
気持ちよさそうに眠っている「ちち(仮名)」さんですが、この後、深夜に突然起き出して近所迷惑になるような声で鳴き始めました。高齢犬なのでいろいろ体に不調が出ることもあるとは思うのですが、猛烈な勢いで、元気に鳴くのです。
結局、お散歩に連れ出す羽目になったのですが、排泄の方は差し迫った問題ではなかったようで、外に出るやいなや、草が生えているところまで飛んでいって、ひとしきり草を食んでおりました。人間で言うところの胃もたれ、胸焼けのような状態だったのかもしれません。

偶数月の1日に発刊される文房具情報誌。これを手に入れるのにわざわざ文具店まで足を運ぶのが実は楽しみだったりしますが、無料で配られているものをいただくだけで帰るというのも気が引けるので、何か買うものはあるかなぁ、と店内を見て回る、それが楽しいのです。
そんなとき、店内で「万年筆ペン先の付けペン」なんていう商品を見つけて、首をひねる私。それはわかりますけど、違和感があるんです。けれど、リンク先を見てもらうとおわかりになるように、これ、馬鹿にしてはいけませんね。インクをもっと使うために使う、ってだけではなくて、そこに書いてあることは、これから萬年筆を使ってみようかという人にも栄養たっぷりの内容となっております。実に良いです。
それに対して、私なんかは、100という数字に引っ張られて「百式」を連想して、金色のペンを出してくるというお馬鹿ぶり。発想が貧困ですね。
このペン、どこで手に入れたのかも定かではないのですが、インクを入れて書いた記憶が無いので、おそらく金色の外装とかペン先の形などにひかれて手に入れたものだろうと思います。

そしてこれ、首軸の樹脂がマット仕上げなのです。筆記するときに手がかりが良いように、ということなのかもしれません。全日本マット軸協会の端くれとしましては、ここ、ひとつのポイントになります。ペン先の形状は、この時期、いろいろなモデルに見られるもので、特に変なものでも変わったものでもありませんが、最近の萬年筆を中心に付き合っている人にとっては新鮮に感じられるかもしれません。
WAGNERの会合などで、かなりの年配ながら元気なお父さんが展示販売されているブースを見かけたら、N御大である可能性が高いのでぜひ冷やかしに行きましょう。このペンのモデル名とかいつ頃のものとか、詳しく教えてもらえますし、結構すごいペンが意外に安く手に入るかもしれません。少し前までは、必ず「変なモン」が紛れ込ませてあって、それを見つけるかどうか、という眼力テストを課せられていたものですが、最近はお優しくなって、そういう試練はありませんから、安心して冷やかしに行きましょう。

このペンにはコンヴァータがついておりました。CON-20でしょうか、金属の筒の中にゴムサックが入っていて、それを押してインキを吸入するというものです。押してみた感じ、まだ吸入はできそうですが、見た目は結構ゴムが痛んでいるように見えます。こういうのにインキを入れて持ち歩いていると痛い目に遭う可能性が高いので、これは取り外してコレクションとし、新品のコンヴァータを入れるか、割り切ってカートリッヂで運用するか、ですね、でも、たぶんこれ、使わずに保管、になりそうですけれど。
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