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2022年1月16日 (日)

連想

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 ふっかふかのクッションに埋もれて眠る「ちち(仮名)」さん。彼女にとって、ここに至るまでは苦難の道のりでした。おやつを貰ってケージに入り、ではおやすみなさい、とリヴィングルームの照明を落として貰った、そこから、彼女の大仕事が始まるのです。厚みのあるふっかふかのクッションをホリホリして、ベストなスリーピングポジションを決めようと努力するのですが、なかなかうまくいかず、きゅーんきゅーんと哀しげな声を上げながら作業を続けるのです。そしてそれを見ている家族はといえば、助けてやることもなく、ただただ泣きながらホリホリしている彼女を見てクスクス笑っている、というのが定番。実にひどい家族ですね。

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 一番ひどいのは飼い主で、ようやくポジションが定まって気持ちよく寝ている彼女を見て、こういうものを連想してしまいました。クッションの谷間から遠慮がちにのぞく彼女の顔が、インタルシアニブに見えた、、、なんていうのは後付け。要するにペン先が控えめにちょこっと見えているペンならば何でも良かったのです。LAMY2000でも、PARKER51でも。でもまぁ、それでは当たり前すぎて面白くないので、言われてみればそうかも、ぐらいの感じでこちら、モンブラン#34のインタルシアニブです。

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 手持ちの萬年筆、ブランド別で言ったらモンブランが一番少ないのではないかと思います。萬年筆を趣味にしている、なんて言うと、ほとんどの人が「モンブランとか?」なんて返してきますから、そういうことへの反発もあるのでしょう。優れたもの、みんなに支持されているものは好きになれないのです。人から相談を受けたらトヨタ車を買うように強く勧めるくせに、自分はトヨタ車を保有したことがありません。ダイハツ車ならかろうじて乗ったことがありますが、それもシャレードディーゼルなんていうちょっと尖った車。ですので萬年筆でも、良いものだと知ってはいても、モンブランを避けてしまうのでしょう。で、その数少ないモンブランの内、同じく2桁の72はある朝ペンケースから出してキャップを外したら首軸も一緒に外れた(割れた)ということでご臨終。ネジ式嵌合だからこそ、この個体は今も壊れずに残っているのだと思います。

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 しかし、その肝心のネジがインクウィンドウに切られているあたり、悪意を感じてしまいます。普通にしていてもインクウィンドウといったら割れるならここから、割れて当然、よく割れる、という部分。なのでこの個体、キャップを閉めるときも優しく、ペン先乾くならご自由にどうぞという感じで締めております。扱いの雑な私にしては、よくぞご無事で、というところでしょうか。

 一時期、インクを入れていたことがあるのですが、この形状からは想像できないほど柔らかなタッチで筆記できます。もしチャンスがあれば、ぜひ一度、お試しください。

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