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2021年11月 9日 (火)

柔軟性

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 ふと目覚めた「ちち(仮名)」さん。お目々を見るとまだ眠たそうです。ここで声をかけると、パッと反応して立ち上がる場合と、全く反応がない場合とがあります。このときは後者で、こちらを一瞥したきり、しばらく元の姿勢のままで、やがてストンと顔を落として再び眠ってしまいました。眠たいときはそれ以外のことはどうでもいい、というのが彼女の本質なのかもしれません。

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 ペリカンのM1000。20年ほど前にはこれのEFニブ付きを所有していたのですが、人に譲ってしまいました。この大きな図体にしてEFニブ付きの個体で、そのことになんとなく違和感を感じていたということと、何より、M800と比べるとなんとなく書きづらい、という印象が拭えなかったというのが大きな理由です。当時も今も、字を書くことに関しては世界で10本の指に入るほど苦手な私ですが、その当時は今よりもその程度が著しくて、こいつの特性に全くついて行けなかったのです。

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 月日は流れて、再び我が家の一員となったのがこのM1000。前回の反省を踏まえて、今回は3Bニブ付きです。何にしてもやることが極端な、0か100か、という私です。

 手元に来たときは出荷時そのままの3Bニブ。バリバリの角刈りで、とてもじゃないけれども私に字が書ける状態ではありませんでしたので、これを持って恐る恐る「萬年筆談話室」に飛び込んで、師匠に手を加えていただき、私でも文字らしきモノが書けるようにしてもらいました。今の私なら、このペンでも文字らしき筆記線が残せます。萬年筆に慣れた、ということでしょうね。でもやはり、しっかりと文字として認識されるように書くのであれば、M800を選んでしまいます。

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 結局のところ、ペン先が柔らかいから、ということになるのでしょう。私が毛筆、いや筆ペンを使うと、どんな渋面な人でも相好を崩すほどの面白い筆記線が残せます。ミミズののたくったような、と表現したらミミズ連盟から公式な抗議が来るほどのモノです。ですから、私は柔らかいペン先がダメなのです。それに加えて3Bでぬらぬらなんて、もう狂気としか言い様がないのです。

 萬年筆好きすなわちヘロヘロなペン先好き、というのは危険な考え方です。そこのあなた、本当に、柔らかいペン先が好きですか。あなたにはそれが合うのでしょうか。今一度、よぉく考えてみることを、満足に文字が書けないほどの私だからこそ、提案したいと思います。

 

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コメント

文字を書くのであれば、硬いペン先。文字を描くのであれば軟らかいペン先。万年筆で遊ぶのであれば硬いペン先。万年筆に遊ばれるのであれば軟らかいペン先。というチョイスになっております。

 すいどう さん

 文字を描く、とか、万年筆にあそばれる、というのは、実に深いですね。つかわせてください。

取るに足らない駄コメですが、つきみそうさまが何らかのインスピレーションが湧く切欠になったのであれば、嬉しい限りです。

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