電源コードが外せたら少しはマシ、ということでこのモデル。萬年筆界隈の人がおそらく一番よく見かけるものでしょうけれど、この際、仕方ありません。折良く、ここに挿す眼鏡ケーブルが欠品で動作確認できないから、というので安く売られているものを発見。速攻で入手しました。我が家には眼鏡ケーブルなんてそれこそ掃いて捨てるほどあるので・・・。

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 あと、標準添付品であるはずの、時計のバンドだけ水につけて本体は濡らさない、っていう時計ホルダーが欠品でした。萬年筆しか洗いませんからそういうものがなくても困りません。

 いざ手に入れてみると、あとはこれにぴったり合うようなコップかビーカーを見つけたい、という気持ちになるのが不思議なところです。またもや、しょうもないこだわりであぁでもないこぅでもないとあれこれ探すのでしょうか・・・。

 

2022年7月30日 (土)

夏の京都

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 とても見事な「3時」になっている「ちち(仮名)」さん。彼女のすぐそばで、怖いお母さんが洗濯物を干しているのですが、これ、こっち向いてみぃ、と声をかけられると、きちんと両方の耳を挙げて顔を向けます。飼い主や長女の方を向いているときには、「楽な」3字の形にしていても実害はないと判断しているのです。お母さんに見つかると、つかまえられて耳の中をゴシゴシと清拭されるのが嫌なのです。

 これだけ暑いと、朝起きたら即エアコン、という生活になってしまいます。そんな中で子犬の時から暮らしてきた彼女は、やっぱり快適な環境でないとしんどいようで、夏になるとお散歩に行くのも今ひとつテンションが低めです。

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 そんなに暑い日なのに、午前の勤務が終わったあと、何故か京都へ向かってしまいました。京都が好きかと言われると、いや、あまり好きではありません、けれどよく行きます、という答になるでしょう。都会ですからとにかく人が多いのと、夏はクソ暑く冬は心底冷えるので、街中を歩くだけでもしんどいのです。けれど、大好きな洋食屋さんはあっちこっちにあるし、アレを買うならここしかない、なんて文房具屋さんもあるしで、結局、休日になると何となく京都へ出向いてしまうのです。

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 yurieさん作のペンケース。構想、縫製などはyurieさんですが、そこら辺にある布で造ったものではありません。こでは金襴、柄は描いてあるのではなくて織ってあるものです。ペンを収めて二つに折り、紐を巻き付けて締める。止めの球も100均とかにあるものではありません。要はこのペンケース、お高いのです。6本収められますが、中味よりケースの方がいいお値段だった、ということが普通に起こりえます。

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 まぁこれくらいのペンを入れておけば、このケースの値打ちが出るというものです。残念ながら我が家にはこれに収めるようなペンがそれほどあるわけでもないので、ケース自体を蒐集、鑑賞の対象とした方が良いのかもしれません。

 気づいた人もいるかもしれませんが、二つのケース、色が違います。のみならず、柄も違います。どちらも歴代のy.y.Pen、セイラー萬年筆謹製のものを織り込んだ柄なのですが、違う柄になっています。不覚にも、教えていただくまで気づいておりませんでした。

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 これは同じ生地で作られたカードケース。すでにペンが収まっている方のケースとこれと、柄にどんな違いがあるのか、よくご覧ください。これらyurieさんの作品に使われている金襴の生地、江戸時代から続く誉勘笑点さんで織られているものです。今後、いくつかの有力文房具店から同店の金襴を使った商品が出てくる可能性も高いので、ちょっと他とは違う一品を持ちたい、という方、要チェックです。

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2022年7月29日 (金)

夏はチタン

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 毎日の暑さにも負けず元気に過ごしている「ちち(仮名)」さん。対して飼い主はバテ気味です。肌が乾燥すると痒くてかきむしるのですが、夏になって汗をかくようになると、やっぱりかきむしったりあせもをこしらえたり。1年中、お肌トラブルを抱えている飼い主です。もしアトピー性皮膚炎などになってしまったら、あまりのかゆさに堪えかねて自ら・・・になるのだろうと思います。暑さにもかゆさにも弱い飼い主です。

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 一般的なステンレスのベルトでは痒くてダメなのですが、かといって革のベルトも汗で塩漬けにしてしまう。結局、チタンということになりますが、チタン側、チタンベルトの時計は実にお高いので、何とか中古で・・・と探していて見つけたヨルグイゼック。キャパシタを交換し、キネティックに最適化された改造ワインディングマシンまで導入して、だましだまし使っております。

 さすがに筆記具はチタンでなくても大丈夫なのですが、時計のお供に引っ張り出してきたのはチタン軸のアウロラ・コナ。ジウジアーロ大先生の作品です。日本では売られていなかったものですし、売られていてもお高いものだったでしょうから、これも当然中古品です。

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 芸術作品的な側面ではなくて、なんとも変なペン先、そしてチタンの軸という、「変なモン」路線に沿って手に入れたものと思われます。モノの良し悪しなんて全くわからない、値打ちのわからない人間なので、造形の素晴らしさとか、そういうところに惹かれて入手したのでないことは確かです。

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 このペン先の汚れは前オーナーのものと思われます。入手してから書いてみたこともないのか、と言われてしまう、そんなペンが山のように秘蔵されております。命のある間には何とか、そういうペン達を陽の当たるところに出してあげたいものです。

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 アウロラならではの無駄にデカいカートリッヂ。キングサイズといわれるものがこれなのでしょうか。もう少し調べてみる必要がありそうです。原稿のアウロラ純正コンヴァータは太すぎて収まらないのですが、聞くところによると、パーカーのコンヴァータ、それも見るからにインクが入らなさそうなスライド式のものが使えるのだそうです。細身でないとダメ、ということですね。まだまだ調べることがありそうです。

2022年7月28日 (木)

松竹梅

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 お布団に収まる位置を探してくるくる回っている最中に写真を撮られてむっとしている?「ちち(仮名)」さん。背後の白いカーテン、無残にも敗れて洗濯ばさみでつままれていますが、ここは彼女がまだパピーだった時にケージを置いていた場所なのです。やんちゃな彼女がケージの柵に前脚をかけてカーテンに齧り付き、引っ張りまくった結果、破れてしまったもの。以来15年ほどそのままになっています。

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 松竹梅の模様が浮き彫りになったPILOTの萬年筆。京都駅前というにはちょっとつらいところもある文明商社にお邪魔したときにケースの中を掘り返していただいてきたものと思います。当時、お尻のあたりが程よく金色になり始めていて、これ、このまま置いといたら真っ黒になるんやろうなぁ、と思いつつ幾星霜、いまだにほんのり金色のままです。キャップに至っては使うたびに手でつかむこともあって、ぴかぴかと銀色に輝いております。

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 こうしてみると、確実に硫化は進みつつあるようです。これを育てたいと思うか、単なる汚れ、くすみだからサッサと磨いてきれいにすべきだと思うか、そこは人によってさまざま。せっかく黒くなりつつあるものを磨くのはもったいないので、そのままにしてあります。けれども、このペースでは生きている間に黒くなることはなさそうなので、ならば思い切ってぴかぴかにしてみようか、という気持ちもあります。

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 ペン先はM。久々にキャップをとってみて、これも使ってたのだなぁと認識。ナマケモノの私ではありますが、以前は結構まめにいろんな萬年筆にインクを入れてとっかえひっかえ使っていたのだということがわかります。これなどは具体的にどういう場面でどの程度活用していたのか、今となっては記憶がありませんが、しっかりとペン先が汚れていますから、それとわかります。

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 胴軸を外してみると、やはり、という感じですね。これもライニガーを呑ませてしっかりと洗浄してやらないといけません。イタリアのお店に「ライニガー20本!」と景気よく注文して、「わかりました!」の翌日に「在庫ありまへん」とメールが来ていた件、「送りましたでぇ」というメールが届いております。この間のベルギーからの2本と、奇跡的にamazonに残っていた2本、しばらくは洗浄液の心配をしなくて済みそうですので、しっかりとメンテナンスに励みたいと思います。

2022年7月27日 (水)

教材

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 本日も早くに営業終了された「ちち(仮名)」さん。飼い主が4回目のワクチン接種を終えてご帰館となったタイミングでそわそわし始め、早くおやつをくれとせがんで吠えては叱られ、それでもお母さんについて回って、執念で「ハウス」を勝ち取ったのです。はじめ、クッションの端の方を高くして枕にしようと試みていたのですが、何度やっても元に戻ってしまうので、逆転の発想で胴体をクッションの外に出して頭だけ載せるという方法で安眠することに成功された模様です。

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 札幌在住の方が熊本へ行かれた際のお土産として、奈良県在住の私が静岡市内でいただいた品。日本中を飛び回り、走り回って我が家に来たものです。パッケージの台紙がすでに萬年筆してます。天然素材というか、天然のものをほとんどそのまま活用してペンに仕立ててあります。

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 切り割りは毛細管現象の根幹をなすものですから、これは必須。しかし、ハート穴はありません。ハート穴の大小やその形状によってペン先の撓り具合が変化するとも言われていますが、これは素材そのもののしなやかさで十分と判断されたのでしょうか。金属ではないので、そこまでのしなやかさを仕込んでおく必要はないのでしょう。

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 摩耗などに対して耐久性を上げるべく、コーティングが施されています。イリジウムをくっつけてあるわけではないのですが、萬年筆と同様にペン先の「球」の部分が見て取れます。これ、調整師の方にお願いしたら好みの書き味に仕上げてもらえるのでしょうか。その場合、調整後には再度コーティングを施してもらう必要があるのかもしれません。そうでなければ、調整直後の最高の書き味というものが一瞬で失われてしまうということになるのでしょうか。

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 圧巻なのはこのアングル。もしこんな風になっている萬年筆があったら、ペン先とペン芯が離れすぎているのでインクが来ない、ということになるのでしょうが、この葦ペンの場合、この隙間をインクだまりとしているようです。これにより、一度インクをつけたら長い間筆記ができる、ということのようです。もったいなくてインクをつけて試していないのですが、流行りのガラスペンなどと筆記線の長さ対決なんてことをやってみるのも面白そうです。

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2022年7月26日 (火)

つなぐ

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 夜半にめざめて壁を見ている「ちち(仮名)」さん。特に何を見ているわけでもなく、ただ目が開いただけなのでしょうが、そこへ飼い主が写真を撮りに来たので視線を合わせるわけにもいかず、そのまま壁を見ている、というところです。

 数年前、夏の甲子園の応援に向かう人たちを乗せた観光バスが奈良公園の木陰で一休み、というのがけっこう話題になりました。あまりの暑さにエアコンがほとんど効かなくなったので、木陰になっている駐車場で路面に水を撒き、その上にバスを駐めてしばらく待つ、というものです。気温も、そして路面の温度も高くなっているので、吸い込んだ空気を冷やすのも限界、ということだったようですが、私の職場でも本日は同様の症状が出てしまいました。室外機からは猛烈な熱気が排出されているのに、室内機からはぬるい風しか出て来ないという危機的状況です。素人にできることなんてありませんので、フィルタを掃除して室外機への直射日光を遮り、子どもたちが帰る頃には何とか冷えるようになりました。

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 子どもたちが帰ったあとは、あちこちに残された短い鉛筆や消しゴムを回収して回ります。短い鉛筆はストックしておいて、このTSUNAGOで再生します。通常モデルは赤い色をしているのですが、普通じゃないものが好きな私は敢えてこの緑色のものを選択。届いたものを開けてみると東急ハンズが1枚噛んでいたことがわかって、なるほどそれでこの色なのか、と納得。初代y.y.Penにも採用されたグリーンです。

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 低学年の子どもが残していった2Bの鉛筆。小さな子は筆圧が巧くコントロールできないこともあって2B推奨となるのですが、我が子のことを振り返ると、そんなときは萬年筆。指が白くなるぐらいにぎゅっと鉛筆を握りしめて字を書いている子どもでも、萬年筆を持たせると適度な筆圧で楽そうに文字を書くという例をたくさん見てきました。ちなみに多くの場合、小学1年生に萬年筆で文字を書かせると、ほぼ確実に小学校の先生に叱られます。学校の先生って、文房具のことをほとんど知らない人がむしろ多数派なのです。

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 2本の短い鉛筆のうち、先に使い切られる方のお尻に穴を空けます。芯が入っている空間に、芯よりも太い穴を空けるのです。この作業は時間もかかりますし手も痛い。軍手でも嵌めて作業するのが良いと思います。やっていることは、太い目の錐を鉛筆のお尻に押し込んで穴を空ける作業ですので、押し込むのにけっこう力が要るのです。

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 いっぽう、その後ろにつなぐ方は円錐形の部分を円筒形に削り直します。このようにあらかた削ってから、円筒形の部分を綺麗に整える機能があります。こちらはそんなに力は要りません。普通に鉛筆を削る程度の力と時間でできる作業です。

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 お尻に空けた穴に木工用ボンドを入れて、そこにもう一本の鉛筆を挿し込みます。このとき、挿し込む方の鉛筆の径が大きかったりすると、穴を空けられている方の鉛筆がひび割れます。このあたりは、穴の大きさをどの程度にすべきか、つないだあとの強度との兼ね合いもあって開発に苦労されたところだろうなと想像します。実際、慣れるまではかなりの確率でひび割れが発生します。

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 できあがり。同じタイプの鉛筆で綺麗にまとめるのもアリですし、こういう風に全然違うもの同士というのも面白い。イチビリな私は、調子に乗って中程度の長さの鉛筆を3本つないで30センチクラスの鉛筆を造ったりもしてみましたが、使い勝手が悪いだけです。

 今後、短い鉛筆を捨てて帰ろうとする子どもを見かけたら、ひっ捕まえてこれで再生させたいな、などと企んでおります。

 

2022年7月25日 (月)

世界一周

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 お姉さんのカーディガンが入ったバッグを見つけて、嬉しそうに枕にして寝る「ちち(仮名)」さん。そもそも彼女は、長女が高校に入ったのを機に飼おうということになったワンコなので、籍の上では「お姉ちゃんの犬」なのです。

 寝ながらも、耳が3時になっています。この状態をお母さんに見つかると、耳の中を清拭されてしまうので、お母さんと向き合う時には両耳ともにピンと立てるのが面白いところです。

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 届けてくれたS川の飛脚さんが、ほら、これ、海外からですよ、住所とかローマ字です!とやや興奮気味に言ってたそうです。そりゃそうでしょう、普通の家庭に海外からの荷物なんて滅多に来ないもんな、と言いましたら、んな訳ないやろ、国際郵便とか毎日のように来てるやんか、と長女にツッこまれてしまいました。

 確かに、eBay見すぎて寝不足、なんて時期もありましたけれど、最近はそんなにおいしい出品があるわけでもないので、過去のイメージで言ってるにすぎません。

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 今回のお荷物はベルギーから。リボンのかかっている包みがライニガー(洗浄液)で、どこも在庫を持っていない中、このお店で見つけたものです。でも、2個というのが私らしくない。もっとたくさん頼んだはずなのですが、在庫がこれだけだったのでしょうか。

 赤い紙袋はおまけ。海外のペンショップで買い物をすると、こういうちょっとしたおまけをつけてくれることがよくありますね。

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 今回のおまけはお菓子。そして、インクのサンプルも。写真を拡大してよく見てくださいね。

2022年7月24日 (日)

ダメ元

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 本日は休日ですので早めに休ませていただきます、と営業を終了された「ちち(仮名)」さん。飼い主も管理職になった頃から、意識して土日をはじめとする休日は何もしない、あるいは遊ぶというようにしておりますが、ワンコには休日という何となく緩い雰囲気がわかるようで、何もないならば遊んで、と寄って来ますし、お出かけをするよ、というときの見送りもどことなく残念そうな感じに見えます。

 この土曜日曜は比較的過ごしやすかったとはいえ、やはり夏ですので、室内はエアコン稼働が必須。30年ほど前までは車や電車に乗らないとエアコンなんてない、という生活だったことを思うと、ずいぶんと軟弱になったか、或いは世の中全体に暑くなったのか、のどちらかでしょう。

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 いきなりの汚い写真。これは60度くらいのお湯にオキシクリーンを入れ、そこにエボナイト製の萬年筆を放り込んで20分後の洗面器です。お湯も確りと黒ずんでおりますし、どんな感じかな、と中に入れた萬年筆を持ち上げたときに落ちた雫もしっかりと茶色くなっています。表面が茶色になってしまった大橋堂の萬年筆、もう少し何とかならないものかとまずは銀磨き布で磨いてみましたが、全く目視できなかったチェイス柄が少し見えるようになった程度で、相変わらず茶色いことに変わりはありません。そんな折、こういう記事を見つけたのを幸い、真似してみることにしたのです。

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 参考にさせて貰った記事では、乾いてからこするとなっているところ、イラチな私は乾く前にちょこっとこすってみました。メラミンスポンジがしっかりと茶色くなっています。銀磨き布にも茶色い汚れが付いておりましたから、表面の好ましからざる皮膜のようなものが落ちているのであろうと思われます。

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 まだ少し、しっとりとしている状態ですから、その分、黒っぽく見えます。けれど、完全にもとの黒い色を取り戻せたわけではありません。相当マシになった、ということは言えるでしょう。

 しかし、良い子はこういうこと、真似しない方が良いでしょう。キャップリングの金メッキも剥げてきているような、このまま置いておいても汚いことに変わりはない、というペンだからこそ、思い切って実験できるのです。しばらくして完全に乾いたら、やはり茶色いなぁ、ということになるのでしょう。こういう話もありますので、次はそれを試してみようか、と思ったりしております。

 

2022年7月23日 (土)

Cursive

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 何かの弾みで「パッ」と目を開けた「ちち(仮名」さん。けれども、そのお目々はいかにも眠たそう、というより寝ぼけております。ときどき、こんな風に何かを感じて飛び起きるのですが、たいていは何もなかったことになって、クタッと頭を垂れてまた寝てしまうのです。

 今日は朝から気温が低めで過ごしやすい1日だったので、彼女にとっても寝やすい1日だったことでしょう。夕刻、そろそろお腹がすいてきたというところまで、ほぼノンストップで寝ておりました。

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 LAMYのサファリを買うと、ブルーのカートリッヂが付いてくる・・・というか、それがあらかじめ胴軸の中にセットされている、というのが萬年筆ヘンタイさんにとっての一般的な認識でしょう。なので、こうして黒インクのカートリッヂを見て、それが本体と同じはこの中にセットされているのを見ると、ちょっと特別感があります。

 色としては、LAMYが日本というと出してくるこの色、白い軸に天冠が赤、というやつ。出遅れたのでストロベリーの方は手に入らなかったのです。正確に言うなら、出遅れたと言うより、さほど興味を持っていなかったということです。

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 黒くて、えぐれていて、漢字の「漢」と言う文字が彫られている。ただそれだけです。細身になったニブはよく撓るのかといえばそんなことはなく、相変わらずガチガチのニブです。縦と横の線の太さが違う、のだそうですが、私のように字が不自由なものにとっては関係ありません。

 このニブ、ドイツ本国ではステューディオとかダイアログにも装着例がある・・・なんていう話をどこかで小耳に挟んでから、それならばこの形のニブで金ペンもあるのか・・・と興奮しておりますが、裏付けはとれておりません。ドイツ語のサイトを漁る気も無いし、漁ったところで内容を理解することは困難です。

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 実際にインクをつけて書いてみることもせず、ほぉ、こんなものなのか、と実物を見て満足するだけ。だったら買わなければ良かったのですけれど、先日東京で宿泊した翌日、たまたま銀座をぶらついたので魔が差したのでした。

 

2022年7月22日 (金)

これだけ?

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 お昼寝中の「ちち(仮名)」さん。ワンコにしてみればお昼寝もお仕事のうちなのかもしれません。その姿を見て飼い主は可愛い可愛いと喜ぶのですから、怖い顔してあちこち動き回っているよりは、無防備な姿で寝てくれている方が良いのです。寝ている彼女を起こす方法としては、家族の二人以上でYoutubeやInstagramなどを見ながらあぁだこぅだと話す、というのがあります。どういうわけか、他のワンコを見て可愛いと言っている、気づいて、寝ていても起き上がって家族の方にすり寄ってくるのです。ワンコはけっこう嫉妬すると言いますから、あんまりこの手を使うのは犬の精神衛生上、良くない方法です。

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 インク入れっぱなしで放置した汚い萬年筆を山ほど抱えている飼い主。その精神衛生向上のため、ペン先や吸入機構などを洗浄したいのですが頼りにしていたRohrer & Klingnerの洗浄液、手持ちが心細くなってきました。しかも、どこを探しても国内には在庫を持っているところがなさそうです。某巨大ECサイトで、代わりにこれを検討してください、と言われたものを買ってみました。ULTIMSTEっていうのは業者さんの名前とかブランドっぽい感じで、洗浄力とかがULTIMATEというわけでもなさそうです。

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 やたら長文の使い方説明書と、他の商品の案内、そしてご本尊は洗浄液が入った小さなボトルと試験管が1本ずつ。これだけですか。100回以上洗浄できまっせ、というのが売りですが、がさつな私だと数回使ったらなくなってしまいそうです。

 おそらく、試験管に洗浄液を入れた状態でいくつものペン先などを洗え、ということなのでしょう。色が付いたからと言って捨ててはいけないのだと思われます。まぁしかし、こういう細長い容器にペン先とペン芯がくっついた状態のものを入れておくと、それがたとえ水の中でも、汚れは上の方へと浮き上がっていくように思います。ですので、色の付いた洗浄液も複数回使って良い、ということなのでしょう。

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 子どもも大人も大好き、というグミキャンディーがオマケに入っていました。とりあえずこれで洗浄を始めますけれど、海外からライニガーを輸入すべくあちこち探し回っています。伊太利亜のあるお店に注文を出したら、無事に受け付けられたので一安心。インヴォイスも来たのですけれど、その翌日、Out of Stockでっさかい、ちょっと待っておくれやす、というメールが来ました。洗浄液、なかなか入手困難です。

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2022年7月21日 (木)

伊太利亜

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 ケージに入ってもなかなか寝付けない「ちち(仮名)」さん。飼い主がリヴィングに現れたので大喜びですが、お母さんとお姉さんから接近禁止を言い渡されたお父さんなのでした。曰く、話しかけると盛り上がって外に出て遊びたがるからダメ、と。

 定年退職後も学校ではない場所で子どもにかかわる仕事をしているのですが、小学校低学年ではとにかくベタベタくっついてくる子が多く、中学生になるとワザと叱られそうなことを繰り返してこちらがアクションを起こすのを待つ、という子が多い印象です。子どももワンコもかまってあげることが何より大切だと思わせられます。

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 モデル名に「89」と付いたのみならず、アルファベットの部分の綴りも変わってしまったこちらのモデル。同じ四角でも、イタリア語表記のようです。こうして並べてみると、やはりブラウンの方が目を引きますけれど、ブラックの方もよく見ると美しい軸に仕上がっています。四角くて太い軸、常識はずれに重たいキャップ、そして、その馬鹿みたいに重たいキャップをきちんとポストできるように尻軸に切られたネジ。これは変なモンすきとしてはおさえておくしかないモデルと言えます。

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 その軸の立派なことからすると、やや期待外れな印象を持ってしまうペン先。しかしこれでも頑張っている方なのでしょう。キャップは大きくて立派ですが、その形状ゆえ、以外に内寸はタイトなので、これ以上立派なペン先をつけるとエラに当たってしまうのでしょう。そしてこのペンについて語る場合、ペン先の大きさよりももっと深刻なのは、その重さです。

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 キャップを外した時点でわかることですが、そのキャップをお尻につけると、綺麗に胴軸と面が揃います。それは当然のこととして、一般的にペン先の上面とクリップとが一直線上にある、というのが一般的な萬年筆の筆記時の姿ですが、このペンはそういう風にはなりません。どうしてもと言うなら、ペン先とペン芯を引っこ抜いて挿し直せば・・・とも思うのですが、出荷時にそうなっていないのですから、そうしない方が良いのでしょう。胴軸の四角い面の部分とペン先の上面を揃えると、実に握りにくい。何となく、四角というより菱形断面のペンなのだ、と言い聞かせつつ筆記する、というのが正しいのではないでしょうか。そういう変なところが、たまらなく好きなのです。

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2022年7月20日 (水)

西班牙或いは葡萄牙

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 おやつを貰っておうちに入り、早く眠りたい。けれどお母さんは私の方を向いてくれない・・・というところで、颯爽と優しいお父さんが登場して、「ハウス」と言うなりおやつをくれたのだけれど・・・勝手が違って、どうしたらよいのかよくわからない、困惑気味の「ちち(仮名)」さんです。

 最近、SNSにアップされた可愛らしい柴犬の写真や動画を見ては「可愛い可愛い」と家族が相好を崩している様子に、何故かはわからないけれど危機感を覚えている彼女。グテッと寝ていても、家族がそれをやり始めると起き上がって近づいてきます。可愛い、っていう言葉は自分にだけ向けて欲しい、と静かに訴えているかのようです。そういうときは、思いっきりワシャワシャやりながら、可愛い可愛いしてあげますと、安心して元のポジションに戻ってゆくのです。こういうところが、ニャンコにはない(と思っている)ワンコの良いところなのです。

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 沼に萬年筆を落として途方に暮れていると、水の中から親方が現れて「落としたん、どれや?」と聞いてくれました。さて、どう答えますか。親方のところは師匠でもタコ娘さんでも、その他お好きな人に置き換えてもらってかまいません。

 写真の3本だったら、未使用品っぽくラベルが残っていて、しかも鮮やかな赤い軸を選んでしまう人が多いのではないでしょうか。それ、ある意味正解なのですが、親方が本当にそれで満足してくれるかどうかは別の問題です。

 恐ろしいことに、赤い軸は鉄ペン。黒いのと紫っぽいの、どちらもパッとしない軸ですけれど金ペンなのです。ただ、これを持って現れたのが親方である場合、鉄ペンのヤツを念入りに調整して、こら金ペンいらんわ、というような書き味にしてある、という可能性もあります。

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 木こりが湖に斧を落としたとき、出てくるのは「みずうみのあくま」ではなく女神で、その手には金の斧と銀の斧。ここで正直に、私が落としたのは鉄の斧です、と答えることが大切です。柔らかな金や銀の斧では木が伐れませんから、斧は換金しなければならず、また、新しく木を伐ることができる斧を調達しないとその後の生活が成り立ちません。

 萬年筆は実用品でありながら工芸品やアクセサリー、コレクションとしての性格も強いので、軸が気に入ったらペン先はどうでもいい、なんて人も増えてきているようです。私なんかは頭が古いので、どうせ持つんなら金ペン、なのですが。

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 手元にはボールペンもシャープもなく、萬年筆ばかり。クァトロ、と言いますけれど、スペイン語なのかポルトガル語なのか。で、こいつは実用に堪える良いペンだと思います。軽く、細く、遠慮なくあっちこっちに持って行って使える。そう考えると、これよりあとに出たコムプライト製の大きくて重たいのとは、名前は似ていても全く別のペンだと言うことができそうです。

 あなたが落としたクアトロは、鉄のクアトロですか、金のクアトロですか、それとも木のクアトロですか、なんて聞いてくれる何者かが、沼の水の中から出てきたとしたら、あなたはどう答えますか。

2022年7月19日 (火)

セピア

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 在りし日の「くま(仮名)」さんと共に「早く頂戴」している「ちち(仮名)」さん。「くま(仮名)」さんはいつも「ちち(仮名)」さんに攻められ、追いかけまわされていて、形勢不利とみると家族の傍らにピタッと寄り添ってきたり、自分のケージに逃げ込んだりしておりました。そのくせ、「ちち(仮名)」さんがいないときには、彼女のケージに入り込んで食べ残されている餌を失敬するのが常でした。そして寝るときにはよくおなかを上に向けた「ヘソ天」の姿勢をとっておりました。したたかで、けっこう肝の据わったワンコだったのです。いっぽうの「ちち(仮名)」さんは、ふだんの勢いはよいけれど、実は臆病で小心者。いまだにヘソ天などしているところ見たことがありませんし、外に出ると本当におしとやかでおとなしいワンコなのです。

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 お片付けをしていると、自分の結婚式の写真が出てきました。式場のスタッフが撮影して記念品として持たせてくれたものですが、しっかりとガラスの写真たてに収まっているにもかかわらず、大昔の写真さながらにセピア色になっておりました。おじいさん夫婦の結婚式の写真だよと言っても通用しそうな雰囲気です。

 写真の大橋堂と同じものを、かつて所有し、よく使っておりました。職場の机が常駐先で、仕事で字を書くときに使っていたのです。当時はNECのPC-9801シリーズがDOS/Vに押されまくっていた時期。私も98を捨てて、チャンドラー2にWindows2000を入れてバリバリ仕事に使っていた時期ですが、学校というところ、パソコンで出力した文字よりも手で書いた文字の方が心がこもっているので尊い、という文化が日本でも最後まで残ってい・・・る職場。そう、けっして過去形ではありません。いまだにその風潮は少なからず残っています。

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 38年教員をやって、そのうちわずか3年だけ務めた職場。市内の学校には設立順に番号がついていて、その職場は10番台。けれど設立時に2番の学校から大量に職員が移動してきて「作った」学校なので、2番の学校そのまんま、という雰囲気に満ち満ちている学校でした。

 そのA校に異動して間もない私は、「(2番の)B校ではこうするのよ。」という教えを日に何度も受けておりました。もともと先生らしくないといわれまくっていた私ですので、上から下まで、そして体の芯まで先生でなければならない、という感じのB校派の先生から見まことに目障りな存在だったのでしょう。で、当然のことではありますが、「B校ではこうするのだ」と言われたことは徹底的に無視しておりました。

 着任したとき、職員室の誰もが皆、自分の印鑑を捺した小さな紙を100円するかしないかの普及品のボールペンの透明軸の中に入れているのを見て、オモロいことしてるなぁ、と思っていたのですが、悪意でも何でもなく、とにかく目についた筆記具をひっつかんでメモを取る、ということが日常的に行われている職場で、そうでもしておかないと自分のボールペンがなくなってしまうからだ、と聞かされました。ちなみにB校においても、そうすることが常識だったそうです。当然、あえてそれをしなかった私のボールペンは毎日新しいものになっておりました。

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 当時、ちょこちょこと文字を書く際には多角形断面の軸を持ったマットブラックのキャップレスを使い、しっかりと書類を書く際には大橋堂を使っておりましたが、2本とも、この3年の間に行方不明になりました。萬年筆なんてものを知らない人たちが大半でしたから、ノックして書こうとしてもうまく書けないので、クソッ、と言いながらその辺に放置、っていう現場に何度か遭遇できたので、そのたびに回収しました。けれど、おそらく親切な人の手に握られたときにも「書けなかった」のでしょう。「B校では」整理整頓が最優先ですから、「書けない」ペンは捨てておいてあげなくては、というご親切にあずかったものと思います。

 でも、そんなに忙しい人たちが、日本一ねじの遅い大橋堂のキャップを外すヒマなんかあったのでしょうか。ひょっとすると、キャップが外れないからこんなモン書けるかっ、とゴミ箱行きになったのかもしれません。

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 あれから四半世紀。偶然同じモデルを某巨大オークションで見かけたので、高いなぁと思いつつ落札。何も考えずにインク瓶にドボンと漬けてとりあえず書いてみました。ペン先は大丈夫そうです。それにしても、インクをぬぐうってことを知らんのですか、わたしは。

 胴軸をひねって分解すると、セイラーのコンヴァータが入っておりました。前オーナーは青系統のインクを使われていたようです。インクが何かはよくわかりませんが、青墨だったり蒼墨だったりしないことを祈るばかりです。これから、しっかりとペンを洗浄して、そのあとはまさしくセピア色に変色してしまった軸をしっかりと磨いてやりたいと思います。夏服の時期ですから、シャツの胸ポケットに挿しているのもあの頃と同じ、多角形断面でマット軸のキャップレスです。今度は、どこへも行かないでほしいものです。

2022年7月18日 (月)

よみがえる

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 寝てはいるけれど眠れてはいない「ちち(仮名)」さん。何日かに一度はこういうことがあって、こんなときにうかつに写真を撮りに行くと目を輝かせながらとび起きてくることがあるので注意が必要です。幸いこの日はこのまま動くことはなく、しばらくすると寝息を立て始めました。

 そういえば、静岡へ出発する前の晩、リヴィングルームで寝落ちしてしまい、夜中に目を覚ますと彼女がニコニコしているのとばっちり目が合ってしまいました。起きたんだったら遊びましょ、と言っているような表情でしたが、気がつかないふりをして目を閉じました。夜中に遊びだすと、興奮してどうにも止まらなくなることが往々にしてありますので注意が必要です。

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 この三連休、実にゆったりと、したいことをして過ごすことが出いました。静岡へお邪魔するにしても、朝はゆっくりと家を出て、近鉄特急と新幹線でうとうとしながら気が付いたら静岡駅、という感じで、その晩の大雨こそ難儀ではありましたけれど、翌日も伊豆急行に揺られて、これまたうとうと。行きたいところへは行きつつも、しっかりうたた寝もしてしまうという、ある意味理想的な休日でした。

 聞くところによるとこの三連休、閻魔大王様もお休みなのだそうで、お盆前の忙しい時期を控えてゆっくりされているとのこと。そこで、この世とあの世の境に建っているといわれる、京都の六道珍皇寺へお参りに行ってきました。

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 京都の西のはずれ、化野のあたりと、東のはずれ、鳥辺野のあたりは風葬の地。人が亡くなるとそのあたりへ運んで行ったそうですが、このお寺の前を通る松原通は昔の五条通であり、葬送の道でもあったのだとか。遠く唐の国まで聞こえるといわれる梵鐘、迎鐘。窓の下にウサギのしっぽのようなものが見えますが、これを引っ張り出して、最後のあたりで思い切り引けば、ゴォ~ンと良い音が響きます。

 何よりこのお寺のお庭には、小野篁が毎夜、冥府に通うために通ったという井戸があります。行くときはその井戸から入り、その傍らにある黄泉がえりの泉から戻ってきた、というのですが、事実であるとすれば毎日不眠不休で朝廷と冥府に仕えていたことになるわけで、実にタフな人だったのでしょう。しかし、そういうことができる人が、普通の人間であるはずもありませんね。

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 左が冥界へ行くときに使ったといわれる井戸。右が黄泉がえりの泉です。年中いつでも公開されているわけではないので、事前に確認が必要ですね。京都をはじめ、関西では旧盆、すなわち8月中旬にお盆の行事をしますので、これから一月ほどの間は、お仏壇の掃除をしたり、部屋の片づけをする、あるいはお墓参りやお墓の周りのお掃除など、あれこれと忙しい時期になります。学校に勤めていた時には子供が夏休みに入るので、ある程度自分のペースで仕事ができたのですが、今年は逆に、夏休みに入ると普段より忙しくなりますので、計画的にお掃除を進めないとお盆に間に合いません。我が家のお仏壇を置いてある部屋も猛烈に散らかっておりますので、また何か発見がありそうです。

2022年7月17日 (日)

静岡漫遊・2

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 おやつを貰うのを待っている間に、疲れ果てて寝てしまった「ちち(仮名)」さん。本日の飼い主もまさしくこんな感じで、ヘロヘロになりながら帰宅いたしました。神戸刑務所で造られた靴を履いているのですが、これがまったく馴染まず、実に痛いのです。その状態で熱い中、うろちょろ歩き回ったのが堪えたのでしょう。

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 昨日、静岡を離脱して乗ったのがこだま748A。品川から品川まで横須賀線の電車をつかまえてホテルに到着。例によって着替えも持たない旅ですので、お部屋に洗濯乾燥機が備え付けられている東急STAY、今回は新橋でお世話になりました。新橋駅に着いたときには、ほとんど雨は降っていませんでしたが、一夜明けた本日朝のニュースでは静岡県の下田方面には大雨警報が出ておりました。新橋から何故か銀座、日本橋を経由して、歩くのが辛いのでそのまま神田、東京と来て熱海まで新幹線、そして踊り子号で伊豆急下田に到着です。何をグズグズしていたのか、この時点ですでに午後2時を回っておりました。

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 大雨警報ってどこの話?というほどのどピーカン。猛烈な暑さの中、伊豆急下田駅から10分ほど歩いて、こちらのお店に到着です。昨日、家を早朝に出て始発列車をつかまえれば、まず下田のこのお店に来てから静岡へ折り返して宇宙遊泳に参加し、しぞーかおでんをいただいて新幹線に乗り、その日のうちに帰宅する、ということも不可能ではなかったのです。まぁしかし、せっかくの三連休ですし、生まれて初めてお邪魔する下田の街を少しだけじっくり見るのも悪くないだろう、ということで昨夜は東京に泊まったのでした。

 実は、サフィール踊り子号という何ともバブリーな列車に乗ってみたい、という目論見もあったのですが、早々に全席完売で断念。拗ねて都内をさすらった後、下田へやってきたというわけです。

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 毎年、夏休みを下田で過ごしていたという三島由紀夫。特にこのお店のマドレーヌがお気に入りだったそうです。市ヶ谷に突っ込んでいく前にこのお店に立ち寄り、萬年筆を置いていった、という話が伝わっています。萬年筆を受け取ったご本人にはお会いできませんでしたが、もう少し太いものだった、とご家族がおっしゃっているので、遺されたのは149だったのかもしれません。三島の作品を元に演劇をする、ということで台本にサインをして貰った、そのときに三島が使っていたのが、青いインクを呑ませた緑のキャップレスだったようです。

 ネット上に残る情報では、三島が緑のキャップレスを置いていった、という話になっていますが、そのあたりは確認できませんでした。

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 まぁとにかく下田ですから、遊覧船も黒船。「道の駅 開国下田みなと」なんて施設までえっちらおっちら歩いていって、偶然帰港したところを写真に収めることができました。ここで遊覧船に乗ってみる、という選択肢もあったのですが、十分に時間があるにもかかわらず、どうにも気が乗りませんでした。やはり、足に合わない靴でどたどた歩いていたのが堪えて、気力も萎えてしまっていたのでしょう。

 帰途は伊豆急行線普通列車の旅。そして熱海から三島まで出て、乗り換えなしのひかり号をつかまえて京都へ。いつものように、一端座席を予約しておいて、改札を通る直前に空席状況を確認し、より閑散としているところへ変更する、というあくどい手口で、静かにゆったりと帰ってくることができました。みんなコロナになれてしまったせいか、とにかく車内でもうるさい人が多いのです。夏休み期間なんかは、もう、列車の旅なんてできないかもしれませんね。

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2022年7月16日 (土)

静岡漫遊・1

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 自らの意思でケージに入り、じっとこちらを見ている「ちち(仮名)」さん。彼女の1日は朝6時ごろ、ご飯をもらってお散歩に行くところから始まり、帰ってきたらひたすら眠っていて、夕方5時を過ぎたあたりで晩ご飯とお散歩。その後、飼い主が帰ってきたら少し遊びや撫で撫でをねだって、そこまでで営業終了です。

 その後は、お母さんから「ハウス」と言われるのを心待ちにして過ごします。ハウスをすればおやつがもらえるから、だったのですが、最近はお歳のせいか、早く寝たいようで、だから早くおやつちょうだい、ほら、ハウスしてるよ、とアピールするようになってきています。

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 三連休だぁ!と勝手に盛り上がる飼い主は、用もないのに宇宙遊泳in静岡にお邪魔。10時開場のところ、12時ごろに会場に到着したところ、入場待ちの列もなくすぐに入れました。

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 お昼の時点で約200人、ってところです。しかしながら私の場合、宇宙遊泳に参加しても、からといって買いたいものもありません。今回もお世話になっている方が出展されているので、暇つぶしのお話とか、あるいは何かお手伝いなどできれば、ということでの参加です。

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 お買い物も控えめに、このぐらいで。あとは、持ち込んだ萬年筆を何本か調整していただいて、TWSBI製萬年筆の分解清掃講座にさんかして、あとはあれこれ萬談をさて、という感じで終わりました。

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 で、避難指示が出るほどの滝のような雨が降る中、青葉横丁へ繰り出して静岡(しぞーか)おでんを堪能させていただいて、なぜかこだま748号に乗って静岡離脱、というところです。

 鉄っちゃん的には、静岡へ行くのも、静岡から出るのも、どちらもJR東海のJ24編成。現状、30本ほどあるという同社のN700Sです。なかなか、当たり!の1日でした。

2022年7月15日 (金)

これじゃない

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 遊ばないの? とこちらを見ている「ちち(仮名)」さん。お婆さんですから、遊んだとしてもすぐに息切れしてしまうのですが、そこはワンコなので可能性があるならとにかく遊びたい、とおねだりをするのです。若い頃はいつまで遊んでもキリがなかったのですが、昨今は遊び始めたかと思ったらすぐに休憩、というより終了、となるのが通例です。いつまで元気にいてくれるのでしょうか。

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 またつまらんものを手に入れてしまった・・・とその当時も思ったのでしょうか。ちょっと古めのPILOTキャップレスに似せたボールペン達です。こうして写真で見ているとそうでもないのですが、現物を見ると笑うしかありません。

 樹脂の色合いは、まぁまぁです。こういう色のもあるよな、と納得します。実際、キャップレス・油性ボールペンなんて商品は最近まで販売されておりましたが、検索して引っかかってくるのはクリップの形ぐらいしか共通点のない、ごくありふれたボールペンです。

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 クリップに刻まれた[J」って何でしょうか。隅から隅まで舐めるようにルーペで見ていっても、どこにもPILOTのロゴはありません。唯一この「J」というアルファベットがあるのみです。そもそも、ボールペンであるならば、何もキャップレス萬年筆の形に合わせる必要はありません。今もなお、キャップレスは気になるけれど、書くときにクリップのところが指に当たるのが・・・なんて言う人が少なからずいます。大抵は食わず嫌いというか、書いてみればすぐに「これいいな」となるのですけれど、萬年筆というもの、きちんと握って書くべきだ、という原理主義的な人が少なからずいるのも事実です。そういう人がこういうパチもんを見たら、頭から湯気を出して怒るのでしょう。

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 胴軸をひねって、ねじの部分を見れば、これが日本の工業製品ではなさそうだということがすぐにわかります。あるいは、私が生まれるより前、何を作るにしてもまずは洋書を読んで海外の技術を理解・吸収するところから、という時代のものでしょう。たとえそうであったとしても、この造りは酷すぎます。

 しかし、こういうことは言えると思います。真似されるぐらいのものを造る、その意気込み、技術力は実にすばらしいものです。それはそれとしても、こういうガラクタ、まだまだ大量にあるのをどうやって処分していけば良いのでしょう。それこそ、上手な人の技をパクらないとどうしようもなさそうです。

2022年7月14日 (木)

特定用途

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 熟睡中の「ちち(仮名)」さん。本日は朝夕のお散歩、いずれもキチンとすべきことをしたとのことで、ケージの中でもぞもぞしていけない粗相をする必要もないので、きっちり熟睡できているのでしょう。ワンコは基本的に夜行性だけれど、人間と一緒に暮らすのでそちらに合わせて夜は眠るようになった、と言われております。しかしうちのワンコは、人間様が活動している間もほとんど寝て過ごしております。

 飼い主も、本来活動すべき時間帯にうつらうつらしてしまうことがあります。かつてはけっこうな量の書類仕事がありましたので、えいっ、と腰を上げてしまえばあとは仕事に没頭、ウトウトしている暇なんぞない、という感じだったのですが、現状はそれほどの仕事もなく、緊張感が薄くなるとあちらの世界へと誘い込まれそうになります。ワンコも飼い主も歳をとって、昼間からうとうと・・・ということなのでしょう。

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 あぁ、そういえばこんなのも持ってたんだ、というシリーズ。プラチナ萬年筆謹製のダブルアクションです。現在は同じお名前でもっと上等なシリーズとなっておりますけれど、こちらは学生向けというか、大きめのメモ帳の表紙に挟んでおくのがぴったり、というようなものです。

 平べったい形状は、そういう用途を想定したものでしょう。ボールペンの芯とシャープペンシルのメカ、同じような太さの「棒」を2本並べてケースに収めてみました、というような造りです。

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 黒くて細長いところがインジケータ。ノックボタンとしても使えるのかもしれません。そのための指がかり的な突起もあります。ノックボタンを押すとペン先が出てきます。緑と黄色、2本あるうち、黄色い方は機構がほぼ完全にダメになっていて、ノックしてペン先が出た状態を維持できません。正確には、ペン先は中途半端に出てくるけれど、ノックボタンは元に戻ってしまう、という状態です。それでもシャープの方はノックし続けるとどんどん芯が出てきますので、完全に壊れているというわけでもなさそうです。

 バラして中を確かめてみたいところですが、もうこれ自体、資料的なものになっていますので、このまま保管しておくことにしましょう。

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 これが正しい状態・・・なのでしょうか。緑色の方も妖しくて、ノックボタンを両方押すとボールペンとシャープ、どちらの先も出てきます。そして、もう一度ノックすると引っ込・・・んで欲しいのですけれど、これが運任せ。大昔のキャップレスのように、ノックする人の技量によりペン先が引っ込むかどうかが決まります。なかなか難しいのですが、要するに壊れかけているのでしょう。

 持ち主ともども、完全に壊れてしまう前に人に譲るか、廃棄するか。そのまま保管しておいても、誰も見向きもしませんね。

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2022年7月13日 (水)

凄み

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 何してるの、とこちらを見ている「ちち(仮名)」さん。飼い主が萬年筆をどこかに置き忘れてあっちこっちと探し回っているのを見て、私、もう寝たいんだけどなぁ、とでも言いたげな表情です。確かに、飼い主が捜し物をするために部屋の電気が煌々と灯っている状況ですから、寝るのには明るすぎるのでしょう。何より、私のことでもないことに、何でそんなに一生懸命になってるの、ということなのだと思います。

 結局、捜し物は見つかったのですけれど、その過程でもう少し面白いものが見つかったので、本日はそちらでいきます。

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 いや、たいして面白くもないです。一昔、いや、二昔も三昔も前の事務員さん、あるいは現代の学校の先生が使っているようなペンです。学校のICT化、DXっていうんでしょうか、そういうのは全くといってよいほど進んでいません。私ができないのに、何で進めるのっ、って真顔で反対する先生が山のようにいるからです。私は腹黒くて意地悪な校長だったので、なんだかんだと誤魔化して、ふと気づいたときにはICT機器とその利用者に周りをすっかり包囲されていた、という状況に持ち込みましたので、ある程度は進めることができました。遠くから見ていますと後任者もしっかりとその方向で進めてくれているようです(ただし、私と違って、人間的には凄く真面目で清廉な、立派な人です)。

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 ヒゲ生えてます。紙の上のホコリとか、そういうものをどんどん巻き込んで、常にこんな状態なのです。時折このヒゲを取り除かないと、実に芸術的な、榊莫山先生みたいな文字を書いてしまいます。それでも、ヒゲを取り除く方法はティッシュペーパーでシュッと拭き取る、ですので、本当にヒゲを取り除いているのか成長させているのか、やっている本人にもよくわからない世界だと思います。

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 文字を書くことを止めてからすでに3年ほど経っていますので、固形化したインクもべったりとくっついています。その昔、二右衛門半に続く者として彗星の如くデヴューした広島半氏(正しいハンドルネームは、羅焚屋)が、これ、お気に入りで毎日使っているんです、と親方に見せた萬年筆がこんな状態で、登場したその日に親方にシバかれるという輝かしい足跡を残したという故事を思い起こさせる1本です。

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 こちらは意図せずペン先全体が朱に染まってしまったもの。生徒の書いてきたものにコメントをつけたり、起案文書に朱を入れたりと毎日毎日酷使していたらこうなりました、という1本。インクが固まってしまってどうにもこうにもならないので使用するのを止めたものだそうです。

 そのときに一言、何とかなる? と言ってくれたなら、ぬるま湯につけること一昼夜で何とかなったのではないかと思います。実際、萬年筆に詳しくない人たちに対して、インクの固まったペンを一晩水につける、ということをやりますと、魔術師か何かのように賞賛されます。

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 これもエグイです。すぐにでもお風呂に入れてあげたいところ。けれどもお風呂には先客がいて、それがまた長風呂なので、本日の2本に順番が回ってくるのはかなり先になるのではないかと思われます。

 先日、これから使い倒してやろう、などと言っていたオプティマ、軽く洗ってみると紫色のインクがドバドバ出てきて、いくら洗っても綺麗になりません。超音波洗浄機にもかけ、それなりの洗浄液も使っているのですが、なかなかしぶといので、しばらく湯治していただくことにしました。色水が出なくなる日は来るのでしょうか。

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2022年7月12日 (火)

マーカー

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 本日は土曜出勤の振り替えで午前中お休みだった飼い主。妻の脳腫瘍の予後を診るための検診に付き合って帰ってくると、こんな感じで枕元に寝そべった「ちち(仮名)」さんでしたが、気がつくと、飼い主から遠く離れたところで笑っています。

 そもそも、お散歩用のハーネスがつけられたまま、というのがいけません。これはお散歩でこなすべきメニューを終えていないという印。そしてその分を室内で粗相するという形で解消することがあって、そういう時には家族から離れてニコニコと笑うのです。照れ笑いでしょうか。相当なお歳ですから、あちこちにガタが来ているのもわかりますが、こういうことがあると、シッカリしてよ、といいたくなります。

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 部屋の整理を続けておりましたら、こんなものが出てきました。わざわざ買うはずはないので、どこかでいただいた者=ものでしょう。胴軸からしてものすごくぶっといマーカーです。そしてその胴軸にはごっついラバーが貼られていて、なかなかにヘビーデューティーな雰囲気です。

 我が家では、妻が毎日2回飲む薬を忘れることがないように、薬の包装部分にマーカーで日付を書き入れています。私みたいに横着な人間にはとても真似のできない、そのマメさに脱帽ですが、さすがにこんなぶっといマーカーでは細かな文字は書けません。

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 ご存じマッキーも、よく見かけるものは相当にごついのですけれど、これは細かな文字を書くためのもの。下の方が極細で、従来から我が家にあったものです。最近、クレジットカードが不正利用されている疑いがあるから切り替えてくれ、とカード会社から依頼があったので、長年慣れ親しんだ番号などを捨てて新しいカードに切り替えたのですが、このカード、裏面の記名部分が変わっていて、手元にあるボールペンでは名前が書けないのです。

 そもそも我が家には伝統的な油性ボールペンというものが殆どありませんし、あったとしても枯れていたりすることが殆ど。ようやく見つけたのがジェルインクのボールペンでしたが、これで書いた文字をこすると綺麗に消えてしまい、時間をおいても定着することがありません。

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 あれこれ検索すると、油性のサインペンで書くのが一番、などということらしいので、超極細、というのを買ってみたわけです。これですと、文字を書いた直後にこすっても消えませんし、何より、ボールペンと同じぐらいの細さの文字が書けます。

 問題はこのサインペン、この一度限りの使用で終わってしまうかもしれないこと。少なくとも私は、もう使うことはないでしょう。できるだけ目に付くところに置いて、家族にしっかり使ってもらうしかありません。

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2022年7月11日 (月)

泥鰌

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 大好きだけれどなかなか家にいないお兄さんに寄り添う「ちち(仮名)」さん。昼間など、どこへ行ったのかな、と探すと長男がいつも座っている場所へ行って寝ていることがよくあります。柴犬ですから表情にはあまり出しませんけれど、彼女はとても寂しがりで甘えん坊なのです。

 二匹目の泥鰌、ということがありますけれど、今回は逃がしたようです。かつて、「ネットオークション そこは最後のフロンティア」と言える時代がありました。トレド欲しいなぁ、中古でもお高いなぁ、と思っていたら出品されて、開始価格1万円。十分にお高いけれども、トレドだし、と入札したまま忘れていたら、そのお値段で手元に届いた、ということがありました。

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 こちらがその、1万円トレド。M900、ビッグトレドの方です。これがわが生涯で唯一のトレド、っていうことにしておけば良かったのですが、ロクに字も書けないくせに筆記バランス最高!などとたわけたことを思ってしまい、その後、増殖することになりました。増えてくると誰かに見せびらかしたい。この界隈で有名な「4本のヘミングウェイ」にあやかって〇本のトレド、なんてことやってみようかな、と思っていたら、結果、できあがったのは干支トレド「丑」でした。自分の干支でもあるので、ちょうどよかったのです。

 最近、某オークションサイトにけっこう昔のM800が出ていて、それなりに特徴のある個体だったので入札。開始価格は100円でしたが、そのまま終了するということがありました。まさに二匹目の泥鰌、ですが、これにはカラクリというか、ちょっと訳がありました。

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 送料がとにかく高かったのです。海外から送ります、っていうことで、国産の金ペン付き萬年筆が買えるような送料が設定されていましたが、結果、落札。送料と合わせても諭吉さん2枚でお釣りが来る、と喜んでいたのですが・・・。

 まぁ、出品者もまさかそのまま落札されるとは思わなかったのでしょう。出品したときの説明と実際の品物、少し説明の内容が違うから入札を取り消したければ応じるよ、と連絡が来ました。大丈夫、中古って知ってるので少々の傷なんか平気、とそのままにしておいたら、入札そのものを取り消されてしまいました。まぁ、そうでしょうね、という感じです。

 最近には珍しい、最後のフロンティアっぽい出品だったのですが、どんどん値がつり上がることを期待されていたようです。さて、どんな形で再出品されてくるのか、楽しみに見守りたいと思います。

2022年7月10日 (日)

いつ?

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 目覚めると、「ちち(仮名)」さんがこちらを見て笑っていました。おっ取りカメラで撮った1枚。構図も何もあったもんではありません。

 本日は久々に妻とランチに出て、蒸し暑い京都の街を歩いてきました。来週末は山鉾巡行。四条通、大丸の辺りでは長刀鉾を建てる作業が行われておりました。明日完成して、明後日には試し曳きだそうです。

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 日曜だからと行ってフラフラ出歩いている場合でもないのですが、未整理のままとりあえず積み上がっている萬年筆の整理をするのもこの暑さに負けて滞りがち。気分を変えてお出かけというのはやはり良いものです。

 その昔、萬年筆蒐集を始めた頃は、やはり使ってなんぼ、などと言いつつ、手に入れた萬年筆には片っ端からインクを入れて実戦配備しておりました。どんどん増えてくる萬年筆、それに対して12本入りとか20本入りとか、とにかく大容量で、かつ持ち歩けるペンケースを探し求め、それを持ち歩いて時間ができれば悪戯書き、という実に生産性の低いことを繰り返しておりました。まぁ趣味ですから生産性は関係ありませんし、そもそも、タダでもらえるボールペンでも十分に字は書けるのに、1本数万円もする萬年筆を使って下手くそな文字で紙を汚すというのもおかしな話です。まさしくヘンタイです。

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 1本挿しのペンケース、それも革製でしっかりしたものを探していて、あぁこれだ、と掴んでみたら中身が入っておりました。開けてみた瞬間にそれとわかる、アウロラのオプティマです。こんな軸、いつ手に入れたのだろうと思いますが、安いものでもありませんし、自らの意思で購入したものに違いありません。

 ペン先を裏返してルーペでよく見ると、かすかに「B」という文字が見えるような気がします。なのでこれは太字なのでしょう。こいつに適当なインクを呑ませて、ちょっと気になっている写経に使うというのも良さそうです。

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 般若心経、わずか256文字ほどのものを写経するのに相当な時間がかかります。先日のペントレ会場でケロ御大が写経されているのを傍で見ておりましたが、柔らかいペン先を持つペリカンのM300を使ってものすごい速さで書かれるのに驚嘆したことでした。私などはガチガチに堅いペン先を持つ萬年筆を使ってもその半分の速度も出ないと思います。

 薄墨よりまだ薄い色でお経が印刷されているところをなぞって書いていくのですが、哀しいことに文字が薄すぎて見えません。かといって濃い文字で印刷されたものをなぞると、ホンマにこれ、なぞる気あったんか、と言われそうなほど、元の文字と自分の書いた筆記線とのズレが激しくて、以下に慈悲深い仏様であっても突き返されるような写経になってしまいます。

 オプティマは軽いので、案外、写経に向くのではないかと思っています。こいつで少し練習してから、本題であるチタンで写経、と言うところに進むのがよろしいのではないかと思っております。

 

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2022年7月 9日 (土)

箱の中身・2

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 ムクッと頭を上げて、一点を見つめている「ちち(仮名)」さん。視線の先には誰もいません。あと1月もするとお盆。お盆の間は、どういうわけか仏壇の前で寝ていることが多い彼女。家族の間では、ご先祖が帰ってきて彼女と遊んでくれているのだろう、という話になっております。東京はじめ首都圏の方ではもうそろそろお盆ですが、関西ではいわゆる旧盆が普通です。

 若かりし頃、飼い主は吹奏楽部の顧問をしておりました。で、毎年夏にコンクールというのがあるのですけれど、それがいつも8月14日とか15日とか、お盆真っ盛りなのです。私はお盆になると田舎に帰省すること必須でしたので、1年で一番大切なコンクールに顔を出さないダメな顧問、と散々非難されていました。スポーツも芸術も全部ダメな私は、顧問のなり手がいないところに回されることになります。生徒や保護者からは技術指導が全然できないダメ顧問だと非難囂々、じゃ、顧問辞めます、と何度か言いましたけれど、結局は管理職に撤回を求められて、何故か生徒や保護者に謝罪をさせられるという理不尽な目に遭ってきたのが私の教員人生。今になってようやく、休日の部活動を学校から切り離そうという話が出てきたのに、全国市長会とかいう無責任極まりない団体が実施に期限を設けるななどと、あり得ない、酷いことを言いだして、あぁ結局これも最後はうやむやにされるんだろうなぁ、と思っております。休日のみならず平日も含め、部活動というものを学校や教員から切り離すこと、これをやらないと、遠からず日本中の学校が死んでしまいます。現状ほとんどの部活動は悪。それ以外の何者でもありません。

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 さて、今回の箱には、ペリカン150周年というプレートが貼られています。M750、M760ともに我が家におりますけれど、この箱とは無関係。それらとは関係のない萬年筆を某巨大オークションサイトで手に入れたところ、この箱に入った状態で送られてきたのです。

 この箱、ペリカンの萬年筆ではよく使われてきたもののようです。で、周年記念などの場合はこうして特別なプレートなどがつけられるということなのでしょう。我が家にはこれひとつしかありませんけれど。

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 中身はLAMY2000。けっこう古いタイプです。どういうわけか、コンヴァータが同梱されておりました。吸入式のアウロラ88にインクカートリッヂがついてきたり、こうしてコンヴァータが附属したり。謎ですが、とりあえずまぁ、儲けた! と思うことにしましょう。

 LAMY2000は本当によくできた萬年筆です。私は車好きだ、と周りの人に思われているので、今度車買うんだけど何が良いかなぁ、などと相談されることも少なくありませんが、答はいつもひとつ、「トヨタ」です。そんなこと人に聞く時点で、車に興味がない、よくわからないというような人である可能性が高いので、そういう場合、トヨタ車買っておけば幸せに過ごせるはずです。ここでアルファロメオとかシトロエンとか、そういうややこしいことを言ってはいけません。

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 その昔、今日今ここで、人生で最初の1本となる萬年筆を買います、何が良いですか? と聞く人に、モンブランの2桁、などと答えた人がいたのです。そのとき近くにいたy.y.Pen倶楽部のメンバーは一斉に反発。ほぼ垂直近くまで立てた状態でボールペンを握っているその人に、そういうペンを勧めますか・・・と呆れると共に、朝起きて首軸がポッキリ行ってたらどうするんじゃい、ということも。ここはひとつパーカーやウォーターマンなどの現行品、ガチニブのものを、と強くおすすめしたことを覚えています。

 トヨタ車はあまりにもよくできているので、きっと飽きると思います。LAMY2000も同様で、飽きます。でも、とても良い萬年筆です。

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 残念ながらこのペンもコンヴァータも、実に汚い。現状品、ということでしたからそれも当然なのですが、LAMY専門ショップ2000洗浄するのも面倒だなぁ、などと思いつつ、コンヴァータともども、綺麗にしてやろうと思います。そしてこれもまた、何本もあるLAMY2000の中から手になじむものだけ残して、他はお嫁に出さないといけませんね。

2022年7月 8日 (金)

そのとき・・・

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 可愛い寝顔やなぁ、と撮りに行って、「ちち(仮名)」さんではなくそのお布団にピントが行ってしまった1枚。なんで撮ったあとに写りを確認しなかったのだろう、と思うのですが、その瞬間には、これでいいのだ、と思っていたに違いありません。後から考えると明らかにおかしなことにそのときには全く気づかない、あるいは無視している、ということがよくあります。

 もし、そういうことが半分ぐらいに抑えられていたならば、もう少しマシな人生を送ってきたことでしょうし、周りの人たちにあれこれとご迷惑をかけてきたことも、もっと少なくて済んだのではないかと思います。私の人生、床の間に「軽挙妄動」という掛け軸がかかっている、というのがぴったりくる感じでしょう。

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 雑誌の付録の中華萬。一番上のミニ檸檬、これは、我が家にはないと思っていたのですけれど、今般の発掘作業で出てきました。その下の赤と黒も含めて、最初に話題になったときにはスルーしていて、あとからちょっと欲しいかな、と手に入れたものかと思います。そしてその勢いで、オールウェイズ、ってことで昭和を回顧するような記事が中心となっていた雑誌に付録として付いてきたのがオレンジの萬年筆。黄色い檸檬と、赤と黒、いくら引っ張ってもキャップが抜けないので回してみたらネジ式嵌合でした。オレンジのものは落とし込み嵌合、いわゆるパッチン嵌合というやつです。

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 この3本、インクを入れたことはありません。ですので、早い時期に「誰かにあげよう」と思っていたはずです。毎年春から夏に開かれるy.y.Dayや、秋に開かれる神戸ペンショウなんかで、景品として出そう、と思っていたはずです。けれど、残念ながらそのときには、頭の中では我が家にあるはずだ、と思っているのだけれど、ではどこにあるのか、それがわからなかったのです。

 でも、もう大丈夫です。この次に何かのイヴェントで景品が必要になったときには、このペンが出て行きます。そしてこのほかにも、このペンは一体何を考えて手に入れたんだろう、と思うようなものがゴロゴロありますので、そういうものも生きている間にどんどん処分していかなければ、と少々焦りを感じ始めているところです。処分が終わるまで、いったいどれほどの時間がかかるのか、気が遠くなりそうです。

 

2022年7月 7日 (木)

箱の中身・1

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 ケージの柵に思いっきり食い込んで寝ている「ちち(仮名)」さん。痛くないのかといつも気になるのですが、むしろ本人(犬)はこうする方が安心してぐっすり眠れるようです。飼い主が帰宅したときにはいきなりすり寄ってきて、お尻をくっつけて寝ていたのですけれど、お母さんがお風呂の準備のために席を立つとスクッと起き上がって後に従いました。飼い主が帰って来た! というイヴェントのあとは、おやつを貰ってハウス、というのが体に刻み込まれてしまっているのです。

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 家の中を整理していたらこういう箱が出てきました。さて、箱の中身は何でしょうか。しょうもないバラエティ番組などで出演者の恐怖心を煽りまくって箱の中身を当てさせる、っていうのとは違います。はっきりと書いてあるのですから、中身はイタリア製の筆記具に決まってます。

 でも、この箱はヘンタイさんの家にあったものだから・・・という話もあるのですが、その点は大丈夫です。わりと最近、ネットオークションで手に入れたものだからです。

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 紙製のスリーヴから取り出すと、おなじみの上等そうな黒い箱。中に入っているものを護るためのエアパッキンがはみ出しています。この箱は上等そうに見えるのは良いのですけれど、周りのホコリを呼び寄せます。この箱も、コロコロで細かなホコリを取ってやらないといけません。

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 14金のペン先、と蓋の裏にシールが貼られていますから、14金ペン先付きの萬年筆なのでしょう。冊子も付いています。蓋のヒンジ部分、写真の奥の方に見えるのは何でしょうか。

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 一体この萬年筆は、どうやって使うのでしょうか。本体を観察すれば、インク吸入式であるものと推察されます。ここはやはり、附属のインクカートリッヂの中身を容器にぶちまけて、おもむろに吸い上げて使えばよろしいのでしょうか。冗談はさておき、白っぽいプラスチックの部品、これは何をするためのものなのでしょうか。アウロラの萬年筆、1本だけ新品を買ったことがありますが、こんなのを見るのは初めてです。

2022年7月 6日 (水)

放射線

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 写真を撮りに来た飼い主を眠たそうに見ている「ちち(仮名)」さん。眠たいから好きに撮って、ってところでしょうか。飼い主もけっこう眠たくて、この熱い中、施設内の体育室で活動する子どもたちを見守っているときにふと睡魔に襲われたりもします。室温は30度、暑さ指数は28というところで、厳重警戒なので子どもたちのようすをしっかりと見ていなければならないのですが、こんな劣悪な環境で眠りそうになるなんて、どれほどポンコツ化が進んでいるのだろうと恐ろしくなったことでした。

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 これをポンコツ扱いしては失礼かもしれません。ウォーターマンのジェントルマン、だったかな。持ち主がポンコツなので名前も忘れてしまいそうです。これのクリップにはもともと何らかのメダルが付いていたもので、本来の姿はこれだよ、とSu_91さんに見せて貰ったこともあるのですけれど、最近はクリップの凹みに合いそうなメダルを探すことも忘れ去っておりました。

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 このペンの良いところ、それは何と言ってもこのお尻です。ここにキャップがカチッと嵌まるのが実に心地よいのです。基本的にあちらの皆様はキャップをお尻に挿して書きはしない、などと漏れ伺っておりますけれど、一定数はお尻に挿す人もいるからこそ、こういう構造で作ったのでしょうね。

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 天冠。汚れています。このペンは全体的に黒くなったりはしないのですけれど、凹んでいる部分にはしっかりとホコリなどが入り込んで黒く汚れてきます。磨いたら良いのでしょうが、そういう暇はあっても集中力が続かないので、端から磨くことは諦めています。中心の縁から放射状に線が延びている、ただそれだけの模様なのですが・・・

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 メダルが取れた部分に糊の跡が残っています。この糊の跡が放射状の線であるところを見ますと、おそらくここに貼り付けられていたメダルもそういった模様だったのでしょう。そしてそれが天冠の模様と合ってるね、ということだったんではないかと。しかし、ウォーターマンの萬年筆なんて、たいして好きでもないのに我が家にはけっこうな本数がある、これもまた不思議なことです。

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2022年7月 5日 (火)

引き回し

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 帰宅した飼い主の状態そのまま、の「ちち(仮名)」さん。本日、飼い主は21時15分までの勤務であったにもかかわらず、タイムカード打刻は22時20分過ぎ。あることに夢中になっていて定時を忘れ、慌ててタイムカードを押したら電源が入っていなかったので電源を取り直して・・・なんてドタバタをやっておりました。さて、この状況を上司にどのように説明したら良いのか、悩んでしまいます。

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 飼い主の職場では、こんな風に事務机が並んでいたのですが、新たに職員を迎えることになったのでPC操作専用にしていた机を一つ転用することになり、ついでに机の配置そのものを変更しよう、ということになりました。しかし、オレンジの机の足下に置かれたラックに、ネット関連の機器類とケーブルの束が詰め込まれていたので、それをどうするか、机上の電話機の配線をどうするか、という問題が出てきたのです。

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 PC操作用の机がひとつなくなることについては、事務担当職員の机上にPCを1台常置することにしました。そして、足下に訳のわからん機材が詰め込まれていては座るのにも気を遣う、という話が出たので、ネットワーク関連の機材をオレンジの棚に収めることにしたのです。簡単にそう決めてしまったことを後々後悔するのですが、そのときにはバッチリ机の配置換えが終わっており、あとは配線だけ、という状態でした。

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 とりあえず棚へ移動したルータとハブ。あともう一つ、写真には写っていませんがONU(光回線の終端装置)があります。あぁ、我が職場も光回線入ってたんだ、と改めて認識したものの、光ファイバーが無造作に転がされていたので、とりあえず作業中はファイバーとONUを安全な場所に退避させておいて、そこから配線作業開始です。

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 あわせて電話線も引き直し。増設に次ぐ増設で、その都度適当なモールを貼り付けてその中を通す、ということを繰り返してきているので、もはやどの線がどの電話機につながっているのかもよくわからない状態。モールを剥がし、か細い線をたどりながらそれぞれの素性を確かめます。

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 モールってものはやはり、シュッと綺麗に這わせたいもの。写真のモールの中にも電話線が通っているのですが、途中で電話線の長さが尽きてしまい、やむなくモールに穴を空けて脱出させました。いずれ機会を見て線を延ばし、もう少し綺麗に収めるつもりですが、日が暮れてからの作業では、とりあえず今あるもので何とかするしかありません。

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 切れてますが、写真の一番下、昔懐かしい床から飛び出した配線。電話線と光ファイバーが出ているのですが、キャップが緩んでいるのを養生テープで床に貼り付けてあるという難儀な状態でしたので、しっかりと締め直して、光ダイバーは踏まれても大丈夫なモールに収容。壁から離れてしまったPC専用机への各種配線も、可能な限り壁際を這わせてきてから最短距離で床を横切らせています。くたくたになりましたが、久々に無心で作業することができました。大変ですし疲れますけれど、実に楽しいものです。

2022年7月 4日 (月)

10周年

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 大あくびの「ちち(仮名)」さん。雨の日はお散歩に行きたがらず、ちょろっと外に出てすぐに帰ってきてしまうので、タイミングを見て再度お散歩に出られるようにハーネスをつけられたまま、ゆったりと寝ております。

 飼い主は職場の事務室を模様替えしたのに伴って、わけのわからん状態になっているLANやら電話線やらの配線を整理することに明け暮れております。床に転がっている線を引っ張ってはどこにつながっているか、そもそも活きている線なのかどうか、そういうことを一つ一つ確かめながら作業を進めていますが、今のところは大昔に引かれたまま今は機能していない線やらハブやら、そういうものの撤去が殆どという状況です。

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 こういうものが出る、という話を聞いたときには、すでにどこのお店でも予約受付が終わってしまっていたので、これはご縁がなかったのだなと諦めていたのですが、これまたご縁のおかげで、するっと手に入れることができてしまいました。保証書に記入しなければなりませんからまずこうやって箱の中身を取り出すのは店員さん。「試筆されますか?」と聞かれたのは、他にも同じ字幅の在庫がありますよ、ということだったのです。落ち着いて試させて貰っても良かったのですが、こういうものはまぁ、記念品ですから、そのままいただいてきました。

 で、こういう風に内箱に薄紙が巻かれている場合、お店の人も気を遣って大変だと思います。よほど手なれていて上手な人でもなければ、入荷時と変わらぬ状態で外箱に収めることは不可能でしょう。購入者にしても、自分がやっても同じことですから、文句をつけるだけ野暮というものでしょう。

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 説明書など、各種リーフレット類もスポンジの下に。普通は箱の中とか中敷きの下などに押し込められているコンヴァータやカートリッヂなどもしっかりと安住の地を与えられています。

 萬年筆本体はビニール袋に収められてはいますが、封はされていません。恥ずかしながらプラチナ萬年筆の新品、あまり買ったことがないとか買っても箱すら開けてないとか、そういうことが続いていましたので、へぇ、プラチナはそうなんだぁ、とお勉強した次第です。

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 なんというか、プラチナのペン先には見えないのです、この形が。エラが張ってません。でも、しっかりとPの文字が刻まれていますから、それとわかるだけのこと。今後はこの形のペン先に変わっていく、などという話も伝わってきていますが、どうなのでしょう。

 で、撓るという感じはありませんでした。がっちりと堅いペン先です。萬年筆のペン先、柔らかい方が偉い、というような風潮も一部にはありますけれど、ならば実際、その柔らかなペン先を活かして文字を書くことができる人はどれほどいるのでしょうか。私みたいに文字が不自由な人間には到底無理なお話で、その意味では堅いペン先、十分に「あり」なのです。

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 これ専用に調合されたというインク。上から見ると菱形のボトルに入っています。私は仏壇萬年筆には黒インク、と決めている人なのですが、このインクの色は好きかもしれません。もし評判が高ければ、インク単独で世に出てくるでしょうか。限定品の萬年筆にセットで付いてきたものであることを考えると、簡単にそういうことはできないかもしれません。

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 例によって、綿棒で書いてみました。イチビって新しいインクが出るたびにこういうことをやっていた時期があって、そのせいでインクの瓶が山のようにあります。何かのイヴェントで、お好きなものお持ち帰りください、とでもやらないと減らせません。インクはこれだけ、と決めている愛好家も少なくありませんが、なるほど、それがいいな、と納得します。こうして、私のような萬年筆初心者も少しずつ成長していくのです。

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2022年7月 3日 (日)

おみやげ・3

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 枕に頭を乗せるために大きくのけぞって眠る「ちち(仮名)」さん。ワンコってどうして、傍目にはものすごく苦しそうな姿勢で塾牛するんだろうか、といつも思っています。特に彼女は、どれだけリラックスしていてもへそ天しないのですが、それ以外ではありとあらゆる弛緩した姿勢で眠ります。ワンコは飼い主に似る、と言われますけれど、さすがの飼い主もここまでアクロバティックな寝方はできません。

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 先日の東京でのペントレ、これがまさしく自分への「おみやげ」です。拙Blogを読んでくださっているMさんからは、これまでも鉄道グッズや自ら考案された廃品を活用したインク瓶スタンドなどをいただいていたのですが、今回は、退職のお祝いに、と鉄道時計をいただきました。

 当直の助役さんに点呼を受けつつ、時計があっているかどうかをチェックする。そういう鉄道乗務員の姿を見ると痺れますけれど、自分には絶対無理な職業だなぁ、とも思います。深夜はともかく早朝の勤務が特に辛そうですし、休みの日も含めて常に体調管理に努めなければならない、それも一般的なレヴェルをはるかに超えて、ですから、自堕落な毎日を送ることに幸せを感じている私に務まるはずがありません。

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 昭和50年。新幹線総局の広島管理部、ですね。日本国有鉄道末期には、新幹線総局を細かく分ける、という提案が何度も出てはつぶれる、ということが繰り返されておりました。本来であれば広島鉄道管理局の下に山陽新幹線を管理する部門を置く、という構想だったようですが、それが当然のようにつぶされる。そのようなことの積み重ねの結果として、国鉄そのものがつぶれてしまったのも仕方のないことでしょう。

 このころ私は、まだ中学生でした。この年にはイギリスのエリザベス女王ご夫妻が日本に来られて、近鉄特急に乗って伊勢神宮へも参拝される、というので、親父が使っていた旧式のカメラを引っ提げて撮影に出かけたりしておりました。その時、女王ご一行の乗られた編成が、今年「あおによし」へと改造されて現役で走っているなんて、実に物もちの良いことです。

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 この時計は大切に保管して、気候の良いときに少しつけてみる、というような使い方になるでしょう。とにかく腕時計をはめると手首がかゆくてどうしようもないので、裏蓋とブレスがチタン製の時計しか使っていません。革ベルトなら何とかなりそうですが、今度はベルトの方に塩が吹くことになります。腕時計ひとつ、満足にはめることができないという難儀なおっさんなのでした。

2022年7月 2日 (土)

WAGNER名古屋

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 お尻だけお布団から落として眠っている「ちち(仮名)」さん。お部屋の中にいると快適なので、お散歩に出てもすぐにUターンしてきてしまいます。それではまた部屋の中で粗相してしまうことにつながりますので、少し涼しくなったらまたお散歩に、ということでリードはつけたままにされているのです。

 金曜日までと比べると比較的マシではありましたが、本日も厳しい暑さの中、珍しく早起きして名古屋まで行って参りました。しかし、寄り道をしたので結局お昼を過ぎてからの到着となりました。

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 名古屋までは「ひのとり」で。プレミアムシートから売り切れていくという難儀な状況なので、同行者の分と2席、通常のシートを確保するのがやっとでしたが、途中駅から乗ってくるはずの同行者はまさかの乗り遅れ! キャンセルすることもできない隣の席でしたが、途中、数少ない停車駅から乗り込んできた青年がにこやかに着席したのでびっくり。お間違えではないですか? と聞いてもニコニコ。

 乗車券がない席ですから、と事情を説明して、買い取ってくれるなら譲りますよと言ったのですが、「空いてますから」の一点張り。全く話が通じず、ただニコニコと乗車券を見せて座っているので、通りがかった車掌さんに相談して、結果、退去していただきました。乗り遅れの席は没収かな、とも思いましたが、近鉄ではあんまりそこまではやらないようです。(JRではちょくちょくあるそうですが)。

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 近鉄特急だけでなく、名古屋から東岡崎までの名鉄特急も指定席はほぼ満席に近い状況でした。皆さん、一気に元に戻った、というより以前より人出が増えているような感じさえします。もちろんそれは、コロナ禍で人出が少なかった時期が長く続いたからそう思うだけなのでしょうけれど、マスク外していいよ、っていう話も出てきてますから、コロナの感染者数が減ることは期待できないでしょう。

 で、奈良から名古屋へ行くのに何で岡崎へ寄り道してるんだ、そもそもそれって寄り道と言えるのか、という話は本日はしません。

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 管理者としてはデジタルサイネージ導入するより、昔ながらの感熱紙方式の拡大コピー機でこしらえた紙を貼る、っていう方がなじんでいて楽なのかも。けれどその原稿はPCで作成しているのですから、デジタルにすれば、そもそもここまで降りてきて貼り替える手間もないし、と思うのですが、費用対効果で言ったら人の手を煩わしている方がマシ、という判断なのでしょうか。日本企業は生産性が低いと散々言われても全く改善されないのは、そういう感覚が強いということもあるのではないかと思います。

 本日は本当に参加者が少なく、まったりとした感じでしたが、一人一人の参加者はなかなかに萬年筆愛の強い方、言い換えればヘンタイ度の高い方で、会場内のそこここで濃い濃い話が聞けました。

 10月の名古屋大会には、もう少し人が集まると良いのになぁ、という話も出ておりました。けっこう存続の危機、なのであります。

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2022年7月 1日 (金)

おみやげ・2

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 本日は好きなように過ごして、あまりの暑さゆえ、日がとっぷりと暮れてから3度目のお散歩にも連れて行ってもらうなど、わがまま放題な1日を過ごした「ちち(仮名)」さん。満足したのか、ゆったりとお休みになっていらっしゃいます。

 飼い主の職場では、水曜木曜と、学校帰りに遊びに来る子ども達に体育館の使用を禁じていたため、彼ら、彼女らの不満が頂点に達していたのですが、ついに本日、市の教育委員会から、本日と土曜日曜、部活動は屋内外を問わず禁止する、というありがたい指示が出ましたので、私の勤める施設でも同じように対応することにしました。屋内の冷房の効いているエリアでも運動は控えめに、というわけです。それを予測してか、来館者の数はぐっと少なく、比較的静かな1日でした。

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 先日のペントレーディング in TOKYOでの戦利品、こちらはエイチワークスの総チタン製萬年筆です。よく存じ上げている方がお二人、目の前で堕ちていかれるのを見て、怖いもの見たさで近寄ったのが運の尽きでした。危ないよ、ハマるよ、といわれている池に近づくと高確率で溺れてしまうという、昔からいわれていることそのままの見事な堕ち方でした。

 このペンはそれを収納するケースにも特徴があるのですが、私がいただいたときにはすでにケースの在庫が切れていたので、その日は代用品のケースに収めてお渡しいただいたのでした。

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 このペンをお買い上げになった人は、上のアルミダイキャスト製ケースに収めて手渡されるのです。このケースはネジ止めですので、ネジ回しを持っていない場合、基本的には自宅に帰るまで中身を見ることができません。目の前で堕ちたお二人のうち、お一人はお行儀良くこのケースのまま自宅まで持ち帰られたのですが、こらえ性のない方はあろうことか販売されている方からネジ回しを借用してその場で箱を開けるという暴挙に出てしまったのです。ま、そのおかげで、私も会場内で2本のペンにインクをつけて試し書きすることができたわけですが・・・。

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 このペンについて、製作者の長谷川さんからいろいろとお話を伺ったのですが、そこに何度も出てきたのがモンブランの146。どうやらそれをベンチマークとして制作されているようです。違っているのはインクタンクの容量で、驚きの2.3cc。私のような者がこのペンにインクを呑ませたら、おそらく死ぬまで補給することがないのでは、と思うほどです。

 尾栓を外すと、造りつけの大容量コンヴァータのネジが顔を出しますが、キャップも尾栓も一条ネジです。特に尾栓は長いネジが切られていますのでつけ外しにけっこうな時間がかかりますが、キャップの方は実用的です。

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 長谷川さんの総チタン製萬年筆、これまでにも何度か出展されているところに出くわしていたのですが、キャップも軸も多角形断面というのがちょっと引っかかって、購入したいとは思わなかったのです。けれども、「Sulcus」と名付けられたこの新作は、ラテン語で「溝」という意味の通り、胴軸に多数の溝が掘られています。この溝が指を削りそうな感じがして嫌だ、という人は、従来からのモデルを購入されていました。何と、従来のモデルを含めると、y.y.Pen倶楽部のメンバーが3人も同じ日にお買い上げ、というフィーバーぶり。何かに取り憑かれていたのかもしれません。でもしかし、持っていると心豊かになる1本。良い出会いでした。

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