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2022年1月

2022年1月31日 (月)

かく気持ちよさ

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 飼い主の爪痕が残る「ちち(仮名)」さんの背中。飼い主の近くに寄ってきては、お尻を押しつけるようにして「どさっ」と座るので、礼儀として彼女の体のあちこちをもしゃもしゃしてあげるのですが、冬毛ゆえ、もふっとした毛皮に跡が残ります。しっぽの付け根あたりは自分では満足に掻くことができないので、掻いて貰うと気持ちが良いものなのだそうです。

 飼い主は無類の痒がりでして、大人のくせにあっちこっちと掻きまくるので、シャツに血の跡がついているなんてこともザラ。ワイシャツをクリーニングに出すと、しみ抜き代を余分に請求されることも少なくありません。ワンコはその体の構造上、自分では掻くことのできない部位があるわけですので、飼い主がもしワンコだったら、あまりの痒みにのたうち回って死んでしまうかもしれません。

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 それをした結果はとっても気持ちが良いのだけれど、自分ではできないこと。萬年筆の調整はその代表格です。さすがに萬年筆の書き味が悪いからと言って悶死してしまうことはないでしょうけれど、反対に怒りの対象となった萬年筆が憤死してしまうかもしれません。

 先日のWAGNER神戸では、実にたくさんの萬年筆を「気持ちよく」して貰うことができました。調整してくださる方として貰う者との関係性は大切です。なじみのお店で「いつものやつ」ってたのむのに近い感覚で、スッとペンを出すとしゃしゃっとやってくれて、それで満足のいく結果になっている、というのはすばらしいことです。しかし今回は、ほぼすべてのペンを、次世代を担う調整師候補の方にお願いしました。中にはすでに別の方に触っていただいたペンでも、いざインクを入れて書いてみると「?」なところがある。そういうペンもお願いしてしまいました。

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 ペン芯の裏側から筆記線が出てくる感覚が気持ち悪い・・・ペリカンあるあるなのではないかと思っているのですが、特に600番台はそんな傾向が強い、というのがど素人である私の感覚。これも、しっかりペン先から筆記線が出てくる感じに仕上げていただきました。固いと言われるペンでも、実際にはいくらか撓っているはずなのですが、しっくりこないとそれが全く感じ取れず、ほんとうに先が尖っていない固い棒で掻いているような感覚にとらわれることがあります。これならボールペンで書いた方がよっぽど気持ちがいい、と思ってしまうような萬年筆もゴロゴロあるわけですが、こいつはちゃんと、萬年筆っぽい書き味にしてもらえたので実用できます。

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 さすが海外で買ってきたお土産物らしく、ペン先に猛烈な段差がある、と診断されたこちらのボエム。書き出しで全くインクが出ず、何度も何度も紙の上をこすっている内に出るようになる、という難儀なペンでしたが、次世代を担うべき方と、それを指導されている方との共同作業で、ファーストタッチから綺麗にインクが出て気持ちよく書けるようになりました。

 グルメなお金持ちは、目の玉が飛び出るようなワインを注文して、あえて最後まで飲みきることなくお店をあとにする、という話をきいて、身が震えるほど感動したことを思い出します。残されたワインは、ソムリエを目指す人の勉強用なのだ、と。高いお金出したんだから自分たちで飲み切ってしまう、というのも当然のことながら、敢えて残しておくことで、将来、自分たちにおいしいワインを提案してくれるソムリエを育てるなんて、すごくお洒落な話です。今回、次世代を担うべき方に、ホンの少しだけ、協力できたのかもしれないと思うと嬉しい限りです。

2022年1月30日 (日)

μ=F/P

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 寝床でものを想う「ちち(仮名)」さん。彼女はケージに入ると、まずお布団を整えることに集中し、ひとしきりホリホリした後、結局満足することができずに顎だけをクッションに載せて眠る、ということが多いのですが、本日は珍しくすんなりポジションが決まって、一眠りしてお目々を開けたのがこの場面。家族は何か楽しそうにしてるなぁ、まだおねんねしなければ遊んでもらえたかなぁ、なんて考えてるのでしょうか。

 飼い主は確実に歳をとっていて、夜、肝心なとき、場所で眠ることができません。こたつに潜り込んで録画した海外ドラマを見ている内に最後まで見届けることなく自然死してしまい、蘇生したら朝だった、というのが、残念ながら一番よく眠れるパターン。早めにお布団に入ってしっかりと目を閉じても、なかなか眠りの淵に落ちることができず、もう朝ですよと叩き起こされたときには眠れずにドタバタ寝返りを打っていた記憶しか残っていない、という哀しい状況です。痒いのを我慢して、ナイアシンを飲んで寝床に入るのがいいのかもしれません。

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 さる方からお年賀にといただいたカヴェコのボールペン。まともに買うとけっこういいお値段がするものです。オレンジの透明軸で、ノック部も透明。で、こういう海外製のボールペンを手にすると、つい、好みの書き味を持つ国産のリフィルに取り替えてしまいたくなるのが悪い癖なのです。正確に言うと、取り替えたくなることそれ自体が悪いことなのではなくて、取り替えたところでそもそもアンタ、ボールペンなんて殆ど使わないでしょ、ということなのです。

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 ノックボタンをつまんでクルクルクルと回していくと、こういう風に筆記ユニットを抜き取ることができます。リフィルは4Cでしょうか。よりどりみどり、お好きなものに交換できます。

 で、WAGNERの会場にやってくるような人がリフィルの交換について話し出すと、合わないものでも無理に合わせて放り込む、なんていう話が絶対と言って良いほど出てきます。萬年筆は大事に使うけれど、ボールペンは改造しちゃうのですね、みなさん。

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 ところがこのカヴェコ、ノックボタンの挿さりが甘い個体があって、リフィル交換のためにクルクルクルと回すところで、ノックボタンだけが外れてしまうという哀しい状況に陥る人が何人か出ました。こうなったらもう、マニキュアでも塗って軸の方を太らせるしかない、なんて過激な意見も出たのですが、最終的な解決策は、しっかり力を入れてググッとノックボタンを押し込む、ということでした。実にあっけない、けれども実にまともで普通な解決策でした。ヘンタイの集まりでも、まともなやり方が行われることもあるのだと認識したことでした。

2022年1月29日 (土)

懐かしの・・・

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 いつものように眠る「ちち(仮名)」さん。周りで人が動き回っても起きようともしません。彼女ほどの年齢になると、あぁ、これはお出かけするな、というのがわかるようで、遊んでとおねだりしても無駄、ということでひたすら寝たままなのです。

 本日はWAGNER関西地区大会。序盤は結構な人出だったようですので、あえてそこを避けて午後からお邪魔しました。例によって何を手に入れるでもなく、出展されている方のラインナップを冷やかすだけですが、そんな中でいろんな方とお話をするのが有意義な時間です。

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 実にお久しぶり、おそらくは半年ぶりぐらいの降臨となるケロ御大です。そのほかにも、この関西地区大会ではおなじみの方とも再会することができて、適度に賑やかな会合でした。建物内、すぐ近くにホールがあって、そこでは胡弓でしょうか、あまり見たことのない楽器の演奏会が開かれていたのですが、これに参加される奏者の皆さんがホール外の公共スペースでガンガン練習やら音合わせやらをされているのが、少々気になりました。リハーサル場所が確保されていないと、こういうことになるわけですので、その辺は計画的にお願いしたいところです。

 JR相模線にご縁のある方から、記念としてこういう本をもらったのだけれど鉄分は薄い方なのであなたにあげましょう、とくださったものです。ふぅ~ん、と見過ごすわけにはいきません。表紙の左下や右上に写っている気動車、これはかのキハ35系列。私にとっては実に思い出深い車両なのです。昔の国鉄と言ったら、まず首都圏に新車を投入し、それが古くなったらまた新しいのを入れてそれまでの車両を地方へ押し出す、というのが常で、関西で暮らしていて国鉄に乗ると、ほとんどの車両が首都圏のお下がり、というのが当たり前でした。

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 当時、私は近鉄南大阪線でも国鉄関西本線でも、どちらでも利用できるところに住んでいました。夜など、関西本線を走る蒸気機関車の汽笛がよく聞こえてきたものです。父の仕事は田中角栄以前の教員、つまりは貧乏の見本みたいなものでしたから、たまに百貨店でお買い物などをするために大阪市内に出かける際には、運賃の安い国鉄を利用することにしておりました。で、物心ついた頃には、このキハ35系列が主力となっていたのです。新型車が最初に関西地区に投入されるという、国鉄とも思えない事態だったのです。103系みたいなスタイルで片側3扉なのですが、低いホームに合わせるためステップがついている関係で、車体強度を保つために戸袋なしの外吊り扉、というのが特徴でした。雨はあまり吹き込んでこないものの、隙間風は結構なもので、冬はとにかく寒く、冷房などないので夏は鬼のように暑い,そんな車両でした。

 トイレ付きがキハ35で、トイレの前だけボックス席、それ以外はロングシート。トイレなしがキハ36、1両で走れる両運転台付きがキハ30です。末期には関西からこの相模線や房総方面などに一部移籍したものがあったようです。国鉄としては実に珍しいことです。国鉄の気動車全体から見ると、むしろ変な、マイナーな系列であるこいつらでご縁が繋がるというのも、感慨深いものです。

2022年1月28日 (金)

増えるかも、だけど・・・

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 餌鉢に頬を寄せてまどろむ「ちち(仮名)」さん。飼い主が帰宅すると、定位置であるヒーター前のクッションからよっこらしょと起き上がってきて、盛んに撫でて遊んでとアピールしていたのですが、ひとしきり「儀式」が終わると、今度はお母さんを追いかけてウロウロ。知らんぷりを決め込むお母さんに「ワンッ」と偉そうに吠えて、首尾良くおやつを貰ってケージ入りです。お婆ちゃんなので、夜8時にはケージに入って寝たがるようになりました。いつまで元気でいてくれるでしょうか。

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 ついこの間、我が家にやってきていたボエムのブルーストーンさん、再び我が家にやってきました。18KでBのペン先、えぇやんけ、と褒めていたので、気分良く見せびらかしに来たのかと思いきや、修理の相談でした。持ち主がよく行くモンブランのアウトレットショップに持ち込んで修理して貰えば良いのに、と言ったのですが、Bニブということもあり、もう愛着がなくなった、というのです。

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 おかしいですね。あるべきものがなくなっています。私が自分のボエムを見せて、ここ、こうやったら外れるねん、とくるくる回して見せたので真似をしたところ、固くて回らなかったので力いっぱい・・・で割ってしまったそうです。

 割れるんですね、モンブラン、いまだに。ある朝起きたら割れていた、というのはモンブラン2桁シリーズの専売特許かと思っていましたが、相変わらず割れるんですね。とりあえず預かって、明日、神戸のナガサワにでも相談してみようと思います。

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 使って使えないことはないんでしょうけれど、それでなく手も短い軸、指先が来るところの外装がなくなっているので、素人が見ても壊れてるとわかりますし、これの持ち主はそもそもモンブランは筆記具というよりアクセサリーだというタイプですから、こういうのは耐えられないのでしょう。私のボエム、Fニブですから、それと交換しよう、キャップだけ元のままで、なんて提案もされましたけれど、ボエムはスーパーコピーが多いですから、迷惑をかけてもいけないし、と断りました。雲行きとしては、修理費用負担で私のものになりそうな感じですが、何というか、割ってもいないものを割っちゃいましたって修理に持ち込むのもちょっと恥ずかしい。まぁ、萬年筆に関しては素人ですから、で押し切ります。

2022年1月27日 (木)

正統派

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 パトロール中の「ちち(仮名)」さん。昼間はほとんどの時間を寝て過ごしているのですけれど、時折むくっと起き上がって、部屋の中を歩き回ることがあります。寒い季節でなければ、部屋と部屋との間、ドアやふすまが開け放たれていることも多いので、すべての部屋をぐるっと巡回して回りますが、この季節は締め切られていることが多いので、家族の誰かがトイレに立ったり、宅配便がとどいて玄関に出て行く、などというタイミングで「パトロール」に出ます。洗面所兼脱衣所なんて場所は、彼女にとっては最大の恐怖である「お風呂」に繋がる場所であるにもかかわらず、誰かが行くと必ずついていくのです。そんなとき、「ん? 何? お風呂はいるんか?」と聞きますと、それは違います、とでも言うようにきびすを返して寝床となっているクッションへと戻っていくのです。

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 仕事帰りにちょっと街に出て大きめの文具店や電器店に寄る、というような場合、帰りに駅頭でプチシュークリームを買って帰ることが多いのですが、そのとき、在庫があれば必ずエクレアも買うようにしております。この日はこれが最後の1個。きちんと買って帰りました。

 で、帰宅しますと、次男に見せながら、「これは絶対、お前にはやらん!」と威厳をもって宣言するのですが、そうすると次男は哀しそうな顔を作りながら、「えぇ~、くれやぁ~(泣)」と応える、これが我が家の決まりです。清く正しくまっとうな関西人となることを目指す、それが我が家の家訓。関西人虎の穴、とも呼ばれるほどの厳しさなのです。

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 どんぶりに卵三つ、といったら卵ご飯。間違えないようにあえて書きますが、卵かけ御飯ではありません。卵ご飯、です。最近、TKGなどという軽薄な略称とともに、もはや日本全土を制覇したかのごとき顔をしている卵ご飯というものがありますが、あえて言いましょう、邪道であると。TKGこそ本物、などと勘違いして、こういう会社すら出てきている始末です。実に嘆かわしいことです。誤解の無いよう書いておきますが、卵かけ御飯という食べ物があることを否定はしませんが、あくまで卵ご飯とは別のものです。私に言わせれば傍流の食べ物です。

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 一番大切なことは炊きたて熱々のご飯です。高級な料亭などでは、炊きたてのご飯の表面をすっとしゃもじですくい上げて茶碗によそったものを「ひとすじ」なんていって上客に出すのだ、などと聞いたことがあります。そんな高級なところには死ぬまで足を踏み入れることはないでしょうから伝聞に過ぎませんが、本当であるとするなら素晴らしいことだと思います。卵ご飯に使うのは、この炊きたてのご飯のみです。

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 どんぶりに割り入れた卵に、「おしょゆう」を入れてかき混ぜます。「お醤油」と書いて「おしょゆう」と読む、ここ、テストに出ますのでしっかりとおさえておいてください。先生が黒板に書いたらドンドンと叩くようなところです。

 で、ここから卵をかき混ぜます。最近、卵かけご飯用、などと称して卵を混ぜる器具も出ておりまして、卵のどろっとした感じがなくなる、と評判が良いのだそうですが、けしからん話です。実は我が家にもしっかり入り込んでいて、妻から「こんなんもあるよ」と提示されたのですけれど、おそらくはそれ、我が家きってのTKG派である長女によって持ち込まれたものと思います。やらせはせん、やらせはせんぞ、と固く強い意志を持って、お箸でかき混ぜましょう。

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 混ざってないやん・・・というのは、TKG派の人が言うことです。これを見たときの反応で、卵ご飯に忠実であるか否かがわかります。何とも哀しいことに、最近では黄身と白身を別に混ぜてからご飯の上に載せる、なんていうけしからん食べ物が、TKG進化形の名の下に勢力を増してきているようです。良くない傾向です。実に憂うべきことです。

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 味付け海苔。東京当たりから関西に来た人が驚くと言われるもの。「大阪ってさぁ、おむすびにちっちゃい味ついた海苔巻くんだね。」とか言ってカルチャーショックを受けている人、何人も見てきましたが、そんなこと言ってる人は富山県に行ったら即死してしまうことでしょう。

 海苔と言ったら味付け海苔一択。焼き海苔って、手巻き寿司パーティーとかするときに使うもんです。ちなみに富山県におけるとろろ昆布を巻いたおにぎり、私は認めています。

 小袋に入った味付け海苔を、袋に入ったまま、ぐちゃっと握って粉々にします。かつては手で直に海苔を揉んでおりましたが、揉む人の手もベちょっとなりますし、家族とはいえ衛生的にもあれなので、最近はこのように袋ごと揉み砕いて、それを卵ご飯に振りかけます。

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 正しくできあがりました。ちなみに、かんじんなところ、卵を溶いた中に熱々のご飯を投入して混ぜるところは、一子相伝の秘技でもあり、かつ、写真なんぞ撮ってる余裕はない、っていうぐらいに時間との勝負ですので、写真はありません。

 こうしてできあがった卵ご飯は、飲み物としていただきます。どんぶりいっぱいに卵3個の場合、ご飯はお茶碗で二杯分ぐらいでしょうか。うちの妻などは、せっかくおいしくできあがった卵ご飯にさらに白ご飯を足して「固くして」食べるという蛮行に出るのが常なので、閉口しております。卵ご飯には敵が多いのです。我が家では長男と次男だけが味方ですが、一子相伝の秘技の素晴らしさは認めつつも、「だが断る」と継承を拒否しておりますし、長女などはできあがった卵ご飯をおいしく食べるくせにしっかりとTKG原理主義だったりします。

 スタートレックTNGに、「超時空惑星カターン」というエピソードがありますが、私、この卵ご飯の記憶を探査機に詰めて宇宙に放ちたいとすら思っているのです。

2022年1月26日 (水)

溶ける

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 流動体になる前段階にある「ちち(仮名)」さん。おそらく彼女は、可変種ではないかと思います。一定時間ごとに流動体に戻らないといけないのだと考えるほかありません。後ろ脚は相当弱ってきていますが、食欲は旺盛で、朝夕の散歩も嫌がることなく出て行きます。まだ当分の間元気に過ごしてくれるのではないかと思います。寝る子は育つ、と言いますけれど、彼女は日中のほとんどの時間を寝て過ごしていて、まだまだ育つのかもしれません。

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 セイラーの萬年筆サポートキットを装着してみたところ。この状態で何度も吸入排出を繰り返せば、ペン先とペン芯の間にたまった汚れもある程度は綺麗にすることができるでしょう。で、その前段階として、しばらく漬け込んでみよう、と思い立ちました。昨日ご紹介した青く染まったコンヴァータをつけた状態で何度か水の出し入れをして、コンヴァータが透明に戻ったところでローラー&クライナーの洗浄液を呑ませます。その状態でしばらく置き、文字を書くような動作をすることで、ペン先にも洗浄液が供給されていきます。

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 腐ることで知られる首軸先端の金属部分も、インクでうっすらと青く染まっています。非常に危険な状態ですね。これに入れられていたインクは何だったのでしょう。まさかとは思いますけれど、色合いを見ると青墨っぽい。これは怖いですね。筆記線は、洗浄液に溶け出してきた、乾燥していたインクによるものです。極黒にはじまるセイラーの顔料インクシリーズ、水に流れないのは良いとして、私のように横着で移り気な人間が使うと悲惨な結果を招きます。顔料系のインクや古典インクを使うなら、毎日辺の状態を確認する強い意志と健全な生活習慣が必要です。

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 こちらは空のカートリッヂにシリンジで洗浄液を詰めているところ。以外にも、横倒しになったカートリッヂから洗浄液が流れ出てくることはありませんでした。ですので、そのままそぉっとボエムにセットして、これまたしばらく漬け置きます。どうやらこれも、元のインクはミッドナイトブルーなのではないかと思います。そうであるなら、それほど怖がる必要もないかと思います。

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 ひたすら書くことに疲れてきたら、ティッシュを丸めたものに押しつけてインクを吸い出させる作戦。いずれにしても、この2本、いつまでも青いインク(だったもの)が出てきます。ボエムの方は、いずれ、強制的に水を通過させるような器具を拵えて洗浄してやる必要がありそうですが、その前に、ごく普通の人がやるような、軽い洗浄をして、ようすを見てみようと思います。

 世間はコロナ禍で大変なことになりつつありますが、今のところ、呑気に萬年筆のお手入れに時間を割くことができている幸せに感謝、です。

2022年1月25日 (火)

お手入れ

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 長女の膝に体を預けて甘える「ちち(仮名)」さん。長女は浮いてきた毛を抜いたり爪を切ったりと、彼女にとっては嫌なことを数々する人ですが、そもそも彼女が我が家にいるのも長女がいたからなのです。長女が高校生になったとき、ペットショップで売れ残って安売りされていた彼女を見て気に入った、というのがなれ初めです。思えば、その頃はコロコロとかわいらしい子でしたが、お婆さんになりました。

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 私の暮らしている地域では、最近書店が閉店するというニュースばっかりなのですが、一方で23時まで営業している書店もあって、うれしいことに文房具、それも萬年筆なども結構な量が展示されています。当然、そこには各社のボトルインクやカートリッヂなども売られているのですが、その中にこんなものも置かれていたのでつい手を出してしまいました。

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 何というか、人のいるところでこれを持っていたり、ましてやパッケージを開けたりするのは・・・ね。私は糖尿病患者ですから、注射器を持っていたとしても言い逃れはできるのですけれども・・・。

 シリンジのほか、空のカートリッヂ、インクを吸い上げるためのエクステンション、水洗い用のエクステンションがセットされています。

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 全日本マット軸協会公認、旧タイプのプロフィット。軸もペン先も美しいのですけれど、これを最後に使ったのはいつのことだったかな、と思い出すことができません。開けてみたら干上がったカートリッヂが挿さったままか、ドロドロのインク滓が残ったコンヴァータがついているか、いずれにしてもいいことはなさそうです。

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 やっぱり。こういうのは、きっちりお掃除しないといけませんね。この場合はシリンジにエクステンションを取り付けて、大先にしっかりと水を通す,という作業を繰り返すことになります。まずはこのまま、コンヴァータに水を吸い込んでは吐き出し、ということを繰り返してコンヴァータをきれいにし、その後、ペン先とペン芯の部分をよりきれいにするためにこのキットを使うことにしましょう。

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 シリンジの方にネジが切られていて、エクステンションにはそれに対応した突起がついています。これで、このマット軸プロフィットも綺麗になることでしょう。でも、それとは別に、このお手入れキットを見ていて、別のことを思いついてしまいました。それも良くないことを。

 よい子はこんなこと、考えてはいけませんね。To be Continued です。

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2022年1月24日 (月)

滞在中

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 お客さんが来たのでケージに入れられたのですが、そのお客様に撫でられてご満悦の「ちち(仮名)」さん。写真を撮られても平気です。昔は自宅にお客さんが来る,ということが普通にあって、客間とか応接間とか、そういう風に呼ばれている部屋があったものです。私の実家ですとそれは麻雀部屋であって、父が同僚を連れ帰ってきては朝まで麻雀に興じている、なんてことが頻繁にありました。やがて高校入試を控えた私はその部屋でお勉強をするようになるのですけれど、寒いだろうとわざわざ買って置いてもらったこたつに潜り込んでほとんどの時間を寝て過ごしていた記憶しかありません。親には実に申し訳ないと今でも思っていることのひとつです。

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 お客さんは私と同い年で、ゴルフが大好き、そしておしゃれにも熱心なので、ゴルフに行かない週末にはアウトレットモールへ出かけて物色という人です。私はあの巨大アウトレットモールというものが大の苦手。以前、職場の旅行でそういう場所に行ったのですが、結局何も見ないで入り口のバス停で時間を潰しておりました。ブランド品、それもファッション関係のお店に立ち入ったりすると、ほかのお客さんの迷惑になるのではないか、という変な強迫観念があるのです。「えぇお店」だけでなく、ユニクロとかしまむらなんかでもダメなのです。

 で、アウトレットモールにモンブランブティックがあって、鞄だベルトだと買いそろえる中で、安かったからと買ったのがブルーの石がついたボエムで、ほとんど使っていないのだとか。ご本人は149とか146に興味があるとのことでしたので、細字系の149を貸し出したのですが、このボエム、インクが出ないのでちょっと見ておいてくれ、と置いて行かれてしまいました。

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 その人は以前も、ソリテールが安かった、などといって買ったのですけれど、それもBニブ。やはり、実用性を考えてBニブには手を出さない人が多いのかもしれません。だからこそ、アウトレット店で安く出ているのでしょうね。私など、いくら安いからと言ってもモンブラン製品を新品で買うなんて、畏れ多くてできません。

 Bニブだから,ということが原因であるなら、この先もボエムが愛用される可能性は低いわけです。素人の私はペン先を引っこ抜いて取り替えるなんてできませんから、キャップだけ変えてしまおうか、なんて恐ろしいことを考えたりするわけですけれど・・・。そう、私のボエムはクリップに石がついていないのです。一時期存在したという、そういう仕様のものなのか、それともどこかでポロリと落ちたのか。いずれにしても、きれいな石がついたペンなんて、私には似合いません。

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 ウチにいる間に、と慌てて撮ったのでブレていますが、カートリッヂは空になっていました。ペン先を水で洗うと少しはインクが出てくるのですが、ブルーブラック系です。あまりいい予感がしないのですけれど、困難を極めるというボエムの洗浄というもの、挑戦してみるのも面白そうです。

2022年1月23日 (日)

週末に終末を考える

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 洗濯物を干すお母さんの足下でゆったりと眠る「ちち(仮名)」さん。干す方は踏んでしまわないか気になって仕方ないのですが、踏まれる可能性のある方は全く意に介していません。自分の頭の周りになんども足が降りてくるのも平気です。お掃除や洗濯というのは、彼女にとっては何らかのイヴェントで、お母さんが何かやってるから近くにいたい、という感じなのでしょう。

 こういう記事を見たのですが、記事を書いた人の意図がどうであれ、認めたくありません。鬼籍に入られた方について、その「偉業」を称えるべくべく書かれた記事ですから、批判すると「悪い人」になってしまいますけれど、そういう「悪い人」が日本中に増えていって欲しいとすら思っております。個人でそういう風にされるのはどうぞご自由に、ですが、それが賞賛されるのは、実によろしくないことです。

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 私の父も、仕事や職場、そして部活動に我が身を捧げていた人でした。盆と正月、という言い方がありますけれど、盆と正月ですら休むこともなく職場に行っておりました。夏休み(お盆)に帰省するのは母と私たち子どもだけ。ですので、その母が亡くなったときも、親戚一同集まる中で、あの人は何という名前でどういう関係の親戚か、なんてこともほとんどわからない、父はそんな状態でした。

 恐らくはその父の持ち物であったと思われるペンケース。中にはどんなペンを入れていたのでしょうか。これと同じものを手に入れて、その後に自宅にもこれがある、と気づいたもので、発見したときには中身は空でした。おおよそ、安物のペンが入っていたことでしょう。昭和30年代から40年代にかけての教員なんて、もらえる給料を考えると最底辺の仕事でしたから。でも、そんな待遇でも、1日24時間のほとんどを仕事のために使っていたのです。実に哀しい話です。

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 PILOTカスタムの楓シリーズを入れてみました。萬年筆、ボールペン、メカニカルペンシル。3本入るスロットがあって、3本揃っているペンがあったから入れてみただけです。おそらく当時の父の給料では、こういうセットを持つことは贅沢であったことでしょう。

 その頃のことを考えると、今、教員っていうものは給与面ではかなり「マシ」になっていると思います。多くの教員が、1日に7時間45分という勤務時間という前提で給料を貰いながら、実際には10時間近く働いており、労働基準法に定められた休憩時間すら取ることができていない状況というのは、まだまだ知られていないところです。世の中、ワーキングプアーといわれる状態の人もたくさん出てきていますから、きちんと給料もらえるだけでも感謝しろ、っていう言われ方もするのですけれど、本当にそうなんでしょうか。

 コロナ禍の中、医療関係者がひどい状況に置かれていることが「ようやく」知られつつありますが、ただ働きをしてくれる人がいなければ世の中が回っていかない、そんな国に未来はあるんでしょうか。

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 きちんと働いた分の対価を払え、って言うのは簡単なんですが、そのことが難しいのがこの国の現状。昔からそうだったし、この先もそれは変わらないのでしょう。そして、そう遠くない将来、この国では、ほとんどの人がKAKUNOですら高級だ、っていうような状況になってしまうのではないかと危惧します。国産三大メーカーの一角をなすところは、最近、信じられないような上等なペンを次々と発表しておりますけれど、本当に大丈夫でしょうか。

 最近、中古ながら舶来の萬年筆を手に入れたのですが、珍しいことにそれは、箱も説明書も、カートリッヂインクさえも揃ったものでした。実は私、そのメーカーの萬年筆を新品で買ったことがありませんので、すべてが新鮮な体験でした。へぇ、新品で買うとこんな感じなんやな、と。そして、思ったのです。これを新品で買える人はどんどん減っていくのだろうなぁ、と。私自身、もうすぐ退職ですから、これからは中古ですら、萬年筆なんて買うことはできなくなるのではないかと思っております。終活と称して蒐集した萬年筆を少しずつ処分しつつ、自分自身は何とか終われそうですけれど、若い人たちに明るい未来はあるのかどうか。そのことを考えると、本当に哀しくなりますね。

2022年1月22日 (土)

山焼き

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 え、行っちゃうの・・・という「ちち(仮名)」さんをお留守番に残して、家族の中で呑める人3人で奈良ホテルのThe Barへ行ってきました。バーでお酒をいただき、軽食をつまみながら若草山の山焼きを見よう、という趣向です。奈良ホテルは荒池に面した高台にあって、その荒池に面した1階にバーがあります。ここから「かろうじて」若草山が見えますので、こういうイヴェントが成り立つわけです。

 ふだん、若草山を見ますと、見事な禿げ山です。三笠山と呼ぶ人もおりますが、「みかさの山に出し月かも」の歌に詠まれているのとは別の山。そちらは御蓋山といって、春日大社の裏山にあたります。若草山はそれの北隣あたりに位置する山です。

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 こんな感じの軽食をつまみながら、好きなお酒を呑みつつ、点火されるのを待ちます。かつてはそこら辺に立って見ていたものですが、最近は観光化されてどどどっと人が押し寄せるようになり、コロナ禍もあって、近くで立って見るには事前登録が必要となりました。第一、この寒い中で屋外に小一時間ほど立っているというのも辛いもの。お爺さんになってきたので、こういうイヴェントはありがたいのです。

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 点火前に神事が行われ、それが終わると花火。今年はこの花火の一部が燃えたまま落下して点火前にそこら辺が焼ける、というアクシデントもあったようです。手前の水面、これが荒池。写真の真ん中、緑っぽい水平のラインが国道169号線。その奥がいわゆる「飛火野」あたりです。

 で、硝子越しに花火なんて撮れませんが、皆さんストロボ焚きまくりで、おうちに帰ってがっかりされていることでしょう。サクッと屋外に出て何枚か撮ったら、おぉ寒い、と室内に戻って呑み直す、ということを繰り返します。

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 「点火」という合図があってすぐに、火を点け、管理している消防関係者に一時退避指示が出たというほど、今年はよく燃えました。昨年は雨が続いていて、どれだけ努力しても火がつかず、結局延期になったこの行事。今年はよく燃えたので関係者の皆さんも一安心、というところではないでしょうか。

 ちなみに昨年は、結局山が燃えるのを見ることができなかったから、ということで、テーブルチャージだけ請求されて終わりでした。今年は、奈良ホテルさんもきちんと収益を上げることができたことでしょう。

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 例年ですと、こうやってデザートが出てくる頃には山一面「熾」になっているものですが、今年はこの段階でも盛んに燃えているのが見えておりました。数日経って山が開かれてから登りますと、淡い色のズボンなどでは煤がついて黒くなりますけれど、奈良へお越しの際は、できれば若草山にも登ってみてください。

 

2022年1月21日 (金)

伸びる

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 目は開いてるけど、相手する気は無いですよ・・・という「ちち(仮名)」さん。眠たいんでしょうね。私と遊びたかったらもっと早く帰ってきてね、ということなんでしょうか。夜8時を過ぎると、とにかくケージに入って寝たがります。何と言ってもお婆さんですから。

 今週はとにかく、学校の周りであっちもこっちもコロナ、コロナで大変でした。火の粉は被ったけれど燃えませんでした、と胸をなで下ろしている金曜日です。とはいえ、強力な感染力ですから、いつどういうことになるのか、全く先は見えません。

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 金曜日なので、ちょっと金ピカなものを。ロットリングのエスプリという萬年筆、ケースがお洒落です。小さな萬年筆なのに、その気になればおなじものを3~4本入れられそうな缶に入っています。

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 ご丁寧にペンの太さにくりぬいたスポンジが上下に入っていますので、缶の中でペンが暴れることもありません。天冠近くにはしっかりと赤い輪っかが巻かれています。これがなかったらその名に偽りあり、ですから当然です。

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 ブラウンの落ち着いた色合い。ほんとうに小さめの萬年筆です。ヨーロッパ標準のミニカートリッヂを使用します。こんな小さいの、書くときに困るだろうな、という心配は要りません。

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 伸びます。キャップを引き抜こうとすると、少し伸びます。伸びたところが少々バンブーチックですが、構造上、強度を保つためなのか、それとも「あんなの飾りです。普通の人にはわからんのです。」なのか。とにかく、伸びるのです。そういうペン、我が国にもありましたねぇ。

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 キャップを閉じている状態ではほぼ同じ長さですが、筆記時はロットリングの方がやや長くなります。こうして見ると、首軸が竹っぽいのは、筆記時の指掛かりをよくするためであろうと思われます。キャップの嵌合は、我らがPILOTがバネかつらで、ロットリングは落とし込みですが、使い勝手ではPILOTの圧勝。この個体だけかもしれませんが、ロットリングの嵌合は実に渋いです。また再び、こういう機構を持った萬年筆が出てきてくれると面白いのですが。

2022年1月20日 (木)

無用の用

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 寝ぼけ眼でこちらを見ている(?)「ちち(仮名)」さん。本当に意識を持って見ているのでしょうか。直前まで、誰かに何かをおねだりしている夢を見ていたようで、眠ったまま、小さな声でワンワン吠えておりました。

 夢を見るのは悪いことではありません。かつて、某巨大オークションは夢の国でした。私の家にある大量の萬年筆、大部分は訳のわからないガラクタですが、そんな中にもわずかにお宝ともいえるものがあって、そういうものは「夢野」オークションで手に入れたものです。そこは最後のフロンティア、だったのですけれど、長寿と繁栄を願う運営側の思惑、そして誰もが情報通となった今では、本当に「アレは夢?」な現状です。

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 ジャンク、ということで手に入れたのがこちら。まともに使えません、ということでした。一番人気のなさそうな仏壇カラーで、傷だらけ。何もわざわざ手を出さなくてもキャップレスは人に売るほど持ってますけれど、ペン先がB、というのに吊られてしまいました。ペン体が使えるのであれば、それでいいではないか、というわけです。

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 その昔、第1回のY.Y.Day開催に伴い、会場確保のために大阪市立生涯学習センターに申し込みに出向いたしげお兄さん。Y.Y.Pen倶楽部の番頭さんだったのですが、申込書を記入しているときに脇の下が汗びっしょりになったのだそうです。受付で対面している見目麗しいお姉さんの見ている前で、「団体名」という項目に「良識あるヘンタイ倶楽部」と書くのがためらわれたのだそうです。「る」まで書いたところで手が止まってしまったしげお兄さん。頭の中の配線が焼き切れるほど考えに考えた揚げ句、「ヘンタイ」ではなく「ペンタイ」と、小っちゃなマルをつけてしまったことで、親方の逆鱗に触れ、シベリアへ追放されたと伝えられています。そう、ペン体って、写真のものですよね。

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 問題なく、Bでした。いい球、ついてます。これが安価に手に入りましたので、今回のオークションは大成功。キャップレスとして使い物にはならなくても、このペン体は活かせます。でも、なんでこのキャップレス、まともに使えないのだろう・・・という疑問は残ったままです。

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 正解はこれですね。もう、これ見ればヘンタイな人はすぐにわかりますよね。これでわかる人はヘンタイなんです。だから、反省しましょう。私も即、反省しまして、家の中で彷徨することしばし、インクのなくなったカートリッヂを発見することに成功しました。

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 かわいそうなカートリッヂ、お役御免になってもゴミ箱に入れて貰うことすらできずにそこら辺に放置されていたので、黄ばんできています。でも、それでもいいんです。役に立つんですから。こうして使用済みのカートリッヂをはめ込んでからカートリッヂカヴァーをかぶせれば、万事うまくいくはずです。

 ジャンク、それは最後のフロンティアです。

2022年1月19日 (水)

出るけど出ない

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 写真を撮られていることにも気づかず熟睡を続けている「ちち(仮名)」さん。飼い主は歳をとったからでしょう、5時間寝ると目が覚めてしまいます。そこでエイヤッと起き上がれば良いのに、ムニャムニャと二度寝してしまうため、実際には人一倍惰眠をむさぼっているのにもかかわらず熟睡した感じがありません。写真の彼女は朝の6時過ぎには目覚めますが、ご飯を食べてお散歩を終えると再び眠ります。まだまだ体力がしっかり残っているからこそ、ぐぅぐぅ眠ることができるのかもしれません。

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 職場に出入りしている業者さんなどからいただいたカレンダー、この年末年始は、これが残りました。誰にも引き取られることなく、いつまでもさらされ続けていたので、期待されていないもの同士のよしみで私が引き取りました。そこにちょこんと、モンブランのボエムらしき萬年筆を添えています。

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 ボエムみたいに凝った造りのものにもしっかりスーパーコピー品はあるそうです。こんなのを分解してまねっこして作る力を、ほかのことに役立ててもらえたら人類の未来も明るいのですが・・・。こいつが本物なのかどうか、知り合いが海外に行ってきた知り合いからもらった、という頂き物の頂き物。まぁこれが偽物であったとしても、よくできた中華萬だと思って使えば良いだけの話です。

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 ペン先が水平になるあたりを狙ってそっとペンを置き、転がる前に慌てて撮ってみました、ペン先とクリップとが一直線になってほしいところですが、少しばかりズレています。国内の百貨店などではなく、海外で買った、というところに危険な匂いが漂います。

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 後部を開けてくるくる回すと、空のカートリッヂが出てきました。手元にあったミステリーブラックのカートリッヂに差し替えてしばし待ちます。うまくインクが出てくるのでしょうか。ドキドキします。もしこのペンがパチもんであったならば、私も晴れてMont”O”BlanC(もんとぶらんく)のオゥナーになったということですから。
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 何度かペン先を紙にこすりつけてみましたが、一本の筆記線も出てきませんので、ペン先をティッシュペーに触れるように置いてしばらく放置しておきましたが変化はありません。仕方なく、ペン先を水で濡らしてみました。

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 きれいにペン先の形にインクが出てきました。よっしゃ、これで大丈夫、と遺産でっかい始めたのですが、萬年筆はそう甘くはありません。ボエム、とか、奈良、とか書くときの一画目。やや右上がりにしゃっとペン先を動かしますが、全くインクが出ません。それではと縦や水平の方向に何度か動かしているうちにインクが紙につく、という感じです。難しいものですねぇ。

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2022年1月18日 (火)

再発見

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 ケージの柵に顔を食い込ませてまどろむ「ちち(仮名)」さん。寝ていたら飼い主が写真を撮りに来た気配を感じたので目を開けてみたものの、ほとんど意識混濁状態でどうすることもできず、再び目を閉じる、その寸前に撮られた1枚なのです。

 汚部屋の掃除は一向にはかどらず、一方で新型コロナウィルス感染症に感染する人の数は増え続けていて、いよいよ先生が不足し始めました。先生ご本人は元気でピンピンしているのですが、お子さんを預けている保育園で・・・とか、そういう、周囲に感染者などが出て身動きがとれなくなるというケース、学校に限らずあちこちで起こっているのではないでしょうか。先生が足りないなんてそんな、校長先生、しっかりしてくださいよと言われてしまうわけですけれど、今更遅いのです。もはやこの国で教師なんて仕事に手を出そうなんていう人は、文字通り奇特な人なので、そんな並外れて優秀で優れた人なら、それに見合った報酬の得られる仕事を選ぶのがまともな感覚です。鉦や太鼓で募集をかけても、逆さまに振っても、どこからも先生が出てこないのです。困ったことです。

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 見つからないことでは先生のなり手以上に見つからなかった、こちらのペンケース。これも良くあることですけれど、毎日のように上り下りしている自宅の階段を上りきったところにある棚の中で、紙袋の陰に隠れて静養されていました。この前お会いしたのはいつのことか、もう忘れてしまいましたので、当然ながら中に収まっているペンのことなんかもすっかり頭の中から消えてしまっています。

 ただ言えることは、こういう文字の入ったケースゆえ、中に収まっているのはシェーファーのペンばかりだということ。残念ながらセイラーのペンはこの中に1本もないはずです。

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 玉石混淆ですね。タルガにスリムタルガ、ちょっと古い巻きペン先のもの、女性用のもの、「男性のための」ペン、などなど。何の脈絡もないペンが詰め込まれています。12本収めるスペースがあるから12本集めて入れただけで、これ以外のケースに収まっているシェーファーのペンを見つけ出して、少しばかり整理して収め直す作業が必要です。

 けれど、これ以外のケースに入っているシェーファーのペン、って一体何本ぐらい、どんなペンがあるのでしょう。それがわかれば苦労しないのですが、集めた張本人が見当もつかない、なんてえぇ加減なことを言ってますので、整理がつくまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

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 これはどんなペンだったかな、とキャップを外している中で、おぉ、こんなシェーファーもあるんやな、と思ったのが写真上のペン。反ってません。むしろお辞儀しています。こういうシェーファーの爪ペンってほとんど例外なく反っているものだと勝手に思い込んでおりましたが、そうでないものまでたぐり寄せて死蔵しているなんて、改めて自分のヘンタイぶりに驚かされました。

 でもこの写真、比較対象として引っ張り出された下のペン、ペン先の反り具合が実に良いですね。これでこそ、私のシェーファーです。

2022年1月17日 (月)

雪見

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 本日もまた、意識のない間に写真を撮られてしまった「ちち(仮名)」さん。この少し前まで、餌鉢にわずかに残ったご飯を食べたりしていたのですが、最後の一粒を残して力尽きたようで、今はぐっすり寝ていらっしゃいます。我が家での呼ばれ方、最近では「お婆ちゃん」が定着してきました。自分もこうやって足腰弱ってどんどん年老いていくのだなぁ(詠嘆)などと思って彼女を見つつ、できるだけ長く元気でいてくれよと思っております。

 私の暮らしているあたりでは、めったなことでは雪が積もったりはしません。20年ほど前から、冬は必ずスタッドレスタイヤに履き替えるようにしていますけれど、周りの人たちからは「見た目に反してスキーもやるんだ」などとあり得ない感想を聞くほどで、むしろ珍しがられております。実際、クルマで遠出することもなくなりましたので、スタッドレスタイヤを履いていてもほとんど意味はありませんし、スキーなんてものには全く縁がありません。冬の寒いときにわざわざ雪深いところへ行くなんていうのが、どだい理解できないのです。

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 そんな私ですが、冬になると滋賀県を走る列車に乗るのが楽しみの一つです。そう、冬の寒いときに、わざわざ雪の積もっているところへ行くのです。その目的は、ずばり雪が積もっているのを見て「おぉぅ!」と喜ぶこと。雪国で暮らしていらっしゃる方からすれば、何と不謹慎なことかと叱られそうな趣味です。

 近畿地方ですと、兵庫、京都、滋賀あたりの北の方へ行くと雪が積もっているのを見ることができます。滋賀県などは琵琶かがありますから、比較的南の方でもしっかり雪が積もっているのを見ることができます。北陸本線と湖西線が接続する近江塩津駅なんていうのはお気に入りの駅のひとつで、滋賀県で大雪、なんて聞くとこの駅に行きたくて仕方なくなります。で、行ってきた帰りに乗ったJR西日本223系電車の車内で、こんなものを見つけてしまいました。私もついに遭遇できたか、という感じです。

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 この液晶画面には、次の停車駅ですとか、今止まっている駅での階段や出口の案内などが表示されるのですが、見事、BIOS画面で止まっております。しかもこれ、天地が反転しておりますね。同じ車両内の別の画面は皆まともでしたので、この子だけ、何故か起動できなかったのですね。こういうBIOSが出ているのを見ますと、このシステム、OSは何なのだろうかとか、そういうことをいろいろ思ってしまいます。

 ちなみに、萬年筆趣味界ではそこそこ名の知られた人で、「ゆきみ」っていうハンドルネームを持っている人がいるのですが、ご存じでしょうか。お顔も知っているし何度もお会いしている、ネット上でもお見かけしているにもかかわらず、誰もそのハンドルネームを知らず、ご本人から明かされて驚愕、ということがありました。さらにはその次の瞬間、某親方によってそのハンドルネームが封印され、銭湯で見かける黄色い桶に書かれた常備薬の名前に改名されてしまった、というエピソードがあります。現在はお仕事の関係で昼夜が逆転した生活をされているので、各種会合でもほとんどお会いすることがないのですが、今年は何回ぐらい「ゆきみ」さんを見ることができるのでしょうか。

2022年1月16日 (日)

連想

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 ふっかふかのクッションに埋もれて眠る「ちち(仮名)」さん。彼女にとって、ここに至るまでは苦難の道のりでした。おやつを貰ってケージに入り、ではおやすみなさい、とリヴィングルームの照明を落として貰った、そこから、彼女の大仕事が始まるのです。厚みのあるふっかふかのクッションをホリホリして、ベストなスリーピングポジションを決めようと努力するのですが、なかなかうまくいかず、きゅーんきゅーんと哀しげな声を上げながら作業を続けるのです。そしてそれを見ている家族はといえば、助けてやることもなく、ただただ泣きながらホリホリしている彼女を見てクスクス笑っている、というのが定番。実にひどい家族ですね。

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 一番ひどいのは飼い主で、ようやくポジションが定まって気持ちよく寝ている彼女を見て、こういうものを連想してしまいました。クッションの谷間から遠慮がちにのぞく彼女の顔が、インタルシアニブに見えた、、、なんていうのは後付け。要するにペン先が控えめにちょこっと見えているペンならば何でも良かったのです。LAMY2000でも、PARKER51でも。でもまぁ、それでは当たり前すぎて面白くないので、言われてみればそうかも、ぐらいの感じでこちら、モンブラン#34のインタルシアニブです。

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 手持ちの萬年筆、ブランド別で言ったらモンブランが一番少ないのではないかと思います。萬年筆を趣味にしている、なんて言うと、ほとんどの人が「モンブランとか?」なんて返してきますから、そういうことへの反発もあるのでしょう。優れたもの、みんなに支持されているものは好きになれないのです。人から相談を受けたらトヨタ車を買うように強く勧めるくせに、自分はトヨタ車を保有したことがありません。ダイハツ車ならかろうじて乗ったことがありますが、それもシャレードディーゼルなんていうちょっと尖った車。ですので萬年筆でも、良いものだと知ってはいても、モンブランを避けてしまうのでしょう。で、その数少ないモンブランの内、同じく2桁の72はある朝ペンケースから出してキャップを外したら首軸も一緒に外れた(割れた)ということでご臨終。ネジ式嵌合だからこそ、この個体は今も壊れずに残っているのだと思います。

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 しかし、その肝心のネジがインクウィンドウに切られているあたり、悪意を感じてしまいます。普通にしていてもインクウィンドウといったら割れるならここから、割れて当然、よく割れる、という部分。なのでこの個体、キャップを閉めるときも優しく、ペン先乾くならご自由にどうぞという感じで締めております。扱いの雑な私にしては、よくぞご無事で、というところでしょうか。

 一時期、インクを入れていたことがあるのですが、この形状からは想像できないほど柔らかなタッチで筆記できます。もしチャンスがあれば、ぜひ一度、お試しください。

2022年1月15日 (土)

不向き

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 土曜日の朝なのでダラダラと寝ていたいところでしたが、月に一度の糖尿病外来の日なので、頑張って起き出して主治医のところへ。もう20年近く前のこと、私の話を聞いて、これは糖尿病かもしれない、と思った学年主任が、その場で近くの総合病院に電話をして、診察の予約を取ってくださったのが始まりでした。その総合病院、糖尿病外来は月曜のみで、その担当が今の主治医、ということなのです。

 土曜日曜とゆったりして月曜日に受診して採血検査を受けますと、体重だけでも一番悪い値が出ますので、思い切って主治医が開業されている医院へ、となって今に至っているのです。あのとき、診察予約を入れてくれた学年主任も、すでに膵臓がんで鬼籍に入られていますが、私は一病息災で、糖尿持ちであるがゆえにむしろ元気に過ごさせていただいています。

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 コロナ禍の中、午前中の診察時間のうち、最後の1時間は風邪様症状でコロナが疑われる人限定、となっているので、10時過ぎには診察券を出す必要があります。幸い、開業医さんにつきものの「大量の近所のお年寄り」も少なかったので、お昼前には診察、検査共に終了。さて、ここから何をしようかな、と思いついたのが写真の謎解き鉄道旅です。

 近鉄版は難波線と奈良線のみで完結。4つの駅の周辺を歩き回ります。結論から言いますと、何でも面倒臭いという私にはこれ、ダメでした。まず、スタートすべき最初の駅がわかりません。

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 謎解きパック(入れ物)と謎解き用紙を使って最初に行くべき駅を割り出すのですが、もうそこでダメ。なおかつこれ、探偵の七つ道具、などという変なモンがついていて、これを使わないと謎が解けないので、面倒くさがりには全く合いません。

 こういう謎解きもの、最初の頃は謎解きの小冊子を順に読んで指示に従って謎を解いていくだけ、っていうものでしたが、当然、飽きられますからどんどんレヴェルアップしていくわけで、その分、面倒臭くなっていきます。もうこれ、私には無理です。

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 で、LINEにキーワード入れてヒントはおろか、答まで知ることができるのですが、答を知ってもなお、なんでその答になるの?と首をひねるばかりです。よくしたもので、妻はこういうのが大好き。なので、やはり二人で参加すべきでした。

 でも、悪いことばかりではありません。この謎解き、失礼ながら「さびれかけている」商店街を二つ訪ねるのですが、その中で、こういうお店ないかなぁ、と前々から思っていたお店を一つ、見つけることができました。残念ながら、「ずっと昔からやっていて廃盤の萬年筆なんかがいっぱい残っている文具店」、ではないのですが、今度、あらためて訪ねてみようと思います。

2022年1月14日 (金)

珍しい?

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 本当に珍しい、カメラの方を向いてお目々ぱっちりの「ちち(仮名)」さん。シャッターが落ちる直前まで目をつぶって寝ていたところ、音に反応して目を開けたら撮られてしまった、というわけです。本人(犬)にとっては無念残念というところでしょう。

 新学期が始まって実質1週間ですが、もう大分長いこと経ったような気がしています。今週は特に、年度末の教職員人事についてのヒアリングというのがあって、お前のところは人が減る予定だけれど、そこのところどうするつもり、なんてことを突っ込まれて脂汗、という状況でした。まぁ、運だけでこの歳までやってきた私のことですので、おそらくなんとかなるのだろうと思っています。

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 富士にはつきみそうがよく似合いますが、OMASには金屏風がよく似合います。これは、どこぞのオークションで間違えて入札して手に入れたものです。これとよく似たセルロイドの軸で、もう少し小ぶりな、ペリカンで言えばM400サイズの萬年筆が出品されていて、終了後に妻が「あの軸、良かったなぁ・・・」なんて言うものですから、写真だけを頼りに「おそらく同じ」だと思われるものに入札して、届いたものを見てびっくり、がっくりというパターンでした。

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 OMAS Revalationというたいそうな名前がついています。おそらくこれと同じものと思われますが、何分、海外からこれ1本だけで届いたものですから、コピーされたパチもんという可能性だってあるわけです。その辺、私みたいな素人には判断がつきません。とりあえずはOMASっぽいペン、ということで満足しておれば良いのかと思います。

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 撮影が下手くそなのでわかりませんが、ペン先は赤く焼けてきております。金色のものが焼けてくる、銀色のものが黒くなる、なんて野は大好物なので、これも磨くつもりはないのですけれど。ひょっとしてペン芯もエボナイトなのかな、などと思ったりして。

 ほどよく柔らかいペン先で吸入式。セルロイドだけれどキャップの開け閉めに困るような痩せもありません。とりあえず、コレクションとして持っていて良いペンかな、と思っています。

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2022年1月13日 (木)

ユルい

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 留守にしていたお母さんとお姉さんが戻ってきたので、今夜は安心して眠れるぞ、という「ちち(仮名)」さん。家族の人数が足りない、ということには結構敏感です。別段、それで騒いだりするわけでもないのですが、いつもなら夜の8時を過ぎると「おやつちょうだい」とせがんでケージに入ろうとするのに、その対象となるお母さんがいなかった昨夜は、夜遅くまでケージの外で静かに眠っておりました。もう帰ってくるかなぁ、と彼女なりに待っていたのかもしれません。

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 WAGNERの会合から連れて帰ってきたウォーターマンの万年筆。この茶色の軸がなんとなく良さげ、というだけの理由で保護したのですが、そういうことをやめないと、いずれ家の中が萬年筆であふれてしまうことになるでしょう。

 しかもこの萬年筆は、それほど状態が良いわけでもないのです。外観こそまともですが、手に取って振ってみるとカタカタと音がします。

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 ねじ式嵌合で、キャップのしまりに問題は無いのですが、茶色と黒、それぞれのパーツが接合されている部分が少し緩いように思えます。かといって、どこかが緩んできて外れてしまうわけでもありません。しっかりと形は保っているのですけれど、なんとなくユルい、という感じなのです。

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 メイドインおフランスと誇らしげに彫られているペン先。筆記にも問題はありません。細身で、私好みの茶色い軸。どこかで活用していきたいのですが、いかんせん萬年筆の本数が多すぎて、この子にまで手が回りません。かといってお嫁に出すにしては状態が悪い。もう少し早く発掘されていたらならば、職場に置きっぱなしの一本、ということで活躍できたかもしれないのですが。

2022年1月12日 (水)

思い出

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 食事中の長男の手元をじっと見つめる「ちち(仮名)」さん。おいしい匂いがしているので、おこぼれをいただこうと忠犬しているのです。長男がまだ小さかった頃、これが大きくなったら一緒に呑みながら・・・なんてことを思ったものですが、結局は下戸になりました。親父が下戸なので当然と言えば当然なのですが。

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 長男が腕時計をつけるようになったらプレゼントしようと思って買い込んだロットリング・コアのセット。万年筆とボールペン、そして腕時計がセットになったものですが、いや、若い人でも、このデザイン、身につけるのは度胸がいるでしょう。そういうことに思い至らなかったのは、やはりセンスのかけらもない私だったからでしょう。

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 正直これは、萬年筆など必要としない子どもさん向けのセットですね。かの国では子どものうちから萬年筆を使うのでこういうものも需要があるのでしょう。そうであればこそ、こういう子どもっぽいデザインになっているのでしょうね。

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 首軸を見ると、子ども向けということがよくわかります。正しい握り方ができるように首軸をシェイプしてあるのです。子どもの手には太さがあんまりでは、とも思いますが、かの国の子どもたちは体も大きめなのでしょう。

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 謎なのは、ロットリングです。胴軸を締めた状態で赤磐に見える部品、これが少し動きます。何で動くのか、それに何か意味があるのか、不明ですが、ドイツのものですから何か機能的な意味があるのかもしれません。

 これも、いずれどこかにお嫁に出してあげなくてはなりませんね。それこそ、萬年筆の大好きな小さな子どもの手に渡ると良いのですが。

2022年1月11日 (火)

飾り

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 ケージの中でふと目覚めた「ちち(仮名)」さん。食卓の方を見ていますが、そこに座っている人が何も食べていないので「大丈夫」というような顔をしております。このあと、すぐに寝てしまいました。

 冬場、それも最近のように冷え込みの厳しい日が続くと、飼い主が自然死する日が多くなります。ホットカーペットの上に置いたこたつに潜り込んで、あぁきもちえぇわぁ・・・とそのまま安らかな眠りに入ってしまうのです。そして、ホットカーペットが自動で切れて、布団を被っていても寒いほどに部屋の温度が下がりきったところで蘇るのです。そのとき時計を見て、中途半端な時間であると、実に残念です。

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 ごそごそ整理をしていたのに見つけることができず、PCに向かいながら傍らの山の中に何か赤いものがある、と引っ張り出してみたらこれでした。プラチナ萬年筆謹製の、シャア専用萬年筆です。赤いからと言って三倍早く書けるわけでもありませんし、三倍きれいな字が書けるわけでもありません。

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 赤いのです。キャップが黒いのは、そこに赤い紋章を入れるためでしょうか。「限定」などというものの、要するにセンチュリーなのですから、踊らされて買うのがアホなのですが、結局手元に来ているところを見ると、気絶してポチッとやってしまったのでしょう。

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 ジーク ジオン なのです。他に書ける萬年筆がなくなったら、「私が出るしかなさそうだ」などと言いながらこのペンにインクを詰めてかくことになるのでしょうか。おそらくそんな日は来ないと思いますが・・・。

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 肝心の天冠がブレてしまいましたが、「あんなの飾りです。偉い人にはわからんのです。」と言ってしまいましょう。撮り直すのが面倒だったからなどとは、口が裂けても言えません。

 でも、こういうのもいずれお嫁に出してやらないと、萬年筆たくさん持ってあの世にはいけませんからねぇ。

2022年1月10日 (月)

豚まん

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 本日は三連休最終日ですので、「ちち(仮名)」さんもお休み・・・でもないのですが、出かけた先で見つたガラス細工の柴犬でご機嫌を伺うことにいたします。餌鉢には立派な骨。確かに、ワンコはこういった囓りがいのあるものが大好きです。小学生の頃飼っていた「ペス」という雑種犬は、あるとき川原に降りる坂道で見つけた鰹節を放そうとせず、半月ほど囓りまくって楽しんでおりました。小学生で今以上にものを知らなかった私は、なんでウチのワンコは木のかけらを囓って喜んでいるのだろう、と不思議に思っていたことを思い出します。

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 10日まで有効の冬の青春18きっぷ。9日、10日とじっくり使う予定でしたが、せっかくの三連休ですので、妻を誘って滋賀県の長浜市へ出かけることにしたのです。京都駅のホームに降り立つと、かつてシティライナーとして活躍した117系電車が湖西線の堅田行き普通列車に充当されているところに出会いました。
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 6両編成の117系電車。この車両は方向幕の調子が悪いようです。これ以上巻くな、という表示が車内側から見えるときに巻くのをやめておくべきだったのでしょうが、こうなってしまっては仕方ありません。しかしこれ、変なモン好きにとっては眼福です。

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 徹底して巻きまくった方向幕。これ以上巻いてはいけないと言われると、余計に巻きたくなるのでしょうか。JR西日本にも私みたいな天邪鬼な職員がいるのでしょうか。もうかなり古い車両ですから、遠からず廃車されるのでしょう。残念なことです。

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 こちらは柴犬さんの別カット。せなかにしっかりと唐草模様の風呂敷包みを背負っています。今は亡き「くま(仮名)」さんを偲んで、何匹か陳列されている中から一番お鼻の短い子を選んで連れ帰ってきました。畳と骨付きの餌鉢はもちろん別製品です。

 このあと、長浜盆梅展を見て、ヤンマーミュージアムにも立ち寄って・・・とやっているうちに午後3時を過ぎたので、これはもう、晩ご飯の準備をする時間がないなぁ、となって、帰途、京都駅にて551蓬莱の豚まんをはじめとするお惣菜を買って帰ることにしたのでした。長浜で、変なガラス細工を見つけたから、というわけでは、けっしてないのです。

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2022年1月 9日 (日)

全て変

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 顔をうずめて眠る「ちち(仮名)」さん。よく寝ているので起こしてはいけないと思いつつ、つい撮ってしまいます。1日24時間のうち、大体18時間以上は寝て過ごしているのではないでしょうか。最近は夜8時を過ぎると早く寝させてくれとせがむことが多くなりました。元気は元気なのですが、確実に齢をとっていることがわかります。いつまで、私たち家族に癒しを与えてくれるのでしょうか。

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 実用的とか機能的とか、そういうキーワードがしっくりくるLAMYの製品の中でも、群を抜いて変な製品、ペルソナ。LAMYといったら高品質なのに価格はお手頃、というサファリそのまんまのイメージですけれど、こいつは後継品たるインポリウムともども、まずはお値段がかわいくありません。そんなお値段なら同じドイツ物でもモンブラン買いますよ、となるほど高いので、当然これも、中古品を手に入れたものです。

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 非常に速い、クルッと回すと外れるネジ式篏合のキャップは、お尻に挿すときはカチッと嵌る、いわば落とし込み篏合。こんなに重たくてつるつるした胴軸とキャップとでは、ただお尻に挿しただけでは不安定で仕方ないでしょうから、理に適ってはいますけれど、変です。

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 こんなの、どうやってポケットに挿すの? というクリップ。とっても変ですが、天冠部分にギザギザが刻まれていて、その部分をグイっと指で押し上げると大きく隙間が開きます。美しさのためにこんな凝ったことをしたのでしょうか。変です。

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 変だと言っては失礼かもしれませんが、LAMYのボトルインクは、瓶の周りにぐるりと吸い取り紙が巻き付けられています。とてもありがたいご配慮です。インクにつけたペン先をぬぐうのに便利ですけれど、前もってちぎり取って手元に置いておく必要があるのではないでしょうか。何よりこのペルソナ、首軸のところもギャザードになっておりますので、少し深めに漬けてしまうとしっかりインクが溝に入り込んで、この吸い取り紙ではふき取ることができません。結局、ティッシュが必要です。

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 新品を正札で買うのに比べたら三分の一ほどのお値段で手に入れることができたので、いくら変でも、私は満足です。実用性があるか、と問われたら、さぁ、どうでしょうと答えます。ダイアログ3なんかでもそうなのですが、重くて、滑りやすくて、もともと字が不自由な人間には悪い条件が揃っている萬年筆であると言えます。けれども、今の時代に萬年筆を使うなんてこと自体、そもそも変なことなのです。

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2022年1月 8日 (土)

新年会

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 ちょっと寒いの・・・と丸くなって眠る「ちち(仮名)」さん。時刻は朝の5時過ぎ。出かけるために身支度をしていても寒い。しっかりと厚着をしても寒くて、少し震えが来る。そんな朝でした。自宅最寄りのバス停を出るバスは、何故か土曜日だけ、5時59分発なんて便があります。平日よりも早くお出かけする人がいるということでしょうか。

 そういえば、青春18きっぷを使って自宅から東京へ向かう場合、自宅の最寄り駅まで歩いていって始発電車に乗り、京都駅からスタートするよりも、30分ほど遅く出て近鉄特急で名古屋まで行く方が早く到着する、というパターンがあるのですが、それが成立するのは土休日のみ。平日は走らない、朝6時に大阪難波を出る名阪特急が存在するからなのです。

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 この3月のダイヤ改正で、JR東海が運行している静岡地区のホームライナーについて、土休日の運行分が廃止されることになりました。そうなると、春の青春18きっぷシーズンからは土休日に静岡県を抜ける場合にホームライナーが使えなくなります。いくら18きっぷシーズンとはいえ、平日にのんびり旅行するなんてことは、何らかの仕事を持っている人には無理な話。私も水道光熱費ぐらいは稼がないとやっていけないので、4月以降も仕事は続けることになるはずですから、青春18きっぷを使い、ホームライナーに乗って静岡県を通り抜ける、というチャンスは今ぐらいしかない、ということで、「それに乗るために」東京まで往復してきました。

 浜松町にて。写真に写る「紙様」は、東京で私を見るといつも「今日も各停で?」と尋ねてくださいます。実際、自宅から18きっぷを利用して東京へ行くとすれば、どう頑張っても14時台から15時台にしか着きませんので、WAGNERの会合がそろそろ終わろうかというあたりでこんにちわ、ということになってしまうのです。

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 こちら、帰路で利用した本日の本命、ホームライナー浜松3号。沼津を18時31分に出て、浜松には20時10分に到着。そこからそのまま普通列車として豊橋まで運行されますので、167.4キロを乗りっぱなしで走破できます。時間にすると最速の乗り継ぎと比べて20分程度の短縮ですが、東海道線のJR東海管内、熱海から浜松の間はロングシート車が普通ですので、特急用車両に乗ることができて所要時間も短い、というのはとってもお得なお話です。

 WAGNER会場では、撮り鉄ってどうですか?なんて聞かれたのですが、正直、今いっぱい沸いて出ている撮り鉄っていう連中は認めることができません。萬年筆好きな人が、もし、「ワシ、萬年筆数百本持ってるんやで。そちゃからこんな普通の萬年筆、興味ないけど、まぁ買うたるから安ぅしときぃな。」なんて言ったらどうでしょう。にわかな撮り鉄にはそういうのと同じものを感じてしまいます。このホームライナーの前面写真、これをできるだけ正面から撮ろうとするからトラブルになるわけです。

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 18きっぷシーズンではありますが、休日の夜。それでも全区間でほぼ満席でした。さいわいなことに、私の隣には誰もお座りにならなかったのですが、こればっかりはそのときのタイミングとか勢いとかですから、ゆったりと座れたことに感謝、です。コロナ禍のせいでしょうか、本来は全席指定のはずですが、「当面の間」は全席自由席だそうです。3月12日以降もチャンスがあれば平日のホームライナーに乗ってみたいものですが、待ち時間が少ない乗り継ぎだとこの整理券を買う時間がない、ということが起こってきます。指定席制に戻ればなおさらのことですね。

 そして、何よりも大きな問題がひとつ。一番乗り得なホームライナー3号に乗った場合、浜松か豊橋、そのどちらかの駅で新幹線に乗り換えて京都まで行かないと当日中に自宅に帰れない、ということがあります。私にとって東海道線のホームライナーは、「乗るために乗る」というものという、おかしな存在になってしまうのです。

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2022年1月 7日 (金)

関西風

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 夜半に目覚めた「ちち(仮名)」さん。飼い主が台所でごそごそ動き回っているのを見て、これは何か食べる!と思ったのでしょう。しかしながら飼い主はお正月休みの「ツケ」を払うべき時期に突入しておりますので、何か食べるどころではありません。実際に、日に18時間以上、何も食べない時間を設けることと、アホみたいに長い時間、湯船に浸かって汗を出すこと、こういうことをして、計量前のボクサーみたいに体重を落とす努力をしているわけですので、「残念でした」と1枚撮らせていただきました。

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 学校が冬休みの間も、平日は全て出勤していたのですけれど、面白いもので、冬休みに入った最初の日と、冬休みの最後の日、こういうところはたくさんの人が出勤してきます。ですので、私一人ぐらい学校にいなくても大丈夫、と昨日は半日お休みを取らせていただきました。目指すは姫路駅。下り線のホームにある「まねきの駅そば」に附属する売店でこいつを手に入れました。朝の9時と昼の2時、日に2回、限定発売という形になっていますが、少しずつ販売場所も増えてきました。いずれ、いつでもどこでも買えるようになっていくものと思われます。

 東京へ行ったら、帰りの新幹線に乗る前に崎陽軒のシウマイとヱビスビールを買い、車内でプシューっとやって、新横浜に着くまでにはすべて平らげて眠りに入るのです。そして、ふと目覚めると、車内の電光掲示板に「ただいま、三河安城駅を通過」なんて流れている、っていうのがいつものパターンです。これが三河安城ではなくて米原駅通過であると、京都で降りる私にとっては最高なのですが、なかなかうまくいきません。三河安城か・・・なんて二度寝して、気がついたら新大阪まで来てしまっていた、なんてこともありました。

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 そんな私ですので、シウマイお弁当はめったに食べないのですが、このたびは関西風登場ということで試してみたのです。シウマイの味付けがご存じホタテ風味ではなく関西風の出汁であるとか、タケノコの切り方が違うとか、細かな違いはありますけれど、特筆すべきはこれ、好き嫌いの激しい私でもほぼ完食できるお弁当であるということです。実にすばらしいことです。

 好き嫌いなんてものは実にいい加減なもので、私はナスビが食べられないのにもかかわらず、柴漬けが大好き、ときています。矛盾しております。私が食べることのできるお漬物は梅干しに福神漬け、そして柴漬け・・・って、けっこうナスビナスビしてますね。

 さて、明日は東京遠征。青春18きっぷと新幹線を組み合わせて日帰りを企んでおります。減量中ということもありますので、水分補給のみで1日乗り切る予定ですが、うまく乗り継ぎができるかどうか、目的は果たせるのかどうか。なによりまず、朝寝坊しないことが大切です。皆様、おやすみなさい。

2022年1月 6日 (木)

大と小

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 目をそらているように見える「ちち(仮名)」さん。実はこれ、目をそらしているのではなく、視線の先に飼い主がいて、遊んでくれるかな、おやつくれないかな、と気にしているところなのです。逆に言うと、そういうことに気を取られていたからこそ、頭の上の橙をさほど気にすることなく何枚も撮らせてくれた、ということなのです。

 明日は始業式。春休み、夏休み、冬休みというふだんより長いお休みが明けるタイミングで、自らの意思で人生を終わらせてしまう、そんな子どもがグッと増えるという統計があります。大人だって連休のあとの出勤は気が重いのですから、子どもであればなおさらでしょうけれど、そこにもっと深刻な何かがのしかかって、もう生きてるのはやめよう、となってしまうのでしょうか。無念残念なことで、あってはならないことですので、毎回、そういうタイミングで文部科学大臣から子どもたちへのメッセージが発出されることになっています。これが出てくると、新学期が来るのだなぁ、と気持ちが引き締まるのですが、私にとってはこれが最後になるのかと思うと、余計に感慨深いものがあります。

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 トップの写真も同じものを選びましたので、本日は萬年筆も、大丸藤井セントラルのアカゲラと、手元にある中では実用品としては一番大きいと思われる萬年筆との比較です。これより大きなもので実際に書けるペンもありますけれど、ポケットに挿せる一番大きなもの、といえばこれになるかと思います。長さにして2倍弱、これを手に持つと、思わず高く掲げてウルトラマンに変身したくなります。細身ながらベーターカプセルとほぼ同じ長さなのです。わかりますでしょうか。

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 キャップを外してお尻に挿すと、プロギアスリムミニもかなり長くなりますけれど、それでもキャップを挿さないデカい方の萬年筆並みです。何というメーカー製だろうか、果たしてモデル名などあるのだろうかという萬年筆ですけれど、キャップリングとペン先には「ヴァレンティノ」のロゴが誇らしげにつけられております。思うに、萬年筆とヴァレンティノって、けっこうあっちこっちにありますね。

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 大きい方はヨーロッパ標準規格のカートリッヂ。胴軸を外されてもなお、キャップなしのスリムミニより長い、という馬鹿でかさです。かつては萬年筆関係の会合に出ると、「半」な人がこういう変なモンを持ってきては「これねぇ~」と強制的に見せつけてくれたものですが、作興ではそういうこともグッと少なくなりました。明後日の東京での新年会、さて、そういう出会いはあるのでしょうか。そもそも、あと3回分残っている青春18きっぷを使って東京へ行くことはできるのでしょうか。どうせ行くなら、少し「変」な行き方をしたいと思ってはいるのですが。

2022年1月 5日 (水)

独自性

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 葉のついた橙(のおもちゃ)を頭に載せられて、何枚も何枚も撮影されている「ちち(仮名)」さん。これは長女だからこそなし得ることで、飼い主には到底真似できないものです。ゆったりとお布団に身を委ねて、リラックスしている様子が伝わってきます。

 このシリーズ、アングル違いで何枚もありますので、しばらくの間、続けてトップ絵に使っていこうかと思っております。

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 萬年費を買ったのはいいけれど、もったいなくて使えない、なんて話を聞くことがあって、「んなアホな」と思うのですけれど、我が身を振り返ってみれば、使わないまま眠っている万年筆をけっこうたくさん保有していることに気づきます(何を今更・・・)。

 北海道は大丸藤井セントラルのオリヂナル萬年筆です。そういうものは数多くありますけれど、これはアカゲラです。

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 おなじみのセイラーの箱の中に、専用のペンシースに収まった状態で入れられています。大丸藤井セントラルは1892年創業。有名な伊東屋は1904年、そして神戸のナガサワ文具センターが1882年ですので、なかなかの老舗ですね。

 これを購入した当時は、北海道から毎週のように飛来してくる友人がいまして、その縁で手に入れることができたと記憶しています。

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 プロフィットギアのスリムミニ。ほしいなぁ、ウチにもあったはずだよなぁ、と思っているときにはガラクタの山の中に埋もれていたのですが、ようやく発掘されました。我が家にはこういうペンが多いのです。どんどん発掘して、ペンによっては自分の終活をかねてお嫁に出してやらなければ、と思っておりますが、この子は手元に置いて活躍してもらおうと思っています。

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 何度かネジの位置を調整して、きちんと合いました。慣れれば、お尻にセットするときの位置を覚えておいて、一発でこの状態にできるのですが、そうなるまでには学習が必要です。つややかな赤と黒、いい感じです。お店オリヂナルの萬年筆にセイラー製が多いというのは、いろいろと仕様について要望を聞いてもらいやすかった(過去形)からだろうと思います。我らがY.Y.Penなどもそうでした。

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 ペン先に北海道の刻印。いい感じですねぇ。聞くところによると、昨今はこうした仕様の自由度がそれほど大きくないのだそうです。経営の合理化というのは企業存続のために必須なのでしょうけれど、セイラーだったらこんなペンも(条件次第で)作ってくれるかも、なんていう期待が持てなくなってきているのは残念なことですね。

2022年1月 4日 (火)

出入り

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 もう寝たいんだけどなぁ・・・という「ちち(仮名)」さん。こんな態勢でいると、いつ押し込まれて扉を閉められるかわからない、と警戒してめったなことではケージに入ろうとしない、それが彼女の特徴だったのですが、歳をとったせいか、夜は早く寝たがるようになりました。若くて元気たっぷりの頃はケージに入れて寝させるのに苦労したので、「ハウス!」というとケージに入る、そうするとおやつがもらえる、という学習をさせたことが仇になっていて、今は逆に「入るから早くおやつを頂戴!」とねだるようになってしまいました。写真の態勢でしばしお母さんを観察しているのですが、全然気がついてくれない・・・となると再び出てきてねだるのです。

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 LAMYのダイアログ3。これはあとから出た黒軸ですが、もう一本、銀色の基本タイプのものも持っています。たまたま立ち寄った銀座松屋のLAMYショップで「予約受付中」となっているのを見てしまい、あわてて予約。日本に入ってきた最初期ロットのもので、発売日は遅れるはどことなく不具合感はあるわで、LAMYのくせに・・・なんて思ったことを覚えています。で、この個体も、何故かクリップが曲がっています。

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 せっかくなので、軸を回してペン先を繰り出しつつも、しっかり吸入式、なんて機構を編み出して欲しかったところですが、コンヴァータ内蔵というところが泣かせます。ではどうすれば・・・というのは、機械に弱い私には想像すらできません。銅軸を回すとペン先繰り出し、尾栓が分割されていてそれを回すと本体にインク吸入などという、どうぞ壊してください的な機構が入っていれば面白かったのですが、それこそ高級腕時計並みのお値段になってしまうのでしょうね。

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 まぁでも、そこはLAMYお得意のクリップマジックで対応。ペン先が収納されている状態ではクリップと銅軸の間にしっかりと隙間がありますが、ペン先が繰り出された状態ではクリップが沈み、隙間がほとんどなくなります。これも、欲を言えば胴軸と面一になるほど沈んで欲しかったところですが、そうするともっと太い軸になっていたことでしょう。現状でも結構太くてぼってりと持ちにくそうな萬年筆です。

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 黒い軸のものはあとから出てきたわけですから、ペン先の乾燥なども少しはマシになっているのでしょうか。我が家の最初期ロットものは実用に耐えないほどペン先が乾燥します。個体差もあるでしょうけれど、やはりPILOTのキャップレスを超えることはなかなか難しいのではないかと思います。そしてその、手軽に持ち運んでガシガシ使うべきキャップレスが大量にペンケースの中で眠っている我が家というのも、やはり何かおかしいのではないかと思うのです。

2022年1月 3日 (月)

今年は

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 新年早々、粗相をしたので、罰としてケージに押し込まれた「ちち(仮名)」さん。家族の中では一番甘いお父さんなら出してくれるかも、という期待を込めて、鼻先をこちらに向けてアピールしております。なかなかにあざといワザを使います。

 本日でお正月休みも終わり。明日は出勤です。年末、教頭先生から、「お休み、されないんですか?」と何度も声をかけてもらったのですけれど、教諭の時代からどうにも意固地な私は、長期の休みはできるだけ休みを取らないことにしております。世間の皆様が、先生は長いこと休めていいですねぇ、なんて異口同音におっしゃるので、おぉ上等じゃ、休まんかったら文句ないやろ、というわけです。そういうことを30年以上も続けてきた私って、本当にバカだと思いますが、結局、最後の長期休みも平日はいっさい休みを取りませんでした。筋金入りのアホです。

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 年末、国産の萬年筆が続いたなぁ、と反省しまして、本日はイタリアから。アウロラのエウロパです。オプティマの軸色を変え、カボションを嵌め込んで、意匠を凝らしたキャップリングをつけて一丁上がり、っていうモデルですね。エイジアとかアフリカとか人気のあるヤツをスルーして比較的人気のないこれを手に入れたのは、やっぱり私が鉄っちゃんだからでしょうか。

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 一時期、イチビって灰色のインクを入れて使ったりしていたのですけれど、実際そんな色のインクは香典袋の表書きぐらいしか使い途がなく、かといってペン先も細いので格好がつきませんから、早々とインクを入れ替えてしまいました。けれども、体の使い方がド下手くそな私ですので、こいつをスーツの内ポケットに挿しておくといつの間にかキャップが外れている、ということになってしまい、スーツにインクを吸わせるために持ち歩いているような感じでしたので、いつしかお蔵入りとなってしまいました。

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 明日からは、こいつに黒インクでも入れて、しっかり使い倒してやろうかと思っております。もちろん、ペンケース必須ですが。

 

2022年1月 2日 (日)

比べる

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 無理矢理トラ模様のスカーフを巻かれた「ちち(仮名)」さん。お正月三が日もつかと思えましたが、やがて咥えて振り回すおもちゃと化し、最後はゴミ箱行きとなりました。ワンコにとっては、あれやこれやと着せられたり巻き付けられたりするのは迷惑でしかないのでしょう。

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 おなじみ、京都の八つ橋屋さんがつくる生菓子。鏡餅、干支の寅、松竹梅、そして初夢です。例年この日はトレド干支なる悪習を続けて参りましたが、昨年のお正月はそもそもBlogそのものがお休み中で、一昨年には丑から始まったものが子まで一回りしております。ですので今年はそういう悪習を絶ちきろう、と決めました。とはいえ過去の記事は写真も見られなくなっておりますので、いずれ気が向いたら総集編をやりたいと思っております。

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 トレドのペリカンは、掘る人の腕(経験)によって顔つきが違う、などと言われております。手始めにこの三羽、いかがでしょうか。顔つきだけではなくて、足の形であるとか、羽の模様、いや羽毛の量なども違います。正確に位置を合わせているわけではありませんけれど、これら全部M700ですので、世代の違い、彫り手の違いでこれだけ違うということです。

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 M710ではこんな感じ。クチバシのパーティションラインとか、広げている羽の描き方とか、これ、ホンマに同じ意匠のペンなのですか、というぐらい違っています。縦と横、スジの描き方が全く違うなんて、こうして見比べてみるまで気づきもしませんでした。

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 こちらはM900ですが、やっぱり違いますね。これが話題になったときは、主に目つきの悪いペリカンが混じっている、なんていう話だったのですが、目つきどころか、体つきからして違いますね。国産の萬年筆でも、蒔絵のものなどは個体差がありますけれど、それは金粉などの蒔き方が少し違うとか、そういうレヴェルであって、根本的に図柄が違う、なんてことはあまりないように思います。はっきり言ってトレド、皆さん自由に描いて(彫って)ますね。今年も年初から、また変な話題で失礼をいたしました。

2022年1月 1日 (土)

緊臥新年

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 明けましておめでとうございます。今年もまた、無理矢理かぶり物を装着された「ちち(仮名)」さん。その手に持ってるおやつを早く寄こせと吠えております。実は彼女、かぶり物に隠れて見えませんが、粋な虎模様のバンダナというかスカーフというか、そういうものを巻いて貰っているのですが、それはまた、うまく撮れましたら。

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 早く起きて来て、名前書いてね・・・と毎年妻に言われております。延寿箸というものもおせち料理と同じで、主婦の負担を減らすべく、箸袋に家族それぞれの名前を書き、使用後はササッとお湯のみのお茶か何かですすいでそのまま箸袋に収める、というような使い方。少なくとも私が子どもの頃はそのようにしておりました。元旦は寒いのに朝早く起きて、床の間に飾られたお鏡餅を捧げ持つようにして拝み、そうこうしている間に父が箸袋に名前を書き、皆が食卓につくと「おめでとう」とお屠蘇をいただきます。そういう流れで、今も箸袋には私が家族の名前を書くのですが、今年は箸袋がにじみやすい紙でできていたので例年以上にひどい文字になりました。名前を書くのは毎年、万年筆博士謹製、白檀です。三代目、山本竜さんの最初の作品ですので、まだまだ仕上げなどに荒さはありますけれど、素材としての白檀は最高ですので、最後に残す1本、かと思います。。

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 昨年から、お伊勢さんへの初詣は家族の数名が代表で、となりました。子どもたちもそれぞれに仕事を持ち、お正月休みといえども全員揃ってという日を設定できなくなったためです。今年は私と長女ががお参りすることになり、伊勢までの近鉄特急に空席は・・・と探したところ、何と本日空席あり。で、乗り込んだ特急列車は、沿線で発生した火災のため途中駅で抑止されること3時間。実に長い間、車内に閉じ込められておりましたが、私の大好物である「運行トラブルがあると湧いてくるアホ」は確認できませんでした。さすがお正月です。

 こういう理由で列車の運行を見合わせてます、と説明されているのになお、「どうしてくれるんだっ!」と乗務員や駅務員に正義の味方面して噛みついている人(大抵は紳士然としたオッサン)を見て密かに嘲るのが趣味なのですが、今回は一体も確認できませんでした。その代わりと言うわけでもないのでしょうけれど、外宮から内宮までは「神都ライナー」に乗せてもらうことができました。いすず製エルガデュオ、三重交通に2台あるハイブリッド連節バスです。

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 自宅を午前10時に出て、伊勢市駅に到着したのが予定より3時間遅れの16時過ぎ。そこから外宮に参拝し、エルガデュオに乗って内宮へ。参拝を済ませておはらい町へ出ると17時すぎで、ほとんどのお店が店じまい。そのままおかげ横丁へと入って、ようやく伊勢うどんにありつくことができました。さらに名物の豚捨コロッケや赤福餅などをお土産に買って、18時には宇治山田駅へ。スピード記録です。やはり、人様が余りお参りしない時間帯に行くと能率良く回れる、ということですね。

 

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