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2022年2月

2022年2月28日 (月)

何度も

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 深夜のお散歩を楽しむ「ちち(仮名)」さん。昼の間ずっと寝ていて、夜中になると鳴きわめく、というのはボケがきてるんではないかと疑ってしまいますが、明日の天気予報では降水確率100%、なんてのが頭にあると、降ってないうちに行っておくか、となります。夜中に外へ出ても、そんなに縮こまることもなくなってきました。春が近づいてきているのを感じます。

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 あれもダメ、これも良くない、と結局、お正月の延寿箸専用となっている万年筆博士登板です。白檀の軸に、ペン先とクリップが14金という、伝ダライラマ仕様。受注受付当時、一番えぇのにしといて、とお願いするとこの仕様になったものですから、おそらくは大多数がこの仕様なのではないかと思います。首軸を黒にしている、というのは多数派らしいですが、ならば少ない方、と選んでしまうのが私という人間です。

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 ちょっと滲んでるなぁ、紙が良くないのか、などと責任をなすりつけていますが、諸悪の根源は自分の汚文字。字の形がとれず、筆圧、運筆全てダメ。書いているうちにどんどんダメさが増していき、臨界点を超えたところで「クシャクシャ」っとやってしまいます。勤務時間が終わってから校長室にこもって何枚も反故紙の山をこしらえておりました。

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 それにしてもこのご時世に、応募書類を実質手書きに限定、っていうのが理解に苦しむところです。うまく職を得ることができたら、こういうところを変えていきたいなぁ、などとまた悪い蟲が騒ぎ始めています。ただそこに至る前に、800字の原稿用紙を手書きで埋める、という高い高い壁を変えなくてはならないのですけれども。


2022年2月27日 (日)

無目的

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 夜中に飼い主と目があってしまった「ちち(仮名)」さん。本来であれば、慌てて目を逸らしたり寝たふりをするのが飼い主としての定石です。さもないと、冷え込む深夜にお散歩に付き合わされる羽目になるのです。けれどもこの時は、あまりにも気持ちよさそうに寝ているので一枚、と狙っていた時でしたので、とりあえずパシャっとやってから慌てて寝たふりをしたのでした。

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 近鉄全線3日間乗り放題、って切符を買って、何の目的もなく電車に乗りました。とりあえず名古屋、できれば豊橋にでも行って久し振りに豊橋カレーうどんでも食べるか、と思っていたのですが、お腹の調子がいまひとつで、名古屋に着いても一向に食欲が湧きませんので断念しました。

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 とりあえず伊勢方面へ、と飛び乗ったのが、名古屋へから途中で追い越した車両。L/Cカーを紫色でラッピング。斎宮駅のある明和町の実証実験だそうです。

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 なのですが、何というか、痛い系の図柄。斎王と思しき、美人の写真もあるのですが、この女の子たちは何なのでしょうか。ラッピングだけで、車内には何の変化もありません。これで名古屋から松阪まで来て、大阪線からの列車に乗り継いで伊勢市へ。豚捨のコロッケとメンチカツを買って帰宅しただけ、という日曜日でした。

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2022年2月26日 (土)

もぐる

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 クッションに鼻先を突っ込んで熟睡する「ちち(仮名)」さん。陽射しだけ見ると、すでに春の気配ですが、まだまだ寒い日が続いています。時折雪がちらつくなんてことも。奈良県でも、過去には3月に大雪が降って交通が麻痺したこともあるので、まだまだ油断はできません。

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 例によって、買ったらそれで安心してほったらかしてあった美文字練習ボールペン。新型コロナウィルスのワクチンを打って、生まれて初めて副反応らしきものを体験してヘバっていたのですが、ようやく快復したので、ついに開封しました。見た目、普通のボールペンとリングタイプのメモ帳、という感じです。

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 いかにもノックボタン付近をひねるかのような感じですが、実際には二分割された胴軸の上部を捻ります。デルガードそっくりの先端部が、出っぱっているか、引っ込んでいるか、それによってペン先の「しなり」を変化させるものです。

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 これもまた、松鶴家ちとせさん。お分かりでしょうか。似たような写真が連続していますが、ペン先を支えるような黒い部分、これが少し引っ込んでいるのが、しなりONの状態です。実際には、ペン先がガタついているような感じです。これが、適度なしなりを生み、美文字の練習ができる、ということなんですが、さて、私は手強いですが、何とかなるのでしょうか。

2022年2月25日 (金)

副反応

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 伸び切って眠る「ちち(仮名)」さん。飼い主がずっとコタツムリでそばにいたので、実に落ち着いて眠っています。目が覚めて気が向いたら、のっそり起き上がって飼い主にピタッとくっつき、しばらく寝てからまた寝床に戻る、ということを繰り返します。

 飼い主は新型コロナワクチンの副反応らしきものが一日あけて出てきて、ウキウキするはずの金曜の夜を唸りながら過ごすことになりました。

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 きちんと計画的に仕事を進められる人の場合、今の時期、学期の成績と年間の成績を算出する作業にとりかかっています。私が教諭だった頃は、まずはじめに筆記具を用意することから始めました。若い頃は、とにかく滑らかな書き味のボールペン。水性インクのもので、軸がしっかりとしている、ちょっと上等なものです。で、それを手にすると安心してしまって、実際の書類作成はあと回し。結局、春休みの学校で、例えようもなくいいお天気を恨めしく思いながら、カリカリカリと「嫌々」書類を書いておりました。その後、筆記具は萬年筆に代わり、今では電子化されているので、もしこだわるならキーボードでしょうか。

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 軸が真鍮だというだけで選んだボールペン。シャープペンシルみたいにガイドパイプがついた細いペン先で、滑らかというよりむしろカリカリという感じ。すでにこの頃、滑らかな筆記具では紙の上を走りすぎて、文字の形を維持できないということを感じ始めていたので、少しカリカリした方へと移行し始めていたのだと思います。

 毎年、春になる頃に萬年筆を新調していて、それが今に繋がっているのでしょう。違うのは、ほとんど字を書かなくなって集めてるだけ、ということですね。

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2022年2月24日 (木)

モデルナ

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 熟睡されている「ちち(仮名)」さん。今夜は夜中に目が冴えて眠れないから遊んで遊んで、ということはなさそうです。彼女が夜中に騒ぎ出すかどうか、というのは、まさに「シュレーディンガーのワンコ」で、家族がみんな2階に上がって寝込んでしまえば、少々吠えても誰も気づかない、誰の姿もないから吠えても仕方がない、ということで、朝を迎えれば昨夜は良く寝てたね、でおしまいです。飼い主は特にこの時期、コタツムリと化して自然死した状態で朝を迎えることが少なくないので、夜中に叩き起こされる確率も上がります。

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 比較的若いお爺さんである私は、自治体の定めでは来月にならないと接種を受けられないので、今回は自衛隊のお世話になることにしました。2回目の接種時期が早かったうちの教頭先生は、今朝から予約を入れるためにかかりつけ医を訪ねたら、その場で接種を受けることができたそうですから、わたしもそうすればよかった、と思ったものの、それではファイザー製になってしまう、ということで自衛隊をキープです。

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 大阪で二ヶ所目となる北浜会場は空いていて、予約も取りやすく、会場でも接種を受けるまで椅子に座るチャンスがないほどスムーズに進行。18時からの枠を予約して会場に17時45分着。完全に日が暮れる前に会場を後にすることができました。たくさんの人が押し寄せることを前提にしているので、会場周辺は注射いや駐車禁止。それでも、普段は交通量が少ない場所だからでしょう、もう一度会場の写真を、と思った瞬間に、遮るかのようにタクシーが停まって日報を書き始めました。整理担当のおじさんも大変な低姿勢で「お願い」をされるのですが、ドライバー氏は完全にマイペース。このくらいでなければ、大阪でタクシー流して食っていくことは出来ないのでしょうね。

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 で、例によって副反応らしきものは全くみられません。接種部位が少し痛いかな、という程度。残念ながら一日早く週末に入る、なんてことはできそうにありません。

2022年2月23日 (水)

わかるね

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 ぺろり・・・な「ちち(仮名)」さん。とにかく夜8時を過ぎるとお母さんのあとをついてウロウロ。もう遅い時間だし、私も歳なんだから、そろそろ眠りたいんですけど・・・というアピールなのです。まだ若くて元気いっぱいだった頃はケージに入って寝なさいと言ってもなかなか。それで、すんなりケージに入ったときにご褒美でおやつをあげたのがよほど嬉しかったようで、それ以後、もうケージに入るよ、おやつは? になってしまったというわけです。

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 本日は、「はっぱカラカラ」です。大橋巨泉さん出演のCMで知られるPILOTのエリートS。もともとは仏壇系ですけれど、キャップや軸がカラフルなものもあって、「俗に」そう言われています。今度N御大にお会いしたら、詳しいことをお尋ねしてみようと思います。

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 こんなことを言われて、「わかるね」って言われても、わかりませんね。わかんねぇだろうなぁ、とおっしゃってた松鶴屋ちとせさんは、まだ良心的だったわけで、巨泉さんはあの尊大な態度で訳わからんことを言って「わかるね」ですから。1969年。大阪万博の前年ですね。そしてアポロ11号が月面の静かの海に着陸した年でもあります。朝早く叩き起こされて、粗い画像の中継を見たのを覚えています。

 PILOTにしては相当に派手な色使いですけれど、赤い方は首軸が透明で、三倍よく見えます。ここにこうしてカートリッヂが挿さるんですよ、なんて説明するのにも最適です。首軸全体が透明ですから、「大きな18金ペン先」に実はコストカット穴が開いているというのもバッチリ見えてしまうわけです。わかるね・・・ってこういうことだったのかもしれません。

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 エリートの復刻版が出ているのは本当に良いことだと思います。こういう、バネかつらを使って、摩擦力だけでキャップがしっかり嵌合して、なおかつキャップをとるのにも力が要らない。簡単なことではないと思います。実際、キャップの内側といつもこすれ合っているはずの首軸は、けっして傷だらけではありません。地味にすごいことです。お手軽萬年筆のラインに、こういうタイプの新製品もぜひ、お願いしたいものです。

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2022年2月22日 (火)

うまい話

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 なぜか眠らない「ちち(仮名)」さん。すでに深夜というべき時間だというのに、いつもなら鼾をかいて寝ている時間だというのに、今日に限ってはお目目が閉じません。長女が外泊なので、普通のワンコならそのあたりを気にして、ということも考えられますが、彼女にそんなメンタリティがあるとは到底信じられません。

 そういえば、飼い主も到底信じられないものを買ってしまいました。

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 飲むだけで痩せる、とか、そういうサプリにも通じるものを感じてしまいます。ゼブラの模様は縦縞だったか、はたまたよこしまなのか、と一瞬考え込んでしまいましたが、えぇ加減な商品というわけではなさそうです。

 実際に字が綺麗になるかどうかは、この際置いといて、ヘンタイさんのツボを刺激してくるこの商品。そう、しなるんです。79be9f7e4ff340659838553db6ce0a22

 メカニカルペンシルで芯の先端がポキポキ折れるのは実に不快なもの。そのことに対する回答の一つがデルガードなのですが、字が綺麗に書けるようになる(かもしれない)というこの製品、ボールペンにデルガードの機構の一部を使い、筆圧のコントロールを体験させよう、というもの。動画を見ながら、筆圧も意識しつつ文字を書く練習をする、そしてそれが、ちょっとした空き時間にできる、というわけです。

 これはえぇがな、と買ってみた私の課題は、ズバリ、パッケージから出すのか、ホンマに練習するんか、という、スタートラインにつけるのかどうか、というレヴェルのお話。どうなるんでしょうね。

 

 

2022年2月21日 (月)

しゅん

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 顔は上がっているけれど、起きてはいられない・・・という「ちち(仮名)」さん。今日は比較的上手く寝床が作れたようで、ここまで順調に寝息をたてていました。人間でもそうですが、寝るのには「旬」というものがあります。どう足掻いても欠伸が止まらず、目の周りは涙でベトベト、というような状態の時なら、何の苦もなくスッと眠りに入ることができて、かつ、寝起きも良いものです。

 再就職先のひとつとして考えているところへ、志願書類と共に小論文を送らなければなりません。小論文、という名前ではありますが、分量は原稿用紙にして2枚ほど。タイイングすればあっという間に到達する文字数であり、むしろ冗長な部分を削ぎ落とす作業に時間をかけることになります。今回はそうして出来上がった原稿をプリントアウトして、それを指定の用紙に書き写す必要があります。自筆に限る、とわざわざ明記されていますので、よく言われる「字は体を表す」なんて考えなのかもしれません。もし本当にそうなら、私など、確実に不合格です。

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 自分で言うのも変ですが、我が家には売るほどの数の萬年筆があります。写真はごく普通の、スリップシール機構がつく以前の3776。大事な試験に挑むなら、同じプラチナでも創立70周年で行くとか、完璧な筆記バランスを誇るペリカンのビッグトレドなんていう選択肢もあります。正直、このペンは眼中になかったのですが、本日ふと手に取って、猛烈に気に入ってしまいました。

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 おそらく、今の私の体調やものの感じ方と、現在のこのペンの状態がマッチしているのでしょう。そして、この状態はそう長くは続かないものと思います。作文を書き写すのは明日明後日あたりの予定なので、今なら、このペンで書くのがベストでしょう。

 本当はこのようなギンギンの細字よりも、もう少し肉のある中字ぐらいが良いかも、とも思うのですが、今はこれで書くのが大変に気持ちが良いのです。思えばこのペンは、まだ明治屋の近所にあった頃の名古屋丸善で展示品を無理に売ってもらったもの。当時、プラチナにしろ中屋にしろ、この緑の軸がなかなか手に入らな買ったので、見つけて我慢できなくなって、なおかつ、奥様に買ってもらった、というものなのです。

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 本来、ある程度の重さがある軸で描くのが好みなのですが、今はこの頼りなくも感じられる軽い軸がいい感じなのです。人間の感覚なんて、実にいい加減で身勝手なものだと思います。ひょっとすると、いざ書き写し始めたところで、やっぱりこのペンダメだわ、となるのかもしれません。私というのはそういうえぇ加減極まりない奴なのです。

2022年2月20日 (日)

ほぼ日

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 ゆったりと過ごす「ちち(仮名)」さん。本来なら熟睡しているはずの時間なのですが、何故か目が開いたので辺りを見回しながらむにゃむにゃとやっております。こんな時に家族の者が動き回ったり声をかけたりすると一気に目が覚めて騒ぎ出すので、知らん顔をするのが一番なのです。

 今日はお昼を大きく過ぎてから所要のため京都市内へ。到着した京都駅前のバスターミナルは、いつからここ、営業所になったんや、と思うほど、バス、バス、バスで埋め尽くされていて、これからお客さんを降ろそう、乗せようというバスがバス停につけられないまま停まっている、という状態。もともと京都駅前から塩小路通りへ出るのは、特に東行きの場合難儀するのですけれど、今日はことさらに車が詰まっていてどうにもできない状態。バスに乗り込んで出発してから、塩小路通りへ出るまで20分。ゆるゆると京都タワーの前まで動いたところで、怪しげな政治家が街宣車で一車線を完全に塞いで高いところから演説されていました。本当にこの国は、政治家とマスコミと建設関係以外は人間扱いされない、そういう国になったようです。道路の使用許可を出したのであろう警察も、バス2台で警察官送り込んで整理するふりをしていましたけれど、何の効果もないばかりかむしろ邪魔で、渋滞に拍車をかける効果しか発揮していませんでした。

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 そうやってようやく走り出したバス。本来はそこで降りるつもりはなかったのですけれど、何とLOFTの真ん前に停留所がある系統だったので、つい、降りてしまってLOFTへふらふらと・・・。その結果がこれです。ほぼ日手帳はその昔挑戦して、結局そのトモエリヴァーの用紙をバラして高級試筆紙、悪戯書き用紙にしてしまった、という過去があります。何せ荷物を持たない私ですから、コンパクトなほぼ日手帳は、これもその昔におおいにハマったバイブルサイズの手帳へのリベンジ・・・だったはずなのですが。要するに私は、手帳なんて使わない、使わない人なのです。古くは小学生の頃からノートもろくに取らない、ダメな子どもでした。中学、高校時代、先生に叱られるとマズいので「見せノート」を用意して、そこになにか書いているふりをして過ごしました。ノートも取らない学生だったヤツが、手帳なんて使えるはずがないのです。

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 さらに悪いことに、以前「ほぼ日」に挑戦したときには、革製の立派なカヴァーなんかを買ったり、あれやこれやとアドオンを付け足したり、本体の手帳に何も書かないのにそんなもん使うはずないうあんか、と小学生にもわかるようなことがわからなかった私。最後に手にしたのは今回と同じサイズ、ほぼ日カズンでしたが、こちらは本当に、博物館の展示品みたいな状態で、以前勤めていた職場で発掘されました。

 今年の新柄というカヴァー。富嶽三十六景の内、甲州石班沢(かじかざわ)だそうです。「集まれ、どうぶつの森」のカヴァーもあったのですが、版権の関係でしょうか、さらに1000円高い。ま、お爺さんともいうべき人間が使うカヴァーとしては、これも悪くないでしょう。

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 で、これ、どうするつもりなの、ということなんですが、4月からお勤めする予定の職場は、まるで昭和の時代に戻ったかのような環境であると聞いています。予定の確認その他、何でも紙ベースなんだそうです。仕方がないので、こいつを机の上にどーんと置いて、毎日お気に入りの萬年筆で予定を書き入れたり記録を残したり。自分の文字が見るに堪えないものであることには目をつぶって、とにかくインクを載せていきます。そういうことだけは、準備もバッチリ、なんですが、実行が伴わないのが悩みの種です。そんな自分を少しでも変えてみたいなぁ、と。

2022年2月19日 (土)

いまどき•••

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 ケージの柵にお顔を食い込ませて眠る「ちち(仮名)」さん。土曜日ですので、飼い主は着替えもせずに一日中ゴロゴロ。でも、そんな風に過ごしていると頭痛がキツくなるのは難儀なところです。ゴロゴロするにしても、上手な人は疲れを癒せるのに対して、下手くそな私は余計にストレスを溜めるだけ、という事実。中学生の頃、てみないかと勧められたことを「それは苦手で•••」と辞退して、「アンタは何でも苦手でしょう。」と叔父に言われた、という場面が今も鮮明な記憶として残っています。何か一つぐらい、自信を持ってできることがあればよかったのですが、残念ながら何一つ掴めないまま人生を終わることは、ほぼ確実です。

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 目下、喫緊の課題は定年退職後のお仕事探し。これまでお仕えしてきた校長先生方は皆、教育委員会事務局などへ再就職されてお元気に活躍されていますが、そんな風に再就職先を斡旋してもらえるのはちゃんとした校長先生だけで、私のようなパチもんの校長は、自分で食い扶持を探すよりほかありません。で、何とか見つけたところから募集要項を 取り寄せてちょっと衝撃。選考に際し小論文を求められるのは良いとして、それが、恐ろしいことに手書きに限る、ということなのです。何と言う苛烈な試練でしょうか。

 指定の用紙、ひとマスの大きさが9ミリ角。これに800字程度の作文を書いて、志願書とともに提出し、その後に面接を受けるのです。まずはPCで原稿を作って、それを原稿用紙に書き写す、ということになります。

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 国産、ってのがPILOTのキャップレスで、欧米、ってのがモンブランのボエム。手近にあるインクの入ったペンでとりあえず書いてみましたが、舶来ものなら個体差でも何でもとにかく細いもの、国産ならFニブ付き、というところでしょうか。でも、舶来もののFってのも悪くなさそうですから、画数の多い文字を使わないように原稿をこしらえて、国産のMあたりで清書、というのもアリかもしれません。字の不自由な者が細い字を書くと、余計に文字の酷さが強調されるような気がします。まずは、何本か試してみる必要があります。筆記線の太さだけでなく、800字という分量、しっかり書けるような握りやすい軸であることも重要です。少なくとも、キャップレスやボエムではありません。しっかり書いて、何とか採用してもらえれば、とりあえず退職後の水道光熱費ぐらいは何とかなるでしょうから。

2022年2月18日 (金)

さがす

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 室内干しをするためのスタンドのすぐそばで眠る「ちち(仮名)」さん。ここが定位置なので、クッションを動かしてもいつの間にかこのあたりに戻ってきます。日中は日当たりが良くてお母さんが近くに座っているこの場所、と決めているのでしょう。当然、洗濯物を干す段になると彼女を踏んでしまわないようによけながらの作業となるのですが、それでも時にはムギュッとやられてしまうことがあります。それでも懲りることなく、定位置としてキープしている彼女なのです。

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 最近、とにかく萬年筆を綺麗に洗う、ということにハマっていて、そういえばこの2本も長いこと使っていないけれど大丈夫かな、と確かめてみたのです。青い方はコーティングか何かされてるんじゃないだろうか、と思うほどに黒くなっていかなかったのですが、今見るとクリップなどはしっかりと黒くなっております。これでこそ銀製品です。

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 インク窓を見ると、青い方のインク窓がクリアではありません。こいつは洗浄液飲ませて一晩、という処置になります。先日同じような処置を施したLAMY2000は、その後再度分解されて、首軸のみ超音波洗浄をいたしました。ペン先がうまく抜けないのでとりあえず、というところです。この子達は、ペン先ユニットを取り外して洗浄してやれば良いでしょう。あんまりいじくり回すと、軸がポキッと折れます。イタリア出身というのはそういうことです。

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 硫化して黒くなるのは好きなんですが、この首軸、ここは磨いてやった方が良いかと思います。これは年季を感じるとかそう言うのではなく、単に汚いだけ。こういうのはいけません。綺麗になったらインクを入れて、アウロラ独特のサリサリした書き味を楽しむことにしましょう。

2022年2月17日 (木)

成長?

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  今宵も熟睡中の「ちち(仮名)」さんを盗撮。ケージの掛け金を外す僅かな金属音に気づいて起き上がる、ワンコらしいワンコだったのですが、寄る歳波には勝てないようで、最近はずっとこんな様子です。それでも、起きている時には走り回ったりおやつをねだって吠えたりしていますので、まだしばらくは元気に過ごしてくれることでしょう。

 飼い主も歳を重ねて、幾分かは賢くなったのかと思います。昨日今日あたりは、こんなん出ました、なんてクルトガダイブのレヴューを記事にしていたはずです。ただただ少しばかりの興味関心だけのために、使いもしないの1本5000円のメカニカルペンシルを買い込んでいたはずですが、今回は華麗にスルー。見事手に入れられた皆さんのレビューを楽しみに待つことにします。

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 我が家にたくさん転がっていて、ろくに使われていないものも結構ある、というと、萬年筆を筆頭とした文房具類ですが、モバイルバッテリーも似たような感じです。しかし、これはヘヴィーローテーションで活躍してきた、買って正解、だったもの。とにかく鞄の類を持たずに外出する人なので、モバイルバッテリーも軽くて薄くて小さくて、しかも充電容量のあるもの。そういうのが欲しいとあれこれ買い込んで、そのほとんどに裏切られてきましたが、こいつは条件全て満たして、ケーブルまでビルトイン、っていう優れものです。

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 外装に埋め込まれたmicro USBケーブルと、本体に収納されたLightningアダプタ。これ一つポケットに突っ込んでおけば、私のiPhoneはその日一日大丈夫です。少々容量が物足りないのですが、iPhone自体の電池もちも良くなっていますので、実にナイスな組み合わせなのです。しかし良いことは長く続かないようで、買い足そうと思っても同じ製品が見つかりません。

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 で、そんな私を更なる悲劇が襲う、というのは既定の路線。何だろう、こいつ、パコパコ音が鳴るような気がする、と思っていたら、しっかり外装が外れてしまいました。これは外的な衝撃などによるものではなく、内側から押されたことによるものです。いわゆる「妊娠」です。バッテリーが膨らみ始めたのです。大変恐ろしいことですね。

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 もう一台の赤い方は、今のところ膨らむ様子はないのですが、こういうバッテリーは恐ろしいです。気付かずに充電し続けていたら、夜中や留守中に発火するなんてことも考えられますからね。皆さんも、お手持ちの充電式の製品、一度よく観察してみられてはいかがでしょうか。

 

2022年2月16日 (水)

つけ込む

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 写真を撮りにきた飼い主に気づいて顔をあげ、なおかつそらした「ちち(仮名)」さん。今日は眠りが浅いようです。本日、飼い主は先生方の「成績」をつけて提出しました。6年前に教頭になった時、これで生徒の成績をつける作業から解放された、と思ったのですが、代わりに先生方の成績をつけるという、ある意味、さらに重たい責任がかかってきました。でも、それもこれが最後です。これからは、退職後のお仕事を求めて、あっちこっちで採用のための選考を受ける日々に入るのです。

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 帰宅すると、郵便受けにこんなものが入っていました。つい最近、D型エンタープライズを組み立てる、というシリーズが刊行され始めたばかりだと思っていましたが、今回は最近のシリーズ、ディスカヴァリーやピカードに登場する宇宙船を組み立てる、というもののようです。私みたいに不器用なオッサンにこういうのを送りつけてくるとは、なんて一瞬思いましたけれど、考えてみればそれも当たり前、マーケティングの基本中の基本に過ぎないものだな、と納得したのでした。

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 そう、これです。2週間に一度送られてくるこのシリーズ、今期よく最後まで継続して、奇跡的に一つのミスも無しにアーカイヴを完成させたのです。もしも新型コロナに感染して自宅療養にでもなれば、こいつを端から読んでいって・・・なんて考えたりもするのですが、多少なりとも症状が出ていたなら、とてもじゃないけれどそんなことをする気にならないはずです。

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 創刊号こそ千円札1枚でお釣りがきますが、最後まで行くと大体はビッグトレドを買ってもお釣りが来るほどのお値段になります。いや、シリーズが「ご好評につき」最終号までの巻数を増やすなんてことになると、カスタム漆の黒と朱を買って、勢い余ってキングプロフィットも買っちゃった、ぐらいの散財になります。恐ろしいので、どこかのお大尽が揃えるのを見せてもらう、なんてのがいいですね。

2022年2月15日 (火)

わざと?

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 ケージに入って熟睡している「ちち(仮名)」さんに近づいて、そお〜っと扉を開けて撮影。全く気づきません。ワンコとして、番犬として、これではどうしようもありませんが、それだけ安心しきっている、ということでもあるので、飼い主としては喜ぶべきところでしょう。

 本日は創立記念日で子どもたちはお休み。先生たちは勤務すべき日なのですが、有給休暇を取得して休んでいる人が大部分です。こういう時、学校丸ごとお休みになっても構わないのですが、私は昨日まで自宅待機でしたので、出勤して溜まった仕事を片付けました。一気に進むか、と思ったのですがそうでもなく、入れ替わり立ち替わり来客があって、ほとんど仕事が進みませんでした。

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 セイラーの古い萬年筆。職場にも何本か万年筆を置いてあるのですが、これなどは惜しげなく使えるかと持ち込んであったものの、結局、その後老体に鞭打つことをせず、そのままになっていたものです。少しずつ、職場からも私物を持ち帰り始めています。退職まで、もう一月半です。

 問題はこのペンの外装。これは模様なのか、剥げてしまったものなのか、ということなんですが、おそらくは経年劣化で剥げたものなのでしょう。綺麗だった時には、黒い杉綾風の美しい軸だったものと思われます。

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 キャップは比較的剥げずに保たれているように見えます。握られる胴軸は、それこそわざとそういう模様にしたんです、というように剥げ散らかしています。チェイス柄風のボディーに塗装を施してあったものが、使用に伴いどんどん剥げていったのでしょう。

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 一時期のセイラー製萬年筆でよく採用されていた、ベアリングのような「玉」を使った、落とし込み嵌合のキャップ。今でもこの部分はヘタることなく、カチッ、カチッと気持ちの良い音を聞かせてくれますし、確実にキャップが閉じられます。これにインクを入れて使っている爺さんというのも悪くなさそうです。

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 ペン先はちゃんと18金。ガチニブというわけではなく、そこそこしなる、書きやすそうなニブです。私のように字が不自由な者は、あまりにしなやかなペン先では余計に字の形が保てず、さらにひどい筆跡になりますから、むしろ硬めの方が良いのですが、そればっかりだと萬年筆を使う楽しみがありません。そこそこ、っていうのがよいのです。

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2022年2月14日 (月)

ぬめり

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 じっと一点を見つめる「ちち(仮名)」さん。背後でスマートフォンをいじる次男にぴったり寄り添っていたのに、誰かが台所に立ったのを見ると即これです。ちなみにこの時は洗い物。彼女もすぐに理解したようで、元の姿勢にもどりました。

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 洗い物で思い出したのが、このLAMY2000。尾栓にLのロゴが入った初期バージョンなのですが、以前、頑固な与インク汚れを落とそうと少しだけ中性洗剤を垂らした水で洗ったところ、胴軸と尾栓との間からシャボン玉が出てくるという、何とも珍しいペンになってしまい、何度か真水で洗浄したものの改善せず、そのまま放置してありました。

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 定番である、首軸を外しての洗浄。銀色のリング、これがキャップの落とし込み嵌合に必要な「ポッチ」でもあり、パッキンとしても機能しているものでしょうから、ポロッと行方不明、あるいは排水口に流す、なんて事故を起こさないように注意が必要です。

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 この状態でペン先の方からグッと押し込むと、ニブとペン芯が外れますが、今回は大変固かったので断念しました。無理をすればニブをコンコルドにしてしまう可能性大です。

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 胴軸内、インクタンクになるところを綿棒でこすると、中性洗剤入れたのは何だったんだ、という感じです。そこで、あらためてローラー&クライナーの洗浄液(ライニガー)を呑ませて数日置くことにしました。我が家にはまだまだ、こういう作業を待っているペンが、机や戸棚の中に眠っているはずで、先は長いです。

 

2022年2月13日 (日)

カレー

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 よく言われるシロクマのぬいぐるみみたいになって寝ている「ちち(仮名)」さん。熟睡しているので電気を点けてそばに寄っていっても気づくことはありませんでした。我が家のワンコは歴代、すべて番犬にはならないような子ばっかりというのが伝統のようです。

 自宅待機中なので何もすることがなく、ただただゴロゴロしているだけ。こういうときこそガラクタを断捨離すべく奮闘すべきなのでしょうが、学生の頃からテスト直前になると机の周りの整理整頓に精を出すタイプでしたので、たっぷり時間があるときはなかなか腰が上がりません。

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 ちょこっと話題の近鉄カレー。だいたい、車庫のあるところには列車区があって、そこでは運転士さんや車掌さんが寝泊まりも含めて生活していますので、当然、食堂だってあるわけです。80歳を超えたご主人が切り盛りしているという名張列車区の食堂。そこのカレーをレトルトにしてみました、という商品です。パッケージの表には、なんとなく意味のわかるようなわからないような文言があります。

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 中のレトルトパックを取り出して箱を潰してみますと、こんな感じ。側面に一行目が書かれているのです。要するに、ありきたりなメニュー、そんなん、誰が食べるねん、とツッコんでおいて、自分が食べると宣言する。聞いている相手は「なんじゃそら」とかツッコむわけです。これが関西に暮らす人間の日常会話なのです。

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 なんと、製造しているのは北海道の会社。近鉄社印も太鼓判を押す「普通のおいしさ」のカレーは北海道で製造されて、関西まで運んで来られているわけですね。そしてこのカレー、通販主体の感じですから、またまた全国へと運ばれていくわけです。

 お味はどんなんかんなぁ・・・と言いますと、甘口のボンカレーを思い出させてくれる感じ。中からというには辛さが足りないように思いますが、私は辛いものが食べられませんので、こういう味のカレーは大好きです。普通に、そこら辺で食べられるカレー、っていう感じですね。でもそれがなかなか昨今は難しい。みんな、あぁだこぅだと凝りまくってますから。カレーって、普通においしいのが一番と思います。

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2022年2月12日 (土)

投入

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 おやすみ、をしたはずなのに、なぜかこちらをじっと見ている「ちち(仮名)」さん。飼い主が寝転ばずに起きているので、何か食べるんじゃないか、と見張っているのです。私抜きで美味しいもの食べるなんて許せない、という強い気持ちの表れです。

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 何とか瓦礫の山の中からゴム板を発掘することに成功したので、洗浄液を呑ませて様子を見ていた萬年筆のペン先、ペン芯を引っこ抜いてみました。なんて書くとメンテナンスはおてのもの、っていう感じですが、ど素人ですから挿す時のために、ペン先の表はこっちにあった、とわかるよう、首軸にマスキングテープを貼っています。赤い模様と、ちぎった時にできた小さな突起、それが目印です。途中まで引き抜いたところで、すでにドロドロなのがわかります。

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 大体、挿しこんであったコンヴァータにも、しっかりインクがついています。ペン先、ペン芯に結構な量のインク汚れがあって、それが洗浄液で薄められて流れ込んできたのでしょう。ペン芯の裏側も光にかざすと虹色です。無茶苦茶汚れてます。

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 ここまでさかんに洗浄を繰り返し、インクの代わりに洗浄液が通り抜けるように筆記するような動作を続けてきた甲斐はあったと言うべきです。インクや茎の通り道は詰まってません。隙間ゲージでキコキコ、とやらずにすみそうです。

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  さて、ここに洗浄液と水を入れて超音波洗浄、というところで大きなミスをやりかけていることに気づきました。首軸を放り込んではいけません。組み立てる際の目印にと貼ったマスキングテープがとれてしまう可能性があります。この写真を撮って気がつきました。何度か洗浄して、つけ置いてから水洗い、そして組み立て。やはり、萬年筆はこまめにお手入れしないといけませんね。自戒です。

2022年2月11日 (金)

商売道具

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 飼い主の枕元?で眠る「ちち(仮名)」さん。休日とはいえ自宅待機中なので、こたつに潜り込んでひたすらごろごろ。そういう飼い主の枕元で気持ちよさそうな寝息を立てているので、パシャッと撮ったら目を開けたのです。家族はみんな家にいるのに、なんでお姉ちゃんだけ顔を見せないのかな、というのを不思議に思っていたりするのでしょうか。

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 あちこち片付けていると、記憶の中から消し去られたものがいろいろ出てきます。ペリカンのチョーク、これは頂き物かと思います。まずこれ日本国内で売る気は全くなさそうなパッケージです。今ではおなじみの中国語やハングルの表記もありません。

 これだけの色のチョーク、それもパステルカラーというか、微妙な色合いのものがパッケージされていて、白いのは入っていません。チョークを匠に使って黒板にアートする、そういう人が使うものなのでしょう。

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 どれがどこの国の言語なのでしょう。上の黄色いのはドイツ語と英語かな、とわかりますが、あとはさっぱりです。これはなんとなくフランス語っぽい、とか、ラテン系だろうな、なんていうのを想像してみるのも時間つぶしには良いですね。今はインターネットで翻訳、という便利な時代ですから、すぐに答は出てくるはずですけれど、あぁでもない、こぅでもないと言い合うのも楽しいかもしれません。

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 角丸の四角い断面。比較対象に引っ張り出されているのはペリカンのM600です。私どもの商売道具は殆どの場合円形断面で、色のバリエーションも限られます。それと、最近は蛍光色なんてものも良く使われるようになってきました。

 教員が黒板に書くとき、大事なところ、っていうのを黄色や赤のチョークで書いたりしますが、それもよくよく考える必要があります。子どもの特性によっては、大多数の人にとって目立つであろうと思われている色が全く見えないとか、見づらいなんてことがあるからです。そして何より、チョーク一本あれば授業ができる、なんてことも、これからの学校では通用しなくなっていくはずです。いろいろな道具を使ってわかりやすい授業を目指す、ということに反対はしないのですが、いわゆる名人芸がこの世からなくなっていきそうなのは寂しい限りです。

2022年2月10日 (木)

こもる

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 う〜っ〜、痒いっ!と声を出しそうな「ちち(仮名)」さん。お耳が左右非対称で調子が良くなさそう、というので点耳薬をさされたことがずっと気になっていて、それもあって、さかんにケージの柵に頭をこすりつけているのです。

 我が家にもついに新型コロナの陽性者が出て、完全な家庭内隔離がなされていたとは言えない、と判定されてみんな自宅待機。こんな時にはネット通販です。発売日前に注文してあったものが届いていたので、早速確認です。

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 若い頃、風邪気味になると近所の天下一品でネギとニンニク多めにしたこってりラーメンを食べて、そのプラセボ効果によって復活、ということがよくありました。風邪はマシになっても糖尿病まっしぐらで、差し引きで大幅なマイナスでしたが、呼吸器系の病と吸血鬼には、やっぱりニンニクです。

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 こんな小袋が付いてきますが、シュリンクフィルムを破っただけでも相当な破壊力です。どん兵衛の方はキャベツみたいな具が一面に載っている感じで、それ故に案外あっさり系、という話もありますので、今回はカップヌードルの方を試してみました。

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 破壊欲が凄まじいです。匂い、ではなく、臭い、と書くべきでしょうか。ネギっぽいビジュアル。で、ここからかき混ぜてみると、事態はもっと深刻化するのです。

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 立ち上る湯気。これを湯気と言って良いものかどうか。職場で食べれば、それが全員一緒でないかぎり友達を失うことになるかもしれませんし、家族であっても許してくれない可能性は高いと思います。

 おこもりの間は、家にあるものであれこれ楽しんでみようかと思います。

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2022年2月 9日 (水)

黒頭巾

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 もふもふの中に顔を埋める,もふもふな「ちち(仮名)」さん。この子がまだ赤ちゃんだった頃は、白クマみたいな、、、と言われたものです。しかし実際に家の中に白クマなんかがいたら、かわいいどころの話ではなくて、家中みんな逃げ惑い、そして全滅してしまうことでしょう。

 毎晩ケージに入ると、ひたすらきゅんきゅん鳴きながらお布団を整えようと努力する彼女ですが、この日は結局、思い通りの寝床を作ることができなかったようで、ふてくされたような顔で頭だけクッションに載せて眠りについたのでした。それでも結局、うとうと、そしていびきをかいて熟睡へと進むので、ではあの騒ぎは何だったのだ、ということになります。

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 以前、どこかのWAGNERの会合でいただいた、モンブランのニブクリーナー。萬年筆を洗ったとき、インクを吸入したときなどにペン先についたインクを拭うのに、ティッシュペーパーを使ってはいけません、というお話とともにいただいたものと記憶しています。最近、某巨大オークションにも出されているのを見まして、結構なお値段のものをいただいたのだなぁ、とあらためて感謝したことでした。

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 箱の造りからして違いますね。ちゃんと取扱説明書も入っています。ペン先をティッシュで拭っちゃいけない、というのは、ティッシュが破れたりちぎれたりして、紙の粉や繊維などが切り割りなどに入り込んではいけないからなのだろうと思いますが、私は一貫してティッシュやらキッチンペーパーやらで拭き取っています。むしろ、ティッシュペーパーの方が、そんなことに使わんでくれ、と言いそうです。

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 ニブクリーナーは不織布と思われる素材でできていて、ここにもモンブランの星が入っています。貧乏性なので、こういうしっかりした造りのものでインクを拭って使い捨てるというのはどうにも抵抗を感じてしまいます。2~3回使ったら捨ててください、ということなので尚更。調整師の方が使い込んでいるラッピングフィルムみたいに、インクを吸って成長するものではなくて、どんどんダメになっていく一方ですから捨てるのは当然なのですが、それならティッシュでえぇやん、ということです。

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 こうやって使うのですね。内側のインクを拭う部分はグレーで、インクの色に染まってしまいます。内側がほとんどインクで染まったら廃棄ということになるのでしょうけれど、私の場合、それ以上にずっと使い続けそうな気がします。たくさんインクを吸っていても、乾いてしまえばまた吸ってくれるし、ということで、しまいには外側にしみ出してきたインクで指を汚す、というオチになりそうです。

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 まさに怪傑黒頭巾。この姿をご覧になれば、つボイノリオ先生もお喜びになるのではないでしょうか。

2022年2月 8日 (火)

リビドー

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 ふてくされたような顔で横たわる「ちち(仮名)」さん。無関心を装いつつ、誰かに遊んでくれそうな「隙」を見つけたら跳び上がろうという構えです。背景からわかるように、すでに彼女はケージの中。お休み中なのですけれど、いかにお婆さんとはいえ、昼の間ずっと死んだように眠っているわけですから、夜になってもそれほど眠たいわけではないのでしょう。ですので、この状態の彼女に近づいたり声をかけたりすることは、固く禁じられているのです。

 何故かファイルの同期が不調なので、画像をBlogに載せるために、自分から自分にあてて画像を添付したメールを送る、なんて面倒なことを強いられていますが、メールの一覧を見てうんざりする日々が続いています。同じ名前(差出人)と内容を、毎回違うアドレスから、ご丁寧にIPアドレスまで変えながら送ってくる迷惑メール、これがすごい量なのです。

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 若い頃から女性に相手にされなかった私、お正月が終わると涌いてくるチョコレートのCM、これが流れ始めると、無神経な母や妹に「今年は何個もらえるの?」なんてイジられるのが苦痛でした。中学を卒業したあたりから、今度は身に覚えのない「女の子からの電話」というものにも苦しめられるようになりました。いや、そんな子おったか? というような美声の女性が、近くの公園で待ってるから、というアポイントメントセールスです。私が女性から誘われるようなことは絶対にない、と自覚してましたから引っかかりませんでしたが、年頃の男の子としては「ひょっとしたら・・・」なんて気持ちもないわけではなく、苦しいものでした。

 社会人になってからも、さぁ花の東京へ来たぞ、今日は秋葉原で怪しいもん探すぞ、と電気街口を出たところで、「えぇっ、せんせぇ~」と若くて綺麗なお姉さんに声をかけられたこともあります。見れば教え子。フリフリの衣装、手に提げた籠からハガキを出してお店に誘い、店内ではオッサンが取り囲んで数十万円という天野喜孝の絵の複製を売りつける、というセールス。先生、スケベェやから引っかかったらあかんで、なんて勧誘しているヤツに忠告されて苦笑い、ということもありました。

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 この時期、バレンタインシーズンで、拍車がかかっているのでしょうね。大量のクズメールは、トリオのお笑い女芸人さんみたいな名前で、すごい額のお金を差し上げますから口座番号を教えてね、というもの。で、教えろ教えろと迫ったり、反応しないのは何故なのかじっくり聞きたい、なんて質問してきたり、とにかくタイトルだけでも面倒臭くて鬱陶しい。機械が自動的に適当なアドレス作って送出しているめーるで、たまたま私のアドレスは「存在」したので、引っかかってるわけですね。実に難儀です。

 こういうクズメールって、たいてい女性の名前で送られてきますね。それだけ世の中には鼻の下を伸ばしたオッサンがいっぱいいる、ってことなのでしょう。スケベェなオッサンやお兄さん達の中に、魔が差してダマされちゃう人が出ないように祈るばかりです。

2022年2月 7日 (月)

その後

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 こぼれる前の「ちち(仮名)」さん。この先、さらに眠りが佳境に入ると、彼女はとろけてしまってクッションからこぼれ落ちるのです。今はまだ、かろうじてクッションの上にとどまっております。

 新型コロナウィルス感染症の広がり方、今回は相当な勢いで、これまで2年近くほとんど無風状態だった私の勤務先でも次々と陽性判明という連絡を受けるようになっています。そんな状況なので授業参観なども開催できていないのですが、感染しないような手立てをして授業参観をやってほしい、なんて無理難題もたくさん寄せられています。お気持ちはよくよくわかるのですが、そこで「仕方ないなぁ」となると、子どもの命が守れません。そういう意味で、全然要望を聞き入れてくれないダメな校長先生、と思われていることは確実です。あと2ヶ月したら、学校とは縁の無いところで働くようにしたいなぁ、と強く強く思うようになってきました。残念ながら、もう気力が続きません。

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 にもかかわらず、こういうことには気力が続くのが私という人間です。洗浄液を呑ませてしばらく置いておいた萬年筆をもう一度綺麗に洗浄して、ティッシュにも色水がつかない状態まで持って行きましたが、再度洗浄液を呑ませてみるとこんな感じです。

 結局のところ、ペン芯にはまだまだインクが残っているということなのでしょう。もう一度、洗浄液をよくよくペン芯にも含ませてみます。

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 洗浄液をインクのように扱って文字を書きます。こうすることで、ペン芯にドンドン洗浄液が通ります。まだうっすらとインクの色が残っていますから、ペン芯は完全に綺麗にはなっていないということなのでしょう。

 いたずら書きでも何でもいいので、ひたすら何か書きます。超音波洗浄機にかけるのも良いのですが、このペンは首軸の金属部分が弱いという話ですので、積極的にそれをする気になれず、最後の手段としてとっておこうかと思います。

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 洗浄液が入っている状態で、コンヴァータを少し、排出側に回してみたところ。出てきた液体(洗浄液)はしっかりとインクの色です。数日はこのペンでいたずら書きをして、首軸をいたわるため、ペン芯だけを超音波洗浄にかけてみようかと思います。素人なので、その際にはペン先の向きをしっかりと見て印を残しておかないといけませんね。

2022年2月 6日 (日)

0番線

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 変則的お顔ないない、の「ちち(仮名)」さんです。寝ている間に鼻先を突っ込みたくなったのでしょう、ホットカーペットの端っこをめくり上げて突っ込んでいます。このとき、息苦しくはないのだろうか、という謎は、彼女が人語を解し、話してくれない限り解けることはないでしょう。

 飼い主は雪が降っているというので喜んで滋賀県まで出かけましたが、情報収集不足と判断ミスにより、結局、目的の所まではたどり着けませんでした。暢気に「雪いっぱい!」なんて言ってられるところに暮らしていることに、改めて感謝した1日でした。

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 北陸本線と湖西線とが合流する近江塩津という駅。細く頼りなげな島式ホームが2面あって、そのホーム上にかまぼこ状に雪が積もる、雪の少ない土地に暮らす人間から見ると、こんな駅、どうやって使うんだろう、というようなところです。この駅、複雑な構内配線ゆえ、ポイントがたくさんありますが、積雪時などこのポイントが動かなくなる可能性がある、ということで、通過列車用の線路に接して新しい乗降用ホームが設置されたのです。それが0番乗り場です。

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 こんな感じで使われる0番線、本日は積雪のため、この0番線ホームを使います、と告知されていたので、一度足跡を残しに行こう、と列車に乗ったのですが、乗ってしまってから状況が変わってしまい、結局、日のあるウチには個々にたどり着けないということになりました。残念ですが、日が暮れてからこんな所に行っても恐ろしいだけですので、断念して戻ってきたのです。

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 まず、湖西線周りで時間節約を、と考えたことが大間違い。近江塩津どころか、手前の近江今津で折り返し運転となり、その先へと行く列車も都合によりいわゆるウヤ、運転取りやめとなってしまったので、写真を撮って駅前の喫茶店で時間を潰して、そのまま帰ってきました。

 駅前の喫茶店が営業していたのはありがたいのですが、後からやってきた常連さんとおぼしき男性、これがもう、雷さんよりもよく轟く大声でマスターと話すので、このご時世、いろいろまき散らされているような気がして気が気ではありませんでした。そういう人なので、もちろんマスクなんぞありません。

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 東京の人なら線路に墜ちるんでしょうね。ずっと昔、大雪で都内どこへ行っても雪景色、という日に東京へ出かけていたのですが、秋葉原の裏通りではみんな面白いほどひっくり返っておりました。雪国とは縁遠い私ですら慎重に歩けば何ともないのだから、東京の人はひょっとしてこの状況を楽しんで転びまくっているんだろうか・・・と疑うほどでした。関西ではたまに雪が積もっても、東京ほど救急車が忙しくはなりませんから、おそらく東京は雪を見たことのない人の比率が高いのでしょうね。

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 屋根があっても関係ない、という豪勢な雪。ちなみに、ここから2駅南へ行くと、ホームは濡れているだけで雪など積もっていないのです。本日は特急サンダーバードも湖西線経由で運転されていましたので、滋賀県に雪、という状況にしてはまだマシな方だったはずですが、それでもこれですから、真剣にヤバい状況になったら、遊び半分で見に行ってはいけないのでしょうね、きっと。厳しい状況の中、列車の運行を確保してくださった関係者に感謝、です。

2022年2月 5日 (土)

名刺入れ

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 いつものようにクッションの上でひたすら眠る「ちち(仮名)」さんですが、今日は向きが違います。アンタ、日向でずっと寝てるから背中が焦げたんとちゃうか、とお姉さんに嫌なことを言われたので、美容のために背中を室内側に向けているのかもしれません。そうすると今度は、お顔が焼けてしまうことになりますけれど、大丈夫なのでしょうか。

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 整理整頓をする中で、ずっと目にしていながら手に取っていなかった名刺入れ。そういえばこういうのも昔使ってたなぁ、ぐらいの感じで放置してあったのですが、ちょっと気になることがあって手に取り、確認してみました。

 だいたい、私どもの業界では名刺なんてもの、管理職以外の人は持ってないというのが普通です。中学校や高校の先生となれば、上級の学校や就職先の人と会うことも増えてくるので、そういう時のために拵えることはありますが、ふだんは全くといってよいほど使わないものです。それなのに名刺入れを持っているというあたり、すでにヘンタイで、さらにはその名刺入れの素材や構造、機能にこだわるのはどヘンタイです。

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 名刺入れに小さなボールペンが入れられるようになっており、ボールペンとセットで販売されていたのです。教諭だったのは最新でも6年前のことで、しかもそれ以前の木向こうの名刺が入っていました。約10年前まで使っていた(かどうかは怪しい)もの、ということになります。

 手帳すら持ち歩かない私が、ボールペンのついた名刺入れを持つ意味なんて、全くなかったはずです。できる人は名刺入れに名刺に加えてメモ用紙なんかを忍ばせておいてこまめにメモを取ったり、いただいた名刺に何か書き込んだり、という使い方をしていたのでしょう。

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  驚いたことに、ボールペンはまだちゃんと書ける状態でした。書き味からして油性のリフィルが入っているものと思われますが、では実際、どんな規格なのだろう、と開けてみようと試みましたが、開けるというか、芯を取り出すことができませんでした。

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 ボールペンのお尻の部分は意味もなくネジを緩めて取り外すことができます。ツイスト式で、まるでメカニカルペンシルの消しゴムみたいな者がついていますが、当然この部分、芯の繰り出しに伴って沈みます。

 大きさから言って4cなのだろうとは思いつつ、さて、どうやったらリフィルの交換ができるのか。壊さない程度にあれこれ弄ってみていますが、人一倍不器用な私のこと、全く糸口が見えません。

2022年2月 4日 (金)

セット

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 お昼寝から目覚めて顔を上げたところをパチリ。不意打ちされた「ちち(仮名)」さんです。こういうときでないと、こちらを向いた写真は撮らせてもらえません。

 爆発的に感染が広がっていますので、とにかくおうちでゴロゴロ。用事があって外に出ても批判されるような状況では仕方のないところですが、私の職場でも、新型コロナウィルス感染者が出ると、それは一体誰なのか教えろ、という電話が何本かかかってきます。要するに、感染者と繋がりがあると仕事に行くこともできないので、それがないことをはっきりさせたい、という切羽詰まった要望で、けっして興味本位や、誰かを追い詰めたり責めたりしようという、1年ほど前によくあったパターンではないのですけれど、それでも公表することはできないのが辛いところです。相手が無茶を言ってるのならともかく、事情があったやむなく言ってきているのに応えられないというのは本当にしんどいです。

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 いつものように、何のアナウンスもなく、静かに出てきた今年の限定キャップレス。ここ最近の正方形の箱ではなくて縦に長い箱というところに、製品名との関連を疑ってしまうのは深読みしすぎかもしれません。単に、中に入れるものの関係で細長くなっただけ、なのでしょう。

 キャップレス バンブーフォレスト。竹林。そのまんまですね。今回もまたインクと同梱というあたり、萬年筆を取り巻く世の中の流れを感じてしまいます。もはや萬年筆よりもインクの方が大切、という雰囲気すらあります。ちなみに、螺鈿は大きさ比較に協力して貰っただけです。

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 同梱されるインクは、色彩雫シリーズのミニボトル、竹林、深緑、稲穂。廃番が決まっているものも入っていますが、何せ名前が名前ですからそれっぽい色を取り混ぜて、となるとこの組み合わせにならざるを得ないのでしょう。

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 緑色のものが好きな私としては、とりあえず手に入れたかった一本。PILOTから派遣された販売員さんがいるお店でしか売られていませんから、そういうお店はどこか、詳しい人に教えて貰って在庫を確認し、取り置きして置いて貰って無事手に入れることができました。素人なのでわからないことはとにかく達人に聞くに限ります。

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 竹林と言ったら虎、ですね。なので、虎の家族と一緒に記念撮影。問題はこのバンブーフォレスト、ホントに緑のインク入れるのか、っていうところですね。あと2ヶ月もすれば教育の世界から足を洗うので、そうすれば「変な色」のインクもどんどん使えるようになるのでしょうか。

 

 

2022年2月 3日 (木)

さばく

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 お顔がない状態の「ちち(仮名)」さん。クッションに鼻先を突っ込んで眠っているとき、息苦しくないのか、自分の匂いにむせかえってしまうことはないのか、永遠の謎です。この状態になると、家族は面白がって「おぉ~、お顔ないのぉ・・・お顔どこ行ったん。」などと声をかけますが彼女がそれに答えることはありません。当然ですね。

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 ペリカンのM640サハラ。前作ナイアガラも評判が高いのですが、気がつくとフェードアウトしていてこのモデルが世に出ていました。数少ない新品で買ったペンのうちの1本です。神戸元町のショップに置かれていて、これがまた、猛烈にずるい調整が施されていたのでした。初心者殺しそのものです。中字でしたが、にゅるにゅると潤沢に湧き出るロイヤルブルーのインク。手に伝わる気持ちの良い感触。ノックアウトされて、同じものをください、と。あのとき、いっそのこと「これ、現物をください」と言えば良かったのか。それはなんとも言えないところです。手元に来たサハラは、ショップで握ったものとは似ても似つかない書き味で、本当にこれが同じモデルなのか、と思ったことでした。

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 書き味に満足しなかったので、ペリカンであるのを良いことにいろんなペン先に取り替えてみましたが、どうもしっくりきませんでした。当時はペリカンのペン先ユニットが手頃なお値段でいつでも手に入る、いい時代でした。

 現在は不思議な縁で手に入れたBBのペン先をつけております。これがなかなかいい感じで、ちゃんとペン先から筆記線が出ますし、幅広のペン先にもかかわらず、ひねって書いても大丈夫です。以前にも書きましたが、太字系いたずら書き用、宛名書き用などはこの人に、様式の枠を埋めるような筆記をするためのペンはこの人に、と調整をお願いする人を大方決めています。意味も無くこのペンを紙の上で滑らせることはストレス解消にもとっても良いのです。

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2022年2月 2日 (水)

ようやく合流

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 眠る「ちち(仮名)」さん。このところ毎日遅く帰宅する飼い主を、彼女は待っていてくれません。少し前までは、飼い主が帰ってくるまで退屈そうにクッションの上で寝ていたものですが、最近は待ちきれずにおやつをせがんでケージに入ってしまうようです。元気ではあるものの、確実に歳をとって弱ってきていることがうかがえます。

 そもそも飼い主自身が猛烈に衰えてきています。以前LAMY2000の4色ボールペンを記事にしたときに、たしか萬年筆も我が家のどこかにあるはず、なんてことを書いたのですが、ないないと探しまくっていたある日、毎日記事を書いているPCのキーボード近くに置いてあるペンケースを開けたら、彼らはそこにいたのでした。

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 LAMY2000の萬年筆が3本も。失礼ながらこんな面白くもなんともないペンを、なんで3本も持っているのでしょう。恐らくはペン先の字幅がちがうとか、そういうことだと思いますが、老眼ゆえすぐにはそれを確かめることもできません。

 LAMY2000は間違いなく優秀な萬年筆です。西暦2000年の時に出たステンレスのボディを持つものは、そのあまりの重さから手放してしまいましたが、この、何の変哲もない、見飽きたと言っても良い樹脂製のこれ、これが実に優秀なのです。特別製のものはたいしたことなくて普通のものがすばらしい、っていうところが、この萬年筆の性質を端的に表しているように思います。

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 で、ようやく合流です。これを機会に、ふだんスーツの内ポケットに挿している萬年筆もLAMY2000にしようかな、とも思ったのですが、私は自分の体の動きすら満足にコントロールできない人間です。落とし込み嵌合のキャップを持つこのペンを内ポケットに挿して歩いたら、書こうと取り出したときにキャップだけ出てくる、となることが容易に想像できます。それを目の当たりにしたら、ホンマに大丈夫なんかいな、と思わずにはいられない、老眼だとみることも困難な小さなポッチでキャップが止まっているのですから。

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 おそらく、この画像が、3本もLAMY2000を持っている理由でしょう。「L」と入っているのは、比較的古いモデル。で、そうでない2本も、こうして机の上に置いたときの寝姿が少し違うのです。これは微妙にバランスが違うということでしょう。鈍感な私にその違いを感じ取ることはおそらくできないはずなのに、誰かにそう教えられたのか、それとも単に入手済みなのを忘れてもう一本手に入れてしまったのか。時間のあるときに、比較検証してみる必要がありそうです。

2022年2月 1日 (火)

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 気持ちよさそうに眠っている「ちち(仮名)」さんですが、この後、深夜に突然起き出して近所迷惑になるような声で鳴き始めました。高齢犬なのでいろいろ体に不調が出ることもあるとは思うのですが、猛烈な勢いで、元気に鳴くのです。

 結局、お散歩に連れ出す羽目になったのですが、排泄の方は差し迫った問題ではなかったようで、外に出るやいなや、草が生えているところまで飛んでいって、ひとしきり草を食んでおりました。人間で言うところの胃もたれ、胸焼けのような状態だったのかもしれません。

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 偶数月の1日に発刊される文房具情報誌。これを手に入れるのにわざわざ文具店まで足を運ぶのが実は楽しみだったりしますが、無料で配られているものをいただくだけで帰るというのも気が引けるので、何か買うものはあるかなぁ、と店内を見て回る、それが楽しいのです。

 そんなとき、店内で「万年筆ペン先の付けペン」なんていう商品を見つけて、首をひねる私。それはわかりますけど、違和感があるんです。けれど、リンク先を見てもらうとおわかりになるように、これ、馬鹿にしてはいけませんね。インクをもっと使うために使う、ってだけではなくて、そこに書いてあることは、これから萬年筆を使ってみようかという人にも栄養たっぷりの内容となっております。実に良いです。

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 それに対して、私なんかは、100という数字に引っ張られて「百式」を連想して、金色のペンを出してくるというお馬鹿ぶり。発想が貧困ですね。

 このペン、どこで手に入れたのかも定かではないのですが、インクを入れて書いた記憶が無いので、おそらく金色の外装とかペン先の形などにひかれて手に入れたものだろうと思います。

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 そしてこれ、首軸の樹脂がマット仕上げなのです。筆記するときに手がかりが良いように、ということなのかもしれません。全日本マット軸協会の端くれとしましては、ここ、ひとつのポイントになります。ペン先の形状は、この時期、いろいろなモデルに見られるもので、特に変なものでも変わったものでもありませんが、最近の萬年筆を中心に付き合っている人にとっては新鮮に感じられるかもしれません。

 WAGNERの会合などで、かなりの年配ながら元気なお父さんが展示販売されているブースを見かけたら、N御大である可能性が高いのでぜひ冷やかしに行きましょう。このペンのモデル名とかいつ頃のものとか、詳しく教えてもらえますし、結構すごいペンが意外に安く手に入るかもしれません。少し前までは、必ず「変なモン」が紛れ込ませてあって、それを見つけるかどうか、という眼力テストを課せられていたものですが、最近はお優しくなって、そういう試練はありませんから、安心して冷やかしに行きましょう。

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 このペンにはコンヴァータがついておりました。CON-20でしょうか、金属の筒の中にゴムサックが入っていて、それを押してインキを吸入するというものです。押してみた感じ、まだ吸入はできそうですが、見た目は結構ゴムが痛んでいるように見えます。こういうのにインキを入れて持ち歩いていると痛い目に遭う可能性が高いので、これは取り外してコレクションとし、新品のコンヴァータを入れるか、割り切ってカートリッヂで運用するか、ですね、でも、たぶんこれ、使わずに保管、になりそうですけれど。

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