棚上げ
これも昨日、お風呂に入れられた直後の「ちち(仮名)」さんのようす。呆然としている感じです。悲劇から1日経った本日、すでに十分乾いている体毛ですが、まだこの写真と同じように毛羽立ったような妙な感じのままです。昨日、無理矢理お風呂に入れた人たちを避けることもなく、いつものように人なつっこくそばに寄ってきてくれているのが何よりです。
日常的にブラッシングを続けていればもっと綺麗なワンコでいられるのでしょうけれど、そもそもブラッシング自体を嫌います。もっと小さな内から慣れさせておけば良かったなぁ、と今になってつくづく思います。こういうのは飼い主の根本的な性格というか、特性というようなものです。今、こうしておくといいなぁと思いつつ何もせずに放置して、あとからひどく後悔し、自分自身のデキの悪さを責めて一人沈んでいく、ということを半世紀以上にわたって何度となく繰り返し続けているわけです。
リヴィングルームの隅に据えられた書棚の上に、おそらくは10年以上放置されていた箱。2008年の9月に拙Blogを始めてから購入して記事にした記憶もあります。その後、そこら辺にほったらかしにしてあって、邪魔ですし、何かに紛れて行方不明にならないようにと妻が書棚の上に上げてくれたのでしょう。以来、毎日のように目にしながら触ることもなく、10年ほど棚の上にあったことになります。
この夏、妻が入院したので、「仕方なく」家事全般に手を出した私。特にお盆にはお坊さんが来て拝んでくれるので、イヤでも部屋を綺麗にしておかなければなりません。そのとき、一連のお掃除の流れの中で棚の上からおろしてきて、びっしりと周りを覆っていたホコリを取り除いたところ、重ねられて上の方になっていた箱は色褪せ、下の方になっていた箱は当時の色を残している、と判明した絵わけです。
上の方にあった色褪せている箱をひっくり返すと、もとの色が出てきます。下になっていてもとの色が残っていると思っていた箱も、側面は守られていなかったのできっちり色褪せています。この箱たちの上にもなんやかんやと載っていましたし、箱自体、接着が剥がれて崩壊し始めております。中身は大丈夫なのだろうかと心配になります。
箱を開けると、ちょっと上等そうな布袋が出てきます。右の方、ホコリがより多くついているのが上にのっていた方の箱の中身。そして布の袋だというのに、触ってみると紙袋のようなカシャカシャという音がします。ただの布ではなくていくつかの素材を重ねて重厚な感じを出しているものなのでしょう。その、おそらくは芯材として入っている紙か何かがカシャカシャした感覚の原因なのだと思われますが、幸いにも枯葉の如く砕け散ってしまうということはなく、袋としての形、機能を保っております。
ヴィスコンティブランドのレザーペンケース、12本入りと24本入りです。当時、某巨大オークションで入手したものです。今ではよほどの幸運に恵まれない限り、「得した!」なんて思うことのない某巨大オークションですが、当時はまだまだ「開拓者時代」でして、ペリカンのビッグトレドを1万円で落札、なんてことが普通にありました。このケースも、市価で買うのが馬鹿らしくなるようなお値段で手に入れた記憶があります。24本入りの方は、12本入りのものを背中合わせに二つくっつけたような感じになっています。
12本入りは単純明快なかたち。同じものを裏返しにして背中にくっつけると右の24本入りになります。このケースに何を入れようかな、と考えている内に棚の上に上げられて幾星霜。よくぞ無事でいてくれました。妻に感謝、感謝、です。まずは12本入りの方に、あのペン達を詰めてみようと思います。
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