普通がない

写真を撮られそうなので首は動かさずお目目だけをあらぬ方へ向けている「ちち(仮名)」さん。もうすぐ寝てしまう、というタイミングなので、もはや体ごと避けることができないのです。
家の中のどこかにあるはずシリーズ、本日はペリカンのM300さんたち。とはいえ、普通の緑縞のが一本もないのは残念なところです。気がついたら廃番になっていた、ということで、そのうちに、と思いながら手に入れないまま、今に至ります。
なんと言ってもこの子たちは軽いのです。ひたすら軽くて、普通の萬年筆ではツルツル滑ってこんなふうに置くことができない食卓の上で、見事に並んで見せてくれています。
普通はペンの重さでズリッと崩れてしまうのですが、こいつはひたすら軽いので、そっとのせてやればそのまま動かずじっとしていてくれるのです。
しかしこの子たちは皆、軽くて軸も薄いせいか、インクを入れると軸の色が綺麗に見えないことが多いのです。真っ白なシャツの下に着込んだ黒い下着がはっきり見えてます、みたいな感じになってしまうのです。結局、それでインクを抜いてしまい込んだと記憶していますが、もう一度、この図体に似合わないふんわりとした書き味を味わってみようかな、などと思っているところです。
コメント